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21.  ひとごろし
松田優作が何とも不思議な感じの変な時代劇風コメディ演技で所々で笑わせてくれる。観る前はてっきりドロドロした感じの内容かと思ったけど、何しろタイトルがタイトルだけに、しかし、そんな不安を感じさせない。良い意味でコミカル、悪く言えば時代劇にしては緊張感がない。ただこの映画は松田優作と丹波哲郎の面白さを楽しむ内容であって、そう考えればなかなか面白い作品ではあるし、それにやっぱり松田優作って「家族ゲーム」でもそうだけどコメディでも見せてくれる上手さを持っていたんだと改めて思った次第で、僅か40歳という若さで亡くなってしまったことがとても残念である。まだまだ健在であったなら山田洋次監督の人気シリーズ「男はつらいよ」シリーズの中で渥美清と一度で良いから共演する所を見たかった。映画ファン、それも邦画ファンにとって松田優作と渥美清が絡むとどうなるか?結局その願いは叶わないまま終わってしまっているのたが、この映画の松田優作のコミカルな演技は間違いなくコメディ俳優としての才能、素質を持っていると思わずにはいられなくなる。
[DVD(邦画)] 7点(2010-11-07 12:12:26)(良:1票)
22.  ビバ!マリア
映画が始まって直ぐにルイ・マル監督が戦争を経験している事が解る場面が出てくる。これもまたルイ・マル監督による自伝的作品なのかな?という感じがしばらくするとコメディ映画に変わって行く。主演の二人の女優、ブリジッド・バルドーとジャンヌ・モローというフランスを代表する女優によるドタバタした展開、スピード感たっぷりな展開の速さ、またまた西部劇としての要素とが入り混じって、色々なものを描いているが、全体的にドタバタ感があまり良い風に描かれていない気がして、そういう意味では何か物足りない。コメディにしたいのか?西部劇にしたいのか?ラブコメにしたいのか?どれもこれもいま一つである。主演の女優の面白さで何とか見られる映画にもなっているし、つまらなくもない。普通に面白い程度でルイ・マル監督作品の中では普通の感じがする。5点にしようかとも思うけど、泥だらけになって、暴れまくり、銃まで放つブリジッド・バルドーが魅力的であり、彼女の演技と面白さに1点プラスしての6点!ジャンヌ・モローに関してはコメディはあまり似合わない気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-08-12 17:33:18)(良:1票)
23.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
久しぶりに重厚で格調高い本格時代劇を観た気がする。冒頭の歌舞伎を思わせるシーンからして、何やらテレビとは違う。映画的な雰囲気が十分に感じられ、主演の豊川悦司と敵対する吉川晃司も違和感こそあるものの、そこは平山秀幸監督による演出、演技指導によってか難なくこなしているようでその違和感も見終わる頃にはどうでもよく感じてしまった。藤沢周平原作の時代劇に出てくる女性はどれもこれも待つ女としての美しさ、可愛さに満ちている。ここでの待つ女は池脇千鶴が演じているが自分が愛している男が命を削っての壮絶な戦いに出向いて、最後は壮絶なる死を遂げる姿を知らないまま、赤ん坊を抱きながら必ず自分を迎えに来てくれるものだと信じて待っているその姿が何とも悲しい。タイトルにもある「必死剣 鳥刺し」についてもあの壮絶な戦いの中で死んで行く男としての人生の結末の儚さ、最後の最後で自分を陥れようとしていた男、その代表格である岸部一徳演じる津田を見事なまでに斬って見せる兼見三左エ門の執念は同じ男として見習うべきものがある。物事は最後まで諦めてはならぬということをこの映画の主人公の姿を見ているとそう思えてならない。それにしてもラストの戦いの場面の壮絶さ、何もあそこまで血を大げさに見せるほどやらんでもいいのに。平山秀幸監督、間違いなく黒澤明監督の「椿三十郎」の影響を受けているだろう!あれは白黒だから良いのに、カラーであこそまでやられると流石にちょっとやりすぎだと言いたくもなるし、そういう意味での不満などもあっての7点てことですが、本格派の大人の時代劇としては久しぶりに観ることが出来て良かったと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2010-08-01 21:56:43)
24.  ビートルジュース
ティム・バトーン監督らしい雰囲気、ホラーなんだけど、怖さよりもやはりこれはコメディの要素の方が強い。ウィノナ・ライダーが可愛い。正直、初めて観た時は面白かったけど、今、観ると初めて観る時のようには楽しめない。それでも最近のティム・バートン作品よりは楽しめるし、好きです。この映画はウィノナ・ライダーあればこその映画であって、私にとっての初めて観たティム・バトーン監督作品でもある。まあ、色んな意味で如何にもティム・バトーン的な要素が満載の映画!初めて観た時は8点!でも久しぶりに観たら6点が精一杯!
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-23 23:42:18)
25.  百萬弗の人魚
これは一種のショウビジネス的映画と言う感じのもので、ストーリーそのものは特別面白くもない。ただ主演のエスター・ウィリアムズを観るための映画と言って良いぐらいとにかく華麗、美しく、そして、力強さを感じさせる。話によると、元水泳選手だったそうで、しかも、全米チャンピオンという肩書き、どうりで上手いわけだ。美人で泳ぎも上手い。そりゃあ、当然、ヒットするであろう!大して面白味のある作品じゃないけど、彼女が繰り出す華麗なる泳ぎを見ているだけでも見て損はなかったと言える。タイトルに「人魚」ってあるけど、本当に偽りなしってぐらいエスター・ウィリアムズの凄さ、美しさを見て楽しむそんな映画です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-20 17:47:42)
26.  冷飯とおさんとちゃん
中村錦之助と木暮実千代の二人の会話が何とも可笑しくて笑える一番最初の話がやはり一番面白かった。更に小沢昭一もやはりその場にいるだけで何故か面白い。この最初の話をもっと見たい気がする反面、その後の二つ目の話は何だか妙に湿っぽくてあまり好きにはなれない。最後の話は役者で見るという意味では大好きな三木のり平が見られるだけでも見て良かったと思えるし、トータル的な事を考えると如何にも山本周五郎原作らしい善意に満ちた話、人情的ドラマとして3時間近いこのオムニバス形式もさほど長さと言うものを感じずに見られたし、そして、やはり主演の中村錦之助はどんな役でも難なく演じている。改めて映画スターとしての中村錦之助を見る事が出来て良かったと思う。最初の話だけでも良かったのにという不満が残るので7点てことにして、8点は付けられないものの、なかなか見所のある作品にはなっている。
[DVD(邦画)] 7点(2010-04-29 22:25:07)(良:2票)
27.  媚薬(1958)
ジェームズ・スチュワートとキム・ノヴァクと言えばヒッチコックの傑作「めまい」を真っ先に思い出しますが、そんな二人が「めまい」同様、怪しい雰囲気で見せてくれるのは良いのだが、「めまい」みたいに何度も繰り返し観たいとは思わなかった。それでも楽しめることは楽しめる。ジェームズ・スチュワートとキム・ノヴァクが抱き合っているシーンで、突如、色が変化する所の描き方、あの猫の眼が異常なほど恐ろしく感じました。今回はこの二人よりも脇役のジャック・レモンの方が良いような気がする。本来なら6点レベルの印象だが、俳優達の演技とそれを映し出す映像、雰囲気などから1点プラスして7点と致します。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-30 21:40:21)(良:1票)
28.  緋牡丹博徒 お竜参上
おや?珍しいなあ!なんでこれだけ誰もコメントがないのだろう?そんじゃ一番先に書かせてもらいますよ。加藤泰監督によるこのシリーズは今回で観たのは二本目となるわけですが(他では山下耕作監督と鈴木則文監督による二つも観てはいるが)本当は順番通りに観た方が良いのかもしれない?けど、なんて言うのかなあ?加藤泰監督のこれぞ加藤泰演出の美学のようなものがこの作品の中で色んな場面で観られるわけでして、解り易く言うなら「静と動」!例えば緋牡丹のお竜こと、矢野竜子(藤純子)の艶やかさ、更には矢野竜子の見方となる菅原文太の青山の描き方、この二人の並び経つシーンでの美しさ、正に「静と動」とが上手い具合に描かれていて、その辺りが単なる任侠映画、今時の極道ものとは明らかに違うわけで、雪の降る中、お互い見つめあうシーンでの表情の美しさ、今戸橋の場面なんて、絵に書いたような感じです。まあ、色々なんだかんだと言ってみたものの、とにかく美しい上にこの作品はシリーズ全部の中でも美しさという点では際立って美しい傑作と思えるぐらいの完成度の高さです。
[DVD(邦画)] 9点(2009-11-06 21:15:26)
29.  ビバリーヒルズ・コップ
昔、何度も日曜洋画劇場でやってた記憶がある。淀川長治さんもこの映画が大好きだと話をしていたのをよく覚えてる。久しぶりに見たけど、今、見ても意外と楽しめた。昔はかなり楽しめたのに歳と共に楽しめなくなる映画がかなりある。今作も昔、見た時は物凄く好きだった。今の気持ちでいくとこの点数ですが、これを見て感じたことは、エディ・マーフィの物凄い早口、何を言ってるのか解らないのにそれでも思わず笑ってしまうのは、やはりエディ・マーフィだからであると思う。つまりはこの映画はエディ・マーフィあっての映画、世の中には代役という言葉があるけれど、この映画の代役は存在しない。日本映画で例えると「男はつらいよ」の寅さんは渥美清以外考えられないのと同じくエディ・マーフィにしか出せない。出来ないアクセル役、エディ・マーフィ無くして語れない。エディ・マーフィの魅力、面白さが最も発揮されているという意味でエディ・マーフィ主演映画のベスト作品はこれだと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-05 22:20:46)
30.  ひき逃げ 《ネタバレ》 
怖い。女の恐ろしさ、矛盾している社会に対する思い、その両方が何とも恐ろしく描かれている。成瀬映画としては異色の作品である。成瀬映画において、人が死ぬ場面をここまでリアルにそして、直接的に見せるのは私は初めて見たような気がする。高峰秀子の息子が自動車に跳ねられる場面、今までの成瀬監督ならばあの場面は描かずに省略しているはずが、今作はその場面を見せている。他の成瀬映画とは明らかに違う。そして、この映画、二人の女、被害者の高峰秀子と加害者の司葉子、この二人が一緒にいる場面の恐ろしさ、子供を殺された恨みを果すべく家政婦として忍び込む女、高峰秀子、何度と出てくる電話の場面、司葉子の怯える姿とそれを見ている高峰秀子の眼差しに、女の怖さ、男には出させない女だけにしか出せない怖さ、恐ろしい部分を全て見せつけるこの容赦なしの演出などは成瀬映画を見ていながら何だか増村映画でも見ているかのような錯覚に陥る。小沢栄太郎のあの憎たらしい奴ぶり、自分のことしか考えてないような奴ぶり、こういう憎い男の本性を演じると本当に憎たらしいほど上手さを感じてしまう俳優である。そんな小沢栄太郎に良いようにされる佐田豊の何とも哀れな男、何だか黒澤監督の「天国と地獄」のあのタクシー運転手と重なって見えてきます。加藤武の警官、これも「天国と地獄」を思わせるし、黒沢年男についてはかなり浮いてしまっているし、司葉子の子供との死に顔の美しさの中には罪の意識から死ぬことで罪を償おうとした女としての悲しさが伝わってきて見ていて本当に辛い。辛いと言えばあのラストの高峰秀子、女の子を自動車から守ろうと必死になっている姿もとにかく辛い。この映画はサスペンスとしてよりも殺された子を持つ親の辛さ、そこに重点が置かれているように私は思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-14 10:05:02)(良:1票)
31.  評決 《ネタバレ》 
ポール・ニューマンが上手い。とにかく上手い。酒によって落ちぶれた弁護士が再起をかけての戦いに挑む姿が感動的である。適役のあの憎たらしい弁護士とのやりとりがドラマを盛り上げている。評決が決まった後に見せたあのガッツポーズも大げさでなく、控えめな所が良い。ところで同じ1980年代、この数年後にポール・ニューマンはやっとオスカーを獲得するけれど、誰が見たってどう考えても「ハスラー2」で初のアカデミー賞主演男優賞はないやろと言いたい。あんなものでアカデミー賞主演男優賞やるぐらいなら絶対にこの映画で与えるべきであるし、いや、もっともっと前に与えていても良かったばすだし、アル・パチーノが「セント・オブ・ウーマン」で初のオスカー獲得した時と同じようなやりきれない気持ちである。それだけこの映画のポール・ニューマンの演技は素晴らしくアカデミー賞主演男優賞に値する名演技ぶり!
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-02 20:33:24)(良:1票)
32.  ひばり・橋の花と喧嘩 《ネタバレ》 
冒頭のナレーションを聞いて、あれ?この声はもしかして?寅さん?て思ったら予想通り、渥美清のまるで寅さんのようなバイのような語りに寅さんがあ~と思ったらその後、結局、一度も出てこないまま終わってしまった。残念です。しかし、この作品はその他の部分で楽しい場面が結構、見られる。昭和を代表する大スター、美空ひばりと橋幸夫の共演による歌、歌、歌のオンパレードと共にチャンバラありの、マキノ映画を思わせるようなシーンもありのと、そして、そして、最後は「卒業」のパロディ、「卒業」て映画は大嫌いだが、この映画のあの「卒業」のパロディは許せる。脇を固める俳優陣、橋幸夫をやたら親分、親分と慕う財津一郎、お調子者の長門裕之、西村晃も相変わらず良い味、出してる。女優陣では何と言っても佐藤友美が良い。そんな佐藤友美を振るなんて、橋幸夫めっ!なんて野郎だ!美空ひばりと渥美清、最初の数分しか出番のない渥美清の存在感は相変わらずです。二人共亡くなってからの国民栄誉賞受賞とは、どうもずっと前から思ってることの一つに、どうして日本て国は国民栄誉賞を亡くなってから与えるのか?生きてるうちにやれよ!て言いたくなる。生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言とかいう映画もあるけれど、そういや、まだ見てなかった。とにかく亡くなってからじゃ遅い。生きてるうちに与えるべきだ!最初に書いてるように渥美清の出番が最初の数分だけなのがかなり不満なので6点が精一杯ではあるが、それなりに楽しめる作品にはなっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-19 20:58:08)
33.  美人は人殺しがお好き 《ネタバレ》 
ヘンリー・フォンダとバーバラ・スタンウィックの「レディ・イブ」コンビによるこれまた面白いラブコメディ・サスペンスものを発見!ヘンリー・フォンダの調子の良い奴ぶり、コメディアンとしての面白さがここでもまた見られて嬉しい。またバーバラ・スタンウイックの魅力も十分発揮されていて楽しい。殺人容疑をかけられてまうバーバラ・スタンウィックと他の女性達、タイトル通り、タイトルに偽りなしの美人ばかりで、そんな女性達がこれまた面白い。警官達をみんなでおちょくる場面の楽しさと、テンポの良い会話の応酬、サスペンスとしては少し弱い気がするものの、コメディ映画として観るととても面白く出来ている。こういう雰囲気のコメディ映画、私は好きです。銃で撃たれ、病院に担ぎ込まれたヘンリー・フォンダの女たらしな警察のことをすっかり駄目だと思い込んでいるバーバラ・スタンウィックの可愛さとそんなバーバラ・スタンウィックのことを騙して、良い思いしているヘンリー・フォンダのあの顔付きがとにかく笑える。ラスト、目出度く事件を解決し終えて抱き合い二人の愛を確かめ合う二人の姿を見て、羨ましそうな顔している二人の男達のマヌケな顔付きも面白い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-12-20 20:11:41)
34.  非行少女
貧しくても生きよう!何かにしがみつき、怯えながらも人間として生まれてきた以上は、どんなことだろうが、一つや二つの苦しみがあるのは当たり前、しかし、それと同じように幸せがあるんだというような何か強いメッセージを感じる作品になっている。この映画の主人公、和泉雅子演じる少女の眼から見た社会への不満も大人への不満も何かも全て全身でぶつけあうことで自分の気持ちを正直に伝えようというものが見られる。貧しくても他人からはおかしな眼で見られようが構わない。自分らしく必死に生きてみせるという少女の姿は人間らしさを感じる。話そのものは暗い。見ていても哀れなぐらいの二人の主人公若い男女の姿が描かれていて息苦しく思えてならないものの不幸であることよりも前向きに生きようという姿が描かれているので共感出来る。それにしても驚いたのが和泉雅子の演技の凄さ、同じ時代に生まれ、同じ時代に共演もしているもう一人の女優、吉永小百合の影に隠れ、これといった目立った作品、代表的ものに恵まれずにいたこの和泉雅子という女優の不幸、間違いなく演技の上手さでは吉永小百合よりも上である。何を演じても吉永小百合、何を演じても同じ嘘臭さしか漂わない吉永小百合とは大違いである。これは和泉雅子の代表作と言って良いと思うぐらいとにかく演技の上手さ、監督にさえもっと恵まれたらもっともっと素晴らしい映画に出逢えた筈だとこの作品の彼女の演技を見ていると思わずにはいられない。良い監督と沢山、出会えた吉永小百合、そうじゃない和泉雅子の何とも不幸なことといったらない。他にもこういう不幸な女優を出さないよう、日本映画界全体、考えるべきではないだろうか!
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-07 11:34:18)
35.  ひめゆりの塔(1953) 《ネタバレ》 
「ひめゆりの塔」というこの作品があることは知ってました。沖縄師範学校の女子生徒達の眼を通して描かれるこの実話のドキュメンタリー映画!冒頭から物凄い戦闘シーンが繰り広げられる。実話だからこそのリアリティのあるこの作品、今井正監督がどうしても言いたかった。伝えなくてはならなかったものとは何か?この映画の彼女達は死ぬ時も生きる時も一緒であるという津島恵子演じる女教師の台詞から感じる重み、戦争の犠牲となって亡くなっていった彼女達が素直であれば、あるほどその悲惨さというものが伝わってきて見ていてやりきれない気持ちにさせられる。今井正監督の好む清純な乙女達の中にあって、一際、香川京子の存在が目立つ。香川京子がみんなの前で歌を披露する場面でのあのアップにこそ秘められた思いのようなものが伝わるだけに余計、悲しみというものが大きく、また、津島恵子の存在の大きさも忘れることは出来ない。戦争の悲惨さを知るという意味とあの実話における重さを考えるという意味でも貴重な作品であることはやはり認めなくはならないだろうが、個人的好みからしたら私の好きな今井正監督作品とはやはりどこかが違って見えてしまい、もう一度、観たいとは思わない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-05-11 20:02:11)
36.  美貌の都 《ネタバレ》 
わぁ~司葉子~!何と言うことだ!美しい。美しすぎるぜ!本当にタイトルにもあるように司葉子の美貌に見ていて、クラクラしそうになってしまう。そのぐらい司葉子が美しくて、美しくて、これは完全に司葉子を見る映画と言って良い。断言しちゃいます。木村功の態度、最初は良い奴だと思っていたものの、酷い!あんなにも美しくて汚れを知らない司葉子を何てことだ!出来ることなら司葉子にも淡路恵子同様、思い切り木村功の頬を引っ叩いて欲しかった。金持ちとそうでない者との人間としての生き方、対比の見せ方、なかなか上手く描かれていて感心させられる反面、やはり木村功にはかなり腹が立って仕方なく、ただ、そんな中、木村功とは対照的で人としての温かさを感じる男を演じている小林桂樹が良い。木村功の悪人ぶりとは全くもって対照的である。絶望の果てに母のいる家に戻って来た司葉子演じる千佳子が母にもぶたれ、飛び出行く所を後を追って止めようとする小林桂樹、なんだか私は「社長」シリーズを見ているような気持ちにさせられた。て、あっ!監督が「社長」シリーズと同じではないですか!ラスト、もう一度、やり直そうと千佳子を優しく迎えに来る宝田明の姿とそれを見守る他の人達の微笑ましいこと。このシーンのお陰で最後は救われた気がするが、あのまま千佳子(司葉子)が自殺でもしていたらと思うとやりきれない気持ちにもなる。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-02 11:28:59)
37.  ひばりの森の石松
美空ひばりの森の石松っあん、観る前はかなり不安だったけどなかなか良いではないか!こういうテンポの良さと明るい雰囲気、監督が「一心太助」シリーズの沢島忠監督ってことだけあって、底抜けに明るくて思っていた通り楽しめた。次郎長一家とのかけ合い、船の上での話の席での楽しさ、そして、勿論、時代劇としての決闘シーンでの楽しさ、これぞいかにも沢島忠監督作品て感じが随所に見られる楽しい仕上がりになっていて気軽に観ることが出来て良かった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-05-29 18:40:38)
38.  陽のあたる坂道(1958) 《ネタバレ》 
うわ~なんてメチャメチャ可愛いんだ!芦川いづみ最高!勿論、石原裕次郎も生意気な弟に振り回される役目、芦川いづみ演じる妹の足のケガは自分のせいだとばかりにあの生意気な弟を庇う兄を見事に演じていて好感が持てるし、またそんな石原裕次郎に色々嫌がらせさせられたり、それでも耐えて忍んで石原裕次郎演じるこんな男に想いを寄せて女としての優しさと哀しさの両方を演じている北原三枝も素晴らしい。特に表情が何とも素晴らしい。それにも増して芦川いづみですよ。なんて可愛いんだろう!あんな可愛い子に朝の7時に外苑前で待ってますなんて手紙もらったらそりゃあ、外苑前だろうが、国会議事堂の前だろうが、上野動物園だろうが、あたしゃどんなに早起きしてでも会いに行きますよ!本当にそのぐらいとにかく芦川いづみが可愛い。可愛いなんてもんじゃない。可愛すぎる。参った!本来ならば、暗くて陰気な物語であるはずなのに、出演者の演技と素晴らしい表情のおかげで爽やかな気持ちになれた。そうそう、それと寅さんファンの私にとっても初代おいちゃん役のあの森川信さんが寅さんシリーズ以外で観られる作品としても貴重な作品てことで、いずれにしても3時間以上もある長い作品なのに長さなど感じずに観ることも出来た。それとジミー小池て名前聞いて、ジミー大西を思い出してしまった。ジミー大西、今、何してんのかな?ちきしょうめっ!こんな近くで芦川いづみの顔を見れるジミー小池こと、民夫が羨ましいこと。あぁ、私も芦川いづみと踊りたい。
[DVD(邦画)] 8点(2007-04-23 22:04:34)(笑:1票)
39.  ピアニストを撃て
このタイトルからして、思い切りサスペンスなのかと思いきや、どこか乾いた雰囲気の恋愛映画のような香りがした。これこそフランス的な香なのだろう!雰囲気は悪くないし、むしろ好きなのだが、ちょっと期待し過ぎたかなあ?まずまず楽しめたものの、何度も繰り返し観たいと思わせるものが感じられなかった。フランソワ・トリュフォー監督のサスペンスてのもあまり期待しない方が良いのかもしれない。フランソワ・トリュフォー監督はサスペンスよりも人間ドラマのイメージがやはり強い。そういう映画を撮る方が上手い監督なのだと思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-16 21:38:55)
40.  ビリケン
大阪を舞台にした映画ってやっぱり好きやねん!この映画、けして凄い映画ではないことは認める。それでもなんつうかよう分らんけど、好きやねん!大阪に行く際はあのビリケンさん、是非、一度で良いから眺めてみたい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-08 22:54:38)
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