21. お引越し
田畑智子という子役、どこかで見たことがあるなぁ・・・と思っていたら、現在も活躍している、あの「タレント」の田畑智子なんですね! 田畑智子のデビュー作ということで、何か掘り出し物を観たような気になれました。 しかし、鬼の様な長回しの連続ですなぁ。 すごい、すごすぎました。 溝口健二もビックリの気合いの入った長回しシーンの数々に感動しました。 しかも、当時まだ子供だった田畑智子を使っての、あれだけの長回し。 さぞかし厳しい演技指導を受けたのでしょうな。 田畑智子というタレント、いや、「女優」を見直しました。 単なる愛嬌のあるタレントではなかったんですね! [ビデオ(邦画)] 7点(2021-07-30 23:48:07)(良:2票) |
22. オアシス
《ネタバレ》 ・身体障害者手当を不正受給して、いい部屋に住みながら、脳性麻痺の女性を汚いアパートに放置。しかも、強姦騒ぎで示談話を持ちかけ、金を要求する。 ・弟が交通事故の肩代わりをしてくれたのに、その弟を邪険に扱う兄。 この2点が、非常に胸くそ悪い映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-28 00:27:33) |
23. 黄金(1948)
《ネタバレ》 かなりの力作、楽しめました! 物乞いならぬ、金乞いをしていたドッブスが、大量の金(キン)を目の当たりにして疑心暗鬼になり、自滅していく様が面白い。 最後に大笑いをする爺さん、これには思わずこちらもニヤリとしました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-09 11:32:48) |
24. オペラの怪人(1925)
《ネタバレ》 怪人のクリスティーヌに対する偏愛が物凄い。 自分の部屋に強引に連れ込み、最後は無理駆け落ち、無理心中。 怪人のクリスティーヌに対する執着と執念が、何より恐ろしく、物悲しかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-05 23:49:25) |
25. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 もはや伝説的な名作。 ようやく鑑賞。 あのマリリン・モンローの歌!この作品だったのね。 オカマに恋するお爺さん、これが素晴らしく人間の器が大きい! 男と分かっても、いや分かっていたのかもしれないが、余裕で受け止める。 凄い包容力だ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-29 16:36:07) |
26. 男はつらいよ 柴又より愛をこめて
栗原小巻は若かりし頃、本シリーズに幼稚園の先生役で出ていたハズ。 それがこんな姿で再登場だなんて・・・ [ビデオ(邦画)] 6点(2021-06-19 14:55:02) |
27. 男はつらいよ 寅次郎物語
それにしても、関敬六の“ポンシュウ”という役名には笑った。 [ビデオ(邦画)] 6点(2021-06-19 14:54:24) |
28. 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
サラダ記念日かぁ・・・ なんかこの頃がえらい昔に感じるなぁ・・・ [ビデオ(邦画)] 6点(2021-06-19 14:53:48) |
29. 朧夜の女
実に身に迫るお話・・・あー、怖い。 戦前の東京の風景、戦前の江戸っ子とそのおかみさん、実にいい味が出ている。 1930年代中盤の日本映画というと、とかく真面目すぎたり、単純すぎる人情劇が多かったりもするが、本作はその点において異質。 世の中の生臭い部分を隠すことなく表現し、人間の卑怯な部分、薄情な部分を描きながらも、その一方で人間の持つ温かみや人情をも描き出している。 こうした絶妙な按配が、今も昔も変わらない「現実社会」というものを、これ以上なくリアルに演出している。 これが実に見事で、五所平之助監督の人間味すら匂わせる作品に仕上がっている。 1930年代の日本映画の中でも、隠れた傑作と言えよう。 [ビデオ(邦画)] 8点(2021-06-15 11:32:55) |
30. 大きな鳥と小さな鳥
不条理なドタバタ喜劇。歌劇で過激なキリスト狂劇。 カラスをどう動かしているかにずっと興味をおぼえながら観ていた。 カラスの素敵な動きにプラス1点でこの点数。 “パゾリーニのおホモ達”ニネット・ダヴォリは相変わらずのハイテンション。 ラスト近くの親子の会話で、 父「どうした?」 息子「腸ねん転になった!」 父「何食ったんだ??」 、というのがあるが、これには笑った。翻訳のミスかもしれないけど、「腸ねん転になった!」って、自分で分かるんかい!しかも「何食った??」って。 [ビデオ(字幕)] 4点(2021-06-05 19:16:21) |
31. おかあさん(1952)
『浮雲』では、高峰秀子と森雅之が繰り広げる皮肉の応酬に多少なりともゲンナリしてしまったが、本作は全くの正反対な作品だった。 観た後は何とも言えない、ほのぼのとした気分に浸ることができた。 ラストシーンの、香川京子が魅せる“ウィンク”に脱帽。 岡田英次の演ずる劇中の青年が羨ましい。 そして観ている私も、まるで自分が“ウィンク”されたかの様にポッとなってしまった。 自分も男として生まれた以上は、本作における香川京子の様な可憐で可愛らしい女性から、一度は“ウィンク”されたいものである。 他にも舌をペロっと出すシーンがあったりと、噂に違わず本作は“香川京子を最も可愛く映し出した作品”であった。 香川京子目的で観た本作であったが、肝心の内容の方も素晴らしかった。 『浮雲』でもそうであったが、成瀬巳喜男の映画に出てくる東京の風景はとてもリアルだ。 どこかの花町を描いているわけでもなく、どこかの豪邸を描いているわけでもない。 むしろその様なものは他の古き日本映画で観ることが可能である。 しかし、成瀬巳喜男の映画に出てくる古き良き東京は、いわば『サザエさん』の実写的様相を呈していて、庶民の生活をそのままリアルに伝えている。 街の風景もそうだし、家の中の景色もそうだ。 自分はこんな昔の東京を見たことがある訳でもないのに、何故だか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまった。 香川京子の存在といい、こういった懐かしすぎる東京の風景といい、茶の間の景色といい、全てが感動的なまでに懐かしきベールに包まれていた。 そしてそれを観ているこっちの方も、心洗われるのだ。 『浮雲』で成瀬巳喜男に対してゲンナリしてしまった諸氏に、是非ともオススメしたい作品である。 『浮雲』も日本映画史に残る傑作だが、こちらも対極に位置する形で、成瀬巳喜男の誇る傑作中の傑作だと言って間違いないであろう。 [ビデオ(邦画)] 8点(2021-05-31 15:42:54)(良:1票) |
32. オーディション(2000)
《ネタバレ》 「怖い映画だと知った上で観ていると、いつ怖いシーンが出てくるのだろうか?とか、そういう警戒心みたいなのを持って観ていると、そういう観客の想像力を膨らませる様な見事な演出が随所に散りばめられていて、ますます怖くなってくる。」 怖い映画という先入観は、上記のう様な現象を巻き起こす。 そういう観ている者の恐怖心を、煽り立てる演出が、誠に素晴らしい! この映画の恐怖は、まさにこの部分に集約されているのだ。 怖かったけど、さすが三池!!って感じで、満足できた。 前半の「恋愛映画のような」部分も楽しめたし、控えめなトーンの映像も素晴らしい。 三池作品の中では、間違いなく傑作の部類に入ると思われる。 個人的に一番、怖かったシーンは、最後のシーンではなく、 「ヒロインの住む、めちゃくちゃ汚なくて古いアパートの一室の映像に突如切り替わり、BGMには風が吹く音の様なゴォーーーーという非常に気味の悪い音が流れ、異常に汚い畳の上に、意味不明な大きな麻の袋が置いてあり、その横でヒロインの女性がうなだれたまま、身動きひとつしない。」 というシーンだった。 三池作品によく出てくる、「異常に汚いアパート」の空間も怖いし、BGMもめちゃくちゃ怖かったっす。。 余談だが、オーディションを行うシーンの中で、 「タルコフスキーの映画は観たことがありますか??」 と、質問をするシーンがあるのだが、妙にツボにハマってしまった。 ちょうど、タルコフスキーの作品を観まくっている最中なもんで。。 [ビデオ(邦画)] 7点(2021-05-28 00:22:36) |
33. 黄金の腕
《ネタバレ》 薬物依存の恐ろしさを感じた。 同時に、女性の怖さ、愛情の深さ、そして強さも。 終盤の畳み掛ける展開もお見事! [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-25 12:00:22) |
34. 女番長 野良猫ロック
《ネタバレ》 新宿地下街への階段を、バイクとバギーで降りたり登ったり、今見ると物凄いインパクトだ。 しかも西口地下街をバイクとバギーが疾走する! この時代にしか実現できないロケは貴重そのものだ。 建築中の超高層ビルは、おそらく京王プラザホテルか? この時代の新宿を存分にロケに使っており、その点においては貴重極まりない作品。 内容はともかく。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-05-22 19:42:55) |
35. 踊る大紐育(ニューヨーク)
《ネタバレ》 名作と言われているミュージカル映画は何本か見てきたけど、やはりこれも合わなかった。 映画的な良さというより、ミュージカルとして魅力があるだけのような気がする。 そして何よりジーン・ケリーのダンスに食傷気味。 彼のダンスにパワーを奪われました。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-03-27 22:10:10) |
36. オールド・ボーイ(2003)
いかにもタランティーノが評価しそうな映画。 韓国の話題映画ってこの程度かい!と思わず思ってしまいそうな作品。 [DVD(字幕)] 4点(2021-03-20 21:51:44) |
37. 大阪少女
《ネタバレ》 とにかく、この大阪少女がすごい!すごすぎる! とっても痛快でスカッとする。 それでいて、どこか可愛い魅力を持った少女。 話の表面は薄っぺらい仮面を被っているけど、色んなことを抱えた住人がいて、奥深い人間模様が背景にある。 それを軽く笑える薄いテイストに仕上げているのは、大阪という文化のなせる技か。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-08 01:06:30) |
38. 大いなる西部
《ネタバレ》 話が大して面白くない上に長いから、最後まで見るのがしんどかった。 ご都合主義的なところも散見された。 グレゴリー・ペックがろくでもないこだわり見せ、正義な男を演じているが、見ている私はあくびか止まらなかった。 おまけで、やはりこの時代のアメリカ女優には魅力を感じなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-02-11 17:17:22) |
39. オペラハット
《ネタバレ》 話はテンポが良くて楽しいんだけど、どうにも都合が良過ぎる展開。 特に最後の法廷シーン。 あれは主人公の勝ちありきで進行していく。 都合が良過ぎず、もう少し展開にリアリティがあれば満足できたのだが… [インターネット(字幕)] 5点(2021-01-21 20:35:03) |
40. 女の暦
《ネタバレ》 杉葉子、香川京子の両美人が出ているので見ることに。 二人は期待通りとても綺麗だった。 特に杉葉子のスタイル! スカート、そしてくびれた腰回りに悶々。 小豆島を舞台にした女の物語。 この当時の女性たち、そして恋愛に関する事、その根本は今とさほど変わらない事に驚いた。 ところで、香川京子が恋人に甘えるシーン。 甘い声を出して、とにかく甘えまくる。 これ意外とレアかも。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-16 11:35:29) |