Menu
 > レビュワー
 > 吉田善作 さんの口コミ一覧
吉田善作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 21
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  たぶん悪魔が 《ネタバレ》 
ブレッソンの追究した映画像が、荒削りな印象の強い彼の他作品群に対して、本作においてはあまりにも精緻に彫刻されている。その冷たく強固な彫刻は、映画の一つの完成形というに相応しい。五人の若い男女が、現代社会の諸問題と己の錯綜する感情を憂いながら、自堕落とも言える生活をこなしていく。そのような若者たちの美しい運動性と滑稽な思想が、この冷徹な映画のフレームの奥に潜む熱情のうねりとなる。本作の主人公は熱情的な若者から一歩(いや、半歩か)進んだ形で、逃れられない虚無の影に支配される。虚無とはあらゆる事象の終着点かのように思える。そしてまたこの主人公も絶対的な終末の権化であるようだ。しかし虚無とは単なる終末ではないのだ。虚無とは円環の終点であり、また始点でもある。主人公が自殺(厳密には他殺)する虚ろな静謐さをたたえるラストシーン、この美しさと滑稽さが、運動と思想が、円環をもう一回りするためのエネルギーとなる。この渾身のラストシーンを含め、贅肉を徹底的に切除し、鉄の骨組みを想起させる構造が、私の内的世界をなぞるように構築されていく。その冷たくくすぐったい快感が、私をブレッソン映画の中毒者にしてしまう。ブレッソンの映画が好きという方で、もし本作を見逃している人がいたならば、是非一度観賞してください。ブレッソン映画に求めるものの全てが、本作では凝縮した形で得ることができます。
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-30 16:16:11)
2.  脱出(1944) 《ネタバレ》 
バコールの魅力に尽きる。鋼鉄を想起させる冷たく強固なシルエットと表情。それがラストシーンで無邪気な愛の笑顔へと溶解する。デビュー作ということで緊張していたらしいが、その緊張は彼女の容姿にとって相性のいいものだったのだろう。クリケットのピアノ弾き語りも要所を盛り上げてくれたし(香港がどうのという歌がすごく良かった。有名な曲なのかな?)、ボガートとウォルター・ブレナンとの絡みもホークス映画らしくて楽しい。しかし映画を通してやや退屈な印象を受けた。バコールの登場しないシーンたちが少し褪せて見えるせいかもしれない。
[DVD(字幕)] 5点(2012-12-05 17:06:53)
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5314.29%
6523.81%
7733.33%
8419.05%
929.52%
1000.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS