21. タイタンの戦い(2010)
《ネタバレ》 メデューサや海の怪物(クラーケン)の造形は今まで観たギリシア神話ものの中でも出色の出来でした。オリンポスの神々がみな黄金聖衣みたいな甲冑まとってるのは笑った。(日本漫画の聞きしに勝る浸透力…)アンドロメダはエチオピアの王女なので黒人なのでは…と思っているのですが、今回も典型的な白人美女で残念。 最後にイオと結ばれてしまうのは新解釈というより、限られた時間の中でアンドロメダとペルセウスとのロマンスまで持って行けなかった製作陣の単なる力量不足という感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-24 09:17:40) |
22. 第9地区
《ネタバレ》 欧米の移民問題というのは、かつての旧植民地から旧宗主国へ人が流れてくる構図であって、何百年と続いた根っこがある。突然現れた宇宙人が飢えて貧しいのは地球人には何の因果関係もない。この映画が移民問題を風刺していると言うなら、あまりに薄っぺらにすぎる感じ。単純に娯楽映画として観ても、大人を主人公にした小汚い「ET」。何だかなぁ…。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-05 00:36:23) |
23. ダークネス(2002)
《ネタバレ》 本当の狙いはオヤジって所でずっこけた。姉弟、逃げ回る必要ないじゃん。…と思っていたら、何の伏線もなく超自然的な闇が迫ってきて…。どうも撮影しながらお話作ってるんじゃないかというような展開が残念。雰囲気や自然描写などの情緒的な部分は無茶苦茶良いので何か勿体ない。米資本やハリウッドが絡むと、あっちこっちから横槍が入って収集つかなくなるのかしらん。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 02:32:35) |
24. ダンス・ウィズ・ウルブズ
インディアンの立場からアメリカ史を描いたエポックメイキングな映画。 ただ「モヒカン」にも「サムライ」にも感動したけど本作はあまり感動できなかった。親族友人の仇や強盗の仲間であっても、自分達に理解を示す者がいれば藁をもすがる思いで受け入れざるを得ない…圧倒的不利の状況で、インディアン達が味わっているであろう苦汁についてあまり考慮されてない事に違和感を感じました。 また、やはり上から見下ろしているという視点は否めない。主人公がくっ付くのも白人娘。下で「インディアンを動物に置き換えても違和感ない」と仰る方が見えましたが、言い得て妙だと思います。 6点(2004-05-29 22:16:35) |
25. ターミネーター4
《ネタバレ》 個人的にターミネータの魅力とは敵役の面白さ。1のシュワ、2の液体人間、3の美しきアンドロイド、本作にはそれが無い。例えて言えば悪魔超人も完璧超人も出てこない「キン肉マン」て感じ。 人間の感情を持ったターミネータというと「エイリアン4」の人間の感情を持ったエイリアンを連想する。エイリアンにしてもターミネーターにしても、人間の思考回路とは無縁の独自の本能(或いはプログラム)に従って行動するから恐ろしいのであって、人間の感情を持ったら進化ではなく退化ではと思ってしまいます。しかしこんなもの作るなら3でハッピーエンドにしとけばよかったのに。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-16 11:17:48) |