41. チャタレイ夫人の恋人(1982)
英国で問題となり日本でも裁判沙汰になった「チャタレイ夫人の恋人」しかし取りざたされたのは原作の小説であり、日本語の訳文である。日本ではすでに英国で解禁になっていた小説が、猥褻だということでカットされ訳者は有罪となった。今では到底考えられないが・・・。 映画の方はというと、主演のシルヴィア・クリステルらがすでに「エマニエル夫人」などの映画に出演し、70年代さかんに上映されていたので問題はなかったと思う。 ただしその頃は問題の箇所には、ぼかしが入っていた。今DVDで見るとぼかしも入っていない。昔と今とではヘアーが解禁になったりするなど、ずいぶん違うものだ。 ストーリーはどうかというと、純文学らしくはっきりしていると思う。 この映画はエロティック云々というより、身分や階級に縛られた慣習を打破することの方が意味があるように思う。女性を子どもを産む機械のように考える人は、最近の日本の政治家の中にもいたようだがとんでもないことだと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2011-07-25 17:36:54) |
42. 地下鉄のザジ
快活で茶目っ気たっぷりの少女ザジ、そのびっくりするような行動と映画の作りは実におもしろい。だがそう思ったのは前半だけで、後半はだんだんおふざけが目立つようになり、ドタバタ劇にうんざりしてきた。そもそも「地下鉄の~」とする意味合いはあるのだろうかという疑問さえ起こった。 [映画館(字幕)] 5点(2013-09-10 14:03:13) |
43. チャップリンの勇敢
チャップリンの短編はドタバタすぎるのが目につくが、これもその一つ。いくら叩いてもびくともしない大男を運良く逮捕できるのは良いが・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-28 19:25:56) |
44. チャップリンのスケート
スケートをスーイスイ滑るのは良いけど、仕事ぶりはハチャメチャすぎてうまく笑えない。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-28 17:23:46) |
45. 小さな唇
《ネタバレ》 ロリータというより、シベールの日曜日に近い設定だが、幻想を交え極めて静かに映画は進行する。会話が少なくまた過激なシーンもほとんどない。純粋無垢な心と官能への誘惑とが交差し、少女もまたあどけなさに大人びた面をちらつかせるあたりの描写は巧みであり、美しい情景や音楽を背に印象的だ。ただ映画としては少し物足りない感もある。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-20 06:16:34) |
46. チャンプ(1931)
フランコ・ゼフィレッリのチャンプが良かったので、こちらも見たがいまいち。オリジナルの良さが見出せなかったし、チャンプという人間もあまり好きになれない。子役もこっちの方がちょっとませている。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-15 15:27:11) |
47. チーム・バチスタの栄光
ジェネラル・ルージュより後で見てしまった。サスペンスとしての緊迫感、おもしろみはあるが、人間の命や医療が軽く扱われて嫌な感じ。視野が狭くなって手術に影響が出てくれば即刻やめるべきだし、交代した看護師も不手際が多すぎるし、犯人に至っては・・・。厚労省の役人の態度も横柄で好きでない。 [DVD(邦画)] 5点(2012-01-30 21:59:35) |
48. チャップリンの殺人狂時代
コメディと思えたのは、中盤の毒薬からボートのあたりまでで、前半と終盤はとてもコメディと呼べるものではない。社会派ドラマにも思えるが、あまり感心しない。 独裁者まではチャップリンはおもしろかったが、メッセージ性の強いドラマは苦手だし、好きでない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-03 17:49:42) |
49. 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1954)
最後になって討ち入りに加われなかった毛利小平太を準主役にした忠臣蔵だ。描き方としてこういう描き方もあるのかもしれない。 映画は控えめな演出ながら、本格的に堂々と進む。松本幸四郎の内蔵助も、長谷川一夫や片岡千恵蔵と比べ遜色ないと思う。しかし鶴田浩二の小平太は雰囲気に合わないような気がするし、エピソードもそれだけが浮いている感じ。チャンバラの時間も長くて嫌だ。 ところで内匠頭の時世の句が読まれるのはわかるが、内蔵助をさしおいて忠左衛門の「君が為・・・」が朗々と読まれるのはなぜ? [DVD(邦画)] 5点(2011-12-21 16:58:07) |
50. ちはやふる 下の句
上の句が結構おもしろかったので続けて見たのだけど、少々期待はずれ。青春ものという要素は持っているが、そのほかはどうも・・・ [DVD(邦画)] 4点(2018-05-14 20:20:19) |
51. 地球爆破作戦
前半はまずまず、賢くなったコンピュータに人間がおいつけなくなったあたりまではサスペンス感もあり楽しめる。しかしどうも後半の展開が納得いかないしおもしろくない。「未知への飛行」と較べても緊迫感やポリシーはないし、「2001年宇宙の旅」と較べても品もロマンもない。 [DVD(字幕)] 4点(2013-12-15 11:20:06) |
52. 痴人の愛(1967)
「氷点」のけなげな陽子がナオミという妖女に変身、その違いの大きさに戸惑う。しかしそれよりも大きかったのは、谷崎文学が増村映画になってしまったこと。大正の文学を昭和の映像にするとこうなるのかもしれないが、浪漫がエロティシズムになってしまった。これはこれでよいのだろうが、好き嫌いの問題なのかも・・・。譲治が磨いた女性像も浴室での肌の磨きになってしまった。 [映画館(邦画)] 4点(2013-03-07 20:58:12) |
53. チャップリンの伯爵
チャップリンにしては、さほどおもしろくない。伯爵にも見えないし、品がない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-08 13:51:22) |
54. チャーリーズ・エンジェル(2000)
《ネタバレ》 そこそこ楽しめるお色気スパイ映画だが、それ以上のものはなにもなし。冒頭の飛行機からの脱出シーンには目を見張ったが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-04-15 05:40:12) |
55. 地球が静止する日
原作のメッセージが伝わってこないわけでもないが、オリジナルから60年経った今ではちぐはぐな面がたくさん感じられる。この映画で失望した人はぜひオリジナル映画を見てほしい。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-30 08:48:25) |