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1.  大陸横断超特急
良質のコメディ&サスペンス!もちろん、吹替え版がベスト!ジーン・ワイルダーの広川太一郎、ジル・クレイバーグの小原乃莉子が完璧!特に、何度も列車から放り出される時の主人公のセリフは最高です。普通なら「またかよ!」「いい加減にしてくれ!」などのセリフになりそうですが、広川氏のセリフは「まただもの!」洋画に色を与え、本作以上に映画の面白さを伝えた広川氏のご冥福をお祈りします。
[地上波(吹替)] 8点(2008-03-11 16:15:50)
2.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
やはり1974年当時に映画館で見た人とDVDやテレビ(短縮版、おまけに間にCM入り)で見た人とのギャップは相当あるようですね。当時ワーナーブラザースと20世紀フォックスという2大映画会社がP・ニューマンとS・マックイーンというこれまた2大スターを競演させた恐るべきパニック大作です。二人主役ゆえ、テロップの出し方が左下と右上という不思議な配置。というのも、格の優劣を避けるため左上隅から見て等距離という、珍しい表記で乗り切ったというエピソードを思い出します。内容的には、最近の映画に慣れてしまうとこのグランドホテル形式のストーリーはやや冗長気味に思われるかもしれませんが、地上138階、逃げ場のない地獄に閉じ込められた人々を、映画館という閉鎖的な空間で見ていると、自分もいつしかビルの中に閉じ込められてしまった気持ちになったものでした。そういう意味で、確かに中だるみ的なシーンもあるかもしれませんが、遅々として進まぬ救援活動、徐々に迫り来る炎など、見るものに確実にプレッシャーとなっていく展開は私にとっては必要不可欠のものであると思います。見終わり映画館から外に出たときに、助け出された客たち同様の気分だったことを思い出します。それにしても、P・ニューマンはもちろん、消防服からネクタイ姿になるS・マックイーン、政治家といえば悪の権化が一般的なっていた中でのR・ボーンの正義感ある政治家、救助に向かう二人の消防士など惚れ惚れするキャラクターたちが見事。R・ワグナーと秘書の人知れずの恋と想いやるゆえの電話の嘘、市長夫婦の子を想う会話、バーテンダーの子供へのパフェなどさりげなく極限状態に置かれながらもにじみ出る人間性は泣けてきます。「慕情」でカップルだったW・ホールデンとJ・ジョーンズの配役の妙、R・チェンバレンの当時としては珍しい悪役振りと見所満載。「ポセイドンアドベンチャー」と並ぶパニック映画の金字塔です。ススによってしわがくっきり刻み込まれるP・ニューマンとマックイーンのあきらめないブルーアイズの目力も実に印象的。それにしてもヘッドフォン型ラジオはそこそこの音量で聞かないといけないと痛感した映画でもありました。
[映画館(字幕)] 10点(2007-09-01 00:48:46)(良:2票)
3.  タンポポ
「シェーン」よろしく、寂れたラーメン屋に謎のトラック野郎がやってくる、というメインストーリーと様々な「食」に関する皮肉や笑えるエピソードの数々。どれもにやりとさせられるものばかり。なかでも井川比佐志と三田和代の最後のチャーハンは秀逸。このエピソードだけはグッと胸に来るものがある。おいしいと言う家族にほっとした様に微笑む妻の笑顔、そして妻のぬくもりをチャーハンに感じる夫、見終わった後でもこのシーンが頭から離れない。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-11 00:26:53)
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