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コメント数 885
性別 女性

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1.  ビヨンド the シー/夢見るように歌えば 《ネタバレ》 
ケヴィン・スペイシー主演に加え、製作・監督・脚本(共同)。 演技派・性格俳優のイメージだけど、一番作りたかった映画がコレというのは人柄がわかる気がします。 50年代の人気歌手ボビー・ダーリン(「マック・ザ・ナイフ」のタイトルは知らなくても、聴いたことのある人は多いはず)になりきって歌い踊る彼は、それまでの俳優人生で一番幸せだったのではないかしら。 憧れの舞台としてコパカバーナも登場し、熟練した歌声を聴かせるスペイシーの情熱に圧倒されるばかり。 年若い妻となるサンドラ・ディーのケイト・ボスワースも役にあっていて愛らしく、彼らが再び共演する「スーパーマン リターンズ」よりこちらの方がずっとイイ感じ。 子供の頃は病に冒され、長じてからも出生の秘密を知らされたりスランプに陥るなど、紆余曲折あっても破滅には至らず、再び返り咲くボビーことウォルデン・ロバート・カソットを見つめるのが、かつての自分である少年なのも面白い。 この役を演じるには年令高く、歌手のイメージではないとも言われるけれど不思議とそういったことは気にならず、分身と手をたずさえてステップを踏む終幕のハイライトにも自分の夢を実現した喜びが満ち溢れているようで、それが何よりもすばらしいと思います♪
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-18 19:40:05)(良:1票)
2.  127時間
ダニー・ボイルの「イントゥ・ザ・ワイルド」。 ショーン・ペンのそれが外へと向かい開放的だったのに対し、アーロン(ジェームズ・フランコ)の自然との対話は内へと向かう閉塞的なもので、ドキュメンタリーや記録に近く観客にとって経験となりうるであろう映画。 時間が1時間半と短いのは観客がこの状態に長くは耐えられないと想定してかもしれず、フランコがキャスティングされたのも一つには中盤は主人公のアップショット主体となるからかもしれない。 難しい題材を少しでも見やすく、多くの人に見てもらいたいとの配慮が感じられるのだ。 終盤は男性でも見ているのがキツイかもしれないが、彼の生への渇望はふだん何気なく生きている人の背筋を伸ばすようなもので、得るものがあると思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-03 07:50:50)
3.  秘密と嘘
愚かで見苦しい母親を演じさせたら、並ぶ者なきブレンダ・ブレッシン。 一方でジャン=バプティストの口数少ない静かな物腰はしごく好印象。 望まれない子であったとの意識が、ホーテンスを謙虚な人物に育てあげたのだろうか。 シンシアの家が散らかり邦題でホーテンスの部屋がきれいに片付いているのも、2人の性質の違いを如実に表している。 されど母子なるは冷厳なる事実。 人生は思わぬものが飛び出してくるびっくり箱だが、気持ちの持ちようで贈り物がはいった箱にもできるということか。 シンシアがホーテンスと会うまではブレッシンとバプティストを会わせていなかったというが、ブレッシンの方はさぞかし驚いたに違いなく、「演技」とはいえないかもしれないが迫真性を求めたマイク・リー。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-22 12:10:06)
4.  秘密の花園(1993)
同じバーネットの優等生的な「小公女」「小公子」よりドラマ性の強い物語。(でもあちらも好きです) 不器量な設定のメアリー(ケイト・メイバリー)はともかく、コリンとディコンは本のイメージそのまま。 ディコンと(花園と対照をなす)原野の比重が小さいので脆弱なイメージではありますが、ガーデニングが盛んな英国らしい作品。 小説の最後はコリンと父親だけの世界になっていて不完全だったのは補充されており、メアリーが庭園の鍵を見つけるあたりも本より自然な流れです。 厳格な家政婦メドロックは、マギー・スミスが演じるだけあって終盤はいい場面も用意されており、医者やディコンの母親など削られているキャラクターもいますが、無難にまとめて原作好きな方は十分満足されそう。
[映画館(字幕)] 6点(2012-11-18 10:32:11)
5.  P.S. アイラヴユー
手紙にみちびかれる旅。 ヒラリー・スワンクもジェラルド・バトラーも、ラブストーリーは新鮮ではありますね。 スワンクは衣装もかわいく、たまにはこういうロマンチックな役も♪ってコトかな。 バトラーはこの中でもジェリーと呼ばれ、回想シーンでいっぱい出てくる彼もオシャレな感じですが、「幸せの1ページ」の生物学者の方がよいな。 原作のアイルランド→スペインがアメリカ→アイルランドになってるそうだけど、その方がなかなかお目にかかれないアイルランドのケルティックな風景が見られて。 だいじな人をなくして失意の人は旅に出て、自然の懐に抱かれたり新しい出会いで視野を広げ、自分を見つめなおしたらってことかな。 手紙のミステリーはちょっとしたアイデアだけど、それほどスリリングでもないスパイス。 キャシー・ベイツが「シェリ」とは対照的なお母さんでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-01 07:02:20)
6.  評決 《ネタバレ》 
フランク(ポール・ニューマン)が行きつけのバーに行くと、シャーロット・ランプリングのような美女が当たり前のようにいて、さすが映画!と思ったら……映画でしたよ。 ミッキーがバッグの中から「ブツ」を見つけるのも自然な流れで、その後フランクに告げる場面がロングショットなのもいいネ。 正義の色の青い目のニューマンはくたびれていても品のいい二枚目だから、最初の方で卑しいことしてるのが似合わない気もして、顔がいいと損なこともある。 でもイーストウッドの「ザ・シークレット・サービス」にも通じるような、汚名を着せられた男の意地と信念への情熱がほとばしる、ルメットの法廷劇。 評決ではジャスティスで強引に持っていった感のある若干の甘さが、最後の渋さでカバーされてるんじゃないかな。 ローラは彼が出ないだろうとはわかっている。 フランクも彼女がそう思っているのは承知していて、「出ないからな」って伝えているような、大人の「会話」。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-12 16:50:18)(良:2票)
7.  ピエロの赤い鼻 《ネタバレ》 
このキャストは舞台ならいいけれど、映画だとキッツイかもですね。(一体何才の設定?) でも慣れると気にならず、ルイーズ(イザベル・カンディエは「プロヴァンスの贈りもの」のマダム・デュフロ、若くはないけど可愛い感じ)をめぐっての恋のさや当ても物語の要素。 彼女にいいとこ見せたいアンドレとジャック(「クリクリ」にもでているコンビ)の英雄気取りの行動のおかげで2人も命を落としてるにしてはちょっとふざけすぎのような気もするし、アンドレから昔話をきいたジャックの息子(美少年じゃないのがいい)がドップリ感涙してるのもベタなんですが、フランスに親しみをもつドイツ兵さんや自分に致命傷を負わせた当人たちを救おうとするフェリックスおじさんの言動は心にくるし、すべてお見通しだったマリーおばさんの凛とした態度もかっこいい。 「穴」の4人もコミカルに描かれながらも緊迫感ありました。 ちょっとクセがあるけれど、絶望的な状況の中での希望や人情、そしてそれを忘れない心を見せてくれる作品。 スピルバーグがリメイクする気のよう?
[DVD(字幕)] 8点(2010-12-15 06:11:33)
8.  ピーター・パン(2003) 《ネタバレ》 
生誕100周年記念作品は、ディズニーアニメよりもジェームズ・バリの原作が好きな人向き。 明るさと暗さが共存した作りは悪くないと思います。 「フック」より視覚効果が進歩した分自由な広がりがでて、スターにたよっているわけでもなく。 ネバーランドへの旅もひと工夫あってファンタスティック。 原作からの大きな変更点はミリセント叔母さんが登場、「島流しの岩」のシーンは暗黒城にスケールアップ、妖精たちのダンスに誘われてピーターとウェンディが空中ダンス、ウェンディが海賊船に招待される、クライマックスではフックも空を飛ぶ、など。 逆に撮影されながらカットされたのは犬小屋のダーリング氏、大人になったウェンディとの再会、娘ジェーンをつれていくピーターで、テンポやまとまりを大事にしたのかと。 サンプターははまり役ですが、フランス女優が演じたティンクはチークが濃くて道化みたいに見えるのがちょっとマイナス。 ウェンディは美少女すぎず、セクシーなフック(ダーリング氏と2役)は複雑な面を併せもつ一番面白いキャラクター。(イートン校中退です) 原作ではかすかだったピーターとウェンディの「小さな恋」を強調した分ラストは潔くスッキリさせて、ジェームズ・ニュートン・ハワードの軽やかな”Flyng”が耳に残ります。
[映画館(字幕)] 8点(2010-10-04 03:02:03)
9.  ビッグ・フィッシュ
キャスト・内容ともティム・バートンらしくなくて、「ボクも大人になって世間並みに感動系の映画も撮ってみたい」のかなと思いました。 同じ題材なら「ウォルター少年と、夏の休日」の方がクドくなくて好きだし、水仙の使い方とかムダ、バートン流人工美もアダ。
[映画館(字幕)] 6点(2010-09-03 00:00:07)
10.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 
誰も好きにはなれないが、状況はやるせない。 戦争がなければ流されることもなかったジョヴァンナの涙。 残された二人も消えることのない罪悪感を植えつけられること必至。 アメリカ映画では軽妙なスコアが多いマンシーニはイタリア映画にマッチした悲壮感に満ちた曲を書き、戦死者の骸(むくろ)の上には咲き誇る陽(ひ)の色のひまわり。 シネマは視覚・聴覚から強いイメージを刻むことができれば半分は成功したようなもの。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-26 01:12:49)
11.  昼下りの情事
これね、キモチわるかったです。熟年プレイボーイとウブ嬢ちゃんの遍歴自慢合戦なのが。あの昼下がりの情事の時にアリアーヌがそんな手練れでないのはバレバレのはずだしね。大人に憧れて背のびしてるオードリーは可愛いいオバカさん。ワイルダーの品よさげで実はそうでもない艶笑ラブコメの中でも好かなくて、男性の願望映画に思えるのですけど。
[地上波(吹替)] 5点(2010-05-29 01:44:45)(笑:1票)
12.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 
「47」がいたスナイパー養成施設は少林寺みたい。(小坊主がいっぱい!)非道に育てられても人の心は残っているのを見せたいのね。銃撃シーンはスタイリッシュに撮ったって好きじゃないけど、電車の中の格闘シーンは面白。キュ~トなキュリレンコちゃんは007のような大作では脱がなくても売り出しの作品だとポロポロと肢体を見せますが、それが嫌味なくラブシーンもなしとサッパリ。幼く見える表情、スリムな体、ルーズなミニドレスがタコ・「47」と絵になる。ニカと心をかよわせた「47」は彼女のために足を洗うってことまではしないけど、短くボロがでないうちに「ちょっといい映画」と思わせてササッと撤収、残るは真昼の月。
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-01 17:30:02)
13.  日の名残り 《ネタバレ》 
スティーブンスの一人称で語られるカズオ・イシグロの小説の滑稽味を抑え、シリアスに徹したジェームズ・アイヴォリーの静かなる傑作。なじみの薄い大英帝国時代のサーヴァントの世界を描きながらその中に引き込む力はきわめて強い。「ゴスフォード・パーク」のような俗悪な描写ではなしに、あくまでプロに徹した精錬な仕事ぶりには清々しさ、崇高さが漂う。その中でともに重要な立場にある執事と女中頭は、屋敷の雑事一切を取り仕切る上で同志でありライヴァルであり信頼感と緊張感を併せもつ関係。彼らに好意以上のものが生まれても不思議はなく、そう感じながらも今一歩踏み出せないのが切なく痛ましくもあるが悲劇とは呼べないし、ホプキンスとトンプソンは最高と思われる演技を見せてくれる。(アンソニー・ホプキンスの一番有名な役がこれでないのは残念なことだ)ラブシーンや愛の言葉などなくとも、彼がひそかに愉しんでいた恋愛小説をミス・ケントンが手にとろうとする場面は作品のハイライトとして、酔わせる。とどかなかった愛は色褪せることもなく胸にしまわれ、一抹の悔恨を含みながらも人生は過ぎ行く。ダーリントン・ホールの新しい主人(クリストファー・リーブはノーブルなアメリカ人として選ばれたのだろうか?)の元、過去から身をふりほどき一人の執事に立ち戻るスティーブンスの姿には、仕事に人生を捧げた男の信念を感じる。
[映画館(字幕)] 9点(2010-03-31 06:20:56)(良:2票)
14.  日蔭のふたり 《ネタバレ》 
「テス」よりもさらに濃い厭世観に包まれ空気はひたすら重たい。スーもテスのように自分自身に正直でありたいと願ったために苦難を背負い込み、折角生まれた子も次代に育つことなく失う。「嵐が丘」のようにトマス・ハーディの作品も発表当時は世相にあわず理解されなかった。ペシミスティックな作風、報われることのない人生は触れる者の心を萎えさせるのも事実だが、そこにハーディが求めたものは何なのか。自身の欲と良心とに折り合いをつけ安楽に人生を歩む者より、人に阿ることなく自滅していく者の中にいとおしむべき潔癖さを見出したのだろうか。少なくとも彼らは上手く生きられなかった人間、失敗者の見本としてだけ描かれてはいない。愛らしい顔立ちに似合わず常に難役ばかりに挑み続けるケイト・ウィンスレットはこの作品でも観客を驚愕させる。
[映画館(字幕)] 6点(2009-12-15 12:21:06)
15.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
もちろん星の王子様カイルが素敵ですが、マイケル・ヌーリーのベック刑事もいいですよね。(「フラッシュダンス」の金持ちよりずっと)彼が現場のデカらしく精悍なのでギャラガーの浮世離れぶりも際立つし、ベックの職場や家庭もちゃんと描かれているのでこんな設定でもウソっぽくもなく見られるんじゃないでしょうか。牢破りをした2人が並んで歩く、初めて真のパートナーになるシーンもいいな!どちらかというと吹替版が好きで(ギャラガーが鏡で自分の姿を見る場面くらいしか削ってないし)松橋&野島コンビが魅力的。(野島氏は「ナイトライダー」のキットの声優さん)エイリアンに乗り移られる方々(犬ちゃんもふくむ)も役に合った雰囲気の俳優さんを集めていて、紅一点クラウディア・クリスチャンが‘Bad girl'で踊るシーンも男っぽい雰囲気の中で彩りとして効果的。最初から最後までムダなく見せてくれて「フェイス/オフ」クラスの傑作ですが、アボリアッツ・ファンタスティックでは「ロボコップ」をおさえちゃったけど、それはどうかしらね。
[地上波(吹替)] 8点(2009-11-03 09:27:28)
16.  ピアノ・レッスン
音や映像はカンピオン作品でも随一といえるものでしょうけれど、内容がいいとは思えません。悪い意味で文学的・映画的でキャラクターは偏屈で勝手な人物ばかり。カイテルとニールの役が逆だったらまた違ったかもしれませんが。即物的なラブシーンも要らないし、女性監督が女性を描く場合思い入れが先行して魅力あるものにはなりにくい気がします。陰惨で重ったるい雰囲気がパキンちゃんの海草ダンスで救われていますが、一番よくないのはピアノのイメージが下がっちゃうこと。不可解で難解なものをよしとするマニア向き。
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-16 00:20:42)(良:1票)
17.  ビリティス
写真家の撮った映画は軽視されがちだ。所詮はフォトグラファーの余技、動く写真集にすぎぬというわけだ。この小品もサウンドトラックを聴いたり元になった詩を目にすることはできても、この国で映像を見ることはできない。けれど映画が映像を媒体としながらそれ自身が美しいといえるものはそう多くないことを考えると、それらの作品にも存在意義がないとはいえない。ソフト・フォーカスの女性写真で知られたデヴィッド・ハミルトンが南仏サントロペを舞台に写しとった、19世紀に書かれたピエール・ルイスの詩集から名づけられた4人の男女のひと夏。技巧的な演出はないし、彼の同名の写真集の方が高尚ではある。年上の女性メリッサに憧れる16才のビリティス、彼女を見初めるカメラマンのルカ(ジロドーはのちにサン・テグジュぺリを演じる)、謎めいた船員ニキアス(カリエールはのちにエゴン・シーレを演じる)。流れるフランシス・レイのシンセも甘美なもの。陽光ふりそそぐ日々は過ぎ去りビリティスの夏は終わった、思い出と悔恨を残して。
[映画館(字幕)] 8点(2009-09-25 00:04:24)
18.  ひと月の夏
J・L・カーの「田舎の一月」の映像化。ファースとブラナーという実力者が出ていながら知名度が低いのは、原作が内省的なため映画にすると寡黙な印象になってしまうからだろう。教会の壁画修復のためにヨークシャーの村を訪れた帰還兵バーキン。田園風景や人々とのふれあいが、第一次世界大戦で心を病んだ彼自身のレストレーションにもなっていく。今年スキー事故で亡くなったナターシャ・リチャードソンが彼を慕う牧師の妻を演じている。夏もあとひと月。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-02 01:53:13)
19.  病院狂時代
「ブレードランナー」と同じ年の作品。稀なる美貌のレプリカントは、一方でこんなアホな作品に出てたということになりますね。(後のプッツンの萌芽?)最後に1カットだけ登場するデミのデビュー作でもあります。
[地上波(吹替)] 5点(2009-05-12 04:20:12)
20.  ビフォア・サンセット
イーサンがおでこにシワをつくっている。まだ若いけれど、9年前の透ける肌は失いつつある二人。しかし会話は以前にもまして淀みない。沈黙は金なりとはいうけれど、彼らの雄弁さもプラティナム級。タイトな時間軸が前作以上の砂時計テイストを生んでいるけれど、青春を通り過ぎて別々の時間を生きる彼らの人生の苦味が加わり、ジュリー自身が生んだ科白が彼女の顔に翳をおとす。「半年後に会えたのだろうか?」という前作の疑問はこの作品で明かされ、「間に合ったのだろうか?」という今回の疑問と、気になる二人のその後はいつとも知れぬ次作に持ち越す、ニクい作り。でも役柄をこえた実在感をもつ彼らを愛する人は、いつまでも待ち続けるのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-10 20:40:19)
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