21. プレシャス
《ネタバレ》 「環境が悪いから・・・・」とネガティブな悪循環に陥ったままでは全てを失ってしまい、守るべきものも守ることができなくなってしまう・・・・。では、守るべきものを守っていくためにはどうすべきなのか?この映画はこんな問いの答えのヒントを我々に与えてくれる作品です。 そして、様々な逆境に打ちのめされそうになっても、それに負けることなく前向きに進んでいく主人公の姿は本当に勇ましく見習いたくなりましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-12 22:32:51) |
22. 冬の小鳥
《ネタバレ》 主演のキム・セロンの素晴らしい演技に最初から最後まで惹き込まれっぱなしでした。親に捨てられた少女が苦しみながらも寂しさや悲しさに負けずに成長していく姿が本当に意地らしくて可愛らしかったです。何よりも終盤で見せる笑顔が本当に印象的でした。 そして、過剰なフィクションを盛り込むことなくその姿を静かにそして繊細に描いたウニー・ルコント監督の技量も見事でした。 [映画館(字幕)] 8点(2010-12-01 00:08:32) |
23. ブルーノ
《ネタバレ》 第3者が中々近寄れない様々な問題におちゃらけながらも堂々と突撃し挑発的な態度を取ることによって当事者の本音や問題の実像を抉り出すサシャ・バロン・コーエンの姿は見応えがありましたね。下品で悪ふざけが過ぎるシーンも多かったですけれども。 ユダヤ人とパレスチナ人の間に立って「一緒にキリスト教徒を(略」とか「韓国と北朝鮮は争いをやめて、どちらも中国人でしょ」とか中々ブラックジョークもきつく利いていて面白かったです。 ただ、一番のサプライズは最後の歌のシーンですね。あのロックスターたちが出てきたときは本当にビックリしました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-06 00:42:56) |
24. ブッチャー・ボーイ
《ネタバレ》 未熟で幼い少年期の心理の暴走を巧く描いているとは思いますが、とにかくブラック過ぎてちょっとひいてしまいました。主人公の少年の悩み(家族や友人関係等)は結構皆心あたりがあるとは思うんですけどね・・・・・。まあ、しっかりと人生の基盤作りを後押ししてあげる存在が子供には必要なんだなと感じましたね。 しかしまあ、内容的にはアレなんですが、本当にこの作品の音楽の使い方は見事としかいいようがありませんね。なんと言うか「合ってないけど凄く合ってる」というような不思議な感覚でした。 ちょっと過激なアイルランド版「ライ麦畑でつかまえて」といったところでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-02-05 00:04:38)(良:1票) |
25. 船を降りたら彼女の島
《ネタバレ》 美しい瀬戸内海の風景とゆったりとした時間の流れに心が癒されましたね。そして、内容も自分が辿ってきた過去を思い起こし、自分を見つめ直していくという普遍的なもので非常に共感できました。 愛媛に旅をしに行きたくなる作品でした。また、押尾コータローの音楽も良かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2009-12-19 00:12:00) |
26. フィッシュストーリー
《ネタバレ》 何かを表現することは、世界を確実に(ほんのわずかかも知れませんが)変えていき、その積み重ねが我々の歴史を築きあげていく。なんというかそんな壮大な事を考えさせてくれる素敵な「FISH STORY(ほら話)」でした。 まあ、75年のシーンの登場人物たちがちょっとキレイ過ぎな感じがしましたけどね。 [DVD(邦画)] 7点(2009-12-06 23:48:39)(良:2票) |
27. フローズン・リバー
《ネタバレ》 女性版「グラン・トリノ」という印象を受けました。格差問題、人種問題、不法移民問題等々アメリカ社会の影の部分を鋭く描いています。作品全体を貫く緊張感に惹き込まれました。 凍結した川の荒涼とした風景が、まさに登場人物たちの状況を表しているかのようで非常に印象的でした。 [映画館(字幕)] 8点(2009-12-02 16:12:32)(良:1票) |
28. プライベートレッスン 青い体験
《ネタバレ》 つうか、何でそんなに深く重く思いつめるんだ・・・・なんて感じてしまうのはオッサンになった証拠なのですかね・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2009-09-26 00:09:56) |
29. フレフレ少女
《ネタバレ》 何なんだろう、この物足りなさは・・・・。旬の女優を主演に据え、落ちこぼれが這い上がり成功していくというとっても前向きで爽やかな青春コメディーの王道なのだから面白いに決まっているはずなんですけどね。何か、矢口史靖作品のできそこないみたいな中途半端な印象なんですよね。まあ、嫌いじゃないですけど。 [地上波(邦画)] 6点(2009-08-24 18:05:22) |
30. ブルックリン最終出口
《ネタバレ》 まあ、NYの吹き溜まりのような下町の日常を描いただけの作品なんですが、それだけにいろいろと考えさせられる作品でした。決してハッピーな物語ではありませんが、不思議と希望を感じられる終わり方も良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-07 14:36:32) |
31. プラトニック・ゲーム
《ネタバレ》 「難しい年頃」と「難しいテーマ」が融合してよくわからない青春映画になっています。 何というか、回想(妄想?)と現実が行き来する様はまるでフェリーニの『81/2』のようでした。 ラストもなんか後味が悪いですね。「これが現実だ!」というものを見せたいのでしょうか・・・・ [ビデオ(字幕)] 4点(2009-03-23 18:21:09) |
32. ブラックバード・フォース
《ネタバレ》 ユリアナという女性の訳のわからなさこそが、第三者では中々理解しがたいコソボの民族対立の状況を象徴しているように思えましたね。セルビア人とアルバニア人が普通に共存していたのに、突如憎しみ合うようになってしまう混乱した訳のわからない状況を・・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2009-02-16 16:59:24) |
33. BROTHER
《ネタバレ》 虚無的な暴力描写に満ち溢れ、日本では悲劇的に捉えられがちな「バイオレンス系北野映画」が、アメリカを舞台にすると半分コメディではないかと感じてしまうほどのアクション娯楽映画に変貌していて興味深かったです。日本では異質な北野映画の世界も、アメリカでは日常のことなんでしょうかね? しかしまあ、おなじみの北野組の面々がLAと全くマッチしていないのが本当に笑えました。この違和感もこの作品の魅力かもしれませんね。 奥の深さはあまり感じませんでしたが、アメリカナイズ(?)された北野映画ということで貴重な一本であることは間違いありません。 [地上波(邦画)] 7点(2009-01-29 19:35:34) |
34. フォーリン・フィールズ
《ネタバレ》 途中で目を覆いたくなるようなストーリーでしたが、現代の戦争をめぐる現実を痛烈に皮肉っていて興味深かったです。大量破壊・大量殺人を上手くやれば勲章をもらえる「戦争の論理」、バーチャルと現実の区別がつかなくなってきている現代人、平和維持という名目の下で大国のメンツ・思惑のために全く関係のない末端の兵士が戦地に送られる現実・・・・・。ラストの後味の悪さも含め、非常に考えさせられる映画でしたね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-01-25 19:18:33) |
35. ブダペスト市街戦1956 ソビエト軍侵攻
《ネタバレ》 ハンガリー動乱の中で自ら祖国防衛に立ち上がった若者たちの青春ドラマという感じでしたね。やや安っぽさも感じましたが、当時の実際の映像を交えたりしていてなかなか興味深く見ることができました。 凄まじい邦題が付いていますけど、まあ、(映画産業的に)マイナーな国の映画を字幕つきでDVD化してくることを感謝したいですね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-01-22 19:37:49) |
36. ブラックバード・ライジング
《ネタバレ》 書籍や報道からだけでは中々つかむ事のできない、「コソボの空気」が描かれていて非常に興味深い作品でした。アルバニア系住民とセルビア系住民の憎しみと復讐の連鎖は見ていて絶望感すら抱かさせるものでしたね・・・・。 また、かつてアルバニアを占領していたイタリアの軍隊が物語の主体となっていたりと、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれるバルカン半島情勢の複雑さも感じ取れました。 しかし、IMDBで見るとどうやら200分の作品をかなりカットしてDVD化しているようです。できれば完全版を見てみたいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-16 20:02:57) |
37. フォロー・ミー
《ネタバレ》 「探偵さん、何してはるんですかw」と突っ込みながら観ていましたが、観終わった後は人間関係について考えさせられましたね。 何というか、キュートなミア・ファローと美しいロンドンの町並みの魅力が満載で非常に印象深い映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-28 12:34:24) |
38. ファーストフード・ネイション
《ネタバレ》 最近では偽装やら薬物混入やら次から次へ出てくるもんで、それほど衝撃を感じなかったのはちょっと悲しかったです・・・・。 結局のところブルース・ウィルスが言うように「牛の糞がハンバーガーに混入してたって焼いてしまえば問題ない」的ないい加減さが金儲けと結びついてしまうのが問題なんですよね。そして、この作品はそういう問題をわかっていながら目先の金や生活のために見て見ぬふりをしてしまう我々現代社会に生きる人間の姿も風刺的に描いています。檻が壊され逃げることもできるのに全く動こうとしない食用牛たちの姿は非常に考えさせられました。 しかし、キャスティングが豪華でちょっとびっくりしました。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-18 20:30:26) |
39. ブルース・ブラザース
ハチャメチャだけど常にクールなブルース・ブラザーズに、JBやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリン等の超大物歌手たちが歌って踊る・・・・・何度観ても楽しい映画です。映画館で観たかった! [ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-07 22:31:50) |
40. ブラザーフッド(2004)
《ネタバレ》 大国間の思惑・対立により、同じ民族同士が殺し合うという不条理とも言える朝鮮戦争の悲惨で哀しい姿(もしかしたら日本でも同様な事態になっていたかもしれないと思うとゾッとします・・・・)を見事に描ききった作品ですね。 ここで描かれる兄弟の姿は、意味も良くわからないまま戦争に放り込まれた多くの庶民たち、そして南北朝鮮の象徴であるように思いました。そして、最初は韓国軍で、そして途中で北朝鮮軍に寝返った兄の描写からは、この戦争の本当の敵は北朝鮮(韓国)では無いというメッセージが感じ取れました。 やや、戦場シーンが過剰気味のような気がしますが、この悲劇を後世に伝える非常に貴重な作品だと思います。 [地上波(字幕)] 10点(2008-08-04 19:14:18) |