1. パズル(1999)
《ネタバレ》 主人公と自分を重ね合わせることでスリルを味わう。サスペンスを楽しむ場合の王道です。その観点から本作は難アリと感じます。何故主人公はゲームをプレイすると決めたのでしょう。あまりに荒唐無稽な話ゆえ、警察に信じてもらえないと考えたのか。あるいはマリアに対する恋愛感情がゲームに乗る事を選択させたのか。いずれにしても、よく分からない。黒幕の“カエル”は、ただの狂人。プロフェッショナルの厳しさがありません。幾らでも反撃のチャンスがあった。にもかかわらず、ずっと奴の統制下に置かれている主人公にヤキモキする。上手く作品世界に入り込むことが出来ませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-22 20:50:03) |
2. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
《ネタバレ》 日本語吹替えを担当した声優さんが上手だったのか、裏切り者がそんなに悪い奴に思えなくて。根っからの悪人というよりも、単なるお調子者。だから、悲惨な結末をを与えたのは、少々可哀想な気がしました。お仕置きにしてはキツ過ぎたかなと。冒険映画のお約束がちゃんと守られていたので、安心して観ることが出来ました。TV地上波吹替えにはもってこいの作品。 [地上波(吹替)] 6点(2008-01-27 21:10:51)(良:1票) |
3. 幕末純情伝
ドタバタの連続。テンションの高い演技。作品に妙な勢いがあります。当時のカドカワ映画特有の熱なのかもしれません。ただ、物語そのものが凄く分かり難い。設定がフィクションとはいえ、幕末期の基礎知識が無いとかなりツライです。台詞の不明瞭さもそれに拍車をかけます。ノリは悪くないのですが、ノリに頼りすぎた印象。当時人気絶頂の牧瀬里穂は、流石にスターの輝きを放っています。古くは美空ひばり、最近では上戸の『あずみ』もそうですが、やはり当代きってのアイドルに“剣士”という役柄は合うようです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-27 18:15:29) |
4. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 サイコサスペンスとして上質です。主人公の夢、ドラマの役柄、現実が目まぐるしく入れ替わります。非常にテクニカルで、存分に惑わされます。やや卑怯な作りだと思わなくもないですが、アニメならではの利点を活かしていることを支持したいです。ただ、ラストの台詞はどうでしょう。観客を惑わしたことに対するお詫びなのか、随分とあっさりとした(ベタな)印象でした。後味はいいのですが、少々余韻に欠けました。ところでタイトル『パーフェクトブルー』について。“憂鬱”だけでなく、ほかの意味もありそうです。ブルースカイ=空想。ブルーフィルム=猥褻映画。ブルーセックス=同性愛。ブルーボーイ=男性から女性に性転換した者。あと主人公のニックネーム「ミマリン」のマリンにもかかってたりして。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-21 18:08:39)(良:3票) |
5. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 ブッチとフィリップ、2人の関係変化をストックホルム症候群としてではなく理解できたことが、本作を好きになれた一番の理由です。逃亡犯と人質。そして相棒。気づくとまるで親子のような関係に。“父親”を心の奥で求める者同士の束の間の擬似親子体験。フィリップはブッチに父親像を重ね、ブッチは自分の理想とする父親象を無意識のうちに演じ、自らの欲求(父にこうして欲しかった)という思いを満たしているように感じられました。ラストは確かに悲しいですが、ブッチもこんな結末をどこかで予想していたような気がします。少なくとも人生の終わりに、フィリップという最高の相棒であり息子と出合えたことは彼にとって何より大切な出来事であったと思います。本作のタイトルは『パーフェクトワールド』完璧な世界。しかし描かれるのは殺人、強盗、脱獄。州警察とFBIの縄張り争い。子供に行為の最中を覗かれる世界です。きわめて不完全な世界。作中でも語られるように『パーフェクトワールド』は存在しません。少なくとも私達が生きる世界は、不十分で、欠点だらけで、不幸が溢れる世界です。なら、死後の世界は『パーフェクトワールド』といえるのではないでしょうか。作品冒頭で示される世界。まるで昼寝をしているかのように穏やかな顔のブッチ。彼のいる世界です。苦しみも恐怖も悩みもない“無”の世界。これこそ完璧な世界。しかし、コーラを飲むことも、ハロウィンを楽しむことも、2人でタイムマシンに乗って旅することも出来ない世界です。逆説的なタイトルにより、一層私達が生きる世界が不完全であることを認識させられます。でもその不完全な世界が愛おしい。『パーフェクトワールド』は誰もがいつか行く世界。なら急がなくてもいい。そこへ行くまでのしばらくの間、この不完全な世界を愛したい、そう思いました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-09-23 02:17:56)(良:3票) |
6. バッド・ガールズ(1994)
《ネタバレ》 結構女優陣が豪華というか、キレイどころが揃っています。その美人たちが馬に乗り、銃を撃つというアクションシーンがみどころなんだと思います。でも正直、それくらいかなあという印象でした。成り行きから娼婦家業を捨て、新たな人生を歩むことになった4人の女。銀行強盗に巻き込まれたかと思ったら、復讐を手助けしたり、恋に落ちたり、最終的には女4人で強盗一味を壊滅させたりします。文章にすると、結構面白そうなのですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-12 18:57:32) |
7. バッフィ/ザ・バンパイア・キラー
《ネタバレ》 ティーン向けの青春ファンタジー。見所はヒロインの健康美。あとボスキャラの史上最弱っぷりは必見。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-13 00:07:40) |