21. 続・社長三代記
森繁久彌の社長に代わって加東大介が社長となったが、この社長がまじめすぎるは良いのだが融通が利かないで、社員はイライラ。前作の時点で当然のことと予想はできたのだが。 またまじめで融通が利かないことは、いったん狂うと歯止めが利かないという欠点をさらけ出す。質実剛健のモットーはどこへやら、前作でなりを潜めていた宴会部長三木のり平が活躍し出すと・・・という展開になる。 やっぱり社長は多少の(多と少ではずいぶん違うが)女遊びができるくらい融通が利かないと・・・。 ところで社長シリーズだが、レンタルビデオ店にはそろっているのに、「続」がつくものがほとんど見あたらない。続が単なる続編でなく、続があって初めて完了するというのに。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-30 00:17:28)(良:1票) |
22. 続・黄金の七人/レインボー作戦
《ネタバレ》 オープニングで教授と美女が入れ替わって登場するところから嫌な予感。登場人物が増え、某国将軍とかも出てきて国際的になる。そして活動も派手になったが、規模が広がった分だけおもしろさが半減しているような気がしてならない。 ところでこの映画はどうもパロディ要素がすぎるようだ。この頃はキューバ危機から米ソ対立、そしてケネディ暗殺と激動の時代だっただけに微妙。 ポデスタの将軍誘惑もやたら長く感じられ、潜水艦から島への上陸作戦あたりもドタバタで、何をやっているのかよくわからない感じである。 [映画館(字幕)] 5点(2011-11-24 06:43:21) |
23. 続・へそくり社長
前作の「へそくり社長」は、「えっこの後どうなるの?」で終わっている。すなわち、このへそくり社長は、後編の「続へそくり社長」まで続けて見ないと物語は終わらないのだ。ただ親切なことに、最初の5分程度のあらましがあるし、次の5分も前作の終了場面とダブっているので、続編から見てもさほど困らないだろう。 この続編も、相変わらず浮気がばれるのを気にしながらの綱渡りだが、何とか大株主の赤倉を・・・ということになる。 DVDで前作から引き続いて見て、無事終了。この後の社長シリーズがうまれるだけあって、なかなかのおもしろさであった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-16 23:31:41) |
24. ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉
期待していた以上におもしろいし、結構笑えて楽しい。三角関係というと結構ドロドロなものになるのを、コメディで通したところがよい。映画館で日本映画「裸の島」が出てきたときはもうびっくり。他にも奇抜な展開あり、ラストはハッピーエンドに落ち着くが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-18 06:56:23) |
25. そして誰もいなくなった(1945)
アガサ・クリスティの有名なサスペンスで、私のお気に入り。最初に読んだのは少年少女向けの小説本だったが、誰が犯人かなどストーリーはしっかり覚えていた。それでサスペンス感は映画では感じられなかったが、ストーリーを知らずに見た人にはどう感じられただろうか。結末がハッピーエンドになるのは、米国映画によくあることだし、これはこれでよいと思うが安易では・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 23:04:54) |
26. 続・エマニエル夫人
性をタブー視する傾向は今でもあるが昔はことさらひどかった。下品なもの、猥褻なものと考えられ、3本立て成人映画と同レベルに扱われたこともあった。この「エマニエル夫人」のシリーズはまさにそういう意識の変革と性の解放(特に女性向けの)だったと思う。 この続編は、前作のあの有名なポスター写真を撮ったフランシス・ジャコベッティによるもので、エマニエルは磨きがかかっていっそう美しくなっている。場面の変わりが早くうっかりすると筋を見失ってしまいそうになるが、センセーショナルだった前作に比べ落ち着いて見ることができる。 [映画館(字幕)] 5点(2011-07-26 10:07:01) |
27. 続・猿の惑星
《ネタバレ》 今でこそ、この映画の評判の悪さにも納得がいくが、当時の私にはまったく思っても見なかった。前作のすばらしいできばえとあの衝撃的なラストシーンであれば、続編を見たいと思ったのは当然のことである。そして、人類の生き残りで口のきけないノヴァの魅力に、もう一度見てみたかった。 映画は廃墟の街ニューヨークから、さらに発展していく。禁断の地区とは何なのか、どうして人間を猿が支配する世界になったのかと。とにかく前半は前作のすばらしさをそのまま引き継いでいた。 ところが謎の地底人が出現し、テレパシーは使う、肝心の主人公テイラーはいなくなる。このあたりから、とたん様相が変わってきた。そしてあのコバルト爆弾を神に祀る信仰心、これはどうなることだろうと猿の軍団と地底人の対決を見守っていたら、最終的にあんなことに・・・。 そういえば、あの頃は米国ではベトナム反戦運動、日本では安保反対闘争、平和への思いが特に強かった時代でもある。また米ソ冷戦の時代であり、核実験や核開発が盛んだった時代でもある。互いに相手国を壊滅させるだけの核兵器を持ち、均等を図ることによって平和を保つ、いわゆる核抑止力が公然と大手を振っていた時代である。 映画はこの抑止力が全くの無意味、世界全滅へと向かう何者でもないことを証明するかのごとく終わる。 これで、この映画も完結した、悲惨な結末だとその時はそう思った。 [映画館(字幕)] 6点(2011-06-10 00:29:31) |
28. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 「十二人の怒れる男」からちょうど50年、シドニー・ルメット監督最後の映画にふさわしい力作だと思う。亡くなられてちょうど1年、謹んで哀悼の意を献げたい。社会派監督としての偉業は、映画ファンにとって決して忘れることはできないだろう。 この映画は最初に問題の強盗事件を示し、その後時間軸を前後に少しずつ変えながら事件に関わった人たちの有様を描いていく。それゆえ、まったくといって目が離せない。それで不明瞭だった部分が少しずつ明らかになり、つながっていく、実に巧みな手法だ。 アンディとハンクの金に困った状況、アンディの妻とハンクの不倫関係、そして安易な強盗計画・・・。計画が失敗し、次々と起こってくるトラブルと不幸、最後は・・・。ずっしりと重い、重すぎる。 ところでこの映画、テレビで見たときは気づかなかったが、DVDで見ると冒頭の2分は昔だったら映倫カットでは? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:51:25) |
29. 続・男はつらいよ
この2作目もすごい。シリーズとして続くかどうかは、第1作ももちろんだが2作目が良くないと続かない。1作目に志村喬が出てきたかと思うと、2作目では恩師役の東野英治郎、母親役のミヤコ蝶々、それに医師の山崎努なども出て豪華。 寅次郎の生い立ちがわかるとともに親子の情をまざまざと感じさせてくれる。 [ビデオ(邦画)] 8点(2011-04-13 15:22:29) |
30. 卒業(1967)
《ネタバレ》 この映画を最初に見たのは学生の頃、主人公ベンとほぼ同年代だった。(役者ダスティ・ホフマンは10も上、彼は新人ながら30歳でこの役を演じている) この頃は、アメリカン・ニューシネマという波に乗り、反体制反倫理(暴力、セックス、ドラッグなど)の映画が多く作られた。この映画もまた「俺たちに明日はない」や「イージーライダー」などと並び称されるものかもしれない。 映画は花嫁を奪って逃げるラストシーンももちろんだが、私はその直前の教会の屋上から「エレーン! エレーン!」叫び、それに「ベーン!」と答えるシーンの記憶が忘れられない。 映画の後、二人はどうなったかはわからない。少なくともハッピーエンドではない。両親が敷いたレール、社会常識や規範を卒業した二人は、二人だけの新しい世界へと向かっていく・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-28 13:18:02) |
31. 続・菩提樹
やっと続編を見ました。米国へ行っても苦労はつきものですが、なかなかすんなりうまくいかないところが、実話らしく良いと思います。男の子のボーイソプラノはきれいですね。うっとりしました。 ただ映画全体としては少々平坦で、苦労している割にはその苦労が余り伝わってこず、前作よりも魅力に欠けていると思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-23 21:32:42) |