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1.  廿日鼠と人間(1939) 《ネタバレ》 
スタインベックの同名原作、最初の映画化。1992年のリメイク版もまぁまぁ健闘していたとは思うが、先に本作を(名画座リバイバルで)観てルイス・マイルストンの鮮やかな演出に感激した自分にとっては悪いが所詮”焼き直し”としか思えなかった。それほどレニー役のロン・チャニィ・Jrがとにかく物凄い熱演で正に圧倒的インパクト。恐らくマルコビッチも彼の演技に多大な影響を受けたに違いない。しかし、リメイク版との最大の差はカーリーの浮気な妻を演じた女優のクオリティに尽きる。その意味で本作でのベティ・フィールドの上手さ・存在感は特筆に価しよう。シェリリン・フェンじゃ全く相手にならない。これほどの名作でありながら、その年のオスカー賞レースでは選りに選ってアノ化け物超大作「風と共に去りぬ」と争う羽目になり、敢え無く敗北を喫して無冠に終わるという不運さ・皮肉さ(そして何というレベルの高さ!)。それでもマイルストンの代表作であり、文芸映画の鑑たる本作のステイタスは些かも揺るぎはしないが。文句無し10点満点を進呈することでせめて憂さを晴らすとしよう。
10点(2004-10-21 04:14:12)(良:2票)
2.  巴里祭
「巴里祭」…嗚呼、何と甘美な響き、何と見事な邦題なんだろう!「望郷」と云い、当時の配給元の狂ったようにズバ抜けた邦題センスの的確さ・素晴らしさは筆舌に尽くし難い。もし仮に「七月十四日」で封切られていたとしたら日本人が斯くも”花の都・巴里”へと思いを馳せたであろうか??昨今の片仮名邦題の氾濫に憂いを隠せない身としては只々羨望の限り。そう、本作のMVPはクレールでもモーリス・ジョーベールでもアナベラでもなく、実はこの名邦題を考案した当時の配給元なのであーーる!!と言っても強ち不当なモノではあるまい、少なくとも日本では。とは言え、如何に見事な邦題を冠しようと内容がクズでは今日に伝わる傑作と成りうべくもないのも当然の摂理。その点でクレールの映画的センスも又ズバ抜けている。のっけから酔わされるジョーベールの主題曲、悪戯小僧たちの鳴らすクラクション、広場から聞こえてくる楽団の奏でる音楽、俄か雨と雷鳴、ワン公、自動ピアノetc‥”トーキー”の持てるポテンシャルを「巴里の屋根の下」をより洗練した形で余す所なく引き出して正に圧巻である。オールセットの巴里の下町を生き生きとした生活空間へと変貌させるに至っては正しく「天才」と評するより外にない。俳優アンサンブルも実にイイ。アナベラ、ジョルジュ・リゴーの主役カップルが醸し出す純情可憐さ、同業のタクシー運ちゃんに扮したレイモン・ゴルディと相棒のワン公の絶妙のコメディ・リリーフぶり、チャップリンを彷彿とさせる素っ頓狂なポール・オリヴィエの酔いどれ紳士、すっかりやさぐれたポーラ、極めつけは謹厳実直な大学教授一家の行列!!雨宿りのアンナとジャンの熱烈なキスを二度も目の当たりにし、子供に見せぬよう狼狽しつつ家に入る終幕の構図のユーモラスさは絶品である。要するに下宿のオバハンから近所の悪ガキに至るまで全てがクレールの描く”巴里の下町”という名のささやかなパズルのピースなのである。言うまでもなく10点満点しかありえない。
10点(2003-11-05 03:09:59)(良:3票)
3.  巴里の女性
 勿論10点満点!チャップリン自らが役者として出しゃばらなかった分、最もその作家性が色濃く出ている点で、個人的には彼のベストとして推したい。言っておくが、コレが公開されたのは大正13年だからね。既にこの時点で高い(安易なハッピーエンドではない)ドラマ性を追求している先進性をキチンと評価して貰いたいと思うナ。心の伴侶エドナ一世一代の主演を最高の形でプロデュースしたチャップリンの監督として、オトコとしての尋常ならざる矜持を踏まえて観れば、アッという間の81分…最高!!
10点(2002-12-31 18:52:35)(良:1票)
4.  犯罪河岸 《ネタバレ》 
アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの名が(ヴェネチア映画祭監督賞に輝いたコトで)世界に知れ渡る嚆矢となった記念すべきミステリの秀作。「アスファルト・ジャングル」や「現金に手を出すな」、「探偵物語(1951)」等のコメントでも繰り返し述べたコトではあるが、今一度ハッキリと言わせてもらう。世に傑作と謳われる作品の共通項とは”手抜きのない緻密な描写”と、主役は当然としてホンの端役に至るまで”登場キャラクターが活写されている”の二点に集約される!と。本作の場合で言えば、ルイ・ジューヴェ扮するアントワーヌ警部の凄みだけでお腹一杯になりそうな感じであるにも拘らず、犯行現場付近で怪しい客を拾うタクシー運転手や容疑者夫婦が住むアパートのお人好しな管理人、容疑者夫婦の職場である猥雑な寄席の裏方たち、事件の特ダネを鵜の目鷹の目で狙う出待ちの新聞記者連中までもが活き活きと描写されており正に圧巻。しかも短いショットの切り返しの中で全くテンポを淀ませずに、である。一つの殺人事件の犯行現場に三人の男女が別々に入り乱れた為に思わぬ混乱を来す捜査陣にあって、ギョロッとした鋭い眼光としわがれた声のキレ者・アントワーヌ警部は一歩一歩確実に真相に迫ってゆく。一見、作りとしては(コロンボでおなじみの)倒叙推理モノの系列に属しているかのようだが、終幕の意外な”どんでん返し”によって実は観客もクルーゾー監督に一杯食わされていたコトに気付かされる巧妙な仕掛けが何ともニクイ。原作は(同監督の「犯人は21番に住む」と同じ)スタニスラス=アンドレ・ステーマンの「正当防衛」。さて、記念すべき1300番目のREVIEWだけにココは気前良く10点満点!と行きたいとこだが‥フランシス・ロペスの音楽が余りに大仰かつノイズで可成り興を削がれた為、悪いが1点マイナス。でもオススメ!!
9点(2004-12-10 01:49:12)(良:1票)
5.  薔薇の名前
 中世の北伊ベネディクト修道院の頽廃的な雰囲気を再現した美術スタッフの力業に感服した。個人的にはウンベルト・エーコの原作も好きだが、そのまま映画化したらどエライことになってただろうから、ジャン・ジャック・アノー監督のアレンジは正解だと思う。「アマデウス」に続き、本作でもF・マーリー・エイブラハムが残酷な異端審問官として独特の存在感を放ち怪演している。ショーン・コネリーの渋さは探偵ミステリの趣もある本作での謎解き役に最適なインテリジェンスが滲み出て抜群の説得力。クリスチャン・スレイターもヘナチョコぶりがコネリーと好対照で巧まざる名演と言って差し支えない出来。特にミステリ好きなら必見の異色作でオススメ!!
9点(2003-01-30 17:06:07)
6.  バラキ 《ネタバレ》 
まず最初にハッキリしておきたいのは、本作は”実話を基にした”フィクションなのではなく、「登場人物は全て(マランツァーノもルチアーノもジェノヴェーゼも)実名であり実在の人物である」「描かれた出来事は全てバラキの告白に裏打ちされた歴史的事実である」というコト。この辺をキチンと踏まえて観ないと、本作がコッポラの「ゴッドファーザー」や深作の「仁義なき戦い」の亜流みたいな勘違いをされかねないので敢えて無粋な注釈をした次第。テレンス・ヤングは凄くムラっ気のある監督だが、本作では随所に持ち味のパンチの効いた演出を見せ実に手堅い。数少ないアタリとみて間違いなかろう。ヒゲなしブロンソンの男臭さと裏切りの苦悩を滲ませる演技も天晴れ!いわゆる「マフィア」が俗称であり、組織の正式名称が「コーザ・ノストラ」であることも私は本作から教わった。尋問を担当していた連邦捜査官と互いに利用された悲しさを共有し合うラストも余韻を感じさせて良し。8点。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-10 23:46:57)
7.  八月の鯨
 老姉妹の夏の日々をゆっくりと静かに描いた心にしみる秀作。よくぞ邦題を「ザ・ホエールズ・オブ・オーガスト」とかにしなかった、エライぞ配給元!!ただ…間違っても最近のノンストップ・アクションに馴れた若い方は観ない方が良いかと。少なくとも或る程度、人生を振り返るくらいの年齢になるまでは。でないと本作のまったりしたテンポに退屈の余りキレるかもw。特筆すべきは矢張り妹サラ役のリリアン・ギッシュ。グリフィス作品での彼女からすればスッカリ老け込んだとは言え、何て愛くるしいお婆ちゃんなんだろう!90歳にして尚、往時の可憐さを失わぬ彼女にプロ根性の極致を感じて暫し陶然となった。精神がポジティブさを失わなければ老境を惨めに送るコトも無いのだ、と我々を勇気づけるが如き素晴らしさだ。一方の姉リビー役ベティ・デイビスは「何がジェーンに起こったか?」等で老婆役は珍しくなかったものの、本作での辛辣な毒舌ぶりは往年の気の強さを彷彿とさせ、その上手さには舌を巻いた。お節介な友人役アン・サザーンや老紳士役ビンセント・プライスも実に味わい深い助演ぶりで格調を高めていたと思う。出演者の過去の諸作に触れていれば、その感慨は一層増すハズ。メーン州の海岸に建つ別荘からの絶景が秀逸な舞台効果である。リンゼイ・アンダーソン監督の円熟を感じさせる手腕に素直に拍手を贈りたい。やや観る者を選ぶ点に甚だ遺憾ながら2点マイナス。
8点(2003-08-10 21:07:21)(良:1票)
8.  波止場(1954)
 …皆さんエラク手厳しいですな。ブランドは確かに若いですが、それ以上に自然体の演技にも注目して欲しいと思います。60~70年代から現在に至るまで役に凝り過ぎて作品をスポイルし続けるコトになるとは夢にも感じさせない繊細な演技。特に鳩舎の前で見せる優しさに満ちた表情は絶品。ま、仮にオーヴァーアクトしようとしてもエリア・カザンが絶対に許さなかったでしょうが。脇を固めるリー・J・コッブ、カール・マルデン、ロッド・スタイガーも実に上手いと唸らされます。ボリス・カウフマンのカメラワークも素晴らしいモノクローム映像です。ストーリーは組合の腐敗を暴露するモノで当時の背景を念頭に入れた上で観ないと日本人には分かり辛いかもしれません。私はカザン演出の力強さが好きなので…8点。
8点(2003-03-07 11:44:59)(良:1票)
9.  バンビ
 フェリックス・ザルテンの原作をディズニーが1942年に鮮やかに映画化したのが本作。佳曲"Little April Shower"(「四月の雨」)のコーラスの美しさと、今を去ること61年前の映像とは思えぬ見事さに酔いしれましょう。かの手塚治虫氏に「ジャングル大帝」をインスパイアさせた(に相違ない)功績は計り知れないモノがある!!と個人的には思いますので…8点。え?どこがかって?偉大なる父鹿グレート・スタッグとか、母鹿が人間に捕まるとか、幼馴染みと所帯を持って凛々しく成長するとか…当時手塚氏は劇場でコレを観て絶対に影響受けまくったハズ(断言)。でなきゃ、偶然にしてはプロット似過ぎ!!
8点(2003-02-25 03:22:52)
10.  パピヨン(1973)
 仏領ギアナの刑務所に投獄、1945年脱獄に成功し、ベネズエラに市民権を得たアンリ・シャリエールの大ベストセラーが原作。迂闊なことに原作を読んでしまったため、映画の展開を楽しめずマックィーンとホフマンの演技を確認する結果となったのが何とも悔やまれる秀作。ラストの感動が半減してしまった…嗚呼オレって馬鹿!それでもマックィーンの演技は渋かったし、ホフマンの上手さは絶品!二人の好演にもまして印象的なのはジェリー・ゴールドスミスの哀愁に満ちた主題曲。「事実は小説より奇なり」映画としてオススメ。ただ、相当ヘヴィなので呉々も覚悟して観るが吉。面白くも楽しくもナイからね~。
8点(2003-01-26 01:24:24)(良:2票)
11.  白鯨
 ジョン・ヒューストンの力業的映像に脱帽ッス。モビー・ディックが作り物丸出し?当たり前だろう。本物の鯨が演技できるわきゃなかろーが!それでもイシュメール以外全滅に追い込む白鯨の迫力に無理矢理酔え!ただ難を言えばペックはミスキャスト。一生懸命演じてるんだけどねぇ。メルヴィルの描くエイハブのイメージとはアイスランド島とエロマンガ島くらい懸け離れていると思うぞ、個人的に。
8点(2002-12-24 20:23:06)
12.  白昼の決闘 《ネタバレ》 
稀代の制作者セルズニックが愛妻(当時)ジェニファー・ジョーンズの魅力を伝えようと一大プレゼンテーションを敢行、当時にして破格の600万ドルの巨費を投じて作られた大河ドラマ風ウェスタンがコレ。度重なる監督交代やシナリオ変更におけるセルズニックの異常なまでの拘りは「風と共に去りぬ」を意識したからとか。尤も「風と~」が制作時のゴタゴタした舞台裏なぞ微塵も感じさせぬ圧倒的な完成度なのに対し、コレはその混乱ぶりがストーリー展開にも如実に滲み出てしまっている。物語の運びに観る者を完全に置き去りにしてしまう唐突さが隠せない分、些か評価を下げざるをえない。主にヒロインたるパールの心情描写が何とも舌足らずで、アレでは単なる尻軽かつ移り気なアバズレにしか見えない。殊にサムを射殺したルートとあっさりヨリを戻し、彼を追っ手から匿うくだりのパールの言動はどうにも理解に苦しむ。ラストのルートとの決闘も、彼女の(デューク東郷もビクーリな)超絶スナイパーぶりへの伏線が全く無いので強引に過ぎる感が拭えない。まぁ相討ちに終わり愛憎ない混ぜの内に寄り添って死に行く二人の姿は、その後ゴダールが「映画史」の中でも繰り返し引用したくらいパセティック(情熱的)かつデスペレート(絶望的)なムードが横溢して圧巻ではあるが。重厚な脇役の好演(ライオネル・バリモアとリリアン・ギッシュ最高!)と贅沢極まる3人の名カメラマンによる強烈な色彩のカメラワークと時代を先取りした異色のドラマに…7点。
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-04 01:06:27)
13.  バス停留所
モートルの玉さん、一足お先にレビュー&コメントさせて頂きまする。原作は秀作「ピクニック」と同じくウィリアム・インジの戯曲で監督も同じローガンなので期待して観たが、残念ながら今イチだった。そもそもインジの原作はバス停留所のグレースが経営する食堂を軸に展開する市井ドラマに主眼が置かれており、そこに生まれるペーソスが”味”となっていただけに、モンロー扮するシェリーとドン・マレイ演じるカウボーイの恋愛コメディへのアレンジは個人的に残念。NYアクターズ・スタジオで修行したモンローの演技も確かに以前の大根ぶりを思えば可成り頑張っているとは思うが、尻振りウォークの頃のキッチュなお色気が減退して女優の魅力としては”一歩前進二歩後退”の感が拭えず。登場人物ではグレースを演じたベティ・フィールドがMVPかな。チト辛口になったけど、イマドキの作りの甘い作品と比べれば、そんなに悪くはないどころか結構面白い部類に入ると思うので…まぁ7点。
7点(2003-10-25 12:40:49)
14.  パーティ
 冒頭の「ガンガ・ディン」(1939年 ジョージ・スティーブンス監督)パロディ場面がケッサクw。ブレイク・エドワーズ&ピーター・セラーズのスラップスティック喜劇としては個人的に「ピンクパンサー」シリーズより遥かに面白いと思う。未見の方には結構オススメ。まぁ他愛ないと言えば他愛ないけど、ゲージュツ的名作とかばっかりじゃあ疲れるし、この手のお気楽極楽なコメディを観賞して癒されるのもまた映画の醍醐味の一つ。
7点(2003-10-09 15:11:24)
15.  パンダ・コパンダ
確か…「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」の同時上映だったと記憶している。お目当ての「ー対ガイガン」が余りにサムい出来だったのに対し、本作の優れた出来映えに幼心にも感心したような気が…。今思えば、東映動画をやめて独立した直後の高畑勲・宮崎駿・大塚康生ら精鋭によるフレッシュ極まりない作品であったコトに気付かされる。特に熊倉一郎演じるパパンダのキャラ造形は秀逸で、間違いなく後年のトトロのプロトタイプだろう。コレだけの面子が揃いながら当時のパンダブームに迎合した安易さは当然の如く減点対象だが、水森亜土の”パンダコパンダ、コパンダ♪”の主題歌に幼少時のノスタルジーを掻き立てられつつ…オマケして7点かな。
7点(2003-08-01 00:34:05)(良:1票)
16.  ハウリング(1981)
 当時、弱冠21歳だった一人の若きメイクアップ・アーティストが特殊メイクのエポックとも言うべき本作の”狼男変身”場面を手掛けた。そう、彼の名はロブ・ボッティン。リック・ベイカーの下っ端弟子に過ぎなかった彼は本作での大活躍で「遊星からの物体X」SFX担当に抜擢され更に名声を高めることになる。月光ではなく感情の昂揚によって変身する、という新機軸も無理が無くて(寧ろ自然で)イイ。オタク監督ジョー・ダンテにとっても本作がベストワークだろう。何と、本作にまでケビン・マッカーシーを出演させていたとは…ココ迄やられると逆に清々しい気もするなぁ。オタク万歳!!変身シーンの秀抜なオリジナリティに…7点あげちゃおう!
7点(2003-07-31 01:59:30)
17.  バットマン(1989)
 ティム・バートンのオタッキーぶりがフルに発揮されたゴッサムシティや作品中のダークな世界観は評価するが…ニコルスンの怪演が暴走し(過ぎ)て収拾がつかなくなっているプロットの破綻までも目を瞑る訳にはいかないので3点マイナス。あと、ブルース・ウェイン役のマイケル・キートンにも激しい違和感が拭えなかったし。全米興行収入ランキングって奴もコレや「E.T.」が上位を占めているようじゃ余り当てにならんなぁw。最近のただド派手な(だけの)作品よりゃナンボかマシだが。
7点(2003-07-13 00:33:16)
18.  パリは燃えているか
 オールスター・キャストで描く超大作の戦争映画の一つ。如何に名匠クレマンと言えど3時間足らずでこれだけのスター全員のキャラを立たせるのは無茶というモノ。流石に捌ききれず、大味で散漫な印象は正直なトコロ隠せない。「史上最大の作戦」との最大の違いは戦闘シーンの地味さにある。レジスタンスを中心とした情報戦や市街戦では仕方ないと言えば仕方ない。ドロンやベルモンド、レスリー・キャロンといった華やかなスター達よりも個人的にはジャン・ルイ・トランティニャンがレジスタンスの仲間をドイツに売り渡す卑劣な裏切り者を演じて出色。ラストに電話から響くヒトラーの「パリは燃えているか?、パリは燃えているか?!」というヒステリックな叫びが何とも皮肉な余韻を生んで秀逸。脚本に何と若き日のコッポラも参加していてビックリ!!
7点(2003-04-09 08:16:19)
19.  バットマン リターンズ
 2003年現在、スピンオフ企画で「キャットウーマン」の映画化が予定されているコトを思い合わせると、本作でのキャットウーマンの存在感が忍ばれようと言うモノだ。ただ、個人的にはキャラクターとしてのキャットウーマンの登場は嬉しかったが、ミシェル・ファイファーのセリーナ役ってのは…正直イメージが合わなかった。それと前作から思っていたんだが、矢張りマイケル・キートンのブルース・ウェイン役も個人的にどうにもイメージに合わない。まぁ、だからと言ってバル・キルマーやジョージ・クルーニーも別に適役とは思わないんだが…。アメコミ原作みたいな濃ゆ~い顔&マッチョな肉体美の俳優はナカナカいないか。オタク監督ティム・バートン独特のダークな世界観は結構好きだったりするんだけどネ。あと、本作以降のシリーズではW悪役が定例化していくが、正直な話、ストーリーの焦点がピンボケ気味でビシッと一本化しないウラミが残る。散漫な感じ?ダニー・デビートにもミシェル・ファイファーにも単独でニコルスンを凌駕する程のインパクトは望めないから無理もないって言やあソレまでなんだが。シリーズ最高傑作!!という評価に対しては否定はしないが、かと言って積極的に肯定する気もナイ。そんな本作には取り敢えず…7点。
7点(2003-03-09 00:20:48)
20.  パリ、テキサス
 1984年カンヌ映画祭グランプリに輝くヴィム・ヴェンダース監督の佳作。しっかし、主演:ハリー・ディーン・スタントンってのは余りにマニアック!!正に一世一代の人生の檜舞台!なハズなんだが…役柄がヒゲ面の浮浪者(トラヴィス)なのが何とも似合い過ぎてて泣かせる。冒頭ひたすら無言で歩き続けるトラヴィスがバッタリ倒れるまでの一連のシーンでグッと映画に引き込む呼吸はナカナカ見事。最後までトラヴィスが無言で通したならば、正にヴェンダースの最高傑作となっていただろうが、マァ流石にそれは無理か…。何かいつの間にか親子ロードムービーにシフトして若干パワーダウンするのが、如何にもいつものヴェンダース節になってしまい残念。テキサス州にパリという地名がある、というのは意表を突いて面白いんだが。最大の功労者は…脚本のサム・シェパードかなぁ。ああ、確かにライ・クーダーの気怠い音楽は画面にマッチして良かったカモ。うーーーん、でも…矢張りロビー・ミューラーのキャメラワークがMVP!!…ってヴェンダースはよ???
7点(2003-02-08 10:57:39)(良:2票)
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180.57%
2221.58%
31007.17%
41228.75%
533123.73%
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722215.91%
819413.91%
9856.09%
10453.23%

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