101. ハングリー・ラビット
導入部はとてもスリリング。仕掛けが大掛かり「ぽくて」、勿体つけた合言葉とかいかにもヤバそうな秘密結社「ぽくて」、事件の闇が「深そう」。だけどこれが意外としょぼい素人集団で、オチもおそまつ。甚だしくがっかりです。四番バッターのキャッチャーフライみたいな。 フタを開ければB級作だったわけですが、鑑賞中はそれなりに集中して観られたのはどんな駄作でもとりあえず熱演するN・ケイジの真面目効果でしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-12 23:45:53)(良:1票) |
102. 鋼の錬金術師
私は原作の愛読者であるので、この映画への酷評をたくさん耳にしたうえで、心してハードルを下げて観賞しました。 やっぱり「漫画を実写にする」ことの難しさ、を克服できていないです。そもそも二次元の紙の上で紡がれる物語世界にはそこでのみ了とされる様式があり、読者は暗黙のうちにそれを理解して世界観を受け入れます。しかし、漫画のコマをそのまま生身の人間が絵のとおり再現しようとすると強烈な違和感が生じます。語尾を「~じゃ」で終わらせる博士や「ざます」オバサンが現実世界ではほぼお目にかからないように。そのキャラクターのエッセンスのみを生かすべく、一旦三次元向けに変換が必要かと思うのですが、それができていない。アジア人の顔に乗っかる金髪は目にうるさいだけだし、台詞回しに至ってはギザギザ吹きだしのままデカイ声を出すのみのアイドルの大根ぶりはちょっと見ていられません。 原作は全27巻に及び、土地や民族の歴史を織り込んだ深みのあるお話です。そもそも2時間に収めるのは無理なのです。映画「ハリー・ポッター」は各巻ごとの制作だし、「ロード・オブ・ザ・リング」だって三部作なのです。そこをなんとかやれと言われれば、最初と最後を無理やりくっつける、こういうやり方しかないのかもな、とも思います。脚本はむしろすごく頑張ったのでは。 ファンを納得させる出来ではないにしろ、でもこの映画わりと「まじめに」作られた感があり、キャスティングなどは原作のイメージを損なわない役者を揃えています。辛口ファンも認める松雪泰子はもとより、タッカー役に大泉洋とはナイスな起用でした。こんなにハマるとは。マスタング大佐にディーン・フジオカも私的にはアリなのですが。あの年齢で前髪ありの髪型が様になる役者が他にいるとは思えない。 それに映像技術のレベルの高さも良かったな。架空のヨーロッパぽい土地の風俗は漫画のままだし、ダーク・ファンタジーの雰囲気を損なわないようにグロテスクな怖さも綺麗めに描写していますし。アルの動きはまったく滑らかで、”そこにいる”かのように感じながら観られたのは素晴らしかった。かつて「REX」が「ジュラシック・パーク」と同時期に公開され、わが国の映像技術レベルの哀しさをひしひしと噛みしめた頃を思うと隔世の感があります。 ということで、いろいろ引いたり足したりで5点。甘いかな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-07-23 00:41:16) |
103. パーソナル・ショッパー
《ネタバレ》 セレブの買い物係を務める女の子。高級ブランドを品定めし、次々購入するも所詮自分のものではなく、雇い主のわがままにも振り回される。鬱屈がたまったある時事件が起こる。・・耳にした予告あらすじは大体こんな感じ。ハイブランドのキラキラと妬みと、それに絡むサスペンスかと思うじゃありませんか。・・まさかD・リンチ風な変化球を投げてくるとは予想だにしなかった。 冒頭からオカルト全開でスタートしたときから頭の中は?でいっぱい。見終わっても?が消えるわけではないのだが。いろんな疑問が湧くけど、解答を用意しないタイプの映画です。考えても検索してもハッキリすっきりしない。客の解釈に丸投げしてるわけで。ワタシの解釈はこうです。呼び出されたホテルで彼女は殺されちゃってるんだな。出てった霊はモウリーン。直後、ホテル外観の画を静止カメラで数秒流した後から視座が変わるのだ。すなわち、その後に見せられる話は全て死んだモウリーンの希み。 兄の後釜にすわる男の人間性を確かめ、オマーンの恋人に会いに行く。そんな遠くにまで現われる兄のラップ現象。「これは全て私の気のせい?」と問うと答はYES.すごく矛盾してるやり取りなんだけど、彼女がこの世に存在しないと考えればすとん、と落ちるような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-10-07 00:45:59) |
104. パージ
《ネタバレ》 年に一回、12時間のみ全ての行為が合法化されるぞって理屈つけてるけど、これって「わらの犬」ですやん。お前んちに逃げ込んだ奴を差し出せ、さもないと暴漢が家に押し寄せるぞ、と。こんな悪意、法律云々関係ないもん。悪意とはそもそも常識も正義も無い、無法状態ですからね。 「今日は犯罪になんねえから」暴れる奴らと違って、ペキンパー作の方は真性にイカれた連中だったのでよっぽど迫力がありました。なんでも「わら」と比べるのもナンですが、防衛側もまたその緊迫ぶりがD・ホフマンとE・ホークでは雲泥の差がある。ヒリつくようなホフマンの血走った目、あのキレ方を思うとイーサン父さんはもうちょっと家族のためにギアを一段上げられなかったかね、と思う。それとここんち、非常時に子供がどっか行くこと多いなー。それで何かやってくれるのかと思ったら(あの不気味なロボット含め)、足引っ張ってるだけだったよ・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-18 01:30:14) |
105. 薄氷の殺人
《ネタバレ》 ベルリンで金熊賞を獲ったそうですけど、「ええ、この程度で?」というのが正直なところです。「明かされる驚きの真実とは?」と宣伝は煽るけれど、話の骨格はよくある殺人沙汰で、特に犯人に対してやるせない同情が湧くという余韻があるわけでもありません。 それに、映画作品という文法をやや逸脱している構成がとても観づらいです。場面ひとつひとつが何を意味するシーンなのか、が分かりづらく繋がりも唐突で戸惑います。これが繰り返されるとついていく気が無くなります。ミスリードの仕方も上手くない。冒頭の容疑者二人の扱いがレッドヘリングの割に印象が強すぎるし、後半の車のナンバーが違うという件については観直してもなんのことか分かりませんでした。 主演女優は綺麗ですがクリーニング店でパートをしているという役作りはサボっているよね。あんなに若くて洗練されているなら他に勤め先はあるだろう、と誰でも思う。 重くて暗い画は基本キライじゃないですが、この映画難点は「不潔」も混じること。生理的にうんざりしてしまっては、いくら暗くても「耽美」にはなりません。個人的にそこもダメでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-02 00:17:20) |
106. ハイネケン誘拐の代償
《ネタバレ》 見慣れないぶん、一般人のようにも見えちゃう俳優さんたち。そのぶんドラマがリアルに感じられます。犯罪の代償として、仲間らが疑心の末バラバラになっちゃうくだりとかは特に。 だけど良いのはそこらへんだけかな。ハイネケン会長が老獪さを発揮して、もっと連中に影響を与える筋書きかと思っていました。中華料理に細かく注文をつける、会社に手紙を書かせる、・・で、そこ止まりなんですよね。 結局どこかからタレコミがあって、警察による事件解決という事実ならではのつまらないオチ。出来事を並べただけでは映画にならないのだなあ、とつくづく思うよ。創作でもいいから、犯人側の切羽詰った人生等もっとつっこんでもらいたい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-29 00:16:22) |
107. ハーロー
ジーン・ハーロウ、この映画で初めて知りました。モンロー以前にすでにハリウッドにはお色気路線女優がいたのですね。それも一世を風靡したのだとか。知らなかったなあ。 まず、この映画の雰囲気に古さを感じ、ああ30年代の空気を良く出しているなあなどと思ったのですがこの作品自体がすでに半世紀も前のものだったのですね。 60年代という時代性なのか、ハーロウは奔放からは遠く、むしろ清廉風に描かれちゃってます。いやハリウッドのトップスター、それもセクシー系で売るのにそれはないだろう、とは後世から見ての勝手な感想かもしれないですが。 台詞説明が長かったり、転落のきっかけ描写も食い足りなかったりと、なんとなくもやーとした感じで終わってしまいます。今の時代に作り直したら、もう少し彼女の実像にリアルに迫る描写ができるかも。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-24 23:56:43) |
108. バード(1988)
伝記映画は娯楽になりづらいものだけど、これはまた渋いことこの上ない重厚さ。 チャーリー・パーカーの名前は知っています、程度のワタシのような初心者の入門編ではないことは確か。 語られるエピソードは断片的で、説明も特に無い。著名なミュージシャンであるから、分かる人は「ああこの話ね」となるのかもだが。 ちょっと場違いな所へ来てしまったな、というのが正直な感想。F・ウィテカーの仕事が大変な努力の賜物であろうことは想像に難くありません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-10 23:35:46) |
109. バスキア
《ネタバレ》 それにしてもなんという豪華な顔ぶれでしょうか。知らずに観始めたらあの人もこの人も出てる、という驚きが先に立っちゃった。もう主演クラスだらけ。みんなバスキア好きなのかな。ウォーホール役をD・ボウイに当てたのは、すごく良いところに目をつけたなあと感動すら覚える。あの真っ白ザンバラヘアーを乗っけただけで本人憑依したみたいにそっくりだ。そしてボウイ氏の演技も上手い。器用な人だ。 と、役者はずらりと実力者を並べたけれど、肝心の話はどうかというとこれがいまいち。売れっ子になって有名税を払うことに戸惑い、疲れるバスキア。群がる画商たち、疎遠になる友人ら。とまあ、こういう事象は一般人の私らにも想像はつく。その「容易に想像できる」範囲を超えてバスキアの物語を紡いでくれているわけではないので、どうにも退屈だ。ウォーホールや、先輩画家との交流の内訳は関係者らが語ったものだろう。バスキア本人がどう考えていたのか伝わらない。 オーバードーズで亡くなった、という事実から「友人を失って孤独だったに違いない」と決めてかかって作ったみたいな脚本に、ちょっとそれってどうなんだと思った。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-12-07 17:49:07) |
110. バートン・フィンク
《ネタバレ》 つまりどういうことなのかは自分で考えなさいよジャンルの映画でして、初見時はまだ人生経験も浅い時期、会社帰りの映画館で呆然とした思い出です。いやー???の連続だ。夢オチとも考えづらいし、もう夢でも現実でもどっちでもいいのかも。 決して「面白かった」とは思わなかった映画だけれども、何年たってもしつこく映像が脳内に残っているのです。陰気ホテルに変人ぽいホテルマンブシェーミに、アル中小説家。垂れ下がる壁紙、シリアル・キラージョン・グッドマンの怪奇なこと。なかでもNo.1に強烈なのはいつでも惨殺死体がよく似合うジュディ・デイビスでしょうか。この人の顔も雰囲気も多幸性はゼロに近いもんですから、このときも「うわーまたこんな死に方かい」と思ったな。 [映画館(字幕)] 5点(2016-08-15 00:15:17) |
111. バトルフロント
《ネタバレ》 J・ステイサムはデビュー作近辺の三枚目半の役どころからずいぶん遠くに来てしまってて、昔の方がお気に入りだったワタシはちょっとつまんない。今作でも立派な二枚目役だ。そしてこのスタローン脚本のB級映画、テレビの洋画枠で流すにはもってこいの尺と、そこそこ起伏のある展開だしギャラはそれなりに高そうな役者を揃えているしで、けっこう観られる作品になっています。 いじめをやっている問題児童の家族を「悪い役」として片付けるのでなく、希望を残す描き方をしているところなんか感心です。 半ヤク中の母親にも、一分の親としての理性・良識が残っていたし、子供に手をかけることに激しく抵抗するウィノナしかり、小悪には目を瞑っても、職務を放棄しない保安官しかり(もらったビール捨ててましたね)、人物の描き方が一辺倒でないあたり、映画畑に長いこといるスタローンの巧さを感じるところでありました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-14 00:17:17) |
112. バスケットボール・ダイアリーズ
《ネタバレ》 なんと若く瑞々しいディカプリオ。現在の彼とは別人のようで、作品とは無関係な感慨にふけってしまいますな。 それはさておき、ストーリーには起伏が無くて人間ドラマの広がりも不足気味で、もう少しなんとかならなかったのかと制作には問いたい。亡くなった友人のエピソードだってもっと活かすことができただろうに。 ドラッグ禍から抜け出た描写が何も無いじゃないですか。一旦は奇跡的な親身さに助けてもらったのにまた戻ってしまったダメな奴だよ?そいつが「もうヘロインはやらない」と言うまでに至った経緯をはしょる意味がわからないんだが。 一部で絶賛されているレオの演技はそんなでもないと思う。作りやすい造型じゃないかなジャンキーの役って。 主人公のお母さんだけだな 気持ちが分かるのは。本当にかわいそうだった。愛する息子を閉め出すことができるか?問われているようで苦しかった。私はきっとドアを開けてしまうだろう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-13 23:19:50) |
113. バタリアン
《ネタバレ》 もっと馬鹿なコメディかと思ったら、意外と脚本もセットもちゃんとしてた。お墓は何かのPVみたいだったけど。 ターゲットになるのは馬鹿な若者連中で、まあゾンビのえじきになるには申し分なく、おネエちゃんは惜しみなく裸をさらすし何の屈託も無く町一個ふっとばすラストの乱暴具合といい、純正なB級作。そこそこ面白い。 一番笑ったのは初めの方、黄色い元死体がドアから出てくる場面。ドア近くに二名社員を配置して自分は遠いとこに陣取った社長。しかしドアが手前に開いた瞬間、ヤツはまっすぐ社長に向かうではありませんか。あの正面撮り、あのアングルは何故ああいう撮りかたをしたの?緊迫感ゼロ、コント感炸裂でぽかん、の後爆笑。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-19 00:23:19) |
114. パシフィック・リム
うわあ 参った。どういうジャンルかはおおよそ知ってはいたけどもっと門外漢でも楽しめるかと思った。メカや怪獣の造型が云々と萌えるタイプでないとこれはつらいなー。オタクの方が眼を輝かせて一生懸命語っているのを聞かされているような。こちらに興味が無いもんで はあ、としか言いようがないよ。申し訳ないねどうも。 菊池凛子と子役以外の米国俳優は一人も知らないし、もっと尺を短くできないもんだろうか。眠くて仕方ない。観るべきジャンルを間違ったワタシが悪いんだが。 [DVD(字幕)] 5点(2014-11-04 00:06:17) |
115. バンデットQ
《ネタバレ》 アイディアが突飛なら、奇想天外なら、お話が面白くなるかといったらそれはまた別のハナシなわけで。人を引きこむお話の力って一体なんだろう。“自分だったら”と思わせるリアリティとか共感を覚えやすいキャラが立っているかどうかかな。え、そうなるのか、という楽しい驚きもほしい。いずれの要素もちょっと大したことなくて、映像にも目が驚かないしで期待はずれといったところ。冒険して戻ってきただけなのに親を失うってのは一体何の因果が応報しているんだ? [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-04 01:34:46) |
116. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 ワタシは別にバットマンが好きなわけではないんだけど、今のとこシリーズ全部に付き合っちゃっているのだった。我ながら辛抱強いと思ったり、でも次回作ダークナイトの衝撃でこの我慢が全部報われたりするので映画ってほんといいな。(?)今作のノーラン版は超リアルで驚いた。バットマンなのに。これまでのアメコミ世界観がどっか行っちゃって、ゴッサム・シティも妙にこざっぱり。コミック色がさして好みじゃなかったのに、こうなってみるとなんか物足りないような。リアル化したところで面白くなったわけではないというか。物足りないといえば、今回敵役の怪人はいないんだね。リーアム・ニーソン人間だもん。わるものだもん、ただの。人間相手なのにマスクつけてマント翻しちゃってなんかバランス悪い。それにヒロインのキャスティングにキレイどころを持ってくる方針は無くさないでほしかったなあ。この悲しさは次作にも。あーあ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-12 22:02:26) |
117. パブリック・エネミーズ
J.デップとC.ベールか・・皆さんご指摘の通り、かのヒートのデ・ニーロとパチーノの存在感の十分の一位でしたな。全体的に薄味な出来・・。特にC・ベールには覚悟とか気合とか、峻烈な覇気が感じられなくって、こいつに捕まってたまるか的な弱さがダメだと思った。それに比べればデップの方が人物造形に奥行きを持たせた描写があってまだしも。というかラストで第三の男である捜査官があんなに鮮やかではやっぱり作品としてバランスが悪いでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-25 00:30:30) |
118. バロン
奇想天外なワールドが次々に展開して、各々の世界観はよく考えてあるなあ、と感心しないでもないけど、いかんせんお話がそんなに面白くない・・。目が慣れると退屈になってくる。せっかくの映像なのにな もっとわくわくしたいんだけど。ユマ・サーマンのビーナスは一見の価値あり。そしてすぐ処刑されちゃうチョイ役スティング、無駄に存在感ありすぎ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-04 01:01:19) |
119. バットマン・フォーエヴァー
《ネタバレ》 いつもオープニングだけはわくわくするんだけどなあ。うーん今回はヴァル・キルマーになったのかあ。前任と同じくマジメだなあ。マジメなだけだなあ。N・キッドマンは添え物程度の扱いだし、two facesのT・L・ジョーンズは健闘するもニコルソンの二番煎じの感は払拭できず。しかもなんか強敵というより邪魔者といった感じだな。そして“バットマンに出たぞー!”とやる気まんまん、一人ノリノリなのがJ・キャリー。顔も身体もよくああいう動きできるよなあ、と感心します。サイコな変態を熱演してみせました。ハリウッド広しといえど、この人の席に取って代わる奴は今のとこいないでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-22 00:38:35) |
120. ハモンハモン
もう観終わって開いた口が塞がらないよ。スペイン人の情熱の濃さには驚いちゃうな。砂埃が舞い上がる乾いた空気と、ほぼ下着みたいなペネロペのドレスが太陽の熱さを伝えてくる。かと思えば降ってくる雨は大粒のどしゃ降りなんですな。光も影も濃い、スペインの風土。人間がモラルを必要とする文明社会以前の半野生に戻るのもわかるってもんです。いやわかんないけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-03 14:50:10) |