21. 不貞の季節
緊縛SM小説家とその妻と編集者の織り成す、コミカルで悲哀の漂う物語。小説の中では何人もの女性を縛り上げ官能の世界を描く小説家も、実生活では妻を満足させることが出来ない。編集者の告白する妻は自分の求める官能的な世界に生きている。そんな2人の全てを許すと共に、かつてない名作を書き上げる。 7点(2005-03-13 11:10:21) |
22. ふくろう
喜八監督は逝ってしまわれたが、こちらはお元気そう。伊藤歩嬢の若い肉体はさぞ眩しかった事でしょう。お気楽コメディかと思いきやコレがなかなかシニカルコメディでした。お役所仕事を徹底批判、公共工事にムダな電気に水道、警察腐敗に官僚批判、新藤監督まだまだお若いです。大竹しのぶに向こうを張った伊藤歩も負けてません、将来性バツグンですね。 7点(2005-03-02 22:20:01) |
23. 冬の日
芭蕉の連句「冬の日」を連句同様、内外のアニメーター達によって描いた連句アニメーション。それぞれ独自の解釈、独自の世界観が出ており、引き込まれました。後半は各人による解説的な部分もあるので、より深い意味を知る事が出来る。 7点(2004-01-29 22:02:30) |
24. フェリックスとローラ
昔からだけどシャルロットは陰のある陰気臭い役が似合います。しかし愛のために死ねるのかと激しい愛をぶつけながら、平凡な女よってなんやねん!女性の心理は解りません。解んないからオンナが好きになるんでしょうなあ。どんなローラであっても受け止めるそれがオトコの器量でしょうか。 7点(2003-12-24 23:52:19) |
25. フランケンシュタイン(1994)
怪物映画として有名なフランケンシュタインだが本来のイメージはこんな感じなのでは?そこに現代的なアレンジやスピード感、切ないラブストーリーとして面白かった。 7点(2003-12-23 15:50:27) |
26. ファイナル・カット(1998年/ドミニク・アンシアーノ監督作)
アイディア勝ち、自分の葬儀にあつまる人々の本音を洗いざらい吐き出させる。身内的な仲間であっても、ウソや隠し事があり本当の本音で語り合ってるわけでなく、所詮、繕いながら築いている人間関係。すごいね、面白い。 7点(2003-11-21 16:20:38) |
27. プラトーン
人を殺しあう戦争という極限状況、既に人格を破壊された兵士達、大麻やヘロイン等で精神まで蝕まれた人間達。善悪とはなんであろうか。そもそも戦争に善はあるのか。監督自身の実体験から来る戦争感をダイレクトに伝えてくれる作品。 7点(2003-11-16 10:11:16) |
28. プランケット&マクレーン
中世物でありながらスピード感があり、ストレートな熱血漢、クールな参謀、綺麗なヒロインと役みんなはまってました。この映画を見てロバートカーライルが好きになりました。 7点(2003-11-01 21:11:40) |
29. 不眠症/オリジナル版 インソムニア
間違いなくこちらの方が面白いです。さかQさんがおっしゃる通りですが、白夜で精神が病んでゆく感じが良く出ている。 7点(2003-09-13 12:12:51) |
30. ブルーベルベット
日常の表と裏、同じ時間が流れていながら普段は交わることの無い住人たち。耳から聞こえてくる好奇心とブルーベルベット、甘い誘惑と欲望が人間の表と裏をあぶりだす。人間とはベルベットのように表と裏で手触りがまるで違うものである。 7点(2003-05-07 20:40:45) |
31. PROMISE プロミス
ニコラスくんはえらい男前やね~、セシリアちゃんも可愛かったですよ、香港映画ももっと観てみよう。映像、音楽、俳優とオリエンタルムードは十分だし、物語はファンタジックで面白く、東洋の力を集めたこの映画に対する監督の、ハリウッド何するものぞといった心意気は感じます。がいかんせんCGが頂けない、CG駆使したエンタメ映画ではチャンイーモウの方が一日の長ありか。 [映画館(吹替)] 6点(2006-02-17 19:40:14) |
32. ふるさと
ようやく完成間近となった岐阜県の徳山ダム、建設当時に比べ利用目的、利用価値も低下したこのダムの建設当初の徳山村の老人と少年の物語。日々独りでいることによりボケが進行した老人、そんな老人を家族は厄介者扱いするが、一人の少年だけは釣り名人の老人を慕う。子供とのふれあいの中でボケが解消されてきた老人は、やがてダムの底の沈んでしまう幻の淵へと2人で釣りに出かけ、そこで老人は一時の夢を見ながら倒れる。過疎問題、老人介護、公共工事に日々の生活、遠くの山村の話ではあるが実は私たちの生活とも密接に関係している事を考えさせられます。優等生すぎる映画ですが悪くはない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-11 21:13:53) |
33. 二人の武蔵
男前の大競演!天下の二枚目・長谷川一夫、雷様こと市川雷蔵、若かりし橘警部・本郷功次郎、宿敵・小次郎には美しい勝新です。殺陣シーンも満載ですが、両巨頭の魅せる殺陣に少々不満もありますが、そんな中で勝新の殺陣の迫力は際立ってます。勝新・玉緒・鴈治郎の3人も共演で、中村玉緒の可愛らしさにドキッとさせられます。 6点(2005-03-11 22:45:43) |
34. 風林火山
鎧、甲冑姿の武者、騎馬隊が実にカッコ良いです。村上勢の騎馬弓隊が特によく、川中島より良かったです。川中島の有名な信玄・謙信のシーンは錦ノ介信玄VS裕次郎謙信のアップばかり、引きの映像が一つも無いから迫力も伝わらず大減点です。でも一太刀交えた後の裕ちゃんのニヤリ微笑む顔がニクイです。山本勘助が天下平定のような野望を持っていたとはにわかに考えがたいが、どんな人も年と共に思考は鈍るんですねえ。子供時代の勘九郎君もなんか微笑ましかったなあ、将来息子に泣かされるとはねえ。 6点(2005-02-08 23:59:11) |
35. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
その昔、ラジオで中山美穂が大好きな映画と語っており慌てて観にいった記憶がある。年を取っても彼らのように音楽をこよなく愛する、そんな老人になれたらかっこいいんでしょうね。よく行くバーで趣味でジャズを演奏してる結構年配のグループがおり、彼らはテクニックなんか大した事ないし、若者のような熱気もないが、人生経験をつんだ人間しか出せないような渋く、沁みる味のある音を聞かせてくれる。映画のジイサン達同様、音楽に年齢は関係ないんだなと思わせられます。 6点(2004-12-22 18:32:07) |
36. ブレインストーム
根本的なテーマはいいんですが、哲学的、宗教的になるとパクリ色が強くなりすぎるためなのか、可笑しなサスペンスタッチにしてしまったのが残念。真っ向勝負しても十分、面白さを持った映画なのでもったいないです。 6点(2004-04-12 18:57:33) |
37. BROTHER
ニグロ、ヤクザ、親族、様々なブラザーのドラマ、相変わらず世捨て人のような人生を達観しているビートのアニキ。死を恐れているから殺すのか、死が怖くないから殺せるのか。人生の幕の引き方って難しいですね。 6点(2003-11-16 10:20:53) |
38. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM>
生き生きとしたミッチョンと陽炎のようなテロリストの浅野、生餌の金魚とそれを食わなきゃ生きられないアロワナ、アロワナの体色を輝かせるためには、生きのよい真っ赤な金魚が必要です。陰陽のメリハリの利いたドラマです。 6点(2003-11-16 10:09:11)(良:1票) |
39. フィアレス
生と死の二つを分ける違い、死を超えたマックスは死に取憑かれながら活きてゆく。死ねない中で生きる意味を模索する。死を迎えるマックスは初めて生きる意味を自覚して幸せそうに死んでゆく。 6点(2003-11-16 09:59:40) |
40. フィッシャー・キング
ギリアムにしては普通っぽい作品、相変わらずの妻を亡くした大学教授、これって確信犯なのかなあ。衣装や聖杯とか騎士とからしさはちゃんとありました 6点(2003-10-29 16:18:00) |