1. ドラえもん のび太のパラレル西遊記
藤子不二雄の原作ではないんだけど、とてもよく出来たストーリーでドラ映画の中でも上位に入る傑作。妖怪に侵略された現代の描写がとてもシュールで怖い。怒って角を生やすママ、新聞にうつった影が鬼になっているパパ、きわめつけは怒ってまるまる妖怪に変身してしまう先生と衝撃の連続である。タイムパラッドクス的なストーリー展開も秀逸。 10点(2003-06-10 10:03:05) |
2. ドラえもん のび太の海底鬼岩城
ドラえもん映画の中では一番感動的な傑作。海底人、狂ったコンピューターに対する闘い、バミューダ海域の魔のトライアングルと設定や展開自体が非常に独創的で魅力に溢れている。この映画の最大の要因は、わが身を捨てて世界を救ったバギーの功績であろう。 10点(2003-06-10 09:54:36) |
3. トレマーズ
この映画の魅力はなんなんだろう?史上最高のB級映画だと確信する。不思議に何回見ても面白い。かなり多くの人が絶賛するあたりがなおさら驚きである。 10点(2003-05-25 10:33:00) |
4. トーク・トゥ・ハー
ペドロ・アルモドバル監督は人間の動物としての生々しさを描き出すことが非常に巧いと思った。この映画で描き出していることはもちろん「愛」であるが、それは人間の極めて本能的な部分であり美しさと同時に危うさを秘めているのだと思う。愛を体現する時こそ人間はもっとも動物的で社会的な常識などは超越した熱情に溢れるのだ。もしこういうテーマを他の凡庸な映画監督が描いたなら、その映画は嫌な意味であまりに痛々しくあまりになまめかしくて見れたものではないと思う。しかしアルモドバル監督はそのテーマ性を真摯に見つめ繊細な演出で紡ぎ出すことによって、一遍の美しい映画に昇華させている。 9点(2003-10-14 15:47:16)(良:1票) |
5. ドラえもん のび太の恐竜
確かにもっと道具を上手く使えば簡単に日本に帰れたとは思うけど、「道具をもっと効率よく使え」というのはすべてのドラえもんの話に言えることなのでつっこむのはナンセンスです。映画は言ってみれば白亜紀を舞台にしたロードムービーで当然危険や困難盛りだくさんの冒険映画に仕上がっていてとても楽しめる。恐竜ハンターの冷酷非道さもクライマックスを盛り上げるいい効果になっていて良い。ラストの別れは非常に感動的だが、原作ではピー助の「ピューイ!」という泣き声が時空間の中まで響いてくるというさらに感動的な描写がある。 9点(2003-06-10 10:57:36) |
6. ドラえもん のび太とアニマル惑星
動物たちの星という設定は、一見子供だましではあるけど成り立ちの設定をみると充分説得力のある話で良く出来ている。ニムゲは少し先の地球人の姿かもしれないということを心に刻まなければならない。環境破壊という説教臭くなりがちなテーマをSFとユーモアに包んで楽しく見せる藤子不二雄はさすがだと思う。 9点(2003-06-10 10:45:37) |
7. ドラえもん のび太の大魔境
ドラえもん映画には知られざる世界を舞台にしたものが多いけど、特にこの映画の犬の世界というのは斬新だったと思う。しかもそれがアフリカの相当に奥地の衛星写真でも写らない分厚い雲がかかったところに存在するというのだから、子供心には妙に説得力があった。敵対する犬の軍隊は妙に原始的でそれじゃあ世界は侵略できないよと言いたくなるけど、ジャイアンの男気やタイムパラドックスを巧みに使ったピンチの打開法など見応えはたっぷりだ。 9点(2003-06-10 10:09:37) |
8. ドラえもん のび太の魔界大冒険
藤子不二雄お得意のパラレルワールドを使ったストーリー展開は見事。悪魔が出てくるだけに非常にどろどろとした世界観が素晴らしい。つまり、この冒険の記憶はジャイアン、すね夫、しずちゃんには無いんだよね。 9点(2003-06-10 09:49:54) |
9. ドラえもん のび太と鉄人兵団
ドラえもん映画の中では非常に恐怖とパニックに満ちたSFの秀作である。不気味にニヤついた顔の鉄人兵団が大挙押し寄せてくるシーンは非常に絶望的で怖い。ラストのくだりはとても壮大で感動的。それにしても、そのごミクロスはどうなったんだろう? 9点(2003-06-10 09:45:21) |
10. Dolls ドールズ(2002)
映画の美しさを最大限に感じさせてくれる間違いなく傑作だった。冒頭の文楽が本編に非常に巧みに反映されていて息を呑んで見入ってしまった。どうも最近汚れがちの日本だが、この映画は日本の伝統的な物質的、精神的な美しさを心に染み渡るように見せてくれる。賛成するわけではないが、恋愛の果ての心中というのは古くから伝わる美しい日本の愛の形であったことを観る者の心に伝えてくる。すべてにおいて美しいこの映画は冷たい現実とともに終わるが、それこそがこの国に伝わる物語の美しさなのだ。北野武は自らの才能の偉大な可能性を今作で広げたと思う。 9点(2003-06-08 14:35:40) |
11. トラフィック(2000)
アメリカに渦巻く最大の問題であるドラッグをめぐる人々の物語を多面的に描く傑作。場面の環境によって画面の色合いを変える手法がとても効果的だった。個性的な俳優陣もそれぞれ印象的な演技を見せており全編にわたり見応えがあった。監督の力量を世界に知らしめた映画だと思う。 9点(2003-06-07 16:14:51) |
12. 12モンキーズ
初見の時は「え?」って感じであんまり印象に残らなかったのだけれど、なぜか2度、3度と観る機会があってそうするとだんだんこの映画の魅力にあてられてしまった。必死になって歴史を変えようとする主人公(ブルース・ウィリス)を横目に悲劇は冷酷に繰り返されるというラストに運命という力の大きさとそれに対する人間の非力さがにじみ出ていて興味深い。テリー・ギリアムの強烈な世界観が何度観ても飽きさせない映画に仕上げている。 9点(2003-06-02 20:08:19) |
13. ドライビング Miss デイジー
非常に濃厚な脚本だった。モーガン・フリーマンは微妙な役どころを実に巧く演じている。ラストシーンは感動的ではあるけど、切なく、感慨深かった。名作です。 9点(2003-05-28 03:02:14) |
14. となりのトトロ
純日本的なファンタジーというのが良く考えれば実に斬新だし、キャラクターがそれぞれとても魅力的。ほんとに広い世代の人たちが純粋に楽しめると思う。 9点(2003-05-27 15:28:24) |
15. ドラえもん のび太のドラビアンナイト
シンドバッドの自慢のコレクションが未来人からもらったものだったという設定はドラえもんらしくて良かった。アラビアを舞台にしたファンタジー性溢れる秀作。 8点(2003-06-10 11:00:33) |
16. ドラえもん のび太とブリキの迷宮
おもちゃが人間を支配するというとてもファンタジックではあるが怖い雰囲気が良かった。ドラえもんがつかまっちゃって大半がドラえもんなしの展開なので心細い。でもあえてそうすることで人間の非力さを浮きぼりにしているんだと思う。 8点(2003-06-10 10:36:44) |
17. ドラえもん のび太の創世日記
確かに他のドラ映画とくらべると冒険的でないし派手さはないけど、実に良く出来たストーリーであることは間違いなく楽しめた。ある意味一番藤子不二雄らしい話であったとも思う。 8点(2003-06-10 10:32:23) |
18. ドラえもん のび太と雲の王国
ありがちな天上世界という設定と過去のキャラクターが大勢出るところにネタ切れっぽさを感じるけど、地球人として教訓を感じる映画だった。確かに説教臭いけど、ドラえもんだからすんなり入ってくる。キー坊の登場にはファンにはたまらない驚きがあった。 8点(2003-06-10 10:28:10) |
19. ドラえもん のび太の宇宙小戦争
クジラやシャチの形をした敵方の宇宙船が個性的でよかった。ネタはSWっぽいけど、のび太たちでも活躍できるように舞台を小人星にしたのは見事だ。 8点(2003-06-10 10:23:52) |
20. ドラえもん のび太と竜の騎士
ラストの発想は実に斬新で見事だ。原作ではラストにつながる伏線があってその点がないのは残念。時期的に一番最初に観たドラえもん映画だった。 8点(2003-06-10 10:19:34) |