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1.  ウインドトーカーズ
 日本軍4万の将兵が玉砕したサイパン島での戦闘である。どれくらい正確なのか知らないが、おそらく史実に沿ってはいるのだろう。昔の戦争映画を見ると、ちょくちょく、満足に日本語が話せない中国系俳優を日本軍の兵隊に当てていることがある。今の時代、それだけはやめてほしいと願っていたら、そこだけは大丈夫だった。ただ、戦闘シーンで、日本兵が何でもかんでも万歳突撃をやってバタバタ撃ち殺されているというのはまったくいただけない。あれは、追い詰められ、援軍も補給もなくなった最後に玉砕覚悟でやったもので、この映画の舞台である海兵隊の上陸当初、まだ4万という堂々たる戦陣を張って待ち受けている軍のすることではないと思うのだ。延々と同じ戦闘シーンを見続けたら、何か疲れてしまった。 どうも気になるのは、ジョン・ウーが、太平洋戦争中の日本兵に対するイメージを焼き直し、未だアメリカ人の根底にあるであろう白人優越主義をくすぐって客を呼ぼうとしている(ように見える)という点で、この映画に関しては、彼が、大作映画使って客をヨイショする「太鼓持ち」のように思えてしかたない。 あと、最後に言っておきたいのだが、ニコラス・ケイジが傷ついた日本人の少年に薬を与える場面がある。日本人と心通わせるほっとするようなシーンなのだが、しかし、実際にはこの戦闘で在留邦人に8千人という被害が出ており、戦闘の狭間で逃げ惑う民間人は家族で自決したり、母親がわが子を抱いて崖から飛び降りるような悲劇(バンザイクリフという観光名所になっている)に投げ込まれた。だから、あんなおだやかな状況であったはずがないのだ。「友情物語としていい作品」という批評もわかるけれど、それはそれとして、史実も忘れてもらいたくない気がする。私は戦争映画は好きだが、ミリタリーだけのファンでもない。だから良い点はあげられない。
2点(2003-05-09 00:42:36)(良:1票)
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