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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  太陽を盗んだ男 《ネタバレ》 
「原爆」をテーマにした日本映画では「ゴジラ」に並ぶ傑作だと思う。  時計の音、原爆の実験、爆発、日の出、双眼鏡が覗く原発。  その光景とは打って変わって満員電車で大あくびをする城戸。「風船ガム」の仇名で呼ばれる教師、風船ガムは原爆の暗示? 休み時間は一人で壁当て、フェンスを雄叫びをあげながらよじ登る。男はいつそのエネルギーを爆発させるかその機会を待っていた。  家にギッシリと詰め込まれた野望の塊。 機材の山、出入りする猫に殺虫剤をかけて気絶させてしまう!飛び交う蚊が季節を語る。猫の次は警官をシュッー!   男が牙を研いでいる間に鬱憤を爆発させてしまったバスジャック犯。 修学旅行、機銃と手榴弾で乗り込んでくるオッサン、皇居に手榴弾wwwすげえ映画だな。序盤20分の強烈さ。   そこで山下警部こと菅原文太の兄貴の登場だ!「県警察vs組織暴力」の刑事役もメッチャ良いんだよなあ。 武器を置いてたった二人で乗り込んでいく、隙は絶対に見逃さない、男だけサークルを組むように連れて行く、“約束どおり”狙いをつける狙撃手、捨て身の行動。どんな奴だろうと怪我人は怪我人・・・カッコイイ。   それが城戸にとっての“起爆装置”だったのかも知れない。ひたすら原爆作りに打ち込むシークエンスを淡々と積んでいく描写。  原爆実験の様子、肉体改造、ベランダの塀の上でイメージトレーニング、何処までもスリルを追い求める狂気。 マスクを被り、潜水服に身を包み、海を泳ぎ、容易に侵入してしまう! 監視カメラだけが見た原子炉の棒を抜く瞬間の緊張、警備員たちとの戦闘。  発電機の爆破、想像以上に厳重(笑)、授業内容もどんどんおかしな方向に向かっていく。  のんきなラジオ、「鉄腕アトム」の歌とともに手作りの防護服、液体、放射能測定器、小さな小さな原爆製造工場、誰も立ち入れない猫でさえ。  ビールを飲み、TVを見ながら原爆を作っていく。その油断と爆発、そして彼も「被爆者」となってしまう。瞬間的に放射能を吹き出す事を物語る針、針、針。 完成までの作業もほぼ無言で続けられる。生まれたての汚れた鉄球がナイフで削られて磨き上げられ、不気味な光沢を帯びていく。 作ったものよりも失ったものの方が大きい。ぬこおおおっ! まさかの梅干しは“フェイク”、粘土、電池。一人で盛り上がる有頂天、ガイガーカウンターをマイク代わりに舞い上がる。   残り1時間30分は警察との手に汗握る駆け引き。 幾度もあらわれる太陽のイメージ、あえて爆弾を置いていく挑戦、現物による脅し。  腹の中に抱えたとんでもない爆弾、易々と国会に侵入、易々と監視、口調による攪乱、ボイススクランブラー。  9つ目の核所有“国”、ぽとりと落ちる髪の毛が肉体を蝕む放射能の恐怖を語る、爆弾を転がして子供のように、いや愛した猫のように遊ぶ。 パーティーで親交を深めた過去、屋上で座り込んで話し合う交渉決裂、両手で掴んでさりげなく胸にタッチ、いつの間にか接点を持つ人々。  延々とついてくるディスクジョッキーと口づけを交わす、海辺、女も見る抜けた髪の毛、サングラスという仮面、したたる歯茎の血。   デパートでの追走劇も熱い。 電話線をカットする、覚悟、机の下、札の雨、警官もヤケクソ、あふれ出る人の津波、徐々に放射能に侵されていく肉体。   奪還ターザンで大暴れ、カーチェイスをラジオ中継、「勝手にしろ(勝手にしやがれ)」、諦めない文太の兄貴は不死身だ!ヘリに捕まりながら執念の追跡!  残り20分のラストバトル。  プールを地獄にかえる破片、新聞に隠された凶器、手錠つけると捕まったヤクザにしか見えねえ兄貴、嘔吐の隙に掴む起死回生の武器、屋上での綱引き、どっちも身も心もボロボロだ。   「さあ・・・いくぞお9番」 嘘だろ・・・まだ手がピクピクしてるぜ。音だけが語る結末・・・。
[DVD(邦画)] 9点(2015-07-14 13:43:58)(良:1票)
2.  ダイナマイトどんどん 《ネタバレ》 
個人的に喜八映画で一番好きな作品。 終戦から5年後の夏。汗だくの男たちが、何かを合図に支度をすませる。トラックを待ち受け、店に隠された銃を、刀を抜き放って襲い掛かる!ジープを奪って挑発。 市場を破壊する追走劇、待ち伏せ、機銃、花火、ダイナマイトでホームランじゃあっー! ドッカーン!    ヤクザ同士の会合、組長の翻訳、市街地でおにごっこ、股間に何かを隠す、場数踏んでそうな女主人、塩まいて、指でテクテクカウンターの上を歩く仕草が可愛い。    非合法な殺し合いの場が合法な野球の場に、婦人野球(パンパン)、元野球選手の鬼コーチ、命(タマ)の取り合いから球の取り合い&金玉の潰し合い、だが体を張ってボールを受け止める命がけ。何事も本気でやれば最高の仕事にしてしまうプロフェッショナル魂。  歌で士気をあげる、本当に暴れだす、掛け声で士気をあげろ!「ダイナマイツ~ どん どん」 先攻後攻が丁で決定。  旦那と対峙、ナイフ投げ、裏では博徒、泥酔ピッチャー、ひらがなや漢字、数字が混ざる背番号、思わぬ再会、挑発しまくって真意を確かめる、指の使い方、監督の手の古傷、ピッチャーの指が示す過去、それぞれの心に刻まれた傷跡。   練習投球から試合へ、今までの仕返しにボッコボコ、ツンデレ。  「原爆ピッチャー」って不謹慎にもほどがあるわwww NGワード:指  雨の中の死闘、シャベルや鍬をとっての殴り合い、さりげなく傘をやる任侠。  野球で命の賭け合いに、敵球団のスカウト。  こしらえた着物、唐突に現れる母ちゃんの遺影、殴り込みに行く馬鹿2人・・・おい野球しろよ。 ※ご覧の映画は「ダイナマイトどんどん」です  ダイナミック不祥事!その格好で銃を持つなwww あくまで野球で蹴りをつけてやるぜという心意気。もしくは単なるご都合主義(ry   扉が思いきっりオープン、着物をそっと肩にかけ、電気を消して去っていく。肩の刺青が物語る愛情。   デッドボールの応酬、ボールを持って殴り合い、乱闘寸前、「ばかもん!」「ばけもん!」複数のルールブック、アンパイア死亡、銀次なりの償い、守備妨害。  ヌードになる必要はあるのだろうか、ベースは盾、MPもブチギレ、修羅場に慣れてきた審判。  打球が、バットが、グローブが、血潮が、ありとあらゆるものが宙を舞う大乱闘!その後に両雄が再び顔を合わせるクライマックスが良い。
[DVD(邦画)] 9点(2015-07-14 13:37:32)(良:1票)
3.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
冒頭から素晴らしく不安になる強烈なBGMが流れ、暗くジメジメとした街中を一台のタクシーが駆け抜ける。 主人公にも暗い影が差し込んでいる。 元陸軍出身だというトラヴィス。 この映画はヴェトナム戦争の直後だが、彼もヴェトナムから帰還した兵士の一人なのかも知れない。 戦争の時は散々祭り上げておいて、いざ帰ってくるなり辛い仕打ち。 何のために戦ったんだと打ちのめされる日々。 トラヴィスのように若く多感な人間ほど、そんな社会に心を蝕まれる。 オマケにタクシーに乗ってくる人間は平気でゲロを吐く、暴力を振るう酔いつぶればかり。 運び屋を掃き溜めにしているわけだ。 受け止める側に溜まった鬱憤は、やがて犯罪という“はけ口”にブチまけられる。 ナンパした彼女をいきなりポルノ映画館に連れ込もうとするトラヴィス。 価値観の違い以前にもう馬鹿だろコイツ・・・。 そんなんで軽蔑しない女の方が不思議である。 戦場で生きてきた男は、常に平和な時代には無力なもんだし、不器用にしか生きられない。 戦場の常識がここでは非常識へと変わる。(だけどトラヴィスは単にポルノ脳のアホ) デ・ニーロは“カッコイイ”、トラヴィスは“イカれポンチのクソ野郎”だ。 そんな社会の“歪み”が再びトラヴィスに銃を握らせる。 「世の中間違ってる、俺が正しい!」と強く思い込み狂気の世界へと走り続ける主人公。 「俺に言ってんのか?」 イメージトレーニングという名の“見えない誰かと”戦い続ける。 銃社会のアメリカじゃあ、一度銃を持てば子供だって大人を殺せてしまう。 トラヴィスの正義は危ない正義。 「勝った者が正義なんだろ?」と言いたげだ。 そんな危い正義感がいきつく果て・・・つうか何であれだけ撃たれて生きてんのコイツ? モヒカンヘアーにすると戦闘力が上がんのか? 「マッドマックス2」とか「北斗の拳」とかもあの髪型だからタフなんだろうか? 理由わからん。 個人的にはトラヴィスもくたばった方がスッキリしたんだが・・・「時計じかけのオレンジ」以来のモヤモヤが残る映画だった。 モヤモヤは残ったが、再見して前とは違う印象を持った。 出兵してた戦争でも死に損ね、殴り込んだ先でも死に損ね。でも他の奴はみーんな死んじまう。トラヴィスが彼女の乗車を拒んだのも、そんな“生き地獄”に彼女を巻き込んでしまうのではと不安に思っての事かも知れない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-04 18:36:59)
4.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
個人的にシーゲルは「殺し屋ネルソン」が最高傑作だと思うが、イーストウッドとのコンビはコレがベスト。 赤狩り(レッド・パージ)の嵐が吹き荒れる時代から戦い続けてきたリベラル派シーゲル、そしてスパゲッティウエスタン(マカロニウエスタン)を経てアメリカに戻ってきたアンチ・ヒーローが結んだ師弟関係。その二人が70年代に蘇らせる刑事アクション。 輝くバッヂと法の文章、ドス黒いサイレンサー付きライフル、スコープに映る標的、襲い掛かる凶弾…! 黒いサングラスで威圧するように登場するハリー・キャラハン。 ハリーは手がかりを得るためにひたすら歩き壁をよじ上る。どんなにボロボロになり砂の山に埋もれようとも。ペンが拾い上げる証拠、残される犯人からの挑戦状。ここからクソ野郎スコルピオとハリーの孤独な戦いが幕をあけるのである。  やさぐれ警官がやさぐれたのも腐った世の中で自分の意思を貫き続けたためであろう。むしろ汚名を背負ってまで仕事を、肌の色に関係なく平等に嫌い、思いやり、鉛弾をブチ込み、理由なく殺された人々の無念を晴らそうとするハリーを俺は心から応援してしまった。その姿勢は映画監督として「許されざる者」や「グラン・トリノ」といった傑作でも貫かれる。  食事中に事件が起きればマグナム片手に車ごとブッ転がす!水道が噴出する中をゆうゆうと、のしのしと歩き、撃ち尽くした拳銃の銃口を向けてショットガンに手をかけようとする犯人に警告を示す。犯人はそのことを知らない。 「ホラ、入ってないだろ?」って笑顔がたまらない。  対するスコルピオの次の標的を物色し不気味な笑みを浮かべる狂気。 ヘリによる捜索、夜の市街を淡々と走り、窓から覗くもの、窮地と救助、イーストウッドが監督したビルにおける説得場面。殴りつけて必死に抱え込む姿が面白い。 捜査とはいえ堂々と覗くハリーもやっぱり男。でも前の奥さんを気遣ってか再婚もしない。 ボルトアクションライフルによる狙撃とマシンガンによる銃撃戦、夜の暗闇で影が蠢き、あらゆる閃光が照らす。  脚に仕込むナイフ、バッグを抱えて公衆電話から公衆電話への移動、走り続ける追跡、トンネルでのひと悶着、銃撃戦、ナイフ。 恐怖の鬼ごっこ、人の人権踏みにじっといて弁護士呼べとか言ってるクズの脚の傷を踏みにじって何が悪いというのか!人質最優先で手掛かりを得るために殺さない、あるいは警察という組織を信じているからこそ法の裁きに委ねようとしたのかもしれない。 ボロクソになっても諦めないスコルピオのしぶとさもたまげたもんだ。  あの明け方に哀しそうに、疲れ切ってたたずむハリーの姿といったらないぜ。病院への見舞いとレディ・ファーストな気遣いは数少ない癒し。  信じていたものに裏切られる絶望、悪魔が世に再び解き放たれ再び犯罪が繰り返されるやるせなさ。  バイソンの群れ、バスという密室で子供たちに狂気を振りまき、橋の上から走行する車両に飛び乗り一騎打ちへ! 工事現場の狭い道におけるジリジリとした追跡のスリル、石を運ぶレール、開けた空間に見つける切り札あるいは逃げ場を失う選択か。冥途の土産に弾丸も星もくれてやる。  「真昼の決闘」のゲイリー・クーパーは、自分でまいた種によって民衆にも仲間からも見捨てられたことを“認めて”か、バッヂを地面に捨て自分を信じてくれた若妻と一緒に去っていく。 本作のイーストウッドは民衆を信じ、腐敗した警官と法に対しての怒りをこめバッヂを投げ捨て独り寂して去っていく。 「荒野のストレンジャー」で「真昼の決闘」のifを描いたイーストウッドだ。あの場面は完全に当てつけです(褒め言葉)。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-10 20:43:10)(良:1票)
5.  旅芸人の記録 《ネタバレ》 
テオ・アンゲロプロスは「霧の中の風景」や「放送」は文句なしの傑作だと思うが、正直本作は言うほど傑作と呼べる映画だろうか。  確かに、素晴らしい映画だとは思う。 旅芸人の一座が時空を越えてギリシャの混乱期、戦争を交えた15年間を渡り歩くロード・ムービー。  戦争と密告で殺し合う一家の闘いはギャング映画のような壮絶さも感じるし、アンゲロプロスが危険をかいくぐって撮りあげたという鬼気迫る映像には敬意を表せざる負えない。  でも3時間50分は長すぎる。 dvdにしたって2時間チョイでようやくチェンジだ。それまでが大変だよ。  ところどころ楽しい大合唱や悲痛な場面があって胸に迫るものがあったが、あの馬鹿げた長回しは人を殺しにかかっているとしか思えない。  この映画のファンはこう言うだろう。 「感情移入やストーリーだけが映画じゃねんだよっ!」と。  だからって余りにロングショットで延々と撮るシーンが多すぎんだろうがあっ!! アンゲロプロスにしたって「霧の中の風景」はロングとクローズのバランスが素晴らしかった。  だが、この映画は上映時間の長さに加えて戦争の悲惨さで心まで重くなる。 加えてカットが変わる事無く時代が変わるので、その辺で混乱をきたす人もいるだろう。  その混乱は旅一座が散々味わってきた苦しみでもあるし、この映画の殺人的な退屈さは、それを一緒に体験できるような感覚だ。  ラストの生き残った一座たちが、再び冒頭の駅に戻ってくるシーン。あの瞬間の言い知れぬ達成感・・・!あの瞬間を見るだけでもこの映画を見る価値はあるだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-11-07 01:17:28)
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