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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1880
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  エンテベ空港の7日間 《ネタバレ》 
1976年、パレスチナへの不当な弾圧に抗議するため、ドイツ赤軍のメンバーがフランスの航空機をハイジャックする。機長を脅し、当時独裁国家として世界から孤立していたウガンダへと向かわせるテロリストたち。乗客の多くはイスラエル人であった。当地のエンテベ空港へと降り立った彼らは、イスラエル政府へ人質と引き換えに仲間の釈放を要求する。だが、イスラエルは断固としてテロリストとは交渉しないという立場をとっていた。焦った彼らは、一週間以内に要求を呑まなければ人質を皆殺しにすると宣言するのだった。自国の民を救うため、イスラエル政府は密かに特殊部隊を現地へと派遣するのだが…。本作は、そんなサンダーボルト作戦と呼ばれた極秘任務を実話を基に描いたドキュメンタリー・ドラマだ。過去に幾度か映画化されたという、そのエンテベ空港事件のことは恥ずかしながらほとんど知らないまま今回鑑賞してみた。飛行機内や空港施設での犯人と人質たちとのやり取りなどはなかなかリアルで、混乱したイスラエル政府内での権力闘争なども分かりやすく描かれており、総じて充分見応えはあった。犯人が、ふとしたきっかけで人質の老婦人の腕にアウシュビッツで刻まれたであろう囚人番号を見つけてしまうというシーンも巧い。現実を知らず、理想論だけで突っ走ったドイツ赤軍のインテリたちのなんと愚かなことか。ただ後半、肝心の作戦実行シーンの緊迫感の盛り上げ方はもう一つだった。実話とはいえ、もっと巧い見せ方があったはず。前衛的な舞台のダンスシーンを差し挟むという演出もそれほどうまく機能していない。ロザムント・パイク演じる女性テロリストが、電話で架空の相手と延々一人で喋っていたというシーンも、その意図がいまいちよく分からなかった。題材は良かっただけになんとも惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2020-08-20 01:13:10)
22.  LBJ ケネディの意思を継いだ男 《ネタバレ》 
1963年11月22日、ケネディ大統領がダラスで暗殺されたその日、当時副大統領だったリンドン・B・ジョンソンは規定により新大統領に就任することとなった。それまで政治的に限定されたお飾りのような地位にいた彼が、いかにしてアメリカという巨大な国家を動かす最高権力者となっていったのか?本作は、その激動のアメリカ現代史の裏に隠された真実にスポットライトを当てた政治ドラマだ。監督はハリウッドを代表する実力派のロブ・ライナー、実在したアメリカ大統領を貫禄たっぷりに演じるのは個性派俳優ウディ・ハレルソン。ケネディ大統領が愛する妻の目の前で凶弾に倒れたまさにその日のドラマを縦軸に、LBJことリンドン・B・ジョンソンがいかにして副大統領にまで上り詰めたのかを過去の回想シーンを差し挟みながら描くその構成はなかなかのものだった。単調になりがちなこの手の作品を巧く料理した、ベテラン監督のその匠の技が光る。ケネディの実弟である司法長官や南部の重鎮であるテキサス州知事との政治的確執も分かりやすく描かれており、人間ドラマとしてもなかなか見応えがあった。深い愛情を感じさせる、彼と長年連れ添った妻との小さなエピソードの数々も味わい深いものがある。ただ、良くも悪くも優等生的作品なので、いまいち心に響くものがないのが本作の弱いところか。最後まで興味深く観られたが、そこまで印象に残るものはなかったというのが自分の正直な感想だ。
[DVD(字幕)] 6点(2019-11-01 21:10:50)
23.  エル ELLE 《ネタバレ》 
いかにもヴァーホーベンらしい変態ドラマ。いきなり中年女性がレイプされるというショッキングなシーンから始まり、その後、彼女が荒らされた部屋を掃除し風呂で身体を洗い寿司をデリバリーで注文しいたって普通に生活をこなしてゆくところから「あれ?」と思わされる。その後は数々の性的倒錯者たちによるちょっとおかしな物語がひたすら綴られてゆく。まともな人間が一切登場しないというのがいかにも彼らしい。人間は誰もが何処かしら変態ということか。ただ、少し淡々としすぎかな。もう少しドラマティックな展開があっても良かった気がしなくもない。余談だけど、途中で触手系変態エロアニメを挿入してくるあたり、いい歳になっても変わらないこの監督の変態っぷりを表していて嬉しくなった。
[DVD(字幕)] 6点(2018-10-07 00:49:14)
24.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
SFホラーの金字塔『エイリアン』の前日譚をリドリー・スコット自らが描いたシリーズ第二弾。前作の内容をほぼ覚えていないまま今回鑑賞してみたのですが、まあだからと言って改めて観返すほどでもないかなぁというのが正直な感想。って言うか、スコット監督ってやっぱり根っからの映像作家なんだなって改めて思いました。粘着力のある映像美は他の追随を許さないほど素晴らしいのですが、その脚本によって作品の質は毎回大いに変わります。今回は正直微妙かな。その映像美に6点で。
[DVD(字幕)] 6点(2018-09-16 23:10:45)
25.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
正直、このシリーズには何の思い入れもなかったのだけど、最近観た『キングスメン』というスパイ映画がすこぶる面白かったので、同監督がメガホンを取った本作をあらためて鑑賞してみました。うーん、確かに面白かったのだけど、やはりこのシリーズを好きかそうでもないかで評価が分かれると思います。僕は後者なので、評価は若干厳しめです。やはりマシュー・ヴォーンの才能はこういう真面目なヒーローものより、もっとぶっ飛んだ悪乗り系の作品の方が映えるんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2016-11-13 01:10:42)
26.  エンダーのゲーム 《ネタバレ》 
「姉さんへ。僕はこれから敵の母星に程近い訓練基地に向かいます。そこで最終試験を受け、合格すれば、僕は侵攻艦隊を任されることになります。本当は嫌だけど、戦争は避けられないでしょう。姉さんの無事を祈っています。エンダーより」――。凶悪な異星生命体“フォーミック”の突然の襲撃により、滅亡の危機へと陥った未来の地球。人類は偉大な指揮官の犠牲により、辛うじて敵を追い返すことに成功するのだった。だが、戦力を回復した敵の再襲撃が近いことは明白だった。人類は世界中から天才児を集め、幼いころから英才教育を施し、彼らに希望を託したのだった。その中の一人である聡明な少年エンダーは、訓練施設内で様々な葛藤を抱えながらも仲間たちと共に少しずつ成長してゆく…。数々の権威ある賞に輝くベストセラーSF小説を、ハリソン・フォード&ベン・キングスレー主演で映画化したごりごりのSF作品。徹底的に拘りぬいて製作されたであろう、その美麗な映像は確かに見応えありました。冒頭の訓練施設内での、「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹へのオマージュとも言える描写が象徴するように、SFの枠を借りながらも戦争がもたらす人間性の破壊とそれでも戦争を続けざるを得ない人間の宿命を寓意的に描き出す、その視線の鋭さには感服するものがあります。そして、この全編に横溢する半端じゃない緊張感にも素直に圧倒されました。ただ…、あくまで個人的な傾向なのだけど、僕はこういう登場人物誰一人として最後まで心の底から笑わず、ずっと眉間に皺を寄せて、延々とクソ真面目に任務を遂行するような超クソ真面目な作品って個人的に苦手なんすよね~。この子供たちっておならとかしないんですかね(笑)。それに、終盤辺りまで一向に敵と開戦しないものだから「あんたら何時まで訓練しとんねん!」と突っ込みそうになったら、最後に「実は…」という展開を見せるところも僕は「はぁ、マジで!」って感じでした。そこのところを許容できるかどうかが、今作の評価の分かれ目でしょうね。でもまあ、通好みのハードなSF作品として、「スタートレック」や「エヴァ」シリーズが好きな人は充分楽しめると思います。主人公エンダーを演じた少年の目力も凄かったっす。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-02 00:49:12)
27.  エンター・ザ・ボイド 《ネタバレ》 
俺の名前はオスカー、大きな声じゃ言えないが東京でヤクの売人をしてる。狭っくるしいファッキンアパートで可愛い妹と同居中だ。言っとくが俺は決してジャンキーじゃないぜ。だが、今夜は運が悪かった。友達にLSDを渡そうと〝ボイド(無)〟って名のバーへと出向いたら、そこに日本の警察が踏み込んで来やがった。ファッキンジャップ!!急いでトイレへと逃げ込んだものの、奴ら、俺がちょっと凄んだだけでいきなり銃を撃ちやがった。俺は糞汚いトイレで糞まみれになって死んじまったのさ――。猥雑な熱気が濃厚に漂う夜の東京を舞台に、フランスの鬼才ギャスパー・ノエが新たに挑んだのは、そんなセックスとドラッグにまみれた一人の青年の精神世界を疾走感溢れるサイケデリックな映像と音楽とでエネルギッシュに描き切ったトリップムービーでした。確かに、最後まで延々と続く「これって、どうやって撮ったんだろー」って感じのひたすらカッコ良い映像の数々には素直に圧倒されました。POVよろしく、とある一人のジャンキーの主観目線で描かれたトリップ感満載の冒頭から、射殺されて幽体離脱し魂だけの存在になってしまった彼が彷徨うことになる東京の猥雑な夜の風景、そしてそこに走馬灯のように甦る決して幸せだったとは言えないこれまでの彼の人生…、モチーフとなるチベット仏教の輪廻転生思想と有機的に絡み合い、唯一無二の映像世界を構築しているところは確かに評価に値すると思います。ただね、この監督の作品って毎回そうなんだけど、良くも悪くも映像だけなんだよね~。観終わって、冷静に考えてみたらけっこう単純で浅~いストーリーだったなぁってすぐに実感しちゃうトコが玉に瑕(笑)。それに時間がちょっと長いかなってところも若干気になりました。とはいえ、昨今のぬる~いエンタメ映画ばかり製作しているハリウッドや日本映画界にガツンと喝を入れるような刺激に満ちた映像の数々は充分堪能させてもらいました。最後までテンションの衰えない、実際にLSDでトリップしたような気分にさせてくれるこの浮遊感、ほんとサイコーっす!だからって、ドラッグに手を出しちゃ駄目だぜ、みんな。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-04 07:56:52)
28.  エンド・オブ・ウォッチ 《ネタバレ》 
俺は警官だ、お前を逮捕する。法律は俺も嫌いだが、犯罪者は鉄の檻にぶち込む。殴られれば殴り返す。撃たれたら撃ち返す!だが、警官だって人間だ。血も流せば、悩み苦しみ、人を愛しもする。それでも俺たちは仲間のためなら身を投げ打ってでも助けに行く。バッジと銃を持つ運命、今日も俺は相棒とともに街へと繰り出す――。世界でも有数の治安の悪さを誇る大都会LAで、警官として多忙な日々を送るブライアンと彼の相棒マイクとの常に死と隣り合わせの危険な日常を、ドキュメントタッチの乾いた映像で描くポリスアクション。冒頭から、彼らの車載カメラと手にしたビデオカメラのブレブレ映像が続き、これはいわゆるPOV作品の警察バージョンなんだろうな~と思いながら観ていたのだけど、完全にそうでもなくて、場面転換に夜の街の空撮映像が差し挟まれていたり、現場へと踏み込んでいく場面で急に二人の後からその姿を追う神視点の映像に切り替わったりと、その二つの映像を使い分ける絶妙のバランス感覚に監督のセンスを感じました。おかげで彼らと凶悪な犯罪者たちとの鬼気迫るようなやり取りや、緊迫感溢れる銃撃戦など、まるで自分もその場に居合わせたような臨場感を味わうことが出来たっす。それにしてもアメリカの警察にだけは絶対に就職したくないですね~、片目にナイフをズバッとなんて目には死んでも遭いたくない(笑)。最後に描かれる、そんな危険な日常を少しでも和らげようといつものように軽薄でくだらない会話を交わす彼らの姿が、その後の哀しい展開を思うとなかなか切ない余韻を残してくれます。ただ、中盤の中だるみ感はもう少し何とかして欲しかったですかね。結婚式のシーンをもう少し削って、90分くらいに纏めてくれればもっと良かったかなとも思いました。いやー、それでもけっこう面白かったっす。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-06 21:26:33)(良:1票)
29.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 
小惑星が突入してくることが分かり、人類滅亡を3週間後に控えた地球。絶望的な世界で、静かに死を迎えようとする人、享楽的な馬鹿騒ぎに浮かれる人、自暴自棄から暴動を起こす人たち…。そんななか、妻に去られた冴えない男ドッジは天真爛漫で常に前向きな女性ペニーと出会う。迫りくる暴動から命からがら逃げ出した二人は、それぞれの目的のために捨てられたプードルと一緒に旅に出ることに。ドッジは昔の最愛の恋人へと再会するため、ペニーは大事な家族の元へと帰るため。最初はぎこちなかった彼らだったが、世界の終末で共に様々な出来事を経験するうちに、いつしか二人の仲は縮まってゆく。特異な状況下で描かれる、ストーリー自体はいたってシンプルなロードムービー。世界の終末を描きながら、この最後まで徹底的に軽~い明る~い雰囲気を貫き通したセンスは新しいと感じました。徹底的に暗~い重た~い鬱的アプローチで同じテーマを描いた、ラースフォントリアーの「メランコリア」躁バージョンといった感じですね。この2本を続けて観ればちょうどいい精神状態が保てると思います(笑)。人類滅亡が間近に迫っているのに普段通り仕事をするメイドや、「俺は必ず生き延びてやるぜ」と仲間と共に地下室へと立てこもるペニーの元カレ、そして悲劇であるのに悲愴感を微塵も感じさせない美しいラストなど、物語を彩る多彩なエピソードの数々も印象に残りました。後半から世界の終末という設定が巧く機能していないような気もするけど、それでも斬新な設定を瑞々しいセンスで描き出した、将来性を感じさせる監督のデビュー作。うん、なかなか良かったっす!
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-11 11:01:48)
30.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 
1949年、人々の欲望渦巻く大都会LA。暗黒街では、残虐な元ボクサー・コーガンが圧倒的な力でギャングたちを支配していた。警察、判事、保安官らが次々と買収されていくなか、業を煮やした警察署長がある一人の警官に極秘任務を命じる。毒をもって毒を制す!決して悪を許さない熱い男オマラの元に集まった仲間たちは、コーガンの組織をぶっ潰すために孤高の戦いを開始したのだった。絶対に買収されない、まさに〝アンタッチャブル〟な男たちの姿を描いたこてこてのノワール作品。――って、だからこれってもう「アンタッチャブル」じゃん(笑)。さすがにオリジナリティなさ過ぎだって、これ。それにあまりにも行き当たりばったりな作戦の数々が何故か次々成功するのを、ただ運が良いだけで済ませちゃうのもなんだかなー。でもまあ、さくさく進む分かりやすいストーリー展開に男汁120%のダンディな役者陣が織り成すこってり濃厚な映像世界とかはけっこう楽しめました。ということで、不満は多々あれど、ぼちぼち面白かったかな。風呂上りに、ビールと枝豆片手に肩肘張らずに観るには最適な映画だと思いまーす。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-14 09:06:18)(良:2票)
31.  エニイ・ギブン・サンデー 《ネタバレ》 
オリヴァー・ストーンらしい、とにかく熱い男たちの映画。アメフトのルールすら知らないけれど、そこはちゃんと見せ方を心得ているストーン監督らしく、ちゃんと楽しめる映画に仕上がっている。余談だけけど、あの目ん玉飛び出るシーンはちょっとトラウマになった。あそこだけ妙に浮いている気がするのは僕だけ??
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-27 23:14:46)
32.  選ばなかったみち 《ネタバレ》 
認知症に苦しむ初老の作家と彼の娘であるキャリア・ウーマン。父である作家は混濁する記憶の中で重大な選択を迫られた人生の岐路を回想し、娘は現在取り組んでいる大きなプロジェクトに心をすり減らしている。そんなある日、父親の病状がもはや保護が必要なほど悪化していることが判明し、娘は大事なプレゼンを遅らせ父の元へと向かうことに。駆けつけた娘に父は幾つもの知らない名前を告げ、急に大声をあげたり涙を流したりするのだった。離婚した母親に連絡を取るもとてもじゃないがほったらかしには出来ない。だが、このままプレゼンをキャンセルすれば大事なプロジェクトから外されてしまう。果たして彼らが選んだ道と選ばなかった道とは?これは、そんな人生の重大な岐路を迎えたとある親子の一日を終始淡々と見つめたヒューマン・ドラマ。名優ハビエル・バルデムと人気若手女優エル・ファニングが共演ということで今回鑑賞。監督は、過去に『ジンジャーの朝』という微妙な作品を撮ったサリー・ポッター。個人的な感想を述べさせてもらうと、「中身の薄い雰囲気ごり押し映画」。それ以上でもそれ以下でもありません。認知症を患う父を病院へと連れて行こうとする娘の悪戦苦闘と、そこに父の回想シーンを意味ありげに織り交ぜてるだけでそれ以上に深化していかないのがこの作品の弱いところ。特にこの回想シーンが、いくつかの時代を織り交ぜて描いているのに、監督の力量が追い付いていないのか、父のいつの頃の話なのか極めて分かりづらい!!ここらへんをもっとちゃんと描くべきだった。最後も、「パパがどうなろうと私はパパの娘だから……」と泣きながら娘が心情を吐露して終わるという、何とも薄っぺらい結論。いやいや、これ、父親の過去の物語となんにも繋がってませんやん。まあ映像的には品があって良かったのとすっかり大人になったエル・ファニングちゃんが相変わらず奇麗だったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-05 07:27:47)
33.  エルヴィス 《ネタバレ》 
歌のシーンは良かった!!でもそれ以外はビミョー。バズ・ラーマン監督のこーゆーぶっ飛び演出は伝記ものと相性悪いんじゃない?
[DVD(字幕)] 5点(2023-06-01 05:15:44)
34.  永遠の門 ゴッホの見た未来 《ネタバレ》 
情熱の画家、ゴッホの波乱万丈の生涯を終始淡々と見つめた伝記映画。そんな不世出の画家を演じたのはまさに嵌まり役というしかないウィレム・デフォーで、本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされております。確かにもう本人としか思えないほど役になり切った彼の演技は素晴らしく、何度も自画像で見てきたあの人が南仏の雄大な大自然を背景にキャンバスに絵筆を動かしている〝画〟は感動的ですらありました。ただ、お話的には正直微妙。こんなに有名でありながら未だミステリアスで神秘的な魅力を放っている人物を扱っているのに、どうしてここまで退屈なお話に仕上げてしまったんでしょう。今でこそ何億もの値が付くというのに生前自らの絵は三枚しか売れなかったという不遇の境遇、日本の浮世絵との運命的な出会い、社会的に成功した弟テオとの関係、そして画家ゴーギャンとの確執とあの有名な「耳切り」事件……。彼の生涯の重要なトピックとなるであろうそういったエピソードが、ことごとくスルーされてしまっているのはそういう狙いなんですかね。特にあの耳切り事件に至る過程など、画面が切り替わったらもうあっさり切っちゃってましたというのは、さすがに端折り過ぎっしょ!一観客としてはそこが一番知りたかったところなんですけどね。そうかといって彼の名画の数々――ひまわりや幾つもの自画像、そして晩年の傑作とされる星月夜の創作過程に迫るのかと思えば、それも気づいたら描き終わってましたって、いくらなんでもクローズアップするポイントがおかし過ぎます。ただひたすら観念的な芸術論が最後まで延々続き、もうほんと退屈。こんなに魅力的な題材を扱い、しかも役者陣の演技も素晴らしいのになんとも勿体ない。映像の美しさとウィレム・デフォーの熱演に+1点!
[DVD(字幕)] 5点(2021-03-23 23:42:07)
35.  エルサレム 《ネタバレ》 
地獄への入り口は三つある。一つは砂漠に、一つは海に。もう一つはエルサレムに――。イスラエルへと観光にやって来たアメリカ人女性サラとレイチェル。楽しいバカンスになるはずだった。そうその日、行き先をテルアビブから三つの宗教の聖地とされるエルサレムへと変更するまでは……。地獄への門が開くとされる贖罪日の夜、突如として異形の怪物たちが現れ、人々を見境なく襲い始めたのだ。さらにはイスラエル政府が軍隊を投入したことで、この歴史ある街は大混乱へと陥ってしまう。これは実際にその日、現地でこの災厄と遭遇したアメリカ人女性が撮影した映像を独自に再構築して公開された作品である。と、まあよくあるタイプのPOV作品なのだけど、目新しいところといえばこれまであまりホラー映画の舞台とされることのなかったエルサレムで撮影されているとこでしょうかね。地獄の門が開き、鬼や悪魔が人間界に襲い掛かってきたという荒唐無稽な設定に説得力(まああくまである一定の、ですけどね笑)を与えています。それに多少の観光気分が味わえるのもグッド。エルサレムという現実に渡航するのは勇気がいるけれど一度は行ってみたい聖地を実際に訪れたかのような気にさせてくれます。もう一つは、画面を記録するアイテムがそれまでの単純なビデオカメラなどではなく、スマートグラスという眼鏡型のウェアラブル端末であるという点。新しいキャラクターが画面に登場するたびに顔認証されてその人のフェイスブックが表示されたり、目的地までの地図が表示されたり、音楽が流れたりと、単調になりがちなPOV作品の弱点をそれなりに補っております。まあ主人公が男友達とエッチする前に、何故かその一部始終がばっちり見えるところにその眼鏡を置くのはご愛敬ですけど(笑)。と、評価できるのはその二点ぐらい。あとはこれまで何度となく制作されてきた凡庸なPOV作品と大して変わりありません。だいたい物語の肝となる、魔物たちの復活までが無駄に長すぎます。もっとテンポよく進めてくれないと。あと、最後のオチの肩透かし感も酷い。「はぁ?これで終わり?なにそれ?!」って感じでした。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-26 22:49:26)
36.  エンジェルの狂気 《ネタバレ》 
かつて荒れた生活を送っていたものの、臨死体験を経験してからは生まれ変わったように神秘的な世界に傾斜し始め、いまや心理セラピストとして活躍するトミー。愛する妻にも恵まれ、本の売れ行きも好調な彼の前にある日、刑務所に服役していた兄が数年振りにやって来るのだった。昔のチンピラ仲間との関係を清算するために大金が必要だと願う兄のために、トミーはサイン会に来ていたエンジェルと名乗る怪しげな中年男性と連絡を取る。自分にしか見えない死んだ母の霊に悩まされているというエンジェルは、トミーに個人的なセッションを施してくれと言うのだ。金のために仕方なくエンジェルのセラピストとなるトミー。だが、彼は次第にその狂気性をあらわにしてゆく。やがて〝エンジェルの狂気〟を持て余し始めたトミーは、とうとうセッションの中断を申し出るのだった。だが、それを聞いたエンジェルはついにその内に秘めていた真の狂気を爆発させ、トミーを自宅の地下室へと監禁すると2人きりのセッションを再開させるのだった……。母の死や妻との離婚によって精神疾患を患ってしまった孤独な中年男性エンジェル、彼によって地下室へと監禁されてしまったそんなセラピストの恐怖を描いた密室型サイコ・サスペンス。と、スティーブン・キング原作の同じく監禁型サイコ・サスペンスの秀作『ミザリー』を髣髴させる本作なのですが、そんな狂気に囚われた孤独な中年男性を実力派俳優のフォレスト・ウィッテカーがリアルに生々しく演じていることもあり、僕は最後まで緊張感を途切れさせずに観ることが出来ました。鎖に繋がれ自由を奪われた主人公に対して、次にどんな〝痛い〟ことを仕出かしてくれるのか全く予想がつかない(床に転がる様々な工具がこれまたヤな感じ!!)F・ウィッテカーの不気味な佇まいは、まさに『ミザリー』のキャシー・ベイツにも匹敵するほど怖かったです。地下室でそんな残虐行為に及びながら、階上に戻ってくると幼い娘を溺愛する優しい父親に戻るところなんてなんとも不気味。ただ……、肝心のストーリーの方が物凄くこじんまりと小さく纏まってしまっているのと、後半設定上の明らかな破綻のあるのが本作の難点。特に、最後に明かされるエンジェルの母親の死の真相がかなり強引で説得力に欠けるのが残念でした。それに最後のオチもかなり後味悪いですし…。と、いろいろと惜しい作品でしたね、これ。うん、5点!
[DVD(字幕)] 5点(2016-01-11 13:06:00)
37.  エコール 《ネタバレ》 
蝶のように、人間も変態をします。乳歯が抜けるのが最初の変化。皆さんの身体はもうすぐ第二の変化を迎え、これから毎月数日間にわたってある部分から出血をします。そう、繁殖の相手を見つけるときが来るのです。ここは、あなたたちがそんな大人になるまでを過ごす秘密の場所――。7歳から12歳までの幼き少女たちが集う、森の奥深くにある秘密の学校、エコール。ここでは日夜、大人に孵化する前のイノセントな少女たちが放つ狂おしいまでに蘭麝な芳香を閉じ込め、大切に大切に育てていくのだった。彼女たちの価値を真に知る人々のために……。何かのDVDに収録されていた本作の予告編を見て、そのあまりにもな〝そういう趣味〟の人を狙ったド直球の内容に、そーゆー趣味が多少はある僕としてはもう一目散にビデオ屋さんへと駆けつけ無我夢中で今回借りてきました。冒頭から、惜しげもなく披露される幼き少女たちの神々しいまでの未成熟な裸体に、「こ、このご時勢にこんなの公開して大丈夫なん?」と嬉しいやら不安になるやらで、僕のハートは最高潮にヒートアップ!!なんだけど、そんな興奮は冒頭部分でピークを迎えてしまい、残念ながらその後の展開はどんどんと尻すぼみになってしまいましたね、これ。とにかく何が駄目かって、全体的に画が暗くてばっちいのと、登場する少女たちが皆そろいも揃ってあまり可愛くないってのが、この手の映画にとっては致命傷ですね。監督の「とにかく少女を集めて、彼女たちに純白のレオタードを着せてバレエを踊らせれば、それでゲージュツっぽくなるんでしょ」と言わんばかりの雰囲気ごり押しのやっつけ仕事ぶりに、僕は「色んな意味でなめんなよ!!」と声を大にして言いたい。やっぱり少女の儚い美は綺麗に撮ってこそ、そこに〝もののあはれ〟が映えるのですから。という訳で、僕にとってはなんとも質の悪い映画でございました。それでも、主演少女たちのときおり垣間見せる、その確実に地で魅せているだろう、背徳感MAXの淫靡な魅力には所々でノックアウトさせられそうになっちゃいました。120分の映画の中でトータルすると5分ほどですが、そこだけは大変良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-03 01:19:31)
38.  エージェント・マロリー 《ネタバレ》 
主にスパイ活動を行う民間企業にエージェントとして雇われている、凄腕の女性スパイ・マロリー。バルセロナで人質奪還という任務を無事に果たし、優雅なバカンスへと旅立とうとしていた彼女は、上司から簡単な任務だからと強引にとある仕事を引き受けることに。だが、それは彼女を破滅へと陥れる危険な罠だった…。そんな窮地へと追い込まれた現在の彼女と、そんな状況に陥るまでの過去の彼女をテンポよく交互に描く前半部分は、ノリの良い音楽や豪華俳優陣の華やかさもあって、けっこう楽しんで観れました。だけど、ストーリーが現在へと収斂されてからの後半部分は見事なまでにグズグズに。それに、マロリー役の女優さん(?)、ちょっぴりお顔が大きいせいか、いまいちスタイリッシュな女性スパイというイメージに合ってないような…。でもまあ、典型的なソダーバーグらしいおしゃれで薄っぺらいアクション映画ということで、適度な暇潰しにはなると思います。 三日も経てば、完全に記憶から消え去りそうだけどねー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-13 18:50:00)
39.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
とある高層ビルのエレベーターに乗り合わせた様々な人たちが、とある事情により49階で閉じ込められてしまい、とある事情により二時間後に爆発する爆弾と一緒であることを知り、そしてとある事情により密室での息詰まるような人間ドラマが展開されてゆく。という、よくあるシチュエーションスリラー。こういう作品って安価に作られるし(セット代かかんないしね)、気軽にハラハラドキドキしたいという需要もけっこうあるから、昔からほんとに沢山作られてきたのだけど、そういう作品ってほとんど場面の画が変わらないから観客の興味を持続させるために練られた脚本力と誰も見たことがないような斬新なアイデアが不可欠なのだけど、この作品にはそのどちらも弱い気が…。このラストだと、あの可哀相なおばあちゃんの無念が結局晴らされていないからとっても消化不良感強し。これなら、あの会長を太った設定にして、最後、自分の強欲の象徴のような太った身体のせいで爆死したのは実はあの会長でしたってオチにしたほうがすっきりして良かったと思うのだけど。それでも、後半の腕チョンバシーンとおばあちゃんの死体解体シーンの「ひえぇぇ…」なグロさはなかなか見応えありました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-30 22:45:37)(良:1票)
40.  エレクトリック・ミスト 霧の捜査線 《ネタバレ》 
途中までとても良い雰囲気だったのに、話を詰め込みすぎたせいか後半が非常に散漫な印象。猟奇殺人のミステリーなのか、アル中主人公の幻覚妄想からの立ち直りなのか、ジョン・グットマンを中心としたクライムサスペンスなのか、そのどれもが中途半端。最後のオチが、キューブリックの超有名な映画のオチをまるまるパクってしまっているのが、その中途半端さを象徴している。
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-07 06:28:25)
010.05%
190.48%
2492.61%
31266.70%
424813.19%
532917.50%
648625.85%
733117.61%
821611.49%
9713.78%
10140.74%

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