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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2395
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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21.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
ご存知究極のハイブリッド・ムーヴィー、まるで一本で二本の映画を観た様な気分になれます(笑)。タランティーノとロドリゲスがコンビを組んだ映画の中では本作がいちばん面白いんじゃないでしょうか。冒頭の酒屋のシークエンスから、タラお得意の緊迫感あふれる展開で痺れてしまいます。東の三池崇史か西のロドリゲスかと言われるぐらいやり過ぎるロドリゲスの事ですから、後半のバンパイア編はもう無茶苦茶でございます。でもあのお店ティティー・ツイスターはバンパイアさえいなければ実に楽しそうですね。私もセス・ゲッコーじゃないけど毎日でも通いたいぐらいです(笑)。 でもいろいろ言われますけど前半のクライム・バイオレンスと後半のスプラッター・ホラーの相性は悪くないないので観終わってしまうと不思議と納得してしまうところもあります。ここら辺はさすがタランティーノ、バカやってる様に見えて深い計算のうえで書かれた脚本なのです(本当か?)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-18 22:51:05)
22.  フェイズIV/戦慄!昆虫パニック 《ネタバレ》 
この知る人ぞ知るカルト映画が遂にDVD化され気楽に観ることが出来るようになりました。良い時代です。 「蟻を調教して演技させた」というウソ臭いエピソードは聞いていましたけど、観終わってひとこと、「これはホントに演技しているとしか言いようがない…」。生き残った蟻が死んだ蟻を並べてゆくシーンがあるのですが、まさかこんなシュールな映像を見せてくれる映画があったとはただただ驚嘆するばかりです。またどアップで映し出される蟻の姿がもう凄い迫力で、まるでエイリアン・モンスターみたいです。そう言われれば女王エイリアンを中心にしてコロニーを造る生態は、モロに蟻の世界のメタファーなんですね。ですから、昆虫アレルギーというか虫嫌いの方はこの映画を避けた方が無難でしょう。 監督はタイトルデザインの巨匠、ソウル・バスです。意外ですが、長編はこの映画だけですが短編映画は何本も監督していて、オスカーの短編映画賞も受賞しているんですね。でも本作ではパラマウントには受けが悪くてラスト10分をカットされてしまったそうです。それはマイケル・マーフィとリン・フレデリックが蟻に管理されて人類が異質なものに進化してゆくところが描かれていたそうで、「なんでカットしちゃったの!」と悲鳴を上げたくなるような気分です。
[DVD(字幕)] 8点(2014-07-05 20:55:17)
23.  ブルー・マックス 《ネタバレ》 
『レマゲン鉄橋』もあるし、ジョン・ギラーミンは戦争映画を撮らせると上手い監督です。もっとも本作の場合は、製作総指揮のエルモ・ウィリアムズの功績が大だと思うのですが。泥まみれで地面を這いまわる歩兵から、既に時代錯誤になっている騎士道精神が幅を利かす貴族的な航空隊に転属してきたジョージ・ペパード。始めから終りまで嫌われ者として描かれますが、良く考えると最初のうちは戦果をあげて早く勲章が欲しいと奮闘しているけど、協調性が皆無の性格が災いして軍人貴族の同僚たちから白眼視されているだけの様な感じもします。でもそういう観方も同僚ウィリーの戦果を横取りしたときからは崩れてしまい、後は破滅するまで暴走は止まらない。死ぬ間際になってやっと貰えたプール・ル・メリット勲章(ブルー・マックス)が、首にかけられるときに大写しになるカットが無常感に満ちていました。 使われる両軍の航空機はレプリカながらもすべて実機を飛ばして撮っており、文句なしの迫力です。まだ制空権という概念が生まれる前のことですから、物語の前半は地上戦の推移とは関係なく勝手に空中戦をやっている感じです。それがドイツ軍最後の攻勢作戦“カイザー・シュラハト”が始まると地上掃射が重要な任務になってくる、ここら辺は時代考証が行き届いています。地上戦も予算をかけて緻密に再現されており、地上掃射のシーンの迫力は空中戦シーンを凌ぐほどです。名優ジェームズ・メイスンの狡猾で非情な将軍も印象に残りましたが、何と言ってもほとんどニンフォマニアみたいなウルスラ・アンドレスの伯爵夫人、フェロモンの放出が強烈でした。
[映画館(字幕)] 8点(2014-04-14 22:15:58)
24.  冬のライオン 《ネタバレ》 
キャサリン・ヘップバーンが、この映画で『ファニー・ガール』のバーブラ・ストライサンドと同点でオスカー主演女優賞を分けあったのは有名な話ですが、これだけ格調のある堂々とした演技を拝めるのは滅多に体験できることじゃありません。ピーター・オトゥールとの壮絶な騙し合いと相手の心理を知り尽くしたうえで撃ちまくる壮絶なセリフのバトル、あの『バージニア・ウルフなんてこわくない』の壮絶さに匹敵するんじゃないですかね。 ピーター・オトゥールはこの映画の前に『ベケット』でもヘンリー2世を演じているわけで、ヘンリー2世は『アラビアのロレンス』とならぶ彼の当たり役でしょう。アンソニー・ホプキンス、これも彼の名演の賜物なんでしょうけど、歳の割には妙に老けて見える“ライオン・ハート”リチャードがとても印象に残りました。 時代考証的には正しいのでしょうけど、ヘンリー2世やフランス王フィリップ2世たちのとても王族とは思えない質素と言うか粗末な衣装には驚いちゃいました。でもキャサリン・ヘップバーンの装束は同じ様に質素ではあるが気品があって、特にラストにかけて身にまとうドレスの鮮やかな赤は気品に満ちていました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-16 17:10:05)
25.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 
この当時としては、珍しく成功した続編もの映画と言えるかも、でもオリジナルを超える出来ではないことも確かです。こういう傑作の二番煎じの様な仕事を引き受けるのも、J・フランケンハイマーが職人監督ならではのことでしょう。シャブを打たれてボロボロになったポパイ刑事の治療とその禁断症状に苦しむさまやヘロインを缶詰に仕込む過程を丁寧に見せるなど、ディティールを追求する映像に拘るフランケンハイマーらしい作風です。銃撃戦などのアクションはリアリティには欠けるけどオリジナルよりパワーアップしてるのは確かです。でもトロリー・バスに乗り込んだシャルニエ(このシーン自体がオリジナルの地下鉄シークエンスへのオマージュです)をポパイ刑事がひたすら走って追いかけて最後に射殺するまでを一気に見せてくれるところなんか、さすがフランケンハイマーと褒めてあげたくなります。 息を切らせながらもひたすら走るJ・ハックマンを観てると、この路線を選んでB・ウィリスやL・二―ソンの様なタイプのアクション・スターとして活躍する道も彼にはあったんじゃないかと思いました(笑)。
[映画館(字幕)] 8点(2013-06-01 15:49:14)(良:1票)
26.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
レベッカ・ローミンとリー・ラスムッセンなんて、デ・パルマ先生あいかわらず女優を選ぶセンスがいいですねえ。久しぶりに私がデ・パルマに期待していた映画を撮ってくれたというのが実感です。時計、水、逆光、あとで思い起こすとこれほど濃密に映像の仕掛けが込められたミステリーも、ちょっと珍しいぐらいです。迷彩服を着た女が登場するシーンは二度ありますが、ここ良く考えると辻褄が合わないんですよ。でもこのシーンを含むラストの展開は、観客にデジャブを感じさせる見事な映像トリックになっているんですよね。ストーリー・テリングの腕前も以前より洗練されているし、やっぱりデ・パルマは現役映画監督の中でも最高のテクニシャンです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-12 23:17:57)
27.  フォー・ザ・ボーイズ 《ネタバレ》 
自らプロデューサーも兼ねて気合が入っているだけに、ベット・ミドラーのパフォーマンスは一見の価値あり、観て損はしないでしょう。ただあの老けメイクはちょっと凄かった、思わず淡谷のり子を思いだしてしまいました。ということは、淡谷のり子は若いころはベット・ミドラーみたいだったということでしょうか(笑)。そしてジェームズ・カーン、本作を観て彼ほど過小評価されている名優はいないとつくづく思いましたよ。この二人の掛け合いは、まるで本当にコンビを組んでるみたいに息が合っていました。ベット・ミドラーの歌う『イン・マイ・ライフ』はもう絶品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-29 02:14:34)(良:2票)
28.  不機嫌な赤いバラ 《ネタバレ》 
この頃のニコラス・ケイジはいい演技をしてたんですねー。大女優シャーリー・マクレーンとがっぷり四つに組んで一歩も引けを取っていません。マクレーンは我がままで気まぐれな元ファーストレディー役というあまりキャラを創る必要のない役なのですが、ニコジーは劇中ほとんどがなったり悪態をつくシーンがない彼としては珍しく落ち着いた演技はなかなか達者です。言ってみれば『ドライビングMissデイジー』の変形版みたいなプロットですけど、後半マクレーンの誘拐騒動というちょっと強引な展開はそれまでのいい雰囲気をぶち壊してしまったのが惜しいところです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-13 01:18:16)(良:1票)
29.  フレンズ/ポールとミシェル 《ネタバレ》 
悲しいことに、アニセー・アルヴィナはもうこの世にはいません(2006年ガンで死去)。『小さな恋のメロディ』のトレーシー・ハイドほどではないにしろこの後作品には恵まれなかった彼女ですが、『フレンズ』のミシェルとしてその超絶的な美しさをフィルムに永遠に残せたのだから、幸福な女優だったと言えるのではないでしょうか。同じティーンエイジャーの恋を描いた『小さな恋のメロディ』と比べて本作はリアルでシリアスな作劇ですが、ポールとミシェルのままごとのような生活がアルル地方のため息が出るほど美しい自然(ここは、アルベール・ラモリスの『白い馬』と同じロケ地ですね)の中で展開されるのでどこか寓話のような味わいが出ています。海辺を駆ける野生の白馬、繰り返し映される美しい落陽、そして麦畑の真ん中でハグするポールとミシェル、この映画は素晴らしい映像に溢れています。そして名曲中の名曲『フレンズ』を始めとするエルトン・ジョンのスコアも忘れてはなりません。ほんとこの頃のエルトン・ジョンは良かったですねー。 心に残る不朽の名作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-20 18:20:15)(良:1票)
30.  ブルーサンダー 《ネタバレ》 
久しぶりに観たけど、やっぱブルーサンダーはかっちょいいねえ、燃えます。ストーリーはB級テイストなんですが、この作品決してローバジェットじゃないので今観直しても決して古臭くないところが凄い。「どうやって撮影したんだろう」と言うような眼を見張らせるショットが連発で、いまだ本作を超えるチョッパー・アクションはないと断言できます。CG全盛時代ですから、こういう実機を飛ばす贅沢はもうあり得ないでしょうね。そして気が付いたのは、挿入されるTVニュースのキャスターが『ロボコップ』でも狂言回しとして出演しているマリオ・マチャドであること。主人公の名前は同じ“マーフィー”だし、本作からヴァーホーヴェンはインスパイアを与えられたのかな。そう言えばロイ・シャイダーと『ロボコップ』のピーター・ウェラーは何となく雰囲気が似てませんか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-10 23:13:04)(良:2票)
31.  ブルー・イン・ザ・フェイス 《ネタバレ》 
いやぁ、笑った笑った、マドンナには。私は好きです、この乗りとオフビートな展開は。各エピソードはほとんど長回しで撮ってるので、出演陣のアドリブが結構楽しめます。個人的には、カイテルととジャームッシュの取りとめのない駄ばなしが良かったですね。あとメストラみたいなカイテルの恋人、傑作でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-27 00:30:11)
32.  ブロークン・フラワーズ 《ネタバレ》 
うん、この終わり方でいいんですよ。ただ、あそこでビル・マーレーの実の息子を出すのは、ちょっと反則技、楽屋落ちが過ぎると言うものです。マーレーは確かに上手いのですが(特に目線の動かし方は、もうサイコー、名人の域に達しています)、キャラがどこか『ロスト・イン・トランスレーション』とかぶっていて、彼はこれからもこういうオフ・ビートな役柄を期待されてしまってちょっと可哀想でもある。私はこの映画けっこうツボですが、なんか今までのジャームッシュとはちょっと作風が違うなと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-14 00:34:41)
33.  ブロードウェイと銃弾
いわゆるバック・ステージものとしては、まれに見るほどの面白さ! また星の数ほどあるコメディ映画の中でも飛び抜けた完成度の高い脚本です。そして脇を固める三人(ウィースト、バルミンテリ、ティリー)の個性あふれる演技が楽しい。普段は癒し系の役柄が多いD・ウィーストですが、派手な大女優を見事に演じていてオスカー受賞も納得です。アレン・コメディの最高峰と言えるでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2010-04-02 00:47:07)
34.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
ロビン・ウィリアムスという役者に抵抗感があり彼が主演というだけで今まで避けてきた作品が多かったのですが、本作ではそのアレルギーが払拭された良い演技でした。『呪われた映画作家』テリー・ギリアムが、こんなにハリウッド映画の伝統に則したヒューマンな作品を撮るなど想像もつきませんでした。この映画、前半は1メートルぐらいの位置から仰ぐように撮った映像が多用されていますが、これが中盤以降しだいに目線以上の高さに上がって行くところなど、主要登場人物の心理が投影されているようで良かったです。そして駅の雑踏が突然舞踏会に変わるシーンは、その発想の素晴らしさと見事なカメラワークで映画史に残る名シーンとして記憶されるでしょう。素直に観て良かったなと思える作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-28 22:47:25)
35.  フロスト×ニクソン 《ネタバレ》 
たとえれば、古舘伊知郎が小泉純一郎をインタビューで追い詰めるということでしょうか(低俗な譬えですみません)。ディベイトとスピーチの国アメリカだけあって、脚色もあるでしょうがこれだけ迫真のインタビューは日本のマスコミでは実現不可能なのが悔しいところです。しかし最後に勝負を決めたのがニクソンの表情だったというのは、戦う土俵がテレビというメディアだけに実に皮肉な結果です。本作でも言葉の応酬よりも、二人の表情演技の超絶さに感嘆させられました。それにしてもニクソンが辞任後も政界にリベンジする気が満々だったというのには驚きです。またニクソンのことを周囲が未だに『大統領』と呼ぶのが奇異に感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-19 01:05:56)
36.  プレッジ 《ネタバレ》 
回収しない伏線が多い映画はあまり好きじゃないのですが、本作は力技で押し切られたという感じでしょうか。確かにあのカタルシスからはあまりに縁遠いラストはショーン・ペンらしいところですが、でも普通の人生ではありふれて起こっていることなのですよ。あんな結末を観たくて映画に金払っているわけじゃない、と思う方もいるでしょうが、ちょっと大げさに言えば人生について考えさせてくれる良作だと私は思います。ジャック・ニコルソンは『アバウト・シュミット』とかぶるところが多い役柄ですが、どちらも同じ時期に製作されていますので役作りは楽だったのでは。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-24 20:45:52)
37.  ブリット 《ネタバレ》 
マックイーンって生涯刑事役はこの作品だけなのですね。この作品のマックイーンは確かにクールですが、想像以上にいろんな表情を見せてくれるのが楽しいですね。バーの店内で演奏するベーシストや空港で射殺された犯人を見る乗客たちの表情など、独特のスタイルが感じられる撮り方です。元祖カーチェイスは、古さを全然感じさせない迫力でした。ラストの空港敷地内での追っかけこは、「ヒート」を思い出しました。「ヒート」はオマージュだったのですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-12 01:37:19)
38.  ブレージングサドル 《ネタバレ》 
おバカ映画なのに、この力が入った主題歌はなんなんだ!フランキー・レインが歌っているのですよ。確かにお得意の下品ネタや差別ネタは炸裂してますが、メル・ブルックスの最高傑作コメディですね。ラスト20分のドタバタは、30年以上前の作品とは思えない破天荒ぶりです。この映画、全米映画協会かなんかが選出したアメリカ喜劇映画ベスト100でなんと第6位にランクされているのですよ。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-03 01:20:01)
39.  ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 《ネタバレ》 
リメイク版ではリーアム・ニーソンが起用されているそうだが、まさに北欧に生まれたリーアム・ニーソンともいうべき男ステラン・スカルスガルド。ぞのいかつい容貌には惚れ惚れさせられてしまいます、そういや本作では一切笑顔というか緩んだ表情を見せませんでしたね。まさにバイキング子孫の北欧男という感じなんですが、最近売り出し中の息子のビル・スカルスガルドが親父とは似ても似つかないラテン系の顔なのが不思議。 私が感じたのは、監督のこの映画での撮り方は北野武の風味が強いなということ。たしかにギャング同士の会話などにはタランティーノ風味もあるかもしれませんけど、場面転換や遠景に拘りを感じさせる景色の見せ方などは、北野武が撮ったと言っても違和感がないんじゃないですか。劇中で死人が出るたびに入る十字架と死者の名前のカットも、実にシュールで雰囲気があったなと思います。言われてみると「そうかな?」と納得はしますが、個人的にはこの映画が観終わるまでコメディだとは感じませんでした。でも観たときにはちょっと理解できなかったラストは、コメディとして観ればとてつもなくシュールなセンスですよね。 ノルウェーというととても民主的で平和な国というイメージがありましたが、当たり前ですがノルウェーにもギャングや反社がいるんですね、おまけにセルビア人マフィアも。あとノルウェー人がデンマーク人を嫌っていることも判りました(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-15 21:59:09)
40.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
私はフェミニズムにも#MeTooにも正直言って関心は薄いけど、あのバカ医学生たちがやらかしたことは普通に弁解の余地がない立派な犯罪でしょ。その事件で親友ニーナが自殺してしまったキャリー・マリガンの復讐譚を見せられるわけですけど、彼女自身もやっぱおかしいんじゃないでしょうか。事件から7年たって、飲み屋で泥酔したふりをしてヤルことを目当てに声をかけてきた男たちを懲らしめるのが唯一の趣味みたいになっている、これじゃセルフ美人局ですよ(笑)。そんな彼女が医学部の同級生だったライアンと偶然再会してから親友が自殺に追い込まれた顛末がフラッシュバックの様に蘇ってきて亡きニーナに成り代わったように復讐に邁進し始める、でもニーナの母親が言った「前へ進んで、お願い、みんなのために…」という歎願がほんとは正論なのかもしれない。最初は学生時代の女友達や教授には嫌がらせみたいなレベルだったけど、この女も相当性格が悪い(笑)。それがライアンの秘密を知ってからはどんどんエスカレートしてゆき、自分にはちょっと衝撃的だったラストの展開になってゆくのです。 この映画で感情移入出来るキャラには巡り合わなかった気がするし、みんなクソみたいな連中で復讐は成就したと言ってもカタルシスはなくて正直言って後味はすごく悪い。でも後半の脚本の構成力はとくに秀逸、怒涛の展開は息を飲まされました。だいいちキャリー・マリガンが演じるヒロインの名前が“カサンドラ”というところからして意味深、性被害を訴えても男性優位の社会では信じてもらえない・相手にされなかったという悲劇を、ゼウスに呪いをかけられたギリシャ神話のカサンドラに重ねているような気がします。 どうしても意味が理解できなかったのは、途中からチャプター建ての様にシーン転換のカットにⅠ・Ⅲ・||||(何故かⅣではない)というローマ数字があるところで、最後にはその||||に斜線が入るんです。どなたかこの意図するところをご教授いただけませんかね?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-15 23:15:05)
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