21. トイ・ストーリー
《ネタバレ》 フルCGアニメの先駆けであり原点となる本作は、現在のピクサー作品のクオリティと比べるとどうしても見劣りしてしまい(映像的にもストーリー的にも)、あまり面白いとは思えなかった。おもちゃ同士が終始いがみ合い、醜悪で残酷な子供や、必要以上にホラーな展開など、正直フラストレーションが溜まる場面も多々あった。唯一、バズの実直でおバカなキャラクターに救われた感じ。ファンの方ごめんなさい。 [DVD(吹替)] 6点(2010-08-15 09:40:33) |
22. 友よ、静かに瞑れ
派手なドンパチもエロシーンも一切なく、予想よりも地味な出来だったので驚いたが、鑑賞後にじわじわと本作の良さが分かってきた。『グラン・トリノ』のイーストウッド同様、「男とはどうあるべきか?」ということを真摯に教えてくれる。とにかく格好良いんだから! [DVD(邦画)] 8点(2010-01-28 19:26:25) |
23. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 アメリカのコメディはただバカだったり下品だったりするが、ベン・スティラーはちょっと違う。確かにバカだし下品なのだが、どこかしらに計算されたインテリジェンスを感じる。この映画にしても、冒頭のパロディ予告編や、戦争映画をまるごと撮ったかのような大掛かりな本編(お金かかってそう)など、他のコメディ俳優(監督)がなかなかやれないことをやっている。いちばん驚いたのがトム・クルーズの変貌ぶりだが、ただのカメオ出演だと思い全く期待していなかったが、おいしいところをほとんどさらっている。逆に、いつもはどんな脇役でも存在感抜群のジャック・ブラックが、何故かあまり目立たなかったのが残念。作品自体にクセがありすぎて魅力が中和されてしまったのか?(追記)最近、アル・パチーノの作品を観るたびに「アルパ・チノ」のことが思い出されてならない。困ったものだ。 [DVD(吹替)] 6点(2009-08-01 08:06:30) |
24. トップガン
これほど見た目の格好良さを追求し、かつ成功している例は他にないだろう。「デンジャー・ゾーン」をBGMに、本物の戦闘機を使用した離着陸シーンの迫力は、現代のCGでも再現することは不可能だろう。この頃のハリウッドにしかできなかった作品だ。もちろん「アメリカ万歳」のストーリーはいかにも80年代の能天気さで鼻につくが、それが気に入らない人はそもそもハリウッド映画を観るべきではない。シュワちゃんやスタローンが、正義の名の元にどれだけ人を殺しまくる映画に出ていたことか。映画は映画として、現実とは切り離して観ることも大切。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-01 08:03:31) |
25. 東京残酷警察
《ネタバレ》 民営化された警察組織と「エンジニア」と呼ばれるミュータントとの戦い、という、設定そのものの魅力で一気に見せ切っている。その上、身体の一部が武器化したエンジニアの奇抜な造形、スラップスティックなゴア描写の数々、『ロボコップ』を思わせるトンデモ広告など、作り手の意識の高さ(というかマニアックさ)がビシバシ伝わってくる。海外マーケットを意識しギャグに走りすぎた前作『片腕マシンガール』よりも、個人的にはこちらの方が好み。子供向けの特撮映画をアダルト仕様にエログロ全開で撮りました、という感じ。また、『片腕マシンガール』よりも秀でている点をもうひとつ。「しいなえいひ」という「女優」を起用したこと。正直あまり好みの女優さんではないが、『オーディション』での狂演といい、こういった役が異常にハマる稀有な人だと思う。続編を意識した終わり方なので、次回にも期待がもてそう。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-02 21:27:33) |
26. 逃亡者(1993)
トミー・リーはこれ以後、似たような役ばかりをやるようになったが(いつも誰かを追いかけている)、本作はやはりベスト。アカデミー賞受賞も納得の演技である。こんな上司に憧れるな~! [DVD(吹替)] 8点(2008-10-25 22:52:00) |
27. ドラゴン怒りの鉄拳
《ネタバレ》 ブルース・リーの動きがスローモーションになって残像が出るシーンがカッコイイ。日本人が徹底的な悪役扱いなのがちょっとアレですが…。って、ラストは『明日に向かって撃て!』かよ! [DVD(字幕)] 5点(2008-09-11 21:50:17) |
28. トム・ヤム・クン!
《ネタバレ》 前作(『マッハ!!!!』)が凄すぎただけに、ちょっと期待値が高く、評価は辛口。ジョニーとの再戦を期待していたのに、そこはあっさりスルー。しかも、ラストバトルがマッチョ軍団とオカマってどうよ?もっと華麗な技のぶつかり合いを披露してほしい。あと、ナイフで刺されたのに、あんなに激しく動いたら失血死しちゃうって! [映画館(字幕)] 7点(2008-08-28 08:48:10) |
29. ドラゴン・キングダム
《ネタバレ》 映画自体の出来としては5点くらいのものだが、ジャッキーとジェットのガチンコ対決を観れただけで充分お釣りがくる。女優さんも綺麗どころを揃えていて良かった。ジャッキーの酔拳はやっぱええな~。 [映画館(字幕)] 7点(2008-08-15 09:03:51) |
30. 突入せよ!「あさま山荘」事件
《ネタバレ》 「連合赤軍の前に戦わなければならない相手がいる」それは、田舎警察であり、上層部であり、マスコミであり、世論であり、そして、恐らくは自分自身。日本一有名な「あさま山荘事件」における警察のすったもんだを描いたこの作品、意外と評価が低いようだが、日本でもこういうタイプの映画が作られるようになったということを素直に喜びたい。連合赤軍の内情については一切描かないという思い切った脚本も素晴らしい(赤軍については若松監督の『実録・連合赤軍』等を観れば良い)。役所広司はじめ、キャスティングも巧い。「人事を尽くし、天命を待て!」 [DVD(邦画)] 8点(2008-06-29 06:55:16) |
31. 富江 最終章~禁断の果実~
《ネタバレ》 安藤希はまさにクールビューティーな富江といった印象で、原作により近い気がする。対する宮崎あおいも安定した演技で見せてくれる。退屈な展開に変わりはないが、このカップリングは観る価値あり。富江を、「永遠に死ねない吸血鬼」という設定にし、父娘二代における富江との関わりを描いたストーリーはなかなかユニーク。誰かも言っていたが、氷漬けにしたところで終わっていればもっと良かったのに。 [DVD(邦画)] 4点(2008-06-23 03:15:37) |
32. 富江 tomie
《ネタバレ》 ここでの評価、相当低いようですが、そんなに悪い出来だとは思わなかった。田口トモロヲの刑事同様、観ているこちらも富江の魔性に取り憑かれ、破滅すると分かっていても彼女に会いたくなってしまう。バラバラにしても死なない富江を、桟橋で燃やしてしまうラストシーンが印象的。あの画は綺麗だな。菅野美穂はホラー映画がよく似合う。 [DVD(邦画)] 5点(2008-06-17 21:31:24) |
33. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 千昭はどうして未来に戻らなくてはならなかったのか?最初から戻るつもりなら、真琴に告白することはなかっただろうに。そもそも他の子に告られて簡単に付き合っちゃうのは何故?真琴への愛はその程度?真琴も、最後のタイムリープで、どうしてあの「時点」に戻っちゃったのか?千昭にタイムリープのことを知られては、別れなくてはならないのが分かっているのに。ラストへの落とし方がどうしてもあざとく感じてしまい、素直に楽しめなかった。前評判が高かっただけに、残念。ただ、青春映画としてのフレッシュな感じは良かったです。 [映画館(邦画)] 6点(2008-04-02 10:51:25) |
34. ドッペルゲンガー
《ネタバレ》 オープニングはめっちゃ怖くて、これからどうなるんだろ~って観ていたら、だんだんオフビートなブラックコメディの様相を呈してくる。な~んだ、ホラーじゃなかったんだ。ドッペルゲンガーなんて思い切りホラーな題材を扱いながら、こう来たか?ちなみに、役所さんの本体はユースケに車で轢かれた時点で死に、ドッペルゲンガーがその跡を継いでます(実は2人が入れ替わるシーンが編集でカットされた)。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-07 01:44:26) |
35. ドミノ(2005)
このノリは嫌いではない。時間軸をバラバラにしたシナリオに、目が痛くなるラリラリの映像。こっちはストーリーを追うのに必死だが、実はそんなものどーでもよくて、このぶっ壊れた世界を堪能できればそれで良し。蓮っ葉なキーラ・ナイトレイが超キュート!ミッキー・ロークが久々のハマり役で格好良かった。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-28 23:39:01) |
36. トゥルーライズ
《ネタバレ》 本物のハリアー戦闘機が登場するという重量級のアクション大作。まさにキャメロン監督とシュワちゃんのための映画。ただ、キノコ雲をバックにキスするシーンは、いささか「配慮」に欠けるのではないか? [DVD(字幕)] 7点(2008-02-27 11:39:25) |
37. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 『ゾンビ』のリメイクだと思うから拒否反応が起こるわけで、21世紀型の新しいゾンビ映画だと思って観れば、これほど面白い作品もない。オープニングの呵責ない地獄絵図に心躍らないゾンビ映画ファンがいるだろうか?猛ダッシュで襲い掛かるゾンビの群れ、武装バスでのモール脱出と、これまでにない圧倒的なスケールで描かれたサバイバル・ホラーの傑作。 [映画館(字幕)] 9点(2008-01-24 13:59:44) |
38. トカレフ(1994)
ラストの銃撃シーンだけでも観る価値ありの傑作。説明不足、というか、あえて説明的なシーンを省いているため、なぜそうなるのか?という疑問点がいくつか見られるが、燃える風車と佐藤浩市の独白にそんなことはどうでもよくなる。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-12 09:18:17) |
39. 友は風の彼方に
《ネタバレ》 よくあるアンダーカバーものだが、香港映画らしくコッテリと友情を描き、男泣きの映画に仕上がっている。クライマックスのトライアングル構図は、タランティーノが『レザボア・ドッグス』でまんまパクっている。香港ノワール初期の傑作。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-08 07:03:54) |
40. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 タイトルがアレなものでスルーしてたのだが、意外な高評価を知り鑑賞。これって近未来SFの新たな傑作でしょう。タイトルシーンが抜群に格好良い(原題がドーン!と出る)。人が死ぬシーンをこれほどリアルに痛々しく描いた作品も珍しい。ひとりの赤ん坊のために何人もの人間が命を落とす。しかし、それほどの価値のあるものなのだ。新たな命とは。昨今の痛ましい事件の報道を見る度にこの映画を思い出す。子は宝。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-23 09:07:19) |