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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  バウンド(1996) 《ネタバレ》 
「マトリックス」はあまり好きじゃないが、この映画は面白かった。  ウォシャウスキー兄弟(姉妹)がねっとり練り上げたネオ・フィルムノワール。 後の作品の様に撮影技術はそれほど盛り込んでいないが、それでも天から事の成り行きを見守るような視点が幾度も挿入され、酒瓶の栓を抜く瞬間に幾つにも増える虚像、スローモーションによって引き延ばされる死…等映像的なこだわりを覗かせる。  クローゼットの中に響く女と男の声、瞳を閉じた女の顔。そこから過去へと飛び、ことの真相を解き明かしていく。  配管工の力仕事を生業にするボーイッシュなコーキー、女として死と隣り合わせの生活を送るヴァイオレット。 コーキーは「女」であることを嫌がるようにジーンズや男ものの下着を身に着け、肉体に刺繍を刻み、工具と汚れにまみれて男らしく振る舞う。殴る時は拳を握りしめて。 ヴァイオレットはスラッと伸びた脚と胸元を強調する「女」とし生きてきた。殴る時も平手打ち。  そんな二人は理由もなく惹かれていく。エレベーターでふと視線があった瞬間から。  脚を眺めるコーキーの視線は野獣のように、ヴァイオレットの腕は誘うようにコーヒーを差し入れ、水道に何かを落とし、相手の手を握る。  二人が抱える大きな闇、壁から聞こえてくる声、声、声。 星の輝きは女を酒場から追い出し、繰り返される電話は線となって二人を結びつける。  二人の仲を邪魔する様に登場してくる野郎どもと血なまぐさい出来事。 ベッドの上と酒場で交わされる女たちの関係、手の動きと二人の愛はもう誰にも止められない。  野郎どもは壁が薄かろうが厚かろうが何だってしちまう連中ばかり。それが二人の決意を固めることになる。 何かを言いたそうな眼差し、車から摘み出されトイレに押し込められ、隣の便器と水に響き渡る暴行、ペンチが落とすもの。  裏切り、共謀、水場に詰め込まれる戦利品、ベッドの上に置かれる覚悟の証、ピアスがこじ開けるもの、カバンに詰め込まれたものが引き起こす怒りと衝動。  二人は恐怖に怯えながらも相棒を信じ続け、ひたすら見守り続け耐える。いつ暴発してもおかしくないマフィアたちを振り回して。  机の上に突き付けられるカバン、鍵、壁に刻まれる穴と死の連続。 模様替えで隠されるもの、染み出てしまうもの、垂れ落ちてしまうもの、タオルが覆うもの、ペンキの中に入れられるもの、部屋中を荒らし泣き崩れる狂気。  わけもなく飛び出し扉を開き乗り込むのは、拳銃突き付けられようが一発ぶん殴ってしまうのは相棒から寄せられた信頼に応えるために。 どんな状況でも不敵な視線を送り続ける男らしさがたまらない。相棒もそれに応えるために風呂場をかき分け、服を整え、誘い出して走り出す!  最後の最後までペンキと血にまみれる命の奪い合い、開かれる扉。
[DVD(字幕)] 9点(2016-10-02 08:07:32)
2.  バベルの本 《ネタバレ》 
俺が初めて山本浩二の世界観を味わった作品。 幼いころ、NHKでこれが流れた時はトラウマになった。が、不思議と何度も見てしまう魅力があった。  夕暮れの空を飛び交うカラス、電車を追う二人の子供。  椅子に置いて行かれた本からは風が吹きすさび、塔がそびえ立つ。その塔の中では人が本を読んでいる。文字が飛び出し様々な動物の形に変化する。 その小さい本にはクジラが泳いでいた。子供たちはその本の中を船に乗って冒険する。  子供たちが背負う魚よりも巨大な魚?クジラ?の化物が息をひそめる、赤い眼がギョロッと、子供たちは投げ出され、海水とともに飲まれるような迫力。   「忘れ物」を取りに来た男がギロりと睨み、再び置いていかれるものとページの中を跳ねる“主”。
[DVD(邦画)] 8点(2016-08-29 21:35:02)
3.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》 
「アリとキリギリス」に「七人の侍」を混ぜたらしい作品。そういう意味では、子供の頃初めて見たこの作品が俺にとって初めての「七人の侍」だったのかも。  個性豊かな虫の面々、でも「七人の侍」で言う野武士が虫で言うイナゴ(食物を食い荒らす農家の天敵)ではなくバッタというのは子供への配慮?  人間にとっての雨粒が虫には巨大な水球になって襲い掛かるのだなと勉強になった。 今回はキリギリスが泣きを見るのではなく、バッタの脅威に蟻がコツコツ準備をして逆襲するという話。  「からくりサーカス」といい、サーカスという“道化”が敵をやっつける展開は何故か燃える。それも人を殺すためでなく、仲間の鼓舞といった人々に喜ばれるパフォーマンスや、勝利のために芸で次の道に繋げていくという感じが良い。 蟻が自分よりもデカい虫を運べるように、ナナフシも太ったイモムシを担ぎ上げる!  敵のボスが偽物の鳥の火責め&本物の鳥にトドメを刺されるシーンは衝撃。  NG集にウッディまで出てきて爆笑。
[地上波(吹替)] 9点(2014-12-29 23:09:40)
4.  HANA-BI 《ネタバレ》 
北野武の映画は、北野が出ない「キッズ・リターン」とか「あの夏、一番静かな海」みたいな映画の方が好きなんだけど、北野が監督・主演で唯一好きなのがこの「HANA-BI」だ。  北野のファンの中には「“ソナチネ”のような鋭利なものが無くなり、優しさばかり溢れている」という人もいる事だろう。  だが、俺は優しさと冷たい暴力が共存するようなこの映画が好きだ。  「ソナチネ」や「あの夏、一番静かな海」の蒼き海の美しさ、「その男、凶暴につき」の孤独な警官の物語。  まず、武が多くを語らないのが良い。  劇中で咲き乱れる花、花、花。 火花のように散る血、血、血。 少しかすめただけでも噴出すような真っ赤な血液。 特に劇中の北野が演じる警官は、すぐに爆発して散ってしまいそうな存在だ。 夜空に打ち上げられ、一瞬美しく咲き乱れ、消えていく花火のように。  子も失い病の妻を気遣う警官。 妻が死んだら自分はどうするか。生き続けるか、それとも・・・。 そんな時に、同僚が撃たれ彼は部下と共に犯人を追う。  駅の売店で犯人を見つけ、捕まえようとする北野。 揉み合いになり、犯人が放つ拳は爆弾の起爆剤を押すように口から血を噴出させる。  たけしだったら自分の足ごと犯人を撃ち抜いていただろう。静かな怒りが主人公を動かす。  警官をやめ、ヤクザのような黒装束とサングラスで身を包む北野。 「銀行強盗やろうと思ってよ」なんて嘘か本当か解らないジョークを飛ばす。これが有言実行なんだから恐ろしい。 “ナイフ”の場面でアクションを影だけで演出するのが面白い。 そのナイフを相手がパッと両手で受け取るのなんか思わず笑ってしまった。  妻の治療費のため、そして残された部下のためにヤクザ相手に独りで立ち回るのだ。  終盤の怒涛の如き流れも、静かな空気が肌を刺す。  偶然出会った少女に、主人公は亡き子供の面影を見たのだろうか。 胴体だけ先に行き、残った両手もまた後を追う・・・。  ラストの海を見ながら「ごめんね」と呟く妻と静かに過ごすシーンが印象的だ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 20:14:27)(良:1票)
5.  バックドラフト 《ネタバレ》 
最近「ラッシュ/プライドと友情」などまたしても凄い傑作を産んだロン・ハワードだが、この作品も好きな映画だ。 アクション映画であり、同時に“火を付ける放火者は誰だ”というサスペンス。 ILMのサポートだけでまるで炎を自在に操るハワード!本当に生物のように炎を動かしていた。CGとはこうあるべき。 ファーストシーンは幼いブライアン&スティーヴン兄弟が遭遇した火事の現場からはじまる。既にこのシーンから伏線が散りばめられていた。 トラウマを乗り越え、ブライアンとスティーヴンは成長する。 20年の歳月を経て心身ともに成長、駐車違反には容赦なし、マネキンでも命懸けで救助、リア充は消火(ry 火災現場の臨場感とリアリティ。車から飛び出る黒焦げの死体が生々しい。火災現場は正に戦場、戦闘の跡。余りのショックでゲロを吐く事も。 「タワーリングインフェルノ」を思い出す興奮だ。 パーティー会場での騒動、血気盛んで豪胆なスティーヴン、ブライアンはそれを止めに入る優しすぎる男。 つうかスティーヴンが完全に主人公なんだけどコレ。ブライアン助けられすぎだろ。もはやヒロイン。スティーヴンには“天職”だがブライアンは火災現場調査官に“転職”。 新たな上司となる調査官のドナルドがカッコ良すぎて惚れる。誰かと思ったらロバート・デ・ニーロではありませんかっ!死にはしないが相変わらずの負傷率。 放火魔を探るシーンも緊張の連続面白い。 しかしコレだけは言わせてくれ。 s●xと火災現場の映像を交互に映すなよ(笑) アレはギャグでやってんのか? 女に逃げるブライアンだが、そこは調査官としての“仕事”をキッチリ果たす。 現場で活躍できなかったブライアンの悔しさ、現場に居ながらも仲間を救えなかったスティーヴンの悔しさ。ソレがブライアンの覚悟へと変わる。兄は現場で、弟は情報で。 「火は人間と同じように呼吸をして“生きている”。火を“殺せ”!」 とうとうたどり着く“真の仇”。クライマックスの脱出劇は手に汗握る! ブライアンに受け継がれる血統、そして魂・・・!
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-19 19:37:43)(良:2票)
6.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
農業&ロード・ムービーの傑作。 ジョン・フォードの「怒りの葡萄」を思い出すとても厳しくて優しい映画だ。  ルイス・マイルストンの「廿日鼠と人間」も悪くないと思ったけど、俺はリメイクの方が好きかな。  いつか大きな農場を持つと語るジョージ、それを楽しげ気に聞くレニーの二人。ジョージは知恵で、レニーは力でお互いを助け合う。 レニーは発達障害という壁を持つ。その壁が二人を衝突もさせたけど、何だかんだいって二人は互いを尊重して力強く生きてきて。 ジョージはいつも進んで貧乏くじを引き、レニーを支えた。レニーの心の壁を打ち壊して、彼をもっと楽にさせたかったのかも知れない。 レニーは自分なりに生きた。ジョージの夢を叶えようと彼なりに、精一杯。純粋が故に、農業も動物も人も同じように愛した。そんなレニーの純真さが悲劇を生んでしまうとは・・・皮肉としか言えない。 レニーはジョージの支えでもあったし、足に繋がれた鎖でもあったのかも知れない。そう思うと余計に切なくなってくる。 彼の姿は、何処か「フォレスト・ガンプ」を思い出してしまうのは何故なのだろうか。  ジョン・スタインベックの小説は、夢を持つ事の大切さ、現実とどう向き合うかをいつも教えてくれる。そこに映画という視覚が我々に生きる事の大切さも教えてくれるのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-25 19:35:45)
7.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 
前作「レザボア・ドックス」も長ったらしい言い回しで眠りかけたが、眠気を吹き飛ばすような映像、強盗団に感情移入してしまった捜査官の苦悩や孤独との戦いといったシンプルかつ一貫したストーリーがあって面白かった。 スタンリー・ドーネンの「いつも2人で」やキューブリックの「現金に体を張れ」からの流れを組むジグソーパズル感覚。 他にもトニー・スコットと組んだ「トゥルー・ロマンス」は最高にクレージーで面白かったし、00年代のタランティーノは最高だね。  が、俺にとってこの作品は退屈さを吹き払うような破壊力を最初感じられなかった。 最初20分は最悪だったぜ。せっかく喫茶店のダルい会話から一転、けたたましいオープニングで何をしてくれるのか・・・そしたらまたチンピラのクソッたれな会話を始めやがった! 他のタランティーノ映画ならハワード・ホークスのコメディ映画みたいに会話でゲラゲラ笑わせてもらったが、どうもこの作品はゴダール映画の退屈で無意味な会話を聞かされているような気だるさを感じた(「はなればなれに」や「女は女である」のような無邪気でハッピーで楽しい会話じゃなくて)。 Fu●k youはコッチのセリフだっつーの。子守唄みたいにダラダラダラダラ喋りやがって。Fuc● YOUの子守唄。 戸田奈津子のファッキ●クライストな字幕もうんざり。おかげで字幕なしで映画を楽しめるようになったよありがとうよ。 俺は沈黙を余儀なくされた。1時間の仮眠を経て、リベンジ。  そしたらどうよ? ブッチが出る辺りから少し会話に弾みが出るし、ミアとヴィンセントの軽快なダンスや洒落たやり取り、生きるか死ぬかという瀬戸際で繰り広げられるギャグのリバーブロー(酷い人体蘇生を見た)、それに何といってもブッチのエピソード! 彼女と脱出しようとして思い出して遭遇してマジでダイ・ハードで日本刀でチェストオオオッ! 敵対した筈のウィリスとアッー!されちまったヴィング・レイムスの眼と眼が逢う~瞬間~利害一致で意気投合して俺の腹筋は木っ端微塵に吹き飛んでいた。 無粋なセリフの無い、コミカルで爽快な暴力とアクション。やっりぱタランティーノは口より手を動かしている方が面白い。 そしてラスト、聖書の文句をもう一度垂れるセリフが良い。無意味な言葉が、回を重ねる事でようやく意味を持つ瞬間。 きっともう一度見たら、そこに退屈さは感じないだろう。だってタランティーノですし。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-24 13:10:05)
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