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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
再見。 この映画は、幸せをかみしめる事の大切さを思い出させてくれるとっても素敵な映画だと思う。クリスマスらしいファンタジー(幻想)を絡めて。  内容は違うけどD.W.グリフィス「素晴らしき哉人生」を思い出す題名、物語。  物語は鐘の音、クリスマス、街の看板、雪が降り積もる町、人々の嘆きながら夜空に瞬く星々の会話から始まる。 「座れ」だの何だのセリフが出てくるが立っているのか座っているのかも解らない。  そこから不幸な男の過去が語られ始める。それまでの4分間人間が映らないというのが面白い。 凍った池を滑り落ちて遊ぶ子供たち、シャベルはソリに、割れたところに滑り落ちてしまう不幸の始まり。 幼馴染、何気ない日々から始まる恋、グラスにドリンクをついでお客様をおもてなし、アイスクリーム、紙に書かれた不幸、手が震えてものがこぼれる、涙も溢れて止まらない、部屋を飛び出して階段を駆け上るスピード、指に巻かれた糸。 子供をバシバシ叩くのは哀しいから、左耳から流れる血、我に返って叩いていた手で子供を優しく抱きしめる瞬間。怒ってもすぐに頭を撫でたりギュッと抱きしめてくれる家族はいいもんだ。  成長して加速する恋模様。 ダンスパーティーでもおもてなし、押し寄せる人々をかき分けた先でめぐり会う視線。二人は踊りだし、会場もヒートアップ、男の嫉妬、熱狂を冷ますプールが口を大きく開き何も知らないカップルを呑み込んでしまう。だがプールの冷たさでも踊り狂う男女は止められない。それを見て諦めたか認めたか首謀者も爺さんも飛び込むお祭り騒ぎへ!  二人が着替えたことを物語るローブとフットボールの制服、運命の白い紐、割られるガラス、月夜、目撃者は何も言わずに微笑み後押ししちゃう。 「キスしちまいな!」、彼女の逃げ場をなくすため、ジョージの一生を賭けた駆け引き。舞うローブと揺れる茂み、凶事を伝える車、去ってしまった者を想い見つめてしまう視線。  主人公のジョージは大きな夢を抱いては、尽く不幸が続いて夢を失っていく。どんなに頑張っても報われない事もあった。 ただ、それを支えてくれる最愛の女性や様々な人との出会い。どんなに辛くても、愛する人がいるから辛くない。彼女だけでも守ってやりたい。 オマケに“天使”までジョージを助けに来るしさ。いや、ジョージにとって本当の天使は彼を支え続けたメアリーや子供たちなんだろうな。  天使は説教を垂れるでも、不思議な魔法でジョージを生き返らせるわけでもない。 「自分なんかいなくてもいい」と絶望に暮れる彼に「ジョージのいない世の中」を見せる。  ドアを蹴破り、バーで飲んでたらいきなり殴られる、血を流すのはジョージが生きているから、人身事故、死へと向かうはずだった者に生きる意志を呼び覚ます「叫び」、さっきまで死にそうだった奴が赤の他人を助けるため生きるために飛び込む!刻まれる「生きた証」は濁流に揉まれようが消えない。  悪夢を加速させる群衆の蠢き、灯りの無い一軒家が物語る絶望、駆け付けた警官はブン殴られ、問答無用で逃げる者を銃撃する。 雪の冷たさ、風の冷たさよりも辛い絶望…が消えていく聞きたかった「返事」、口に手をあて、流れ出る血と共に生きる喜びを噛みしめる! それはジョージが見た夢だったのか、天使が見せた幻想か。 それは解らないが、何十分も雪の中で寝ていたとしたらどのみち死んでいるような・・・やっぱり天使の仕業ですね、うん。 そしてジョージは自分が生きている意味を知り、まるで子供のように生きる喜びを取り戻す。  「メリークリスマース!!!」  男は走る。夢から現実に戻るため、クリスマスを街の人と祝うため、家族と仲直りするために! 見慣れた看板、さっきまで絶望の塊だった雪が祝福してくれているかのように光り輝く、階段の突起、子供に抱き着き記者はポカーン、嫁も夫を愛しているからこそ走って帰ってくる。ずっと探していた者と再びめぐり会えたのだから。 人々がジョージ目掛けて押し寄せてくる群衆スペクタクル、机の上の小銭は山となっていき、ピアノの音色、合唱、破られる紙、嬉しそうに勘定、弟も戦いから帰ってきて大勢に迎え入れられる。  「情けは人のためならず」という言葉がある。 情けをかけるのは自分の自己満足のためではなく、自分がかけた情けが知らず知らずのうちにやがて巡り巡って自分に還ってくる、そういう言葉だ。 この映画のラストは、そんなジョージの努力が報われる締めくくりだった。人の心を完全に金で買うことは出来ない。信頼というものは心で掴むものだから。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-31 18:55:40)(良:2票)
2.  ズートピア 《ネタバレ》 
夜の森、兎、水辺で襲われる弱肉強食…を演じる子供たちの演劇。大人たちは笑うが、子供たちは子供たちなりに必死で夢を描く。 その演技も含め、さりげない場面の数々が後に伏線となって効いてくる面白さ。  ケチャップで血の海、大小様々な動物肉食・草食、あらゆる動物が跋扈する世界。  演奏、服装、宇宙服、兎の家族、コスチュームプレイ、憧れ、夢、スキップ、恐喝。 押されれば蹴りで、ひっかく、頬の傷、掴み取っていたもの、自己犠牲。他者のためなら進んで自らを捧げてしまうのだろう。  訓練所で落ちて、落ちて、落ちて、ぶっ飛ばされ、それでも諦めずに跳んで、飛んで、跳び蹴りを喰らわせ小さな体で巨大な相手を薙ぎ倒す成長。  それぞれの動物のサイズに合わせた扉、別れの抱擁、窓の外、電車、旅立ち。  自然の中に拡がるコンクリート・ジャングル、駱駝の疾走、砂漠、雪山、密林、歓迎、一人暮らし、隣人の声、壁の絵、忘れ物。  野獣野郎どもが競い合う警察、椅子によじ登る、拳を突きあう挨拶、任務、警ら、違反キップを跳ねるように貼りまくる。  鼻のアイス、拳銃の様に腰に据えるスプレー、アイスクリーム屋、掲げるアイス、胸の勲章、見せつけられる現実…商魂たくましいこと。 最高の出会いから最低な真実を目の当たりにし、それを乗り越え近づき、また離れ、再会を繰り返し深まる絆。  電話で繋がる故郷、帽子を投げ出し、水を得た魚のようにビルからビルへ跳ね、跳ね、跳ねまくる追跡! ドーナツで捕縛、受け入れる依頼、瓶で拡大、突き付けるボイスレコーダー、動物本来の姿で跋扈する環境。 主人公だって幼き日にあられのない姿を晒していた…それが最終局面のアイデアにも繋がったかも知れない。追跡の時にしても、自分よりもっと体が小さい生命が力強く生きている…それが彼女の肉体ででっかく燃え上がり光り輝く“魂”を育てたのかも知れない。  バックスバニー「自然体が一番だね」  仕事熱心なナマケモノ(マイペース)、投げた先、侵入、手掛かり、扉を開けた先、「ゴッドファーザー」ネズ公、蓋を開けた先に拡がる絶望、思わぬ再会、口づけ。  吊り橋、暴走、蔦でターザン、救援。  人を騙すようになってしまった理由と過去、口にハメられ心に刻まれた傷、監視カメラが見たもの、ジェスチャー、ハウリング、逆らえない「性」。  侵入口、レディ・ファースト、収容所、記録、電話、脱出、雑コラ、誘い、新聞とニュースが駆け巡るメディア、記者会見、口枷が蘇らせるトラウマ、絆を引き裂く群衆の壁。 “病い”によって生まれる差別意識、作られた英雄、置かれる勲章。  里帰り、花、投げ渡す鍵、持っていてくれたものが蘇らせる関係。  ドライブ、友人の協力(脅迫)、地下鉄、研究所、狙撃、扉の外に叩き出し、砕いて閉めて開けて跳んで蹴っ飛ばしてぶっ飛ばす!!  託すもの、穴、噛み砕かれるもの、壁に追い詰められても肉体ごと捧げてしまう行動、記録、“弾”、駆けつけていたもの、戻って来たもの、認められたもの、帽子を投げまくる歓迎、与えられた新車が語るもの。  歌で結ばれる動物…いやズートピアを支えるすべての生命たち。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-15 04:21:29)
3.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
皆さんが「スターウォーズ」に持つイメージは何だろうか。 映画史に残る偉大なる古典?SF映画の金字塔?新ソフトが出る度にCGで修正しまくりやがるいい加減にせいや(新規ファンはどれを見ればいいんだよ)?  俺にとって「スターウォーズ」は誰もが“追いかけ”続ける超A級の志で撮られた最高のB級娯楽映画だ! 西部劇、時代劇、サイエンスフィクション・・・様々なジャンルの娯楽がスペースオペラとして一つに結びつく。  J・J・エイブラムスはジョージ・ルーカスたちの意志を継いで(もう二度とCGで過剰修正しないであろう)新しくも懐かしさに溢れた冒険活劇を再び蘇らせてくれた。 個人的には見たかったものがかなり見れて満足している。多少詰め込みすぎた感もあるが、その分密度があって良かった。それでも語りきられなかったものもあるのでそれは続編で楽しむとしよう。 エイブラムスの活劇も今までの「スターウォーズ」と再会するような、“追いかけ”を生む戦いからすべてが始まる。  星々が輝く宇宙、蒼き惑星に不気味な赤い閃光が降り注ぐ。荒涼とした大地に人々がひしめく集落、何かを語り合う老人と青年、ボールのように転がり大地を駆けるロボット。 火の海で捕らわれる者と脱出する者、命を、家族を奪われていく人々。暗黒面の刃は古の大剣か十字架のように赤く輝く。 仲間の死と流血は戦いへの恐怖を植え付け、恐怖を乗り越えるのは裏切るのではなく“見限る”決意によって。連結ケーブルは逃走を阻むためじゃない。格納庫で大暴れさせ一矢報いるために!  砂漠、宇宙船、密林、焼け跡、敵の要塞、吹雪く森で繰り返される戦闘。何処に行っても敵と密告者だらけ。 事件の連続は出会ったばかりの人々を連携させ、引き離し、再びめぐり合わせて強い絆を結ばせるため。 フォースの存在は“音”が鳴り響き、見えない力で締め付けられ苦悶の表情を見せる肉体、警備兵に語りかけ魂を揺り動かし、鉄の塊が空を走ることによって語られる。  希望を探す逃亡者と戦士のようにたくましく生きる女性の出会い。 ジャンク屋は鉄屑を生活資金に、命を繋ぐ飯に、ゴロツキをブチのめす長い得物に変えて砂漠で生き延びてきた。 伝説を蘇らせるのも彼女次第。埃の被ったポンコツを最高の船に復活させ(ミレニアム・ファルコン!)、隔壁を化物から仲間を救う手段として使い、主を失った鉄塊に光を灯す! 蘇る記憶によって、眠っていた能力を使い戦う姿によって観客は彼女が何者なのかを感じ取る。 帰還者も家族を止められなかった責任と愛情の間で揺れる。 あの「新たなる希望」の頃から酒場で素晴らしい一撃を放ってきたソロもだ。出会い頭に躊躇なくブラスターをブチ込むは恨み買い捲りで相変わらず(褒め言葉)だったソロがだ。 彼はルークたちと出会いあまりに優しくなりすぎたのかもしれない。 長年死闘を潜り抜けた相棒も、そんな最高の戦友の選択を静かに見守る。  対話は戦いを避けたいという祈りであり、望む者にとっては儀式となる。 一騎打ちは仇討ちであり、自分の存在を証明するための行為でもある。伝家の宝刀チノ=リとゴリ=オシ! 地割れは命を飲み込むのではなく戦いの終わりを示し、残してきた者の元へ向う疾走によって愛情が憎悪を上回ったことを物語る。 戦士が眠るのは次の戦いによって「覚醒」する瞬間を待つために。続編も楽しみだ。  見たかったものと新たに抱く謎の数々も期待を膨らませる。 癇癪持ちのベイダーモドキとジャンク屋に隠された、戦争が、悲劇が再び繰り返されてしまった、スクリーンの向うでふんぞり返る巨大ゴラムの謎。 ハン・ソロやチューイたちのマイホームへの帰還・継承・別れ・再会。ヨーダの親戚みたいな婆ちゃん、レイア、C-3P-O、R2-D2、アクバー提督、ジェダイの希望まで! んー、流石にあの人は出なかったか。まあ「帝国の逆襲」も新しい仲間って感じの登場だったしね。きっと続編に出てくれるはず。AT-ATの逆襲もきっとあるだろうと信じて。 あとはベイダーの副官の素顔も見たかったな。さぞかし美人なのだろう。 え?ジャー・ジャー・ビンクス?何ソレ?変な骨なら砂漠に転がってた気がするけど。  ●ハン・ソロよフォースと共にあらんことを ハン・ソロについては皆さんも特に心に残ったことがあると思う。 ただ・・・俺は「あの不死身のハン・ソロが?」とどうしても思ってしまう。 「特別篇」でアクロバティックな首の動きを見せてくれたハン・ソロがだぜ?「ブレードランナー」や「インディ・ジョーンズ」でもタフなアイツがだぜ? 「ロード・オブ・ザ・リング」の某賢者と共演したゴラムまでいるんだ。何故か「希望」を感じています。
[映画館(字幕)] 9点(2015-12-21 22:11:14)(良:1票)
4.  ストレンヂア -無皇刃譚- 《ネタバレ》 
「獣兵衛忍法帖」を思い出す時代劇アニメーションの傑作。 その「獣兵衛忍法帖」で主役を演じた山寺が今回はラスボス。タレントを起用して話題を呼ぼうとする魂胆には反吐が出るが、演技は悪くなかったと思う。山ちゃんが凄すぎるだけなんや!  刀が刃こぼれを起こすなど妙なリアリティ、それを奇想天外な世界観で刃を交わす殺陣、アクション。カメラも必死で動き回る彼等を追いまくる。それぞれの散り際もあっさりさくりと死んでいく流れが良い。愛する女、守る者のために我武者羅に生き、何時の間にか死ぬ。主人公が刃を抜く瞬間をあそこまでスリリングに描くとはねえ。最後も生き残ったのか死んだのかぼやかす終わり方も良いじゃないですか。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-26 22:29:11)
5.  SUPER8/スーパーエイト(2011) 《ネタバレ》 
J・J・エイブラムスは「スタートレック」シリーズが今のところ最高の映画だと思うけど、この映画も大好きだ。 葬式の場面から始まるファースト・シーン。 母親らしき人、駆けつける男、それを怒りながら止める男。ここから既に伏線が張られていた。人が死んだ話をしながら平気で食事をする子供たち。 俺も今は抵抗が無くなってきているが、子供でその領域はどんだけ修羅場くぐったんすか君たち。流石アメリカ、銃社会だけあるわ(物凄く不謹慎な発言)。 数年後、成長した子供達は映画祭に出てホラー映画を撮るという。 監督を目指すチャールズは面白い奴だ。 「クオリティ」とかおめえは何処のオーソン・ウェルズだよ。体系まで後期型のウェルズだ(初期のウェルズはスマート)。 見た目は重量、しかし映画造りへの情熱と行動力は最高にスマートな少年だぜ。 70年代のポピュラーミュージックが彩りを添える(特に「マイ・シャローナ」と「おしゃれフリーク」は最高!)映画を見終えた後のあの心地良さはなんなのだろうか。 文字通り主演女優のアリスが可愛い&カッコイイ。 序盤は映画の撮影をめぐる冒険ドラマ、列車の事故が起きる辺りからSF映画に。 大惨事にも関わらず、妙にリアリティが無いのはCGによる演出のせいか。 惨事後の散らばった列車の破片が実物だっただけに、余計にCGが目立ってしまっている。 それ以外は特に不満な点は無い。 フィルムを見ただけで感情移入してしまう少年の強さ(流石警官の息子)、“先生”が傷だらけでベッドに横たわり蝿が飛んでいる妙な生々しさ、回り続けるビデオカメラが捉えたもの、謎のキューブ(ルービックキューブは1980年代に発売)、次々に起こる怪奇現象、電気が消える中影響を受けないウォークマン?、医療行為による“殺人”、「出てけ!」→マジで出て行く→本当に出て行くとは思わず慌てて娘を追う→「俺が悪かった!」→事故る→うめいている間に娘誘拐。言っちゃ悪いけどこれ何てギャグ? ラストであえて手を離す“過去との決別”シーンも良い。久々に楽しめる映画だった。 女性の会話も面白い。 「アメリカはお先真っ暗よ!」→「真っ暗は黒人」→「人種差別!」 バロス。 エンディングのチャールズによるゾンビ映画も必見。 流石に事故の音がセルフってのはどうなのよ(狙ってやったかヤケクry)。 しかし本当に怖いもの知らずだなコイツら。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 20:22:11)(良:1票)
6.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 
あれは子供の頃・・・確か「午後のロードショー」だったかな。 小学生だった俺は夢中で見たっけか。 あの頃はどんな内容の映画も何でも面白く見ていた。 ただただ純粋な気持ちで、ありのままを受け入れていたと思う。  でも、この映画は大人になっても色あせない作品の一つだと思う。 1度見たってのもあるけど、やっぱり子供の時の「あの頃」を素直に思い出せるのが良いんだと思うんだ。 ただひたすらに夢に向かって、友達や親とケンカしたり笑い合ったりして過ごした夢みたいな時間。 将来の夢とか、喧嘩している家族と仲直りできるかなとか・・・色んな事を話し合う。 それが詰まってるんだ。  「少年たちの夏休みの大冒険」!そんな感じのこの映画が好きだ。 年上の不良グループへのメンツ、目的を遂げて英雄になりたい、とにかく大人たちを見返してやりたい・・・それを目的に4人は一致団結して「不気味で魅力的な宝探し」の旅にでる。  まるで呪われた財宝を探しにでもいくように、好奇心にかられた小さな冒険譚。  単純明快で普通に楽しいし、テーマもある。だからこそ面白い。  静かなラストも良い。 「宝」でヒーローになるんじゃない。 死んだ者よりも大切な物を彼らは得るのだから。  大人になっていくゴーディは、その「宝」と自分の過去のある出来事を重ねて見ていたのかも知れない。 それを乗り越え、ゴーディは何を語るのか・・・そんな淡々とした様子を語っていく映画。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-19 18:52:00)(良:1票)
7.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
デヴィッド・リンチは怖い映画が多いけど、こういうほのぼのとした映画も好きなんだよなあ。 村上龍、はまのゆかが組んだ絵本も良かった。 デヴィッド・リンチの真価は、「ツイン・ピークス」に代表されるように予算の限られた制作下で発揮される。 いかに低予算で人を愉しませられるか。リンチはその使い方と心の掴み方が上手い。 この映画は何せ芝刈り機でアイオワ州からウィスコンシン州まで行こうというのどかさだ。 隣通しとはいえ何10Kmも離れている。 これが実話なんだから凄い。 病気で倒れた兄を見舞いに芝刈り機だぜ?弟のアルヴィンじいさんも凄いけど、兄貴もスゲーよ。 冒頭の「ウ゛ッ」といって突き飛ばされたのはアルヴィン? アメリカの広大でのどかな農村風景。 道中で出会う様々な人々。 妊娠した若い女性やシカ事故で嘆く女性、機械に強いおっさんなどなど愉快な出会いばかり。 たまに酒で戦争の記憶を吐露するしんみりした場面も。 坂道を下る瞬間が怖いこと。 それまで兄貴が病で死なないかソッチの方が心配だけどな。 結構呑気だが、死んでも旅を終えようとするアルヴィンの男の意地を見せられる映画でもあるのよ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-16 18:35:09)(良:1票)
8.  ストーカー(1979) 《ネタバレ》 
2時間45分という長さは、全2部構成として1つずつ別けて見ればどうという事はない(と思う)。 「惑星ソラリス」に続くSF映画だが、この映画は冒頭のウォーレス博士の短い言葉が字幕で語られ、ストーカーたちが追う「ゾーン」と呼ばれる空間だけがかろうじてSFの機能を果たす。ここでの“SF”は、完全に要素の一つとして使われるのみ。 いや、もっと言えば身近な科学…例えばこの映画では原発の描写を暗示または予兆している。 タルコフスキーの映画はこの作品から難解と言われるようになるが、俺にはこれほど解り易い映画も無いと思う。 確かに途中の劇中会話は謎も多いが、大筋は“願いがかなう場所に旅人を案内するハンター”の話だ。 長セリフで少し退屈する時もある(意味不明だし)が、あの長回しの映像は見ていて何故か飽きない。 電車の振動が「ボレロ」のように幾重にも響くこの映画は、ストーカーという運び屋がとある酒場に入る場面から始まる。酒場には物理学者が二人。彼らは興味本位・欲望の赴くままストーカーに身を預ける。 だが「ゾーン」に入ればありとあらゆる願いが叶うと信じられていた。人々はその願いのために命懸けでストーカーと共に冒険へと出る。 冒頭から夥しく飛び込む水と光のイメージは、湿地帯の静かさを除けばところどころ人間の欲望で穢れてしまった空間ばかり。 ストーカーはあの空間に安らぎを見出しているが、旅人には危険な「パンドラの箱」でもある。 部屋で揉める旅人と運び屋の取っ組み合いを不気味に静観するように“待ち続ける”「ゾーン」。「ゾーン」は拒む事も手招きもしない。ただ彼らが部屋に入るのを待つだけでいい。 旅人たちは己との戦いの果てに答えを出す。 ストーカーも以前は同じ旅人の一人だったのかも知れない。 だが、彼は過去の出来事で同じ旅人が部屋に入った結末を知ってしまっている。 だからストーカーは運び屋であり、傍観者になる事を決めた筈だった。その傍観者が旅人から「ゾーン」を守るために己の“欲望”を優先して傍観者を止める。ストーカーもまた作家になじられる旅人でしかなかったのだ。 ストーカーは絶望を口にするが、彼はその絶望を何度となく味わうであろう宿命にある。 その宿命は、その妻や娘をも狂わせていくのだろう。ストーカーの家族が旅人にならないという保障は何処にもないのだから。
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-01 01:02:09)(良:1票)
9.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
「LOST」といったドラマや映画でも「ミッション:イン・ポッシブル ゴーストプロトコル」など数々の傑作に関わってきたJ・J・エイブラムスによる“新しい”「スタートレック」の傑作。  この映画は、「スタートレック」をまったく知らない方が存分に楽しめる映画だ。初見は絶対に旧を見るな。見たらギャップが酷すぎて色んな意味で言葉を失うと思われるので(誇張と思うなら是非とも旧をコンプリートしてからどうぞどうぞ)。  今までのシリーズよりも派手で、アクションも、余計なエロすも満載だ。  カーク船長の若き日を描いた作品だが・・・ぶっちゃけカークは船長時代からキチガイだ(褒め言葉)。  冒頭からスピルバーグの「激突!」張りに警察とカーチェイスをブチかます馬鹿馬鹿しさからはじまり(あれで死んでたら完全にギャグ映画)、 バーの乱闘で鼻血ブーになるわ、 いきなり艦長になるわで前半の無茶苦茶さはどういう事だ。 いいからバイクから降りろ!!  その分、後半の締りは実に良い。バリバリのDQNだったカークが経験を積んで徐々に一人の指揮官、人間として成長していく王道。  そしてスポック(レナード・ニモイ)からスポック(ザカリー・クイント)へのバトンタッチ!  スポックが謎の発情期(浮気)&気狂いピエロ状態とかそんな事はどうだっていいんだ。 いいだろ別に。 みんな「ボイジャー」のトゥボックみたいにゃいかねえんだよっ!(何の話だ)  旧ファンは「スポックこんな奴ちゃう」みたいな声も聞くが、アンタらもう一度よく見てみろよ? 「ジェネレーションズ」や「ミスタースポックを探せ」のスポックの方が狂っているだろうがっ!(「カーンの逆襲」の涙を返せバカヤロウ)。   それとどうでもいい話だが、エイブラムスの「スターウォーズ」が凄い愉しみなんだ。 是非ともジョージ・ルーカスを超えるような作品にして欲しい。 この新たな「スタートレック」や俺が特に好きな「スーパー8」からは、そんな予感を感じずにはいられない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-09 00:03:10)
10.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
前作2作が“立て続け”にグダグダだったのに対し、今作の汚名返上振りは最高だった。  「希望」の前の「絶望」のカタルシスの描き方が秀逸。 CGの完成度も格段に質感を感じられる凄味が増した(トリロジー版の質感に勝るとも劣らない)し、ストーリーの繋がり方が良い。  アナキンが闇に堕ちていく決定打。 ファーストシーンにおける師弟の絆が憎悪に変わる瞬間の恐ろしさ。 前2作の空振り具合といつものアホ丸出しのイチャイチャ振りが、より一層アナキンが闇に堕ちていく様を際立たせる。やってくれるぜルーカス。  アナキンの絶望、 オビ=ワンの憤り、 そしてジェダイの滅亡・・・。 「新たなる希望」のための絶望としては最高の出来。 最後の最後でその「希望」を見せる演出も素晴らしかった。 前2作を見直してしまいそうになるくらいね。  唯一残念といえば、もう少しダースベイダーの声が聞きたかったかなー。  スターウォーズはやっぱり吹き替えか字幕無しの原語で聞くに限る。 戸田奈津子の「ボランティア軍」や「掃除が大変だ」には反吐が出るね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-08 20:15:31)
11.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 
最高に愉快な音楽映画です。  劇中で演奏するミュージシャンは大人から子供まで全部モノホン(本物)。 極めつけはデューイを演じるジャック・ブラックの狂気地味たハイテンション! 次から次へと機関銃のように飛び交うセリフの応酬!  ライブで盛り上がる夜のバー、ロックで最高にハイになる音楽馬鹿の彼だが、彼は受け止めて貰えるほど愛されて(認められて)いなかった。  自分の音楽に酔っていた“現実”を思い知らされるデューイ、それでもロックへの情熱は燃え尽きない。  デューイは親友のネッドを騙してまで仕事を引き受ける。 だが待っていた職場は正に彼の運命、天職、音楽の才能に溢れた子供達との出会い。  子供達の才能を親と教師たちは無視していた。 しかし、誰よりも仲間を求めていたデューイは子供達の才能を見逃さない。  デューイにとっては利害の一致、子供達にとっては自分を認めてくれる恩人への恩返しだ。  しかしいくら何でも「夢は諦めろ」を先生がいうなよ。当っているかも知れないけど!  それでも褒めて伸ばす、付きっ切りで教えるのは上手い。デューイもまた様々な子供達と出会う事で少しずつ成長していく。モチロン狂気に満ちた野望を抱えて。 「ロックは頭を試されるんだ」 QUEEN&レッドツェッペリン「左様」  「ダイエットは?」 「食うのが好きだからしない」 デブの鑑かコイツは。  やがては教師も掌握して磐石・・・かと思いきやそう都合よくいかないのが世の中です。  それでもデューイの魂は生徒に届いていた! 彼を経歴ではなく“魂”で教師として認める子供達の心意気! デューイも腹をくくる。デューイの情熱に親友の魂も蘇る・・・! でもあの半ズボンは無いわー(褒めてる)。  ダイブにはじまりダイブに終わる。 メタいセリフが飛び交うエンディングも最高だったぜ。  DVDの特典でツェッペリンにライブで許可を貰おうとするシーンが面白い。  電話を取らせないために火まで付けるとかどんだけだよ。  「“The”で始まる映画はコケるんだ」 遊星からの物体X(The Thing)「!?」  ジャック・ブラックがオーソン・ウェルズみたいになっててワロタ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-08 17:52:42)(良:2票)
12.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
ダニー・ボイル会心の傑作。 インド映画というよりハリウッド(ボリウッド)のノリ。 ボイルの最高傑作である「トレインポスティング」や初期の「28日後...」や「普通じゃない」の頃に比べると余り鋭さは感じられないが、それでも娯楽としてかなり良く出来ている。  昔のインドを捉えた映画とこの作品の状況を見比べてみるのも面白い。 ジャン・ルノワールの「河」やサタジット・レイの「大地の歌」の時代と比べると、確かに生活は豊かになったのかも知れない。極一部は。 昔と変わらぬ貧しい生活を送る者はけして減少していない。 拡がる経済格差がよりインド社会を複雑に歪める。 犯罪に身を堕とし破滅する兄、大博打に出て大金を手に入れた弟。 兄に無かったもの、弟にあったもの。  それは「信頼」である。兄貴は誰も信じずに身を滅ぼし、弟は愛しい女性を最後まで信じた。どんなに身を落としても、人を信じられなくなれば終わりである。  ムンバイの社会背景ならミラ・ナイールの「サラームボンベイ!」もオススメ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-24 18:03:45)
13.  スタア誕生(1937) 《ネタバレ》 
ウェルマンの傑作。 ジャネット・ゲイナーとフレドリック・マーチの火花散るぶつかり合いが凄い。 ジョージ・キューカー版の方が好きだが、コチラも充分すぎるほど完成度のある作品だ。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 13:04:04)
14.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 
ルークとアナキンの衝撃的な真実が明らかとなった「帝国の逆襲」。  一番燃える&悲しいのは「ジェダイの復讐」、シリーズ最高傑作は間違いなくこれでしょう。  一人の戦士としてようやく自立したルークに待ち受ける数々の試練。  ジェダイの生き残りヨーダの想い、 ソロとレイアの心の交流、 そして帝国軍とレジスタンスたちの死闘の数々!  「リオ・ブラボー」など数々の傑作のシナリオを手掛けたリイ・ブラケット&製作ローレンス・カスダンが良い仕事しています。  ハン・ソロはあんま目だった活躍しないのにこの存在感とカッコ良さ。 レイアとの別れのシーンはただただカッコ良いです。  スノーウォーカーの技術は未だにビックリだ。  「NO-!」  全ての歯車が動き始めた鮮烈な2作目。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-05 13:19:23)
15.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 
アナキンとダースベイダーの憎しみを超えた親子の絆に注目。 冒頭のジャバ相手の“大立ち回り”と脱出劇、不死身のボバ・フェットも少ない出番ながら印象に残る、イウォークたちとの敵意を超えた理解と共闘、エンドアの戦いのソロ無双が楽しすぎてマジでドアボンバー、ランドたちと帝国軍の戦闘開始イイィッ、ルークvsベイダー&シスのラストバトルの三重奏が最高すぎる。 とにかく二重、三重に交錯するそれぞれの死闘の決着が熱い。  ルークとソロのレイアをめぐるやり取りもグッとくる。兄妹以前に、恋愛感情を持っていた女性を戦友に“託す”シーンの会話。愛しているからこそ一歩引く。  ジェダイとして、一人の人間としての戦いを終えたルークとジェダイたちの魂は永遠に輝き続ける。ヨーダがルークに魂を託して生き続けるように、ベイダー・・・いやアナキンもまたルークの魂と共に生きつづける。  でも俺が感動したのは劇場オリジナル版なんだ。特別版じゃなくてな。見るなら絶対オリジナル。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-05 13:17:22)
16.  スピオーネ(1928) 《ネタバレ》 
この度は、運営様、並びに御協力して下さった皆様に「再びレビューさせてもらえる許可」を頂いた事について、深い感謝をしてもしきれません。  フリッツ・ラングがサイレン期に撮った、元祖ジェット・コースター・ムービーとも言うべきスパイ映画の傑作を!同じくラングの「蜘蛛」にも通じる冒険活劇のエネルギッシュな興奮、スパイ同士のロマンス。 冒頭から大量の文字・情報が入ってきて引き込まれるし、カーチェイスのスリル、列車の脱線、眼が“イッている”感じの狂気!ヒロインが椅子に拘束されている様子はエロいです。太腿が。流石ラング御大。 日本大好きな?ラングがまたも奇妙だが日本愛を感じさせるような人物を登場させます。どんだけ切腹好きなんだよ外人(それでも「ハラキリ」や「メトロポリス」のヨシワラよりはまともな形で登場しているかな)。日本、ロシアまで世界的規模で情報が交錯する!「メトロポリス」のように、主人公が巨大な闇に飛び込んでいくような恐怖がたまらない。 諸悪の根源を演じるのは「ドクトル・マブゼ」でも強烈だったルドルフ・クライン・ロッゲ!ラストの“道化”としてピアノの演奏で物語を締めくくるシーンが忘れられない。 エドガー・G・ウルマーの美術は相変わらず素晴らしいぜ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-26 14:39:08)(良:1票)
17.  スモーク(1995)
タバコ呑みのタバコ呑みによるタバコ呑みのためにあるような映画。名作です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-19 21:42:27)
18.  スプリングフィールド銃
「無法の拳銃」と共に語り継がれるべきド・トスの傑作の一つ。 ゲイリー・クーパー主演のスリリングなスパイアクション西部劇で、とにかく無茶苦茶面白い。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:16:13)
19.  ストライキ 《ネタバレ》 
ソ連の血みどろの粛清を克明に描く「ストライキ」。 国の革命がもたらした何千何万という流血。 国の政策の犠牲になるのは、いつも下を支える民衆だ。 その一部始終がこの映画に詰まっている。  工場で重労働を課せられる労働者の苦しみ、その波は民衆に波及し、やがて工場は停止する。  我武者羅に働いてきた男たちは、いままでないがしろにしていた家庭の大切さを思い出す。  ある者は家で過ごし、ある者は演説をして民衆を刺激する。  それに手を焼く国の重役たち。 ストライキの鎮圧は軍隊に任せ、自分たちは高みの見物だ。 のんきに酒を酌み交わし、下の気持ちなんざほとんど省みない。  そこに酒を運ぶ召使い。 彼もまた民衆の一部だ。 苦々しい笑みで現状を嘲笑う。 そして人がいなくなれば、彼らは残ったご馳走を食べ尽くす。 ここまで人の上下の差を描いていく。  働き手がいなくなった工場を、一匹の猫が通り過ぎていく。 その生々しさが凄い。  動かなくなった工場はその働き手の首すら締めていく。 働かなくなり金が底をつき、家のシーツや古着を売り金に変える事にも限界が来る。 工場を動かさなければ、働き手も食い詰めるのだ。 政府はそれを待てば良いのだから。  労働者たちは、家族を食わせるために再び工場へと戻っていく。  だが、突然の不幸が襲う。 浮浪者たちがストライキに同調し、何と工場を焼いてしまったのだ。 何という皮肉。  ストライキの面々が反乱したのだと、軍隊は人々に銃を向ける。  男、女、老人、赤子まで、尽く殺していく。  後には大量の死体と血の川だけが残る・・・。  その強烈極まりない映像!
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-16 21:43:22)
20.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 
ダルトン・トランボのシナリオ、脂が乗り切ったカーク・ダグラスの演技、そしてアンソニー・マンとスタンリー・キューブリック!  歴史映画というとどうしてもその長さゆえにダレてしまうが、キューブリックのスピーディーな映画作りによってダレをまったく感じさせない。  奴隷から剣闘士へ、訓練、決闘、反乱、終幕。実に目まぐるしく展開する。 前半の決闘場面はこれぞグラディエーター(剣闘士)と言わんばかりのスリリングな迫力だ。  奴隷たちは自由にを求めて運命に抗う。彼らが手にするのは生きる自由か、死ぬ自由か。あくなき戦いは続く。 たとえ最後の1人になろうとも。 スパルタカスが最後に得た自由は、奴隷を得るもの、奴隷から解放された者、そして“どちらでも無い”小さな命を救えたのかも知れない。  制作現場におけるカーク・ダグラスとマン、そしてキューブリックの衝突。このピリピリした空気はそのまま映画の激しさに結びついている。  キューブリックは最後までこの作品を自分のものだと認めなかったが、それでもこの作品が映画史に名を残す傑作である事に変わりはない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 00:55:34)(良:3票)
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