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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2008
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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41.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
*ネタばれしてます。未見の方は御注意。や、あまりに予測不可な話だったので、もっと説明がほしくて「えっこれで終わり?」とエンドロールを眺めながらうろたえた。でも録画していたのを幸いに何度か観返してみるとちゃんと全部言い尽くしているんですよね。伏線もすっかり回収してて謎を残さない。 ぐるぐると還って始まりも終わりもない物語を巧みに整理できている構成力は満点です。 ちょっと物足りないのは仕組みの説明に終始していてドラマとしての広がりが無いこと。タイム・パラドックス系の他作品に見られるような、他者(両親とか殺し屋とか)が関わってきてそこから事件スタート、という展開じゃないので「ああ、そういうことだったんだ」で感想が終わっちゃう。登場人物がほぼ一人の話なのでそれも仕方ないのですが。 あとねえ、個人的に腑に落ちないのが「自分」に恋するかなあ~というところ。子供まで作るかなあ。わが身に置き換えるとどうにもキモチ悪くてちょっとそこはノレなかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-26 00:15:26)(笑:1票) (良:2票)
42.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 《ネタバレ》 
これぞ資本主義の行き過ぎた見本。ザ・弱肉強食。こんなのどうしても創業者サイドに立って見ちゃうよ 人間の情をもってして考えるなら。レイ、何もアイデア出してないじゃん。 人の考案を使ってこんなに成功するんだなあアメリカは。もちろん「権利」についても世界一法的に守られる国だとは思うけど、その法的解釈のグレーゾーンを巧いこと出し抜けるレイとそのブレーンの賢しいこと。哀れお人よしで田舎者のマクドナルド創業兄弟は何もかも取り上げられるのだった。契約破棄の和解金を得たからヨシ、ということではないですよね。彼らの誇りと生き甲斐を横取りしたんですから。 ほぼ共感を得られないであろうレイ・クロックをマイケル・キートンが怪演。冒頭から誠意の無い顔つきでこちらを圧倒。良心も躊躇も無い、あるのは図々しい野心だけという凄い人格のキャラですな。糟糠の妻から仕事仲間の嫁へと乗り換え、私生活までヒドイ。M・キートンのことまで嫌いそうになっちゃったし、マクドナルドもがぜん下品に見えてくる。店側としてはこの映画を公認していないとか。そりゃそうだろうねえ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-05 17:16:00)(良:2票)
43.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソンのアクションて、ほぼ洗練されてなくて武骨で力技なんですね。そこが魅力でもあるんだけど。今作も重たいオジサンのまっすぐな力仕事が狭い機内で大炸裂。力技は脚本にまで及んでまして、忍者まがいの吹き矢殺法をはじめ、爆弾で穴開きドア飛び片エンジン停止のジェット機を着陸させる強引さ。面白かったからいいけど。 無茶といえば航空保安官たるニーソンが「一年間無料!」を叫んで客を黙らせたのには笑ったなあ。いいのかなあ。 サブキャラの乗客らも存在感のある仕事をしているのが本作の強みです。一人一人が印象強い顔立ちの役者を使い、物語を回す仕事をしている。泡吹いて倒れた弁護士のおじさんですらインパクトが強い。副パイロットなんか名前も分からないけどすごくかっこ良いしね。パニックムービーとして高水準の出来なので、ニーソンファンじゃなくても楽しめると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-23 15:08:35)(良:1票)
44.  ブルーサンダー
映像がこんなにも重量級の質感を伴う映画は、技術が進んだ現在では逆に作ることが不可能になっちゃったんだろうな。煩わしい規制をなんとかクリアして都市上空でのヘリ空中戦をロケするなんかより、コンピュータ画面で加工するほうが安上がりで簡単でしょうから。だから、こういう武骨で生の手触りな映像作品にはもう永遠に出会えないのです、きっと。 だってこのブルーサンダーの雄姿、その爆音、見てごらんなさい。黒々と漆黒の夜景に浮かぶその異形。橋の下を、高層ビルの脇をすり抜けるマシンの機能美。メカマニア垂涎の完璧な美しさがここにあります。ロイ・シャイダーの、飄々とした渋い佇まいがまた合うんだ、このヘリのパイロットとして。 そして製作年から現在に至るまでの間に、映画の中でしか起こりえないと思っていたシーンが現実となってしまいました。ミサイルが貫通し、煙に包まれる高層ビル。否応無く9月の事件を思い出させるこんな描写はまずもって二度と制作されることはないでありましょうから、そういう意味でも本当にレアな映像作品です、これは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-25 00:02:25)
45.  フィフス・エステート/世界から狙われた男 《ネタバレ》 
ジュリアン・アサンジと初期スタッフとの、創設から諍い別れまでの一連のドラマがまるでロック・バンドのメンバー入れ替え劇みたいだ。考えが合わなくなってくるんですなあ 人間同士ってのは。 当初はウィキリークスの意義を大いに感じながらの観賞だったけれども、だんだんダニエルの言い分とアサンジとどちらにジャッジを下すべきなのかわからなくなった。そこが本作の狙いだろうけど。 アサンジの虚言癖などは大義の前には目をつぶるくらいのものではあろうけど・・、でもやっぱりあの「苦労」白髪は毛染めだったエピソードはかなりアサンジの深い所を突いているのじゃないかと思った。個人的に信頼する気が失せるな、私も。 情報の加速する流れは止められない。”フィフス・エステート”(=第五の権力)としてアサンジを是とするのか否とするのか、今生きている我々全員に突きつけられた課題でありましょう。 変人顔を生かしたベネさんの怪演も印象的。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-08 00:38:29)
46.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
余程ひねくれていない限り、ああふつうにいい話だ、と思うのではないでしょうか。女手ひとつで家を切り盛りしなければならなくなったエドナと周囲の人たちの人生ドラマですが、これがキレイすぎず、クサくも無くシンプルな描き方で好感が持てました。 画が明るくて清潔なので悲愴感は漂わないですが、借金が発覚したり、大陸規模の激甚災害に襲われたりで、自分だったらどうしようと思っちゃうほどスポルディング夫人の状況はキビシイ。おまけに身内である姉夫婦の内実は不倫が進行中で、それを知らされるこちらは胸がざわざわします。 エドナをサポートすべく配されたのが綿花栽培に詳しい黒人の流れ者と、白人の傷痍軍人。マルコヴィッチ演じる盲目の白人を一人入れたことで、この家に絶妙なバランスが生まれます。KKKが根深く活動するこの地域では、モーゼスを守るのに夫人一人では難しい。傷害があっても、元軍人である白人の立場は絶対的に強いですし、綿花栽培を手伝えなくてもミスターウィルは夫人の支えになっているのでした。モーゼスだけで脚本的に充分なのでは、と当初思っていたワタシはこのキャラ配置の綾に唸りました。 そして祈りのラストシーン、いつのまにかその祈りは観る者のそれと重なり、思わぬ仕掛けが施されています。脱帽です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-13 00:21:48)
47.  不機嫌な赤いバラ
思うに、ニコラス・ケイジの魅力って何でしょうね。演技力はもちろん確かにある。この人の出る作品は良い物であっても駄作であっても、とりあえず私はいつもニコラスに説得されている。決してケビン・コスナーみたいなイケメンではない。背丈があって脚が長くて胸板も厚くて、とりあえず身体のバランスは良い。頭髪はいかんともしがたいので置いておく。 やっぱり表情筋の使い方がケビン・コスナーとは決定的に違うのだろうな。眉の寄せ方すら何通りもありそうだもの。 で、その眉を八の字にしたり怒らせたりして真面目くんSPを演じたのが今作。大女優S・マクレーンと堂々と渡り合い、頼りになるSPぶりはイケメンでなくともかっこ良い。大統領から直電がかかってきてメンタルをやられる場面はおっかしくて、コメディセンスもちゃんとあるニコラスなのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-23 23:58:45)(良:1票)
48.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
This is the デ・パルマ ムービー。ファンなら大喜び、そうでないならえー何これ?となってしまうかも。 この監督のクセを熟知している映画観ならば、例によっての”カメラを切らない”長い1ショットや、ヘンテコな場面分割や、ストーリーにいるのかいらないのか、観終わっても不明な場面の長々描写など、いやーデ・パルマのおっさん相変わらずだなあ、と笑みがもれるのだった。 女優の趣味は今作もお目が高く、美人を揃えてらっしゃる。エロ要素を捨ててはデ・パルマの名がすたる、とばかりにけっこう際どい使われ方をされている主演女優さん。でも舐めるように美麗に撮られているので女優冥利に尽きるのかも。 全身プラスバッグまで迷彩柄だなんて変なかっこだなーと思った私はちょっと不覚をとった。これはもちろん、デ・パルマおじさん十八番の、あからさまな伏線だったのですね。いやあ、デ・パルマ監督、好きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-03 00:09:40)(良:1票)
49.  フランティック
サスペンスとしてのストーリー性はちょっと弱いんだけど、漂うポランスキーイズムが中毒性ありで、その上ハリソン・フォードの小器用ぶりが発揮されているというお得な二本立てであります。 異国の地で妻がいなくなり、言葉は通じないわ仏警察はヤル気ないわで孤立無援の中、タフガイぶりを捨て去って半べそ顔で奮闘するハリソンがとても共感するキャラを演じてます。これは意外。全裸でぶっ倒れるという余興もこなしております。えらいです。 そしてポランスキーの醸す独特の不安感ときたら。妻の最後の姿のショット、部屋の暗がりにぼうっと浮かぶ不穏な白いスーツケース。屋根の上での足場の定まらない危なっかしさ。画の一つ一つがこちらの平穏をかき乱すのに有効で、この雰囲気だけでも120分見入る値はありました。そう、ラストの妻と彼女の交差する赤いドレス。意味は無くともこの鮮烈なこと。
[DVD(字幕)] 7点(2017-03-27 00:25:31)(良:1票)
50.  フランシス・ハ 《ネタバレ》 
フランシス、27歳。大柄、金髪、大股歩きのアメリカンガール。この、がさつで社交的で一生懸命夢を追う女の子は等身大のアメリカ女子なんだろうな。口コミでヒットする作品というのは、こういう「あるある」な魅力があるものです。生活環境は違えど、画面からあふれ出るリアリティに親近感わきまくり。 もうダンサーとしての可能性を探るにはほぼ期限が切れている年なのにあきらめきれない彼女。見てるこちらは「ああ~それは」とダメ出しの気分。聞かれてもいないのに恋愛観なんか披露しちゃったり、無駄遣い以外の何物でもないパリ旅行に思いつきで行っちゃったり、イタイとこ満載のフランシス。けれどキビシイ現実になんとか折り合いを付けながら、せっせと生きる彼女は”起き上がりこぼし”のようで、だんだん彼女を応援する気分になってくるのです。 必要以上にめげない。友人の助けで元気になれる。「メンタルがレズビアン」ぽいフランシスなので、ありきたりな結婚、家庭持ちみたいな展開は無さそう。私は彼女の幸せを祈る。 アメリカ映画のヒロインが「彼氏を作る」ことへの位置づけが低いってタイプは初めて観た。これがヒットしたというんだから、アメリカって国は裾が広い。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-13 18:28:46)
51.  フォックスキャッチャー 《ネタバレ》 
生まれつきお金がありあまる環境で育つのって良くないな。”何でも手に入る”ということは”何も得られない”のと同じこと。 この富豪の男が真に欲しかったのは母親の承認だもの。レスリングへの。翻って自分自身への。でも彼女の死によって永遠に手に入らなくなってしまった。 模型機関車に続き、きっとレスリングにもまた飽きるだろう。欲しい欲しい、自分への承認が。お追従ではなく真の人間関係が。鉄仮面のような無表情の下で、しかしジョンは確かに叫び続けていて、S・カレルの怖く哀れな名演だった。 自分の欲するものを全て持っているデイヴ。人望もレスリングの技術も。心の奥底で煮えるような嫉妬心はモーツァルトに対するサリエリのよう。もう少し、物語に起伏があったらスポーツ版アマデウスとも呼ぶべき名作になったかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-02 00:49:53)(良:1票)
52.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
家族って何だろうねえ。目に見えない情愛のみでスタートする不可思議なまとまり。常に順風満帆とはいかないのが世の常でして、ここに描かれる家族は予期せぬ事故に見舞われる。そしてそれをきっかけに明らかになる家庭崩壊すれすれの内情。ずっと進行していたのに気付かなかった綻びに突如直面した父親G・クルーニーの奮闘ぶりは涙ぐましい。 そりゃぶつけたくもなるわな。憤懣やるかたない思いを。たとえ相手が昏睡状態だとしても。でも別れの時が来たら、涙が頬を伝うのだ。この場面、複雑で多面体な”家族”という感情をリアルに描いていると思った。 家族にKOされつつあったお父さん、自らのアイデンティティを大王の子孫であることに見出し、親族らの意向を却下して再び生活を生き出す。ラストの、やけに生真面目なTVドキュメンタリーを見る親子三人をむしょうに応援したくなった。 今後土地のことでもめるだろうし、長女のしょーもない彼氏のこともやっぱり心配だ。 でもきっと上手くゆく。この世の皆、何がしかを抱えている。ゆったりとした音楽も伴って、しみじみと背中をさすってもらえたような想いが残りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-27 23:41:46)
53.  フィッシャー・キング
まあなんてギリアムらしからぬハートウォーミングなお話。ロビン・ウィリアムスの安定感やJ・ブリッジスのくずっぷり、女性陣の存在感の大きい芝居等、役者みんな光ってます。疲れた世の中にギリアムがふと心を暖める処方箋みたいなのを作りたくなったのでしょうか。 この場合フィッシャー・キングに聖杯で水を与えたのは誰だろう。ただ水を与えようとした者。結局のところ、ジェフも女たち二人も、そしてあの廃ビルに住まわせてくれた大家?も含めて周りの人間全部な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-19 00:18:35)
54.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
いやあ・・、いいのか こんなコトして。先人達が築き上げてきた映画理論というか、システムを思いっきり無視してやんの。そうだな、都市計画を練るとして、交通インフラをどうしようか、高架を通してスクランブル交差点も作って、時差式信号も配置して云々と整備された中を信号も歩道も無視して道ですらないトコまでぶっちぎって目的地まで行く、そんな感じだ。いいのか前半のクライム・パートは。どこ行ったんだ。タランティーノが気色悪いけどそれだけでいいのか。まあ、百歩譲ってゾンビならゾンビものとして頭を切り替えよう。だがしかしセックスマシーンのアイツ、ゾンビですらねえーっ。驚いちゃったよ、ここ。遊星からのなんとやらが混じってるよおお。 自由さでいったらシベ超といい勝負なんだけど、なんせ役者は一級品の芝居だしカメラも美術も上手いしお姉ちゃんたちも美形ときてる。勢いにのまれて、こんな高得点をつける私。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-10 23:37:37)
55.  フライド・グリーン・トマト 《ネタバレ》 
今では昔話となった老女の思い出話が、現在の行き詰った中年女を再生させてゆく。時間をまたいでの、二重構造になったお話がどちらも興味深くて観てて飽きなかった。過去の女二人の友情話の行方も気になるし、冴えないK・ベイツの悪戦苦闘ぶりも目が離せない。画が過去と現在に切り替わるたび、視点が変わって脳がリフレッシュされる感じ。 エブリンがイジーに影響を受けて変わってゆくとこ、ちょっと極端にすぎてまるで宗教に洗脳されているかのような描写はちょっとなあと思うけど、老いても瞳がきらきらと魅力的なJ・タンディの素敵さに免じましょう。 映像は明るくて米国南部の美しさが存分に堪能できます。K・ベイツの心境の変化が服装や髪型で表現されていたり、女性解放セミナーなる内容のトンデモぶりもなかなかの見所です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-27 00:30:24)
56.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 
リンチお得意の変態耽美映画。でも彼の作品にしてはぐっと理解可能なレベルです。冒頭のシーンがこの作品のアイデンティティを語りつくしています。咲き誇る花々に美しい芝生、飛び交うミツバチ。しかしその足元を深く探ってゆくと得体の知れないグロテスクな蟲がうごめいている・・、つまりこういうことなのだ、この世界は。 ここでぎょっとしていてはまだまだ。のどかな原っぱには人間の耳を配置したり、変態D・ホッパーの手元には吸入マスクとベルベット生地など、リンチの奇天烈なセンスが冴え渡ります。特に屋外に突如として現われるI・ロッセリーニの退廃としか言いようがない裸体には言葉を失います。光と闇、人物もこの二択にキレイに配置されるものの、光パートであるローラや母親らもなにかズレている印象を受ける。観たあとは三日ほどざらーっとしたヤな後味が残る名作であります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-02-16 00:08:17)
57.  ブギーナイツ 《ネタバレ》 
ポルノという、いかがわしさではトップレベルな業界の内部事情をちょっと離れた視点から、でも愛を込めて描いています。売れれば天下、かりそめのスポットライトと咲き乱れる徒花。しかし一歩外に出てみれば、“表”社会の風当たりの厳しいこと。銀行融資は受けられず、子供との面会も認められない。肩を震わせて泣くJ・ムーアの姿には胸が詰まる。 後ろ指を差される者同士、業界内部に入ってみればみんな互いに優しい。表世界に痛めつけれてしゅんとなって戻ってきたエディを、慈父の如く迎え入れる監督。想像だけど、彼が実家に戻ったならば、あの実母は完膚なく拒否しただろう。 モラルの危うい世界に人生を破壊されたW・H・メイシー扮するスタッフの写真が監督邸に掲げてあった。彼の作品への貢献を皆忘れない。かくも愛のある社会、何がそんなに悪いのか、“表”社会がそんなにエライのかと、このシーンで思わず憤激。子供に会わせてやってくれよお。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-10 00:20:53)(良:1票)
58.  フレイルティー/妄執
ラストの怒涛のタネ明かし、これなかなか凄いです。中盤までの、「ああーこのイカレ親父を誰かなんとかしてくれよう~」という辟易感が一気に変換されました。伏線がやたら早くに張られていたんだと気づくのもまた楽しい。子供の辛さに我慢して付き合って最後までご覧ください。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-11 00:41:21)
59.  ブルース・ブラザース
正直、ギャグシーンなんかは時代の洗礼を受けちゃって、今さら笑えるレベルではなくなってしまっているのだけど、それでもラストまでエンジンフルスロットルで突っ走る勢いの良さと、そうそうたるミュージシャン達が聴かせてくれるかっこいい音楽、まったく理不尽なまでに暴力的なレイア姫、この3点要素で7点はキープできてると思います。
[映画館(字幕)] 7点(2013-07-21 00:57:29)(良:1票)
60.  フレンチ・コネクション
街が、寒い。灰色で冷たくて、厳しい。息を白く吐いて両手をこすり合わせながら任務につくG・ハックマンとR・シャイダー。きついことにラストも甘くない。厳然としたリアリティと冴えない中年オヤジ二人の執念。自らに酔わないタイプのハードボイルド、心にずっしりと溜まります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2013-03-06 00:42:53)
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