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1.  瞳の中の訪問者
大林宣彦監督作品のルーツ、後の大林映画でも見られる雨、鳴り響くピアノ、そして、突如現れては消えていく幻の様な幽霊、峯岸徹の使われ方がはちゃめちゃで、何が何だかよく分からない。また、大林映画の特徴であるヒロインが2人、片平なぎさに志穂美悦子の描き方の美しさなど、どこを見ても大林映画である。デビュー作HOUSEに比べると狂気が足りないし、面白味にも欠ける。漫画を実写化することの難しさなど、ハッキリ言うと駄作である。がしかし、敢えて難しいブラックジャックを映画化する勇気を評価すると共に片平なぎさの可愛さ、志穂美悦子の美しさを堪能する為だけの作品である。だから2人のファン以外、また大林映画ファンでもない方に薦める映画なんかではない。劇中で暫し流れる美しいピアノのメロディと2人のヒロインに対する大林宣彦監督の強い愛を感じる作品である。
[DVD(邦画)] 6点(2021-03-23 19:28:49)
2.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
アニメの実写は難しい。大抵の場合、アニメを実写にすると駄作になる。それは何故か?原作を利用しての金儲け主義に走る。弄くり過ぎるなど色々ある。美女と野獣の実写と聞いて、何故だ?と疑問を感じる人が沢山居るはずだし、私自身はアニメの美女と野獣に対して、それ程の思いも無ければベル役のエマ・ワトソンに対しても特別な感情も抱いてないし、彼女の出てる映画を一つも見てない。だから全く期待せずに観に行った。評判の良さを確かめたかっただけで全く期待せずに観たせいか?アニメより楽しく観れた。野獣がアニメよりも野獣的な上に人間的な一面、ベルへの愛を感じる事もできた。牢屋に閉じ込められたベルの父親とベルを助ける野獣、御屋敷からベルを逃がす優しい野獣、人間、顔より心だという野獣の姿を通してのメッセージ、他にも時計やらカップやら他の登場するキャラクターが踊る場面での楽しさ、ガストンが塔から落ちてざまあみろ!と良い気持ちになることもできた。呪いが解けた後、元の人間の姿に戻れた皆が見せる楽しそうな表情、アニメとは違う実写ならではの美しい映像とストーリーと音楽の素晴らしさ、実写だからどうとか?アニメに比べたら長いとかエマ・ワトソンがどうとか?もうどうでも良いと思うぐらい一本の映画として楽しむ事ができた。
[映画館(字幕)] 8点(2017-04-28 19:38:07)
3.  東への道 《ネタバレ》 
リリアン・ギッシュの表情、それだけでもこの映画は心打たれる。何処までも不幸な中でもひたむきに生きる。その姿が見ていても辛い。健気で純粋なアン(リリアン・ギッシュ)が産まれてきた赤ちゃんを抱き締めるシーンや映画の終盤の物凄いシーンの連続に単なる不幸な話で終わらない感動が待っている。同じグリフィス監督の「散り行く花」よりも救いのある。この映画の方が私は好きです。 リリアン・ギッシュが当事、人気ナンバーワンの女優だったというのも解ります。とにかくそれぐらいリリアン・ギッシュの演技といい、表情といい全てが素晴らしい映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-10 18:39:48)(良:1票)
4.  昼下りの決斗
サム・ペキンパー監督お得意のスローモーションがなくても男臭さ満載で銃撃シーンの緊迫感を十分に味わう事が出来たのでそれだけで満足です。酒場の結婚式でのシーンといい、崖でのシーンといいと、存在する本物の景色の美しさを生かしての西部劇らしい映像、この監督がスローモーションに頼らなくても娯楽作品を撮れる事を証明して見せた映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-16 20:10:47)
5.  ひばり・チエミのおしどり千両傘
美空ひばりと江利チエミによるおしどり物語、時代劇風コメディでただただひたすら明るく、最後もメデタシ!メデタシ!みたいな感じで見せる映画です。監督は沢山の時代劇風コメディを撮ってる沢島忠でこの監督らしく、ハチャメチャな感じがこの映画の魅力であり、とにかく美空ひばりと江利チエミが楽しんで演技しているのが伝わってくる。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-06 21:08:29)
6.  ビルマの竪琴(1985)
市川崑監督が自分の作品を後にリメイクした物だがやはりオリジナルの素晴らしさに比べてかなり落ちる出来映えがで、オリジナル版の素晴らしさが改めて解る。内容はほとんど一緒だけど、それならばオリジナルを見るべきですと声に出して言いたい。このリメイク版を見て物足りないと感じたならばオリジナル版を見て感動しましょう。少なくとも市川崑監督の代表作品が本作でないことだけは間違いなく、それは後に同じようにリメイク版として撮られた犬神家の一族にしても同じことが言えます。今作がリメイク版でなく、普通に撮られたものとして見ればけして悪くはないだろうし、それなりに見れる作品にはなってるから甘く見て6点にしてみるものの、これより高い点数は絶対無理です。しつこいけどそれだけオリジナル版が素晴らしいてことです。 
[DVD(邦画)] 6点(2014-03-01 09:44:08)
7.  ひとり狼
市川雷蔵による股旅物で、見応え十分です。何と言っても市川雷蔵が格好良く、後ろ姿といいただ歩くだけでも絵になる。そんな市川雷蔵に語り掛けるようにして寄り添ってくる長門勇も良い味出してる。雪の中での決闘シーンも迫力十分な上に美しい。小池朝雄の悪人ぶりも良いし、作品全体から漂う格好良さとロードムード的な時代劇としての面白さを十分に味わうことができた。眠狂四郎とはまた一味違う市川雷蔵の魅力を感じる事ができる作品。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-01-26 13:35:34)
8.  引き裂かれたカーテン 《ネタバレ》 
ヒッチコックお得意の巻き込まれ方サスペンス映画なのに何故かな?今ひとつである。それはヒッチコック映画らしいお人好しの人間が事件に巻き込まれて行き、事件を解決てのがどうもこの映画の主人公にはそれがあまり感じられない。ポール・ニューマンが自ら態と事件に巻き込まれて行くのも余り共感できない。それと相手役の女優も魅力が感じられない。殺人シーンの緊張感、偽物のバスと本物のバスとのシーン、大勢を巻き込んでの緊張感は流石ヒッチコらしい上手さを感じるし、ハラハラさせることは本当に上手い。それだけに何か私の好きなヒッチコック映画とは違って感じる。つまらなくはないし、それなりに楽しめるけど一度見れば良いかな。もう一度見たいて気持ちにはなれず。そしてやはりポール・ニューマンがヒッチコック映画とは何か合わない気もする。  
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-22 12:20:36)
9.  ヒューゴの不思議な発明
近年、やたらとCGというものに便り、何でもかんでも3Dで撮ろうとする監督が今のアメリカ映画界には多い。そんな中でどう考えてもCGとは無縁、しかも3Dなんて全く考えられない監督であるマーティン・スコセッシ監督が初めてCG、3D映画というものに手を出したと聞いた時は、えっ?嘘でしょ?スコセッシまでもがとうとう3Dに手を出したか!やっちまったな!ぐらいにしか思わなかったが、待てよ?この監督が3Dで映画を撮るとどうなるのか?他の監督とは絶対に違う何かがあるはずだと。その何かが見たくて見て来たけど、やはりこの監督は他のそこら辺の監督とは違う。3Dというものをもしも俺ならこうする。こうやって描いて見せてやるというものが伝わってくる。監督自身が初めて映画というものに触れて感動した時の気持ちというものが伝わる映画になっている。動く機械、スクリーンの向こうから飛び出してきそうな列車の動きなど映画の中で語られる映画を初めて見て驚いている人達、その姿を通して映画というものの面白さ、映画を撮ることの面白さなどを美しい映像によって見ている私達に伝えたいという監督の映画に対する映画愛的なそんな映画です。はっきり言えば観る人を選ぶような感じの映画だと思いますがこういう3Dの使い方なら嫌いではないし、むしろ大歓迎です。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-31 20:21:26)
10.  ひみつの花園 《ネタバレ》 
何よりもお金が好きで好きでたまらない主人公のお金に対する執念は何だかまるで「こち亀」の両さんのようである。お金が好きだからという単純な理由で銀行員となるために面接を受け、その場で試験官に「趣味は何ですか?」と聞かれ「お金を数えることです」というその返答ぶりが凄い。しかも、それで採用されてしまうなんて普通じゃない所が笑える。そんな主人公がその後は銀行員を辞め、大学生になる。その理由も勿論、お金の為。かと思えば大学も中退で次は何とキャバレー勤め。良いよなあ!女の人は時給5000円だっけ?そんな仕事があって、男には無理です。でもって今度はロッククライミングで優勝したり、水泳大会でも優勝したりと賞金稼ぎまくりの何だこの主人公は本当に女版「両津勘吉」だ!それにしてもこの主人公を見ていると人間、諦めなければ何とかなる。そんな励ましみたいなものが作品全体を包み込む感じがして、とにかく前向きに生きよう!て気分にさせられる。色んな意味で滅茶苦茶な作品なのだが、その滅茶苦茶こそがこの映画の一番の魅力だと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2011-10-18 22:23:23)(良:2票)
11.  ピーター・パン(1953)
最近、また昔、子供の頃に観ては楽しんだディズニーのアニメ、それも最近のではなくて、昔の作品を見直したりしている。勿論、この「ピーターパン」もそんな中の1本であるが、今、観てもやはり楽しめる。そして、やっぱり大好きな作品であることに変わりはない。ピーターパンとフック船長のやりとりも面白いけど、フック船長とワニとのやりとりは本当に笑えて仕方なく、何度観ても全く飽きることがない。ところでこの映画、山田洋次監督はもしかして?大好きなのかな?と思ってしまいます。タイガーリリーってあの名前は渥美清演じる寅さんと浅丘ルリ子演じる松岡リリーを想像してしまう。もしかしたらこの映画の中のタイガーリリーから頂いたのでは?違うかな?それはそうと、とにかく私はこの映画を観るといつまでも子供の頃の純粋な気持ちというものを大人になっても持ち続けていくことがどれほど素晴らしいことか教えられる気がします。
[DVD(吹替)] 9点(2011-04-19 21:22:11)(良:2票)
12.  ピノキオ(1940) 《ネタバレ》 
人間になりたいと願う木の人形ピノキオの眼を通して大切な心を教えてくれる素晴らしさ、ピノキオが初めて自由となって動き回る中で身勝手な行動、嘘を付いたりすると罰を受けることを知る。鼻が長くなる。ピノキオを自由にしてくれた女神のような存在の妖精から教えてもらう人間社会の厳しさ、そういうことを包み隠さずに教えてくれる。アニメという実写では不可能なアニメならではの世界で生きるという意味を力強いメッセージで見せるこの映画の奥の深さに感心させられる。ピノキオの産みの親、ゼッペットのピノキオに対する愛情の深さ、温かさが身に染みて感動させられた。出てくるキャラクターの面白さもウォルト・ディズニーのアニメの凄さ、面白さであってとにかく面白い。今みたいにCGなんて無かった時代に一つ、一つの作業の難しさを丁寧に描ききっている点も素晴らしく、ピノキオの動き、表情どれをとっても素晴らしい。特に鯨から逃げるシーンの迫力と映像の美しさ、映画主題歌の「星に願いを」という意味の持つ力、願いは必ず叶う。そう信じて疑わない映像の魔力ここにあり!それにしても声優に関して吹き替えで観るとスネ夫とルパンとが一つの映画の中で聞けるなんて何て贅沢さだ!今の「ドラえもん」も好きだけど旧「ドラえもん」ファンでもあって「ルパン」ファンでもある私にはそういう楽しみを感じることも出来る映画である。
[DVD(吹替)] 9点(2011-03-10 20:52:26)(良:1票)
13.  病院へ行こう
まずコメディとしてはそんなにも面白いとは感じないけどこの映画における役者達の顔ぶれは何だか観ていてもちっとも嫌味なく見れるのが良い。病院には行きたくないけどこの面子ならば行ってもいいかなと思わせるだけのものがある。薬師丸ひろ子のナース姿は良いですね。大地康雄やら真田広之など男達の気持ちが同じ男してはよく解る。だって、薬師丸ひろ子がナースだなんて、この映画の薬師丸ひろ子の存在無くして成り立たない。もしも、この映画に薬師丸ひろ子がいなかったら病院に行こうなんて気持ちにはらないでしょう。そういう意味では「病院に行こう」というタイトルに相応しい映画ではないだろうか? 最後にもう少しだけ!この映画を観て改めて感じたことは真田広之は「怪盗ルビイ」を観ても解るようにシリアスな役や演技よりもコメディの方が似合う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-03-07 22:43:04)
14.  ピカソ-天才の秘密 《ネタバレ》 
何?ピカソの映画だと?ただ絵を書いてるだけだろ!と思うかもしれないけど凄いぞ!一瞬足りとも眼が離せない。絵が一つ一つ違って見えてくるその画き方も凄いし、出来上がったかと思ったらその絵がこれまた別の形として現れてくるあたりの凄さ、面白さ、ピカソが描いている所を裏から撮影しているカメラワークの巧みさ、色んな意味で何だか凄い作品を見てしまったような錯覚に陥る。ただ絵を書いているだけなのに何故これほどスリリングなんだ?恐るべし!クルーゾー監督!この監督、全くと言って良いほどハズレがない。しかもどの作品も傑作ばかりだ。これまた凄いドキュメンタリー映画を見てしまった。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-12 22:37:10)
15.  ヒポクラテスたち 《ネタバレ》 
医学の世界、その中で生きる若者の苦悩、青春映画的な中に何か若者らしい苦しさと悲しさとがあまりにも痛過ぎて見ていてとても息苦しく感じる映画ではあるが、しかし、だからこそこの映画は評価される。実際にこの映画が公開された年のキネマ旬報ベストテンでも3位に入っている。時代を映す鏡的な映画って気がするし、今ほどまだ医学の力が発達されてないあの時代だからこそ伝わるものもある。伊藤蘭演じるみどりが何故、最後、自殺までしなくてはならかったのか?ということを考えると、私には解る気がしなくもない。手術の場所に立ち入ることが医者にとっての宿命とすると、彼女は見たくもない患者の最後を見なくてはならなかったり、そう考えると、これ以上、患者の死を見たくはないという気持ちが強くなる。そうすることで苦しみが山のようになってしまい、自殺することでそれを逃れる。もう患者の死に立ち入らなくて済む。伊藤蘭のみどりの悲しさ、医者という立場においての苦しみ、そういうものが強く感じられて、とてもやりきれない思いです。やりきれないと言えば主演の古尾谷雅人もです。この映画のあと、劇中の伊藤蘭と同じ道を実際に選んでしまった役者というよりも一人の人間としての苦しみを誰か救うことが出来なかったのだろうか?色んな意味で辛い映画です。最後に大森一樹監督という人のその後を見ると何だか森田芳光監督を思わずにはいられなくなるのは何故だろう? あっ!そうそう、因みに私もキャンディーズの中では伊藤蘭が一番好きでした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-12-22 22:17:25)
16.  美女と野獣(1991) 《ネタバレ》 
「美女と野獣」これが逆の立場だったら果たしてどうだったか?どれだけの人が観るであろうか?と色々考えてしまったりする。明らかに「美女と野獣」だから良いのである。美女に対して野獣という組み合わせ、共に美女や美男子だったら嫌だ。鼻に付くし、勝手にどうぞ!お好きなようにしやがれ!となる。だから「美女と野獣」で成功である。美しい音楽と美しい映像美、全てが美しいのである。勿論、ベルの野獣に対する愛と野獣のベルに対する愛、お互いの愛の美しさ、それを見て共感する周りの人達、ところがである。最後の最後に来て、何故?野獣のままでいれば良いものを美男子の姿へと戻してしまう?ハッピーエンドでそりゃあ、良いでしょ!でもね、何か納得いかないのである。ベルが愛したのは野獣の姿でも心優しい男である。顔や姿ではないはずである。そう思うと最後が私には好きになれない。それまでは凄く良かったのに残念である。よって最後に来てそれまでは9点にしたいぐらいなのに、あれで大きくマイナスである。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-18 13:50:55)
17.  ひとごろし
松田優作が何とも不思議な感じの変な時代劇風コメディ演技で所々で笑わせてくれる。観る前はてっきりドロドロした感じの内容かと思ったけど、何しろタイトルがタイトルだけに、しかし、そんな不安を感じさせない。良い意味でコミカル、悪く言えば時代劇にしては緊張感がない。ただこの映画は松田優作と丹波哲郎の面白さを楽しむ内容であって、そう考えればなかなか面白い作品ではあるし、それにやっぱり松田優作って「家族ゲーム」でもそうだけどコメディでも見せてくれる上手さを持っていたんだと改めて思った次第で、僅か40歳という若さで亡くなってしまったことがとても残念である。まだまだ健在であったなら山田洋次監督の人気シリーズ「男はつらいよ」シリーズの中で渥美清と一度で良いから共演する所を見たかった。映画ファン、それも邦画ファンにとって松田優作と渥美清が絡むとどうなるか?結局その願いは叶わないまま終わってしまっているのたが、この映画の松田優作のコミカルな演技は間違いなくコメディ俳優としての才能、素質を持っていると思わずにはいられなくなる。
[DVD(邦画)] 7点(2010-11-07 12:10:02)(良:1票)
18.  ビバ!マリア
映画が始まって直ぐにルイ・マル監督が戦争を経験している事が解る場面が出てくる。これもまたルイ・マル監督による自伝的作品なのかな?という感じがしばらくするとコメディ映画に変わって行く。主演の二人の女優、ブリジッド・バルドーとジャンヌ・モローというフランスを代表する女優によるドタバタした展開、スピード感たっぷりな展開の速さ、またまた西部劇としての要素とが入り混じって、色々なものを描いているが、全体的にドタバタ感があまり良い風に描かれていない気がして、そういう意味では何か物足りない。コメディにしたいのか?西部劇にしたいのか?ラブコメにしたいのか?どれもこれもいま一つである。主演の女優の面白さで何とか見られる映画にもなっているし、つまらなくもない。普通に面白い程度でルイ・マル監督作品の中では普通の感じがする。5点にしようかとも思うけど、泥だらけになって、暴れまくり、銃まで放つブリジッド・バルドーが魅力的であり、彼女の演技と面白さに1点プラスしての6点!ジャンヌ・モローに関してはコメディはあまり似合わない気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-08-12 17:33:18)(良:1票)
19.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
久しぶりに重厚で格調高い本格時代劇を観た気がする。冒頭の歌舞伎を思わせるシーンからして、何やらテレビとは違う。映画的な雰囲気が十分に感じられ、主演の豊川悦司と敵対する吉川晃司も違和感こそあるものの、そこは平山秀幸監督による演出、演技指導によってか難なくこなしているようでその違和感も見終わる頃にはどうでもよく感じてしまった。藤沢周平原作の時代劇に出てくる女性はどれもこれも待つ女としての美しさ、可愛さに満ちている。ここでの待つ女は池脇千鶴が演じているが自分が愛している男が命を削っての壮絶な戦いに出向いて、最後は壮絶なる死を遂げる姿を知らないまま、赤ん坊を抱きながら必ず自分を迎えに来てくれるものだと信じて待っているその姿が何とも悲しい。タイトルにもある「必死剣 鳥刺し」についてもあの壮絶な戦いの中で死んで行く男としての人生の結末の儚さ、最後の最後で自分を陥れようとしていた男、その代表格である岸部一徳演じる津田を見事なまでに斬って見せる兼見三左エ門の執念は同じ男として見習うべきものがある。物事は最後まで諦めてはならぬということをこの映画の主人公の姿を見ているとそう思えてならない。それにしてもラストの戦いの場面の壮絶さ、何もあそこまで血を大げさに見せるほどやらんでもいいのに。平山秀幸監督、間違いなく黒澤明監督の「椿三十郎」の影響を受けているだろう!あれは白黒だから良いのに、カラーであこそまでやられると流石にちょっとやりすぎだと言いたくもなるし、そういう意味での不満などもあっての7点てことですが、本格派の大人の時代劇としては久しぶりに観ることが出来て良かったと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2010-08-01 21:56:43)
20.  ビートルジュース
ティム・バトーン監督らしい雰囲気、ホラーなんだけど、怖さよりもやはりこれはコメディの要素の方が強い。ウィノナ・ライダーが可愛い。正直、初めて観た時は面白かったけど、今、観ると初めて観る時のようには楽しめない。それでも最近のティム・バートン作品よりは楽しめるし、好きです。この映画はウィノナ・ライダーあればこその映画であって、私にとっての初めて観たティム・バトーン監督作品でもある。まあ、色んな意味で如何にもティム・バトーン的な要素が満載の映画!初めて観た時は8点!でも久しぶりに観たら6点が精一杯!
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-23 23:42:18)
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