1. 駅 STATION
健さんの寡黙さは定番なんですけど、そんな中でボソリとお笑い言って笑わせてくれると効きますなぁ。普段寡黙な人のひと言が重いように、寡黙な人のお笑いもまたインパクトがあるというワケで。海、雪、汽車、酒、演歌、男と女。大変にベタなキーワードから作られているような映画ではありますが、これぞニッポンの映画。いしだあゆみが、いい表情見せてくれます。 [映画館(邦画)] 7点(2009-06-26 00:45:41) |
2. エレファント・マン
《ネタバレ》 皮肉たっぷりの映画だと思いました。感動する!みたいな感じでヒットしてたんですけど、実際に見たら、ジョン・メリックは、ここに登場する善意の人達の、自己満足のために弄ばれてたんじゃないの?みたいな。彼を迫害した人々と何がどう違うのかな?という。そして、この映画見て感動しちゃった、なんて人に対しても監督は「ふふん」なんて思ってそうだなぁ、って。生きているうちは彼に自由なんて与えられる訳はなく、好奇の目(そう、この映画を見ている観客のように)にさらされるのは目に見えている訳で、だからジョンが唯一選択できる自由は、死んじゃう事だったワケで・・・。リンチ映画って、いつも試されてるような感覚がして面白いです。 [映画館(字幕)] 7点(2009-06-24 01:05:08) |
3. エイリアン2
《ネタバレ》 天井のパネル開けたら、そこにエイリアンがうぢゃうぢゃ佃煮状態、っていうのは、大きな石をどけたら、そこに・・・って感じを思わせて「うぎゃ」! さて、この映画は、人権や思想、国家の問題があれこれデリケートな時代に、相手がエイリアンだからこそできる大虐殺アクションの世界。エイリアンに感情移入なんかしてた日にゃ、たまったモンじゃないですけど(平和に暮らしてたら、人間がやってきてメチャクチャにしちゃうんだもの)。ただ、クライマックスの母性同士の激突、というのは、ちょっと「どっちも頑張れ~!」みたいな感じでしたね。そりゃエイリアンママだって怒るわなぁ。メカデザインや荒々しい特撮も良くて、一級の戦争バトル映画でした。個人的には、女性パイロットがカッコ良かったんで、もう少し生かしておいて欲しかったですけど。あと、ジェームズ・ホーナーの音楽、この時はいいんですけど、後の映画も全部この映画のパターン、ってやめてちょーだいな。『タイタニック』見てて、エイリアン出てきそーな感じで仕方なかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 22:15:16)(笑:2票) |
4. XYZマーダーズ
映画祭で初めて見た時は、場内の湧き具合も手伝って、「ああ、これは面白い!」と思ったのですが、後にガラガラの映画館で再見すると、なんか野暮ったい映画、と。二度目以降は無効、という一発ネタが多い事が原因かと思われます。初期サム・ライミの暴走感覚を味わえる映画ではありますが、意外にマトモ、なのでちょっと肩すかしを喰らうかもしれませんね。「1941」にもあった、あのドミノ倒し感覚の笑いは、アメリカ人のツボなんでしょうかねぇ。 [試写会(字幕)] 6点(2005-04-15 00:28:48) |
5. エルム街の悪夢(1984)
この映画の知識が全くない状態で、「『エルム街の悪夢』?サスペンス?それともミステリー?ファンタスティック映画祭、ってくらいだから、きっと夢を題材にしたダークファンタジーでしょう」と何気なく見ちゃった私を待っていたのは「ぎやぁぁあああ!」。きっと、上映中、楳図かずおのマンガに出てくる、あの顔してたに違いないです。今ならどんな映画なのかは、有名過ぎるほど有名だったりするワケですが。もっとも、ホラー、特にスプラッタが苦手な私ですが、この映画の、夢の中に出てくる殺人鬼という設定は面白く、対決方法やオチなんかもなかなかに楽しく、「あれ?意外と楽しめちゃった」って感じでした。 [試写会(字幕)] 7点(2005-04-15 00:19:43) |
6. エクスカリバー(1981)
重々しく、そして鈍く輝く騎士物語。ただし、原典を知らないと退屈、って感じなのは否めません。そう、この映画を見た時は、かなり退屈しました。後にアーサー王伝説にあちこちで触れて、やっとこさ世界が見えてきたような状況で。当時日本一の広さを誇った映画館が、ガーラガラのすーかすか、だったのを思い出します。 6点(2003-11-27 21:28:26) |