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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2008
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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81.  冬の嵐 《ネタバレ》 
舞台は立派なお屋敷、外は猛吹雪、二人の怪しい初老の男、とサスペンスの舞台装置としてはなかなか良い線いってると思います。電話線が切られていたり、身分証が勝手に処分されてたりと彼女を追い詰める仕掛けも王道。秘書役のおっさんが、温厚・粘着質・主人愛型というまれに見るタイプの得体の知れなさを醸していて怪演、この人が一番良かった。 ところがですね、ゴシック・ホラーにもう少しでなれそうでなれてないんですな これが。 画そのものに暗い質感が少ないせいか、肝心の車椅子のじいさんがそんなに怖くない。サイコパスというより意地悪じいさんに見える。 SOSを受けた夫が、もっと慌てるべきです。いや急いだんだろうけど、あのタイミングでギプスをはずすシーンを挟むと、この緊急時に呑気なことやってるんじゃないよ、と誰もが思うだろうよ。 義弟の存在もギプスも、そもそもいらなくないすか?健康体の夫が一人で動く脚本の方がなめらかになりませんか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-07 14:32:11)
82.  フィンランド式残酷ショッピング・ツアー 《ネタバレ》 
まさかロシア国内では旧西側の映画作品が観られないってことはもはや無いと思うのだが、それにしてもこの”こなれてなさ”はかなりのレベル。なんか手持ちカメラで撮るのが新しいらしいよ?とばかり、全編にわたって張り切ったPOV映像がぶれっぶれ。観づらいよう~。あちらこちらで展開がもたつく脚本も素人ぽい。初めからえんえんと続く母子げんかには見てて相当ストレスが溜まる。あっさり繋がった彼女への救援電話も、肝心な命の危機についてトークが及ばない。こんなところで焦らされても観てる方はハラハラするよりイライラする。殺人者からなんとか身を隠した一室、一般的にはここでけっこう粘るなり、ピンチが次々襲うなり尺を取ると思うんだが、かなりあっさり脱出しましたな。 ただ、この素人くさい画がちょっと動画ぽくて映画離れしているとも言えるので、日常にふいっとイカレた連中がわいて出てきたような妙にリアルな恐怖の質感はある。 ぷいっと放り出したような終わり方には呆気にとられたが、ロシア・フィンランド合作というのにも驚いた。ロシア人の隣国コンプレックスも感じるし、フィンランドの人の懐の深さにも感じ入るなあ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-01-25 00:04:16)
83.  ブレーキ(2012)
んーなんかバランスの悪い意欲作と言いましょうか、中盤までは滞り、ラスト近くからは大急ぎな展開だ。 箱に閉じ込められてる間の状況説明をもっとスリリングに演出できないもんだろうか。ケータイや無線(なぜそこにあるのか、と犯人の意図に興味深々だったのに)で外の様子はなーんとなく分かるんだけど、大部分は主人公が衝撃であちこちに頭をぶつける描写ばかり。 終盤はこりゃもう「過ぎたるは及ばざるが如し」の見本みたいなもんで、完全にやり過ぎ。こんな感じの”ひっくり返し”なら、延々とできるじゃありませんか。→例・主人公が目を覚ますと(もちろん生きていた)そこは無機質な室内。現われた妻が衝撃の告白、自分は国防省ともテロリストとも無関係の団体IMF(ミッション・インポッシブルから無断借用)の一員であり、今回は潜入捜査の命を受けていたのである云々・・・ 人はこういうのをアホらしいと言うのではないですか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-26 22:24:44)
84.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
家族って何だろうねえ。目に見えない情愛のみでスタートする不可思議なまとまり。常に順風満帆とはいかないのが世の常でして、ここに描かれる家族は予期せぬ事故に見舞われる。そしてそれをきっかけに明らかになる家庭崩壊すれすれの内情。ずっと進行していたのに気付かなかった綻びに突如直面した父親G・クルーニーの奮闘ぶりは涙ぐましい。 そりゃぶつけたくもなるわな。憤懣やるかたない思いを。たとえ相手が昏睡状態だとしても。でも別れの時が来たら、涙が頬を伝うのだ。この場面、複雑で多面体な”家族”という感情をリアルに描いていると思った。 家族にKOされつつあったお父さん、自らのアイデンティティを大王の子孫であることに見出し、親族らの意向を却下して再び生活を生き出す。ラストの、やけに生真面目なTVドキュメンタリーを見る親子三人をむしょうに応援したくなった。 今後土地のことでもめるだろうし、長女のしょーもない彼氏のこともやっぱり心配だ。 でもきっと上手くゆく。この世の皆、何がしかを抱えている。ゆったりとした音楽も伴って、しみじみと背中をさすってもらえたような想いが残りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-27 23:41:46)
85.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
題材が題材なだけに、“あった出来事”を描写していけば、それは力強く感動的な物語になるに決まってるわけで。全チームに永久欠番の“42”、初の黒人M・リーガー ジャッキー・ロビンソンの受けた心無い仕打ち。耐えに耐えて偉業を成し遂げたロビンソンの「ええ話」はそれだけで心揺さぶられるものであります。 しかし映画作品としては、その既定路線をキレイになぞっているだけの優等生作品で少年少女向け伝記の枠を超えたものではありません。奥さんのサポートひとつにしても、ベタベタくっついてる描写ばかりではなく、彼女が闘ったであろう“対嫌がらせ”の具体的な話が聞きたかったし、野球ドラマとして観るなら 後任の高齢監督の名采配も見たかった。うーん物足りない。 とはいえ、やる気まんまんのH・フォードは渋い役どころを器用にこなしているし、気の利いた台詞も楽しい。「棺桶をバラで飾ればいい」「肌がたとえシマウマ模様でも俺はかまわん」等がお気に入りの台詞です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-20 00:36:02)(良:1票)
86.  ブルージャスミン 《ネタバレ》 
そうと自覚の無い愚かな人は、他者を苛々させるものだ。ジャスミンの自意識はとてつもなく高いプライドと見栄でできていて、「完璧な人生を生きるべき自分」に一片の疑いも持たない愚かな人だ。都合の悪いことには見て見ぬふりで先送り。確かに彼女は犯罪者ではないし、悪人ではない。だけど他人の人生を上から目線で否定する傲慢さ、良い人間でもないだろう。 上手いなあ、と思ったアレン演出はオープニングと、妹のキャラクター設定。 旧知の叔母らしき老婦人とファーストクラスで旅行中のジャスミン。ずっと語りっぱなしだけど、これは観客への状況説明なのかと思いきや なんと老婦人は辟易した顔で迎えに来た家族の元へさっさと向かうのだ。えーっ、他人だったんかーい、と客は驚き、初対面の相手にだらだらと自慢話をするジャスミンという女の人間性を一発で理解するのだ。 ジャスミンと対比の妹、これがまた絶妙に彼女と逆ベクトルの描かれ方なんですな。垢抜けない髪型、服装、バツ一、子供あり、スーパーのパート、と設定に抜かりない。ジャスミンが馬鹿にして止まない生活レベルなのだけど、彼女は姉のように自己承認欲求に心が縛られていないので、のびのびとして自由だ。感心なことに、ラストのけんか別れまで一度も姉のことを悪く言わなかった。 金は無くとも、人生をそこそこ楽しみ受け入れる妹、かたや酒と安定剤に頼りながらセレブ生活にしがみつく姉。 私はジャスミンが好きではない。やることなすことイタくて不愉快だ。だけど見栄をはってつい誇張するくらいのことは、誰でもやるだろう。「愚か」というだけでこんなに悲惨な結末を迎えるとは、震え上がってしまった。アレン怖いなあ。 ジャスミンを100%理解して演じたC・ブランシェットが凄い。充血した上目使いで自分の妄言に取り憑かれている彼女から目が話せない100分でありました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-16 01:02:34)(良:1票)
87.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 
この映画を、ドライバーの立場で観るか自転車乗りの立場で観るかでは、感じ方が随分違うだろうなあ。私は両方の立場になり得るので、初めこそはドライバーの気持ちで「わー迷惑だなあ」と思ったりもしたのですが。 いやあ、このカメラワークの見事さ。スピード感を伝える演出がなかなか秀逸で、思うにカー・アクションだとスピードが速すぎる、けれど自転車の速度くらいだと、人間が自然と体感できる速さとして脳がシンクロしやすいのじゃなかろうか。映画中盤ではびゅんびゅんと車列を縦横無尽に駆け抜けるメッセンジャーと、もう一体だ。実に爽快だ。 あ 話は無理矢理なこじつけ感があるのですが これはメッセンジャーを動かさなきゃならないシナリオ上致し方ないんでしょうな。あの元締めの中国系の親爺が金受け取った時点でGOサイン出せば、すんなりとコトは運ぶのでは。何故わざわざ紙のチケットにして受け渡し?・・というツッコミは野暮ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-13 00:31:53)
88.  フロム・ダスク・ティル・ドーン2
これは1作目の名を借りた普通のB級作ですね。1作目だってB級ではあるけど、有無を言わせぬ力技と熱量があった。これは普通です。普通ていうのは創作においてはあまりよろしくない。 もちろんクルーニーもジュリエットも出やしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-03-16 23:38:22)
89.  フィッシャー・キング
まあなんてギリアムらしからぬハートウォーミングなお話。ロビン・ウィリアムスの安定感やJ・ブリッジスのくずっぷり、女性陣の存在感の大きい芝居等、役者みんな光ってます。疲れた世の中にギリアムがふと心を暖める処方箋みたいなのを作りたくなったのでしょうか。 この場合フィッシャー・キングに聖杯で水を与えたのは誰だろう。ただ水を与えようとした者。結局のところ、ジェフも女たち二人も、そしてあの廃ビルに住まわせてくれた大家?も含めて周りの人間全部な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-19 00:19:17)
90.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
いやあ・・、いいのか こんなコトして。先人達が築き上げてきた映画理論というか、システムを思いっきり無視してやんの。そうだな、都市計画を練るとして、交通インフラをどうしようか、高架を通してスクランブル交差点も作って、時差式信号も配置して云々と整備された中を信号も歩道も無視して道ですらないトコまでぶっちぎって目的地まで行く、そんな感じだ。いいのか前半のクライム・パートは。どこ行ったんだ。タランティーノが気色悪いけどそれだけでいいのか。まあ、百歩譲ってゾンビならゾンビものとして頭を切り替えよう。だがしかしセックスマシーンのアイツ、ゾンビですらねえーっ。驚いちゃったよ、ここ。遊星からのなんとやらが混じってるよおお。 自由さでいったらシベ超といい勝負なんだけど、なんせ役者は一級品の芝居だしカメラも美術も上手いしお姉ちゃんたちも美形ときてる。勢いにのまれて、こんな高得点をつける私。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-10 23:38:12)
91.  フライトプラン 《ネタバレ》 
いや、こんな穴だらけのハイジャックプロットでこれはサスペンス映画ですよ、とは制作サイドだって思っちゃいないはずだ。これはヒーロー映画なのだよ。おそらく9・11以降、それまでの正義がぐらついてきたアメリカが、全世界共通認識であろう“子供を守る”というテーマを新たなネタとして標榜してきたんじゃなかろうか。何を差し置いてもわが子を守る母、J・フォスターは新しいヒーロー像なのだ。 ほとんどの人がしたことがないであろう、座席間の通路を疾走し、犯人(女)をぶん殴り、爆煙の中、子を抱いてかっこ良く現われる。これが英雄の描写でなくてなんだろう。 “子供を守るため”なら、全てがチャラになるのだ。正義だから。濡れ衣を着せられたアラブ人(ここポイント)も、だから最後にジュディと和解するのである。 ややオーバーアクト気味な演技は妄想と紙一重と観客に思わせることに成功しており、J・フォスターは相変わらず上手い。 と長々分析したところで、でもやっぱこの脚本は無いよなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2014-12-02 00:47:24)
92.  フライド・グリーン・トマト 《ネタバレ》 
今では昔話となった老女の思い出話が、現在の行き詰った中年女を再生させてゆく。時間をまたいでの、二重構造になったお話がどちらも興味深くて観てて飽きなかった。過去の女二人の友情話の行方も気になるし、冴えないK・ベイツの悪戦苦闘ぶりも目が離せない。画が過去と現在に切り替わるたび、視点が変わって脳がリフレッシュされる感じ。 エブリンがイジーに影響を受けて変わってゆくとこ、ちょっと極端にすぎてまるで宗教に洗脳されているかのような描写はちょっとなあと思うけど、老いても瞳がきらきらと魅力的なJ・タンディの素敵さに免じましょう。 映像は明るくて米国南部の美しさが存分に堪能できます。K・ベイツの心境の変化が服装や髪型で表現されていたり、女性解放セミナーなる内容のトンデモぶりもなかなかの見所です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-27 00:30:24)
93.  フォー・ウェディング 《ネタバレ》 
あーびっくりした。ウェディングにうっとりするロマコメなんかじゃなかった。こりゃイギリス一流のブラックジョークなのだね。だけども、「あー、あるある。わかるなー」と膝を打つ共感性が無いと成り立たないんじゃないのかなブラックジョークてのは。「貞操観念」というものがあるわが国においてはキャリーという女性は文化差異の喫水線を超えちゃってる。ちっとも笑えん。寝た男の数を「ダイアナ以上マドンナ以下」つってるけど、マドンナに失礼になんないのか。お前さん知ってんのか。 キャリーに共感は全然無理だが、H・グラントにはできる、というわけでもない。でもこの人は毎度毎度こういう優柔不断不誠実キャラを何作もこなしているので、今作も水の如くなじんでいるのだった。怖いぐらいぴったりだ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-24 23:33:17)
94.  ブロブ/宇宙からの不明物体 《ネタバレ》 
この手のB級作品のネタを山ほど盛り込んでありますが、観すぎてしまってもはや驚かないんですわ。何か新しいアイデアが欲しかったところ。見事に一人も知らない俳優陣によって、一般社会のリアリティを感じさせる、というより映画自体に華が無いというマイナス現象も痛い。実は軍事兵器だったというスライム状のアイツ、寒さに弱いんじゃそもそも当時の仮想敵国のソ連相手には使い勝手悪いんじゃないのかなー。
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-06-25 17:04:07)
95.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 
この終盤の“?!”感、アリなのか。私はタネあり歓迎の手品を楽しんでいたんだよ。突如魔法だとかファンタジーが介入してきた日には対応に苦慮するわ。魔法使いにはグラムロックの異星人D・ボウイ様。個人的にはまさかの起用は嬉しかったけど。 なんだか惜しいな。手記を交互に展開し、騙し騙されの妙といらつくH・ジャックマンの心境にうまく乗せられていたのに。 着ている服まで再生されちゃうんすか。こりゃもう科学じゃないよ。馬車から超科学へのあまりの飛躍っぷりにはさすがに鼻白んじゃうよ。ベールが双子だったとかどうでも良くなっちゃったじゃないか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-26 00:26:20)
96.  ふるえて眠れ 《ネタバレ》 
大きな屋敷に起きた惨劇、今も住み続ける気のふれた老女、とサスペンス要素をきちんと用意しました的なプロットは今となっては古典的であまり怖くない。でもこの映画、怖い。女優陣が軒並み怖い。元々大きい目を更に見開いてかつての恋人の幻想を追う老婆B・デイビスは鬼気迫るし、老女中ヴェルマの、生来の下品さ、悪辣な見かけには胸が悪くなるし、本性出したミリアムの「すこし黙れ!」と凄んだ形相はまさに鬼のごとし。うわあ、怖いよー。どれもこれもリアルな女の生態だから嫌なんだよー。生きた女たちの方が首無し死体よかよっぽど怖いよ。はるばる英国からやってきた調査人も、悪巧みの一端を担った医師も女たちの前では影薄し。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-24 01:20:47)
97.  ブレイブハート 《ネタバレ》 
熱き男メル・ギブソンがベストキャスティングなのは異論無いけれども。話もカメラも演出もさほどずばぬけているとは思えず。ウォレスは初め戦うことを嫌がっていたのに、どの辺から独立の志士に目覚めたのやら??中盤からはなんかこの人も乱暴な略奪者に見えちゃったりもする。なんせ監督と主演をつとめてお姫様と恋仲で、人々の心に残る非業の死を遂げてしかもオスカーつき。メル・ギブソン気分良かっただろうなー。せめて主役は若手後進に譲るとか考えなかったのかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-25 00:03:43)
98.  フットルース
明るくてイキオイがある、80年代って確かにそんな時代でした。明るい原色のスーツ、デビューしたての若いマドンナ、ふるさと再生だといってお金がばらまかれた日本の田舎。この映画はまさしくそんな記憶の中の一ピースであり、優良ポップスである主題歌と若きK・ベーコンの生真面目な瞳に出会うと、あの賑やかな時代が蘇り、ちょっと軽薄ではあったけど悪い時代じゃなかったよな、と個人的な思いにひたってしまうのでした。お話は、この時代を誇張したみたいに単純明快、わかりやすいことこの上なし。
[映画館(字幕)] 6点(2014-04-02 23:34:15)
99.  不連続殺人事件
いやあシュールなもん観た~。古典的な節回しの台詞と舞台劇のような大仰な仕草。横溝映画になれそうでなれないけっこうな詰めの甘さ。無駄に裸になる女優とエロ描写。目が点になるばかり。 そこそこ重量感のある役者を並べていながら、脚本の粗っぽさとのミスマッチが観ていてバランスが悪くて気持ちが悪い。気持ちが悪いといえば、狂人海老塚医師とチンピラ内田裕也、こんな濃い目のヤバいのがセットで狼藉し放題、ついていくのがやっと。濃いなー。 胸を張るわりには「本格推理作品」とは遠いプロットの粗さ。意味なく配置されている人物の多さも気になる。「犯人を逃がしゃしませんよ 畜生!」と憤っていた素人探偵氏の、数分後の解説者風謎解き場面には腰くだけた。あの怒りはどこへやら。 70年代の香り漂う、シュールで独特な雰囲気は唯一無二ではある。いろんな意味で忘れ難いほど印象強烈。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-11 00:07:25)
100.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 
リンチお得意の変態耽美映画。でも彼の作品にしてはぐっと理解可能なレベルです。冒頭のシーンがこの作品のアイデンティティを語りつくしています。咲き誇る花々に美しい芝生、飛び交うミツバチ。しかしその足元を深く探ってゆくと得体の知れないグロテスクな蟲がうごめいている・・、つまりこういうことなのだ、この世界は。 ここでぎょっとしていてはまだまだ。のどかな原っぱには人間の耳を配置したり、変態D・ホッパーの手元には吸入マスクとベルベット生地など、リンチの奇天烈なセンスが冴え渡ります。特に屋外に突如として現われるI・ロッセリーニの退廃としか言いようがない裸体には言葉を失います。光と闇、人物もこの二択にキレイに配置されるものの、光パートであるローラや母親らもなにかズレている印象を受ける。観たあとは三日ほどざらーっとしたヤな後味が残る名作であります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-02-16 00:08:17)
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