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プロフィール
コメント数 2008
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
てっきりスリラーかと。女の子が復讐で強姦野郎どもを抹殺していく系の。宣伝の“狂気のナース”の画が強烈なんだもの。それに冒頭のハンバーガー歩き食いの際は腕に一筋血が(汁が)流れているし。 全然違いました。キャシーはもっと現実的に悩み苦しんでいて、大学中退からあっという間にアラサーになってしまった。いわゆるきちんとした定職につかず、親には心配と苛立ちをぶつけられ、夜な夜な酔ったウソ芝居で男を引っかけては手ひどく突き放すというしょうもない小復讐の人生を生きている。 やっぱりこんなのダメでしょ、キャシー。他ならぬ親友のお母さんまでが前に進むよう進言してる。それほどにキャシーの痛々しさはしんどい。 キャシー、幸せになってほしかったな。ライアンと上手く行ってた時は見てるこちらも嬉しかった。 だけどもキャシーは赤穂義士さながらの「義と信に生きる人」だったのだな。不正義に目をつぶることがどうしてもできなかった。 もちろん男たちには猛省してもらわないといけないし、あの動画をご丁寧に持ってきた意地悪女にも天誅が下ってほしい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-19 23:30:39)《新規》
2.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 
疑心暗鬼になる人の心を扱うことはコーエン監督の十八番。デビュー作からこうなんだ。 皆さん「信じるべき者」を見誤って悲劇に突き進む。うーん不条理だ。話が終了したあの後も女は自分が撃った男を見て「これ誰?」となるし、バーテンは店のオーナーが生きていると思っているんだね。コーエンイズムな不条理を感じるなあ。 コーエン映画って淡々と残酷なことするので肝冷やしちゃうんだよ。生き埋めしかりナイフ突き立てしかり。 個人的には画ヅラの所々が不潔ぽいのがしんどかった。アメリカの古い建物の洗面台てのがわたしは苦手でして。今作のも汚かったなあ。私立探偵のおっさんの脂ぎった顔にハエがとまるのもキツかったす。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-11 23:36:57)
3.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
常々ディカプリオへの点が辛いわたしがほおーこれは、と思ったのが本作のアーチャー役。これぞハマった、というべき説得力ある造形を披露していると思います。 不条理で暴力が横行する内戦下でしたたかに生き延びる傭兵としてのその顔つき身体つき、走る姿のキレ、攻撃する際のスピード、やー見事でした。 地頭が良くて抜け目なく、出し抜く術に長けている。ディカプリオ自身がそんな人格なのだろう多分、と思わしむる出来でした。 おかげですっかり話に没入できましたし、ラストシーンは泣けました。諦めが早いぞアーチャー、馬鹿、ダイヤを手に入れて人生を変えるんだろう?と画面に訴える自分がいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-07 23:08:45)
4.  ファミリービジネス
レビュワーの皆さんの言ってる総合評価のまんまな感想です。即ちコメディとしてもドラマとしても出来が良くない。もっさりしていて笑わせどころも緊迫するとこもキレが悪いので、話がダラついたまま盛り上がらず終わってしまった。 名監督と名優たちを取り揃えてこの出来とは、責任は一体どこにあるのでしょうか。マシュー・ブロデリックは置いておくとしてもコネリーもホフマンも芝居としては良い仕事をしているので手抜きとは思えないし。下手な脚本を監督に押し付けた映画会社が悪いのか?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-02-14 23:12:10)
5.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
”ル・マン耐久レース”を舞台にした、「お仕事映画」に感じました。組織で仕事することの困難さ・厄介なことエピソードが個人的にはレースより印象的でした。 フォードのような巨大企業だと、上下どちらからの報告もたどり着くまでに何人ものデスクに書類が行き来するわけで。劇中でも「赤いファイル」が組織の硬直っぷりを揶揄するアイテムとして登場しますね。あるあるです。”フォード社のイメージ”を堅持するよう現場に口出しする幹部と闘うキャロル・シェルビー。ああー心労のほどお察しするよ・・。フォード三台で同時ゴールだなんて自己演出があったんですねえ。酷いなあ。ケン・マイルズが優勝を逃すなんて。 心理描写にも時間かけてるしレース場面も臨場感があって良い映画だとは思うけど。でもマット・デイモンとクリスチャン・ベールって逆の配役の方が彼らも演じやすかったのでは、と思っちゃった。ベールは相変わらずの作り込み執念を思わせるマイルズそっくりさんになってはいるけどさ。副社長にうるさく言われてキレ散らかすキャラはベールの方がハマるし、苦虫を噛みしめて速度を落とすマイルズには、忍の一字が似合うデイモンの方がしっくりくるんだけどな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-13 17:29:24)
6.  ブラックボックス 音声分析捜査 《ネタバレ》 
よく練られていて上質な火曜サスペンス劇場といった趣き。 観る側が主人公マチューの目線に共感できるように脚本が上手く誘導してくれます。彼が被る「組織の中における個人の理不尽」は大方の社会人が身に沁みて感じているでしょうし、またこの人ちょっとクセが強めで世渡り上手くないんですよね。嫁さんと違って。 なのでわたしとしてもおのずと‶マチュー頑張れ目線”となり、彼と一緒になって疑問を抱いたり、人間関係をこじらせて絶望したりで、「うわーこれどうしよう」の2時間は大変サスペンスフルでありました。 観終わってつくづく思ったことはクルマは一昔前のマニュアル車が安全なんじゃないのかなやっぱり。ということでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-12-09 23:35:26)
7.  プルートで朝食を 《ネタバレ》 
いやもう、キリアン・マーフィー渾身のおネエぶりにただただ脱帽。終盤へ向かうにつれだんだんメイクの腕が上がって?、ゴージャス美人に仕上がってんの。この完成度の高さよ。 キリアン扮するキトゥンはナイーブでとても優しい。このタイプの人にありがちな迫害にも遭いますが、いつも健気に明るい。痛々しいほどに。ただ、全体の筆致は軽くさくさくと展開し、キトゥンにしても幼なじみの友人たちとはずっと良い関係だし実父とも和解できたりするのですよね。ラストの妙な明るさは不思議なくらい。 喜劇と言うにはつらく、でも悲劇という言葉もキトゥン自身が否定しそうな、ちょっとどこに観方を置いたらいいのかわかんなくなるような不思議な感触のお話でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-03 23:26:06)
8.  ファーザー 《ネタバレ》 
恐ろしくて、つらい。認知症を疑似体験させられることで世界の混乱に強い不安を覚えて恐ろしいし、周囲の人間の困惑もリアルで辛い。 ‶認知症の世界にも救いはある”的な優しさは一切無く、ユーモアすら漂わない描き方。厳しすぎて心が沈む。 つらいけれど、でも目を背けることのできない人類皆の課題でありましょう。描き切った監督の胆力に恐れ入りました・・。 アンソニー・ホプキンスが「羊たちの沈黙」以来の鬼気迫る名演で、オスカー受賞も納得です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-28 23:45:40)
9.  ブレックファスト・クラブ 《ネタバレ》 
青春モノってそれこそたくさんの切り口があるけれど、本作は図書館という一か所に人物を留め置いて、互いのおしゃべりで高校生の心理に分け入っていく会話劇なのでした。18歳という季節の微細な揺れを忘れず記憶していないと書けない脚本だと思います。 キャラ配置はクラスカースト上位の男女2名・ガリ勉・不良・不思議系、とうまく散らしています。80年代の作品だけどこの構図は大きく変化してはいないのではなかろうか。現在の10代でもきっと共感しうる感受性が備わっています。 高校生ってのは家と学校が世界の全てだったりします。大人の目から見たら他愛のない悩みが、彼らのリアルな演技で懐かしく思い出されました。 たぶん月曜からはまた彼らは元に戻るような気がする。他の友人たちの手前、劇的に関係が変わることはないのではないかしら。でもきっと卒業してしばらく経った時、高校生活で鮮やかに思い出すのは何よりもあの図書館での半日なのだと思う。青春てやっぱり綺麗だな。綺麗であってほしいな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-03 17:57:44)
10.  フィールド・オブ・ドリームス
この映画に感動する人とはアメリカ人か、それと同じくらい野球が好きでシューレス・ジョーはじめアンラッキー・エイトの面々に同情を抱いている人。そして肉親とわだかまりがありながらも、ちゃんと心の底では情愛で繋がっている人。 二つがどんぴしゃにハマればこんなに心に響くファンタジーはないでしょう。たくさんの人がこの映画に感涙していて、そしてそんな人たちを羨ましく思うわたしです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2022-05-20 22:59:33)
11.  フロッグ
うわー凄い。鮮やかなミスリード、真実を知った時のカタルシス。構成力は超一級品です。 この作品を一枚の大きなからくり絵とします。端から時間の経過とともに目で追っていくと途中で紐が引かれて、それまで見てきた絵のパーツがひっくり返って違う絵が現れる。それが終幕までに何度か繰り返され、最後の紐が引かれた時現れた絵は最初と全く違っている、そんな感じです。 観ている側にあえて情報を伏せる場面もありますが、繋がりに不自然さが無いので違和感を抱かせません。騙され好きな方におすすめです。 なんだか不安な気にさせる音楽と映像も良いです。清潔感があって美しくでも冷ややかな画ヅラがとても印象的で、モデルルームのように生活感の乏しい豪邸のショットが頻繁に挟まります。大きな屋敷ってしん、としているだけで何故緊張するのでしょうね。 自動シャッターの巻き上げの部分とか冷蔵庫の電球がぽっと灯る瞬間とか、丁寧すぎるほどの描写にも注目。この映画全シーンが伏線みたいなものなので二度目に観たときはそんな何気ない場面のひとつひとつにも過剰に深読みしがちになりました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-05-13 22:56:01)
12.  ブレイン・ゲーム 《ネタバレ》 
超能力対決の要素を織り込んでおきながらアメコミのような派手々々しいサイキックバトルな画ヅラにならず、全般渋く重いトーンにまとめることができているのはA・ホプキンスやコリン・ファレルらの重厚演技によるところが大きいのでしょうね。 だけども雰囲気は近くとも羊やセブンにまでは遠く及ばないのはなぜかしら。 J・D・モーガンがまさかの途中退場してしまった後はホプキンスと女性捜査官で話を回すけどA・コーニッシュが上手くないので気持ちを入れる人物がいなくなってしまった。 犯人も狂い切っていないので猟奇サスペンスとしてパンチ力が足りないです。この犯人、安楽死をせっせと行使しているわけですがまず当の病を得ている本人に聞いてからやれよ、ということですわな結局この話。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-04 23:50:44)
13.  冬物語 《ネタバレ》 
こんなに勝手なヒロインに好意的なラストを用意してるとこ見ると、ロメール監督ってとことんわがまま女子にも寛容だ。それも美人に限る、のかな。 恋人と連絡取れなくなった原因からしておバカさんな主人公だけど、コブ付きになってもモテること。恋人を二人掛け持ちして(またそれをメンズ両者が了承しているというのがフランス男の凄いところ)「どちらにしようかな」状態の彼女。うわー、経験も共感も無いわあ。同性としてあまり彼女が好きじゃないな。かなりの勝手な言い分で別れたいと言い出しておいて「私だってつらいのよ」とはとてもずるい。 描きようによっちゃ泥沼化しそうな三(四?)角関係だけど、さらりと事が済んじゃう。かの国との恋愛文化の違いをつくづく感じる一本でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-11 19:55:08)
14.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 
自意識ばかり強いのが高校時代。クラスカーストの中をなんとか生き抜いて、さて卒業となった2日間のお話。 自我を打ち出そうとがんばったり、トイレで陰口を聞いちゃったり10代てのはほんと面倒くさいよなあ、と懐かしく思い出されます。 友情と片思いと意地悪と思いやり。青春あるあるを21世紀の今風に綴っています。ヒロインが湿っぽく悩まずむしろガッツに溢れているのでカラリ、と楽しく観られました。 呼ばれてもいないパーティに思い切って飛び込んで相棒とケンカになったりもするけど、そりの合わない子の見えてなかった部分に触れることもできたり。ちょっとずつ人生の経験値を上げてゆくティーンエイジャーを見守るオリヴィア・ワイルドの目線に暖かさがあって、心地よかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-13 23:48:44)
15.  プライベート・ウォー 《ネタバレ》 
実在した戦争ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの生き様をロザムンド・パイクが迫真の演技で再現しています。ご本人が乗り移ったかのようです。 酷い現実に幾度も晒されてきた彼女の精神が徐々に突き崩されてゆく様子が、痛くて辛くて恐ろしい。化粧っ気の無い顔に目の下のクマ。眼光だけは鋭くて、下着は高級品をつけているのがまたちぐはぐで奇妙な迫力で。彼女の意識が幽玄的にぼやける表現方法が、気持ちの不安定さを感じさせます。 まるで本物の紛争地でロケをしたかと見まごうほどのリアリティが、紛争地の残酷をストレートにぶつけてきます。大変な圧を持った映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-17 23:20:32)
16.  ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 《ネタバレ》 
いやあー何これ面白い!二回続けて観ちゃった。二度観てわかったけど、これ笑っていいやつだった。同系のキレるオヤジもの「96時間」がマジ物件なのと違ってコメディなんだね。ちなみにリメイク版はやっぱりL・ニーソンだとか。 テンポが素晴らしいじゃありませんか。わかりきった説明は一切省き、どんどん進む。さくさく悪い奴が死ぬ。死人が出るたび、ぽっと表示される墓標。宗教によって十字架等の種類もちゃんと変えている凝りよう。クールだなあ。 話はガンガン進むのに、末端キャラに至るまでなんでかやけにしっかり存在感がある。おかげで全員の顔が覚えられます。ノルウェー組織の構成員が「福祉国家は寒い国ばかり」と”福祉か日差しか”と社会福祉論に切り込んでみせたかと思うと、セルビアギャングはノルウェーの刑務所における人権意識の高さに国民性の違いを見るのであった。なにこの描写。「無駄話」がこんなに活きているのはタランティーノ以来の衝撃。 あまりに早い日系殺し屋の退場っぷり、ドライすぎる中国人の嫁、雪ではしゃいでしまうセルビア人、等ふふっと笑わせたかと思えば「重機カタログの本読み」で爆笑させられたり。 ニルス、ウィングマン、ブルーノ・ガンツら渋い顔のオヤジ(じいさん)らがやたらかっこ良い。 息子を殺された同士ゆえか、なぜか心通じ銃を収めるラストシーン。ぐっときそうになったところへ、まさかあんなトコからもう一人分十字架追加とは(!) いやあ参った。シュールでありつつ、脚本は良く整理されているし。桁違いに大量の雪景色と巨大重機の画にも圧倒されるしで。おそるべき珠玉の北欧映画であります。 オリジナルタイトルはスウェーデン語で「大馬鹿野郎」だそうで、いや馬鹿はたくさん出てくるのですが。やはり親の家督を継いだだけのボンボン、器の小さいこと、判断の正しくないこと、部下に売られる末路、と伯爵こそがタイトルにふさわしい馬鹿ですね。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2021-12-15 13:49:23)(良:2票)
17.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
解決どころかトランプ元大統領の発言でむしろ後退に感じられる米国の人種差別問題、このジャンルの名手にしてベテランのS・リーが満を持してメガホンをとった感があります。 陰惨な話がごまんとある黒人差別をテーマにするにあたって、通底する怒りを重く沈めずエネルギッシュに前向きに刻んでゆくことのできる唯一の映画監督であると思います。 ブラックパワーを叫ぶ側もホワイトパワーの側もどちらも偏狭じゃない?と感じさせる筆致は相変わらずのバランスの良さ。飄々としたA・ドライバーとさくさくと軽いJ・D・ワシントンの二人の存在もリー味に大いに貢献しています。 物語から時流れて、現職大統領のお墨付きを得たとばかりに意気軒高なKKK。ラストのこの映像は監督の憤激そのものでありましょう。リアルな‶大魔法使い”その人を見ることになるとは驚きました。何十年もアップデートされないのですね、差別思想というのは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-11 23:27:53)
18.  ふたりの女王 メアリーとエリザベス 《ネタバレ》 
いやー、史劇とはいえ思い切った脚色で。メアリーの名誉を挽回すべく忖度てんこ盛りでちょっと苦笑しました。リッチオが男色家でダーンリーとデキていたとは、こりゃあまりにも。無いでしょ(汗) 歴史上では無かったはずのエリザベスとの対面、後世の作家はこれやりたがりますね。権謀術には百戦錬磨のエリザベスが出向くわけない、と個人的には思うけども。会ったとしてもメアリーに自分のコンプレックスをさらけるとは全く思わんし、この脚本とはあまり気が合わなかったです。 お話はともかくも、キャスティングと美術は良かったです。シアーシャの透けるような肌感はメアリ・スチュワートの肖像画が伝える印象に近いですし、何より鼻筋を盛って容貌を変え、鬼気迫る白塗りメイクまでもこなしたM・ロビーのエリザベスは見事。 有名なお二人ゆえこのあたりの歴史出来事はある程度周知のことであろう、との前提で作られているようです。人物紹介も親切でないし時間のはしょりかたも大胆。なので「16世紀・メアリーとエリザベス・確執」についての入門編ではありません。中級者(?)向けですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-07 22:33:51)
19.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 
ゲームといえば2Dのマリオまで、のおばさんでもついていけたのがまず嬉しい。細かい業界ネタは拾えなかったかもですけど。 AIが自我を持つというとこれまでは人類の脅威になるシナリオばかりでしたけど、日頃から撃たれたり投げられたりばかりのモブの人たちに焦点を当ててちょっとハートフルな‶人間”ドラマに仕上げています。なかなか斬新な発想ですし、初期の人格を演じるR・レイノルズがまたうまいこと「他意の無い」素朴な顔つきでAIモブにぴったりでした。それにしてもあの青いシャツの無個性発露ぶりは凄まじいですね。アレを着ればキアヌ・リーヴスですらモブになりそう。 オリジナル開発者と会社側とAIの三つ巴になるのは想定内で定番の流れと言えるんですが、所々予想の斜め上を展開してみせるのが面白かった。ビデオを盗みに入った先の警備役チャニング・テイタムには笑わしてもらいました。プレイヤーである22歳のニートの彼共々。 かなりの数のキャラクターが登場してそれぞれにちゃんと仕事をさせた脚本は見事ですし、なにより画に携わったCGスタッフの労苦は察するに余りありますね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-09-17 23:07:13)(良:1票)
20.  ファイナル・スコア 《ネタバレ》 
満員のスタジアムの裏方で、テロ・グループに対して孤軍奮闘する男。展開はもたつかずアクション場面も見せ方が巧い。画の使い方が良く、これぞスペクタクルと言いたくなるシーンは手に汗握ります。でっかいスタジアムを遠景で捉え、その狭い屋根の上を走るバイクの画ヅラには肝が冷えました。 しかし困ってしまうのは、この設定ではどうしても「ダイ・ハード」が想起されること。何十回と観た、かの名作とは主人公のキャラ立ち具合、状況の必然度、展開をどう二、三転させるかそのセンス、まあどれもちょっとづつ劣ります。友人の娘も可愛げが無いし。比較しながらというのはあまりホメられた鑑賞態度ではないけれど、だって状況そっくりなんだもん。 ただ、「ダイ・ハード」に匹敵するくらい良かったのは主人公をサポートする脇キャラ。ひと目で移民と分かるイスラム顔の彼、「巻き込まれ型の相方」の定番通りぼやきっぱなしでいい味出してます。クライマックス、「イスラム」を武器に(やけ気味に)スタジアムの客を避難させた場面は笑ってしまいました。いや、笑っていいんだかなんだか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-07 22:51:42)
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