21. 浪華悲歌
《ネタバレ》 我が身を犠牲にして尽くした相手に裏切られる。恋人はともかく家族の冷たさが堪えます。誰のおかげですき焼きを食べていられるのか! それでも一滴の涙も流さぬアヤ子。犬と朝寝をしている社長夫人共々女性陣の逞しさに魅入ります。それに引き替え男性陣ときたら・・・心斎橋そごうのエレベーター、地下鉄淀屋橋駅(?)当時の最先端の街並みが興味深かったです。 [DVD(邦画)] 6点(2011-08-13 20:53:23) |
22. ナインスゲート
《ネタバレ》 重厚で端正、僅かな空気の動きの如く漂う不穏さ、死体の描写の生々しさ。ポランスキー特有の映像に満足。ジョニー・デップはその世界に、久々に観たエマニュエル・セイナーのやはり濃いキャラクターはストーリーに、それぞれマッチしています。悪魔の手の上で踊らされる人間の欲望が描かれる中で、金の亡者がその門をくぐるラストは良いとして、バルカンの最期の陳腐さに監督の集中力が途切れたのかと思いました。また、金儲けの商品としての書籍に対する扱いがぞんざいであるのが始終気になりました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-23 03:25:50) |
23. 波の塔
原作は清張作品で三番目に好きであり期待が大きかったのですが、感情を表せないロボットのような津川雅彦がぶち壊しています。結城夫妻の方から男女の機微を感じるようではいけません。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-20 01:37:53) |
24. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 夫が真相究明に乗り出した所から一気に面白くなり、そこに至るまでの前半の退屈さに観るのを投げ出してしまいそうなのを堪えた甲斐があったというものです。金儲けの為に人の命を屁とも思わぬ企業もさることながら、正義を装いつつ私利私欲で立ち回る政治家、役人というのはまともな神経では務まらない薄汚い生き物です。夫婦はあの世で再会する結末となりました。もし共に命があったとしてこの先添い遂げる事ができるのかと考えさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-29 02:38:43) |
25. 謎の要人悠々逃亡!
《ネタバレ》 孤高の博士の、誰に対しても遠慮のカケラのない、人の気持ちを斟酌する事も全く無い、人を見下した言動は鼻持ちならないです。彼は悠々と逃亡しましたが、多くの協力者の必死のサポートがあればこそで、ドイツ軍の間抜けぶりもあり、白けた思いになりました。しかし、ラストシーンが救ってくれました。三人との再会を喜ぶ心からの笑顔に、普段は出し惜しんでいるかのような感情を持ち合わせていた事にホッとしましたし、収容所所長との再会を懐かしみふざけ合う姿に、戦争とは個人的に何の恨みも無い者同士が敵味方に分かれて角突きあわせているだけなのだという事を思い出させてくれました。愚かな事態であって、何時までも暴力の応酬を止めず、遺恨を次の世代に伝えていくのは悲惨な事ですね。味わい深いラストシーンでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-04 21:37:47) |
26. ナイブズ・アウト:グラスオニオン
前作はクリストファー・プラマーの存在もあって楽しめたのですが、今作は舞台は洒落ていても惹き込まれる人物が居なくて退屈でした。アンディの秘密が分かってから眠気が覚めたものの、ラストにドン引き。そんな事したらアカンわ! [インターネット(字幕)] 5点(2023-07-09 22:22:58) |
27. 夏の夜は三たび微笑む
人物の出で立ち、室内装飾が隅々まで行き届いた美しさで魅入りましたが、皆の恋愛模様が小粋さでなくゴチャコチャ感しかなくて一向に盛り上がれないままお開きとなりました。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-10 01:18:39) |
28. ナイスガイズ!
ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、アンガーリー・ライスはいい雰囲気をだしていましたが、展開が分かり辛くてモヤモヤし通しで、事件の全容の無理筋さに白けてしまいました。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-08-07 10:25:13) |
29. ナポレオン(1927)
3時間42分版鑑賞。こんなに長尺でのサイレント作品とは知らなかった(泣) 兵学校時代からイタリア遠征までがじっくりと描かれているのですが、一つ一つのシーンが長過ぎて、絶え間無く流れるBGMに何度も意識が遠のきそうに。 自ら出演している(なかなかの美男子)監督のナポレオンへの思い入れを感じる、一体幾ら製作費を費やしたのか、何千人のエキストラを起用したのか、唖然とする超大作。 [DVD(字幕)] 5点(2019-08-10 20:02:02) |
30. 渚にて
『海底二万哩』からアドベンチャー要素を取り除きロマンス仕立てにした作品。グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、フレッド・アステア、アンソニー・パーキンスといったしっとりとした俳優達がそれなりに雰囲気を醸し出すものの、こじんまり感が否めず、街の終末模様の虚しさや終末を迎える街の緊迫感が何も響いてこないのが残念。製作費がかけられなかったのだろうか? [DVD(字幕)] 5点(2018-05-27 16:00:59) |
31. 9デイズ
白ける程ではないにせよ、意外性がなくサクサクと進んで行き、メデタシメデタシで終わる物語を淡々と眺めていました。アンソニー・ホプキンスの魅せ方が間違っていて残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-04 22:58:58) |
32. なまいきシャルロット
ジェーン・バーキンのDNAを受け継いだシャルロット・ゲンズブールの目を惹くスタイルの良さ、耳に心地よい音楽は印象にのこるものの、なまいきでも何でもない少女のあれやこれやが描かれた内容は直ぐに忘れてしまうであろう作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-01-17 00:37:09) |
33. 何がなんでも首ったけ
オープニングでの行き交う車の「ありえへん」模様に大笑い(+1点)で期待が高まったのですが。そこで終わってしまった作品です。他愛ないにも程があるストーリーでBBに魅力を全く感じられないとなると、どうしようもありません。 [DVD(字幕)] 4点(2021-07-14 15:42:08) |
34. ならず者(1943)
ウォルター・ヒューストン、トーマス・ミッチェルの癖の強さに高まる思いが、ジャック・ビューテルの棒読み台詞回しにその都度冷まされてしまいます。ダラダラした展開に気持ちが削がれる一方に。ハワード・ヒューズが金に物言わせて道楽に興じた凡作に引っ張り出された名優二人がお気の毒。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-04-27 04:52:08) |
35. ナイト・アンド・ザ・シティ
《ネタバレ》 1950年版が未見状態で本編だけを観ればペラペラ喋り倒すデ・ニーロの持ち味が良く出た可もなく不可もなくと言ったところ。しかしながら、エンドロール冒頭での「ジュールズ・ダッシンに捧ぐ」にこんなのを捧げないで欲しいと言いたいです。とりわけラストでのデ・ニーロのテヘペロ感が腹に据えかねます。 [DVD(字幕)] 3点(2021-03-28 03:39:42) |
36. ナチョ・リブレ/覆面の神様
小学生の頃からのプロレスファンです。マスカラス対デストロイヤーの一戦を記憶しています。多少の期待があったのですが、しょっぱい作品でした。脚本と俳優と映像から漂う薄汚さとヘタレ感、笑えぬギャグ、見所のない試合模様。早送りしたいのを堪えながらの鑑賞でした。上映時間の短さに免じて1点です。 [DVD(字幕)] 1点(2009-04-24 22:21:34) |