1. 罪の手ざわり
《ネタバレ》 中国に急速に入ってくる欧米文化。 その文化同士の衝突による化学反応をジャジャンクーは、描く。 でも考えてみれば、日本もそうなんだよね。ただゆっくり入ってきたから、 こんなに分かりやすい反応はしなかっただけで・・ 「世界」ではテーマパークを、「長江哀歌」では都市開発によるダムなどの環境の変化を、 ジャジャンク-は、中国のとまどいをクローズアップして描いてきた。 この作品は、欧米の銃やジャックナイフなどの武器、企業経営による雇用される側の非人間的対応を迫られる辛さ、それらを4編のオムニバスで描く。 最後、罪を犯した女性が中国歌劇の「罪を認めるか」と言う歌を聞くシーンは、こういう金による支配、欧米のハンディな攻撃武器がなければ、女性は罪を犯したか?という問いを監督は言っているのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 22:59:14) |
2. 繕い裁つ人
《ネタバレ》 三島監督、いいですね~。 大事なことを言ってると思います。 消費重視の仕事に忙殺される人が多い、この国で心を届ける映画だと思います。 「しあわせのパン」をさらに掘り下げた感じです。 どこか「森崎書店の日々」のような雰囲気で、僕は好きです。 原作は未読ですが、主人公と藤井くんはいい仲になりそうなんですね。 でもこの映画では、せっかくの団子を嫌いと言ってのける藤井くんになってて、 際どい人物描写でハラハラします。 この映画のいい感じの雰囲気が、神戸だというのが味噌ですよね。 横浜でも、札幌でもない、神戸だというのが、なんとなくうなずけちゃいます。 三島監督の母校のあった場所とのこと。 特別な作品なのでしょうね。 [DVD(邦画)] 8点(2018-05-19 22:53:55) |
3. 妻への家路
《ネタバレ》 確かに悲しい話ではあるけど、男と女って案外、こんなもんじゃない?例え、本人であっても、男は本当の夫を求める女に、寄り添うしかない。チャンイーモウは確信犯的に、この寓話を創り上げたんじゃないのか? [DVD(字幕)] 7点(2016-06-04 13:30:32)(良:1票) |
4. 終の信託
《ネタバレ》 う~ん、まだ若いので、問題提起で終わっているが、見ごたえある着眼点だと思う。まぁそもそもが自殺未遂をするような人に仕事を任せる病院がおかしいのだが、彼女に罪はあるのだろうか?周防監督は、この問題意識のまま、これからも掘り下げてほしい。そして本当の悪の落とし前まで描けるような作品を創る監督になってほしい。多分、奥さんの草刈民代が鍛えるでしょう、彼を・・。怖い気もするけど・・(苦笑) [DVD(邦画)] 6点(2015-11-21 21:48:02) |
5. 綱引いちゃった!
《ネタバレ》 あの~自分、これ結構感動しちゃったんですけど・・・。おちゃらけたタイトルは、コメディタッチな作風と、名作(?)「シコふんじゃった」から来てるんでしょうか?これはスポーツもんと思っていたら、8人の女性がまとまっていく女性映画なんでした。ドリカムの主題歌がそれをきちんと表してると思います。西田尚美のエピソードがジ~ンと来たなぁ。すなわち!町おこしの「売り」は、情のつながりのある人情ということでしょうか?それと母ちゃんパワーかな?大分市役所あげての町おこしでした。(すごいね♪)ラストの「参加記念」の字に、あ~そうだったかぁと思うんですね。僕としては、試合の後半、熱いものがこみあげてきたもんね。残念な、でも気持ちいい汗と涙の塩味が、ふるさとの味ってとこかな? [DVD(邦画)] 7点(2013-05-26 07:01:14) |
6. ツレがうつになりまして。
《ネタバレ》 なんだかなぁ。ウツってもう珍しい素材じゃないですよね。だから暗くもない映画になるのかもしれないけど・・ちょっと暢気すぎるかな?あの若さであんな家に住んでるし、仕事辞めて、なんの切羽詰った状況にもなってないし・・佐々部監督は地味だけどいい作品創るとは思うけど、もうちょっとリアルで可笑しい話にしてほしかった。ちょっとのんびりすぎ・・見てて、あ~こりゃ漫画だ、と思った。あれ?原作、漫画だっけ? [DVD(邦画)] 7点(2013-02-22 03:05:51) |