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南浦和で笑う三波さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
年齢 62歳
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1.  タンポポ
日本映画というと、たいがいの海外の人が思い浮かべるのは時代劇か、アニメか、怪獣特撮ということになるのだろうが、どっこいコメディも世界に十分通用するということを示した傑作。とはいえ、後の「Shall We ダンス?」のように日本人向けに作ったものが目利きの目にとまって世界で評価された、ということではなく、印象的なシーンで使われている食材は、卵だったり、牡蛎だったりして西洋でもなじみのあるもので固めているところなど、初めから海外で公開されることを(少なくとも監督個人としては)前提としていたのではないだろうか。スシやヤキトリ、スキヤキなど、日本食のステレオタイプを用いなかったのも成功の一因と思われる。生きているエビについても、エロティックなシーンに昇華させ、西洋人にとっては残虐と取られるかもしれない踊り食い自体はあえて見せていないところにしたたかな計算が感じられる。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-21 00:17:23)
2.  大丈夫日記
邦題が「立派な男子」という意味の名詞の「大丈夫」と、この映画はいったいぜんたい「ダイジョウブ」なのだろうか、の2つにかかっていてたいへんセンスがあるなと思っていたら、原題の中国語からして大丈夫日記だったようで、邦題は何のひねりもなくそのまんまのようだ。残念。若いころの萬田久子似と、菊川怜似の二人の美女を相手にチョウ・ユンファ演じる証券マンのファが子供の頃からの夢を果たした後日談、といった風情のストーリー。とはいえ、ご両人とも90-56-90 には見えなかったような気もするが、そこは突っ込むところではないのだろう。刑事との大立ち回りのシーンで流れる曲が、何気なくビバリー・ヒルズ・コップに似ているような似ていないような微妙なメロディなのが香港映画らしい味なのだろうか。最後のオチは、大丈夫たる者かくあるべしをおおらかに示していて、まことに天晴れであった。この作品を勧めてくれた方に「男なら必見の一本」といわれたが、まさしくその通りの掘り出し物である。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-02 22:15:11)(笑:1票) (良:1票)
3.  断崖
二人が列車の中で出会ってから結婚し、ハネムーンから帰ってきたところあたりまでは漫画のようなコメディ。ただ、そこからの転調は見事で、妻の心理描写を中心に据えたラストまでの緊張感の盛り上げ方は流石。だが、振り返ると、夫があのようなちゃらんぽらんな性格で、妻に生命保険をかけていたというのが、その資金の出所もふくめちょっと無理な感じがするのはいなめない。それにしても、ヒッチコックは美人の女優がオープンカーの運転をするシーンが好きなようだ。この作品でも、夫と友人の仲を心配したジョーン・フォンテインが断崖までオープンカーを走らせるシーンがちゃんとあったので嬉しくなってしまった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-04 12:24:20)
4.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 
うむ、これも5000ドルにまつわる映画であったか。役者の妖しさだけではなく、前半、艇の名前をさりげなく見せておき、トムが手紙を偽造して女の名前をタイプしたときに、両方が同じ綴りであることを観客に気づかせ、フィリップと女の関係のただならぬことを再認識させるところ、一人目のときはさすがに気分が悪くなったのか飲み物で口をすすいでいるようなシーンがあるが、二人目のときは事の後に平気でローストチキンにかぶりつけるくらいに悪人として成長しているところ、すなわち、失敗をやらかしたのは悪人になりきれていなかった一人目のときだったという作りになっているところなど、随所に巧いと思わせる演出が施されていることを見つけることができ、再見していて楽しい。小道具としては旅行鞄の使い方が印象的で、特にトムが逃走中に、屋上付近で軽やかに投げ出された鞄だけを下から撮っているところは何度も巻き戻したいほど見事である。三浦や湘南で知人のヨットに乗せてもらったことがあるが、この作品で描かれる地中海の海はそれとは比べ物にならないほど魅力的で、近くに住んでいる南欧の人がたいへん羨ましい。
[地上波(字幕)] 9点(2005-04-30 11:27:12)
5.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
捕虜収容所に、中盤、新たに中尉が収容されてきて、主人公が同じ士官候補だったことがわかる会話のシーンがある。中尉は家柄がよく、金の力で士官に昇進したが、主人公は裕福でなかったので士官になれず、軍曹止まりだったのがそこでわかる。この人物設定により、本筋の逆転劇に加えて、毛並みのよさにものをいわせたエリートに対して、自分の才覚だけが頼りの雑草野郎の人生上の逆転劇が同時進行するのが、この脚本のうまいところであり、観終わった後痛快な気分になる所以だと思う。「どこかで会ってもお互いに知らないふりをしような」という科白が何度観てもかっこいいのだが、大人になった今その科白をかみしめると「俺はは中尉から金をせしめて金持ちになるが、それは俺が自分の力で稼いだ金なのであって、戦争が終わって金の無心のために俺に近づいてきても無駄だ」という収容所仲間への先制パンチにもなっていてまことに如才がない。捕虜という不自由な境遇のなか、利己主義に陥ることなく個人主義を貫き通した孤高の主人公の精神的な強さはたいへん魅力的で、昔も今も、私の憧れの人物像のひとつである。
9点(2005-03-08 22:56:09)
6.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
ヒッチコックが他の監督といかに違うかがよくわかる作品。この法廷シーンは余人には真似ができない。なんと、被告の顔が数十秒大写しになって、裁判官の声が挿入されているだけ。そこには、弁護人と検察との丁々発止の攻防も、傍聴席のざわめきも、陪審員の心理描写も何もない。冤罪による死刑という極限の人間ドラマを描きこむことにはなんの興味もないようだ。ルメットやワイルダーでは絶対に見ることができない彼の真骨頂がここにある。また、本作では会話のシーンで登場人物がとにかくよくしゃべり、少々鼻につくくらいだが、それだけに、科白が全く無い、夫が一人になっていろいろと細工を施す数分間のシーンがひときわ際立つ演出になっている。グレース・ケリーにいろいろなことをさせて、彼女がハッピーになるようにもっていきさえすれば、殺人だろうが、違法捜査が行われようが、不倫が成就しようが、観客は満足すると見切っているところに凄味がある。
9点(2004-12-14 00:10:33)(良:3票)
7.  大逆転(1983) 《ネタバレ》 
原題の直訳は「取引所」だから、コメディの邦題としては反則ともいえるネタバレである。それでも学生のときに劇場で観たときは大笑いした記憶があるが、今観ると、商品先物取引について少しばかり持っている実践的知識が邪魔をして、純粋に楽しめない(このマーケットには値幅制限はないのだろうか?)。入れ替わりものというと、顔がそっくりで一人二役というのがほとんどの作品の通り相場のように思うが、この作品では、顔どころか肌の色も違う人間を入れ替えるというアイデアが秀逸で、当時とても斬新に感じたのを思い出した。入れ替わった主人公が、ジャグジーバスにつかるシーンがあるが、そこで泡(バブル)を意識させるのがその後の展開を暗示していて思わずニヤリとする。話の筋としては復讐譚で、音楽にフィガロの結婚が使われていたりもするので、脱獄ものの映画に似たような状況のラストシーンがあったのに思い当たった。大金をせしめた男達のラストとしては、本作のようにいろどりがそえられているのが、常識的なところだと思っている。
7点(2004-10-08 23:35:47)(良:1票)
8.  ダンス・ウィズ・ウルブズ
この映画の白眉は、一人の白人兵士についての態度を決めるスー族の意志決定過程において、「十頭の熊」(長老)が、意見が鋭く対立した最初の寄り合いで、意思決定を次の寄合いまで先送りするシーン。欧米の映画で、問題の先送りという手法を肯定的に描いたものは少ないのではないだろうか。次の寄合いでは、その兵士のいる所まで使者を送って会ってみよう、ということになり白人兵士が何者であるのかについて性急な結論を出さずにゆっくりと判断をしていく。国連の安保村にもこのような長老が昨年いて欲しかった、という後出しジャンケン的なコメントはさておくとして、この映画の上映時間を「長い」と感じること自体、自分が普段いかに白人的な時間観念の中に取り込まれて生きているかの証左ではないかと思う。この映画がネイティブ・アメリカンをどこまでフェアに取り上げているのかは知らない。ただ、彼らの時間観念を表現するにはどうしてもこれだけの上映時間が必要だったのではないだろうか。これを2時間程度に短くするのは不可能だと私は思う。
7点(2004-09-29 22:01:05)(良:1票)
9.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 
ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォードという当時の2枚看板が全く色恋沙汰なしの硬派な新聞記者として大統領のスキャンダルを暴露していくストーリーを演じる。子供のころに、これをみて新聞記者になろうと思った人は多いのではないか。私もそのひとり。でも、結局ならなかった。それでよかったかもしれない。日本の新聞社には、こんなに肚のすわったトップがいそうもないものね。
6点(2004-06-09 13:10:13)
10.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
評価するのが難しい。いい台詞、いいシーン、唸らせる展開と、そうでない部分が交互にあらわれすぎる。主人公二人の最初の会話への持っていき方が唐突かつ強引。アメリカ大陸に着いてからならわかるが、船の中での駈落ちってのは、本人たちが沈むと思っていないとしたら大馬鹿者のなせる業(どう考えても目的地に着くまでに見つかる)。また船が傾いてから沈むまでのアクションシーンはちょっといただけず、とりわけ鎖を切断する場面は日本人なら思わず「オー、ノー」と目を覆うほど最悪。反対に、正装を貸すちょっとわけありそうな婦人の役回り、ディナーの場面での洒落た会話、三等客室でのダンスシーンなどはいいなあと思う部分。誰もが思い浮かべる舳先のシーンよりも、人間と自然との対比、一隻だけ戻った救命ボートから生存者をさがして大声を張り上げる乗組員およびそのまわりの凄惨な光景、それに対する、降るような星空の美しさおよび波ひとつ無い海の静けさのコントラストの見事さが、私としては一番印象に残る名場面。ともあれ、豪華客船を知りたいとこどもにいわれたとき、船の科学館に行ったり、氷川丸で食事をしたりするより、この映画は安くかつ効果的な回答になることだけは確か。ただし、船の映画のくせに、学校では教えてくれないクルマの正しい利用法についても学べてしまうところが、痛し痒しではある。
7点(2004-06-09 12:58:40)(笑:1票)
11.  タイムリミット
タッチの差で少しだけ早く情報を得て、主人公が機先を制した行動をする展開はそれなりに面白いし、撮り方も悪くないように感じるのだけれども、犯人がいる場所に妻が単身で乗り込んでくるのが不自然だし、最後の心変わりもちょっと私の理解をこえている。
6点(2004-04-30 23:02:26)
12.  ダイ・ハード
アクションシーンだけなら「ベン・ハー」の戦車競争や、「駅馬車」の応戦場面の方がはっきりいって一枚上。アクションがウリですが、それだけの映画ではありません。皆さんは、大人になってから、損得抜きで一生涯つきあっていける友達に何人出会ったことがあるでしょうか。正直、私は少ないです。ラストシーンを見るまでもなく、この映画は、そんな友達に偶然出会えたことの素晴らしさが謳われています。だからこそ心に残る名画なんだと、私は思います。
10点(2004-03-08 11:45:02)(良:1票)
13.  第三の男
いわゆるひとつの、戦後のどさくさな状態にあったウィーンという場所を舞台にして展開される傑作サスペンス。モテない男とはどうい男かの教科書でもあった。正義感ばっかりが強くって、おせっかいやきで、素寒貧だったら、それはモテません。無一文なら無一文らしく、もっとうまいこと世渡りしたらどうなんだいと言ってやりたくもなるのだが、堅物なんだな、コレが。今の観覧車は、空中にいるときに扉を開けられるようにはなってないことと思うが、当時はちがっていたようで、その開け閉めするシーンが実に怖い。特にその時の会話と俳優の目がみどころ。ラストシーンは、私などが指摘するまでもなく、映画史上に残る名場面で、この国の"The Third Man"であったあの人も「永久に不滅」と評されているらしいです、ハイ。
9点(2004-02-22 22:50:57)
14.  第七天国(1927)
涙もろさでは人後に落ちない自負があるが、これについては泣けなかった者の感想をば。神を信じるの信じないのという話が出てくるのにはどうもはいりこみにくい。ただ、ジャネット・ゲイナーの表情の変化を見ているだけでとても満ち足りた気分になったのは事実。原題は7階の天国という意味だろうけれど、11時のシーンが7回だったりもするのかな? TV放映で数え損なったのが悔やまれる。
6点(2004-02-03 09:15:55)
15.  大脱走
小学生のとき野球少年だった私は、これ大好きでした。父親にはじめてグローブを買ってもらったときのあの嬉しさを思い出します。野茂も、松井も、イチローも子供の頃にこの映画をみて胸躍らせたのに違いないと勝手に想像してひとり悦に入っています。だから彼らはメジャーへ「大脱走」してしまった、と考えるのはさすがに飛躍のしすぎでしょうか。ただ、この作品のテレビ放映の回数が昔に比べ減るにつれて、サッカー少年が増えるようになったとは感じています。
9点(2004-01-31 15:19:49)(良:1票)
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