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1.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
ふと私は日記を書くのが嫌いな事を思いだした。懐かしい思い出が残り、気持ちが整理され今後に活かせる点も多いだろう。しかし残すより、忘れたいことも多い。これは私の弱さでもある。そういえばエヴァンは辛い過去を忘れたかったのではないのか。彼は「君を迎えに行く」気持ちさえも過ぎ去った思い出にしていた。しかし日記を読むことで欠けている記憶を取り戻したくなった。それは「現実のようだった」不思議な体験がきっかけだが、日記というのは、過去に生きるようにさせてしまうのではないか。結果ケイリーの忘れたかった過去を蘇らせ死に追いやってしまう。幼いころ、ケイリーは置き去りにされたような暗い眼でエヴァンを見送った。傷つくことを恐れ彼女もここでエヴァン(過去)を捨てたのかもしれない。エヴァンは「君を迎えにいく」のメモ書きを同じ暗い眼でケイリーのお墓に捨てている。彼女が捨てた思い出を、まだ自分は大切に持っていた過ちに気づいて捨てたかのような哀しい場面だった。しかし後悔は消えず、過去を変えてしまう。ケイリーへの想いを幼い頃のように純粋に持てたものの、消したはずの「怨嫌」の感情が誤算を発生させてしまう。またやり直しても友達の「怨根」が悲劇を招く。その原因の欠けた記憶、それをエヴァンはとうとう思い出してしまうのだ。誰もが持っているはずの過去というものは、いくら後悔してもそれ自体を変えることは出来ない。それがまず怖ろしい。そして過去というのは非常に捨てるのが難しい。忘れたくても刻んでしまうのだ。誰かを怨んでいないだろうか、後悔していないだろうか、辛かった心のキズはいまだ傷んでいないだろうか。それが今の自分を滅ぼすことになりかねないかもしれない。過去ときちんと向き合うことは大切だ。しかし決して変える事のできないそれに囚われすぎるとどうなるのか、この映画の怖さはとてもリアルなものだった。冒頭の脳のCT映像に重なる蝶の羽ばたきは記憶ではないだろうか。記憶の書き換えでボロボロに血を流すエヴァンは惨めだった。希望を持ちたくても、日頃心の奥底に隠してあるはずの過去を浮上させては、現状にやりきれない思いを抱えてしまうのは実際情けない。「過去を変えたい」エヴァンの有りようは、そんな人の弱さを実直に肯定しているような気がした。エヴァンは日記を捨てた。その心の傷みはこちらに十分に伝わってきた。とても良い映画だった。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-11 01:23:49)(良:1票)
2.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
霧がかかり、スっとその姿が現れる。霧が晴れるように、心の曇りがとれた時、近くにあったものが新しい世界となり扉がひらかれる。画面から「生きている」躍動感が伝わってきました。監督の集大成ですね。城にオコゼのヒレや鶏足の様な物がついていたり、エビの尻尾みたいな玄関に不気味な卵状の付属物。戦闘機の爆弾はゲンゴロウの卵みたいだったし、サリマンの手下は羽アリみたいだった。こういうのが好きなんで「いいぞ、いいぞ、気持ち悪いぞ!」(笑)とワクワクしました。どうみても戦闘機と城が生き生きしているし、雲の色までが情感を持っているかのような細かさで風の描写だって生き物のよう。それら自然の魂あるものたちへの愛着でアニメに命を吹きこむのが宮崎監督ならではの個性と思え、私は子供の頃の想い出とかぶっちゃって絵だけで楽しめてしまうのです。そして「生きている素晴らしさ」っていう実感がソフィーが野や山や湖を観て感動する場面の丁寧さに溢れていました。歳をとることは変わることであり、本来持っていた力がきっかけによって出るというリアルさも良いです。ソフィーは自分の判断により行動して物語が力強く進んでいくことに爽快感がありました。ハウルの魔法で装飾したお花畑は少年時代の水車小屋で過ごした寂しさと愛されたい気持ちの想いが詰まっていました。ソフィー自身も欲していたものは愛されたいことであり、孤独の声が聞こえたのかもしれません。共鳴ですね。だから心の奥底〔本質〕を見ることができ、強大な力に魅了されコントロール出来なくなり心を失いかけ破壊へ向かったハウルを救えたのだと思います。マルクルもカルシファーもヒンもカブも魔女もみんなソフィーのもつやさしさと強さのもとに引き寄せられました。子供の心と寂しさと喪失感が、愛やあたたかい家族を求める(時には戦う)、そんなせつない精神がベースになっているからこそ、愛情が心を救い救われるという願いのこもった伽話風エンディングと理想郷になったお城に感慨深いものがありました。●ホームコメディみたいに結構台詞が可笑しいですね。ソフィーのばあちゃんネタやハウルのきざっぷり、特に「いい男ネェ~」「カルちゃん~(アドリブかい?)」と言う荒地のばあちゃんの後半の変貌ぶりが愉快でした。とっても楽しみました。
9点(2005-01-23 01:55:27)
3.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》 
情報の多い構図と臨場感たっぷりのその場に立つような場面、感覚に訴えかける映像盛り沢山、映画に期待するものが詰まっている「ハリー・ポッター」に出会えるなんて嬉しかったです。恐怖感(と、好奇心からくるワクワク感)はハリー・ポッター世界を壊さないさじ加減とユーモアを含み秀逸。ダーズリー家の食卓を横から撮った場面では、彼らの太りすぎがコワ~と感じ、ドアップのハト時計が遊び心いっぱい、怒るハリーの狂気(?)がおばさんを風船化、顛末が妙に怖かったり。また夜、街灯の点滅から不吉な空気感が漂い、公園のブランコが揺れ「風のせい?・・・ありえるかも」後、シーソーが動きだし「ん?ありえない・・・」とゾッとくる具合に展開するなど、日常で身に覚えのある凍りつくような感覚までも喚起されました。怖がってるのを撮すのが目的じゃなくて、怖い事象を撮してるぞっという表現が、ハリーの等身大の少年としての心細さや戸惑い、「怖さ」との葛藤と克服の物語としてこちらに伝わってくるようでした。ハリーを見守る大人たち、ルービン先生やシリウスとの会話による場面はあたたかく、大人たちはさりげなくハリーの目線の高さに。ハリーの心の中に両親はいる・・・と映画は声高に主張はしてないけど、シリウスにみせた彼の表情は少しだけ、大人びて逞しくなり、ハーマイオニーやロンのハリーへ心遣いの繊細さなどもみられ、子供たち(演じる子供の内面の「彼ららしさ」も含まれているのかも。)の「成長」を観ることが、本作の楽しみでもありました。■思わぬ見所が・・・おおっ、ロンの兄さんたちハンサムなのでは!(今ごろ気付く) ヒッポグリフのご褒美飛翔が愉快爽快!飛んで去っていった、シリウス&ヒッポがその後どうなったのか、番外編があれば観たいもんです(うーん、後日談、羽とほうきとは・・・微笑ましい) 
8点(2004-07-22 22:38:34)
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