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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2395
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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121.  ファントマ/危機脱出 《ネタバレ》 
“元祖ブルーマン”、ファントマでございます。60年代、アクション映画で世界を席巻したのはご存知『007』シリーズで、その勢いに対抗というか便乗して製作されたのがイタリアでは『黄金の七人』シリーズ、フランスでは『ファントマ』という位置づけになるでしょうか。ファントマはサイレント時代に大ヒットした連続活劇を60年代に合わせて復活させたもので、ファントマが何者で何を目論んでいるのかなどという説明はこの映画では一切なく、「ファントマのことは知っていて当然」というスタンスなのです。基本的にはこのシリーズはファントマとジューブ警部の対決に、新聞記者ジャン・マレーと彼の恋人ミレーヌ・ドモンジョが絡むと言うスタイルですので、正直この中で誰が主役なのか良く判らなないところもあります。強いて言えばジューブ警部のルイ・ド・フュネスなんでしょうが、この人のオーヴァー・アクションとくど過ぎる演技は、本国では偉大な喜劇役者として名を残しているのですが、はっきり言って日本人向きではありません。この映画のヘンなところはラストまで30分近く延々とファントマとジューブの追っかけっこを見せられることで、これはサイレント時代のファントマ映画に対するオマージュなんでしょうか。 結局ファントマが悪人なのかアンチ・ヒーローなのか良く判らない映画なんですが、まあお楽しみはファントマ役は誰なのかって推測することですね。じっくり見てれば判ってきますよ(笑)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-21 21:55:47)
122.  プルーフ・オブ・マイ・ライフ 《ネタバレ》 
私は本作と『プルーフ・オブ・ライフ』をごっちゃにして同一作だとばかり思っていました。いくらなんでもこの邦題はひどすぎるぞ、配給会社め! それはさておき、この映画はグィネス・パルトロウの熱演が受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれるところですが、自分はちょっとダメでしたね。確かに上手い演技ではありますが、あの顔にはどうも拒否反応が出てしまうのでね。 それに後半、「証明」の話がメインになってからの脚本がグダグダで、せっかくの俳優陣の良い演技が台無しになっちゃったのでは。 最近は数学者が主人公の映画が増えていますが、数学自体を上手く取り込んだ映画をそろそろ観てみたいものです。たとえば本作でも、「証明」の中身を素人にも何となくイメージが掴めるぐらいでも表現出来たらもっとエキサイティングな作品になったでしょう。まあそのためには、数学が判る脚本家(脚本が書ける数学者がいればベスト)を見つけてこないといけないので大変でしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-24 01:24:56)
123.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
タイムトラベルもののテーマに、タイムマシンで過去へ行き歴史上の人物を殺したら歴史はどう変わるかというネタがありますが、本作のプロットはそれを逆手にとって未来に歴史上の人物を出現させる陰謀という発想なのが面白い。だけども、ヒトラーのクローンを作ると言っても、赤ん坊として再びこの世に生れてからヒトラーに育て上げるというのはあまりに遠大かつバカバカしい計画ではないでしょうか。そのために実際のヒトラーの両親と同じ歳の差がある夫婦を世界中から見つけてきてクローンの赤ん坊を養子縁組させ、ネオナチ組織はヒトラーの父親が死んだ65歳になったら養父を殺すなどという涙ぐましい努力をすることになります。いくらクローンと言っても、人間はそもそも育つ環境によって個性が形成されるわけで、いくら成功率が5%と言っても(この場合の『成功』とはそもそも何を意味するのか、それは一国の独裁者になることなのでしょうか)かつてヒトラーが台頭した様な歴史的状況がなければ意味がないと思いますけど。なんか冷静に分析したらとてつもないアホな陰謀ですが、ヒトラー・クローン君の少年がけっこう不気味な雰囲気ですし、決して上手いとは思えませんがG・ペックの熱演もありスリラーとしてはまあまあの出来かなとは思います。ラストはペックつながりで『オーメン』の様な展開になるかと思ったら、見事に肩すかしをくらわされましたけど…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-11 01:35:10)(良:2票)
124.  フル・フロンタル 《ネタバレ》 
実験的な映像というよりも、実験的な脚本の映画という感想ですね。悪評は聞いていたので覚悟して観ましたが、自分としては思ったより楽しめたかなと思います。ジュリア・ロバーツが鬘をとるのは確かに早すぎましたね、最後までとらなかった方が良かったのでは? 劇中劇と現実(らしきもの)が交錯する様になってからがこの映画のダメなところでしょう。デヴィッド・ドゥカヴニーの死にざまはちょっと理解に苦しむところでした。これって、あのデヴィッド・キャラダインが死んだのと同じ状況ということなんでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-06 00:05:27)
125.  フランケンシュタインの逆襲(1957) 《ネタバレ》 
意外にも、ハマー流ではありますが正統的な「フランケンシュタイン」のリメイクでした。クリストファー・リーがドラキュラ伯爵を演じる前にフランケンシュタインの怪物だったとは驚きでした。ハマー映画として出来はまあまあってとこですが、フランケンシュタイン博士がラスト死刑になるところがちょっと変わっていて良かったかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-08 23:03:02)
126.  プリズナーズ・オブ・ゴーストランド 《ネタバレ》 
日米映画界のヤバい奴二人、園子温とニコラス・ケイジがタッグを組むという異色の映画。話題になりそうな要素は十分だったのに、園子温が例の騒動を起こしてしまって世間から無視されてしまった感はあります。まあ映画自体の出来からいってもしょうがなかったかもしれませんけどね。 ストーリーの基本はファンタジー。いつの時代かどの国なのかは不明な世界にサムライ・タウンという町があり、そこはテキサスのおっさん風のガバナーと呼ばれる権力者が牛耳っています。まずこの町がまるで田舎の吉原みたいな江戸時代の宿場町風なのがぶっ飛んでいます。住民は江戸時代ぐらいの着物姿で皆キツネやひょっとこ風の能面をつけています、そして住民の半分は遊女です。そんな町にも銀行があって、そこに強盗に押し入って逮捕されるのがニコラス・ケイジ、“バンザイ”と叫びながら突入してくるのが可笑しい。収監されていたニコジーは、ガバナーから失踪した(逃げた)孫娘のバーニス(実は愛人)を自爆装置が付いたスーツを着せられ五日間のうちに連れ帰ることを命令されます。この町の外部はゴーストランドと呼ばれて下層民の一団(プリズナー)が廃墟みたいなところで生活していてバーニスもこの場所にいるわけですが、お話しはここから『マッドマックス』チックな展開となるわけです。 ニコジーの登場シーンからして褌一丁姿、なぜかママチャリを漕いで街から出てゆく、もうこの辺りから訳が判らん世界線です。実はこの映画はサムライ・タウンなどのセットには凝っているというかカネがかかっており、プリズナーの居住区なんかもかなり大掛かりな造りです。実はこの映画は園子温のフィルモグラフィ中でいちばんカネをかけてるんじゃないかと思います。この映画の設定というか世界観はシュールの極みで、好みが分かれるところでしょうが自分は好きです。というわけで好意的に観ていた自分でしたが、後半になってくるとストーリーが破綻というか訳わからなくなってきて、「やはりいつもの園子温映画だな」というのが感想です。この人の映画って、掴みはイイんだけどたいてい途中からグリップが効かなくなって暴走しちゃうんだよな。そういう意味では、やはり本作は典型的な彼の映画だと言えるでしょう。 とは言え園子温に思い通りにやらせるなら、ハリウッド映画の規模の方が彼の異能を活かせるんじゃないかとも思えてきました。ここしばらくは日本映画界での活動は厳しそうだから、いっそのことハリウッドに拠点を移しちゃえばとも思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-30 20:58:02)
127.  復活の日 《ネタバレ》 
自分は80年代の邦画の質が下落したのは角川映画と、「とりあえず監督は深作欣二」という安易な風潮が映画界に蔓延したことが原因だと思っています。たしかに70年代後半から80年代にかけての深作欣二のフィルモグラフィは、アクション時代劇からSFまでないのは恋愛映画ぐらいのなんでもあり状態、まるで60年代のロバート・ワイズみたいな感じでしょう。でもワイズと違ってSFに関しては惨憺たる出来で、このジャンルを彼は根本的に理解していなかったとしか言いようがないです。 原作は小松左京で、彼のSF長編第一作目になります。もちろん『日本沈没』より前の作品で、分量としては『日本沈没』の半分もいかない小説ですが比べ物にならないほど雑な作品です。原作の九割は謎のウィルスによって人類がほぼ滅亡するまでのお話しで、映画で半分を占める南極に残った人々のストーリーはほとんどエピローグのような語り口になています。映像としては人類が滅亡するまでの過程を丹念に見せるのが醍醐味なのに、やたらテロップとニュース映像を多用していて、深作欣二はそこから完全に逃げたって感が強いです。当然のことですが映画の後半部分の脚本はかなり書き込まれたものとなっています。草刈正雄たちがワシントンに到着した途端に地震が起きたり、相互確証破壊システムによって発射された核兵器の放射能がウィルスを無力化させたり、なんかご都合主義が鼻白みますがこれは原作通りなので大目に見てやって下さい(原作では、発射されたのは中性子爆弾が多数を占めていたので、放出された中性子がウィルスを変化させたが地球の大気には放射能と違って残存しなかった、という映画以上のご都合主義です)。南極の人々の関心はいかにして人類を存続させるのかということに集中しているようになっていますが、男女比が百対一では鼠じゃないのだからもうアウトでしょ。南極社会は完全に一妻多夫制になってしまうわけですが、この「産めよ増やせよ」状態は現在の世相では炎上間違いなしでしょう。 カネを積んだことが判るのはオリビア・ハッセ―を始めとする渋いハリウッド俳優たちで、まあ彼らもプロですから最低限の仕事はしましたって感じですかね。もっと凄いのは実際にチリの潜水艦をチャーターしたり南極でロケしたりしているところでしょう。マチュピチュにまで足を運んでロケしたりここまで来ると木村大作カメラマンの単なる暴走と言えなくもない。雄大な風景を「どうだ、凄いだろう」とドヤ顔で見せることに費用をかけるなら、もうちょっと脚本をしっかりさせて欲しかったですね。
[映画館(邦画)] 4点(2019-12-13 23:54:28)(良:1票)
128.  ふたりの女(1989) 《ネタバレ》 
観始めて、なんかヘンな感じがしたんです。この映画でソフィア・ローレンがオスカー主演女優賞をゲットしてるんですが、50年以上前にしてはやけに老けてるよな、って思ったんです。そして物語が進んできたところでまさに驚愕、ジャン・ポール・ベルモンドが出てくるはずなのに全然違う俳優がその役を演じているんです。何と本作は89年にリメイクされたTV映画なんでした、そりゃローレンがおばさんにしか見えないはずです、それにしてもカラーである時点で気付けよ、まったく(笑)。 実はオリジナルは子供のころにTV放映されたのを観てすっごいトラウマになるくらいの衝撃を受けたんです。戦火のイタリアで田舎に疎開した母娘がドイツ軍からは逃げおおせて逞しく生きてゆくけど、やっと連合軍に解放されたと思ったらアルジェリア兵にふたりともレイプされてしまう、というかなり悲惨なお話しでした。このリメイク版はストーリーはだいたい同じですが、レイプされた母娘がローマに帰りつき、戦後は幸せになるというハッピーエンドになっていて、ここは記憶では旧作とは決定的に違っているはずです。ストーリーテリングもいかにもTV映画らしい緩さで、名匠ヴィットリオ・デ・シーカが監督だったオリジナルの足元にも及ばない凡作です。 こうなると、オリジナルの『ふたりの女』を何とか再見してみたいものです。でも生きてるうちにその機会はめぐってくるでしょうか…
[ビデオ(字幕)] 4点(2016-06-22 00:20:55)
129.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
ここ10年ぐらいブラピの映画にははずれがないと信頼していましたが、今回は期待を裏切られてしまいました。 まず、フューリー号の乗員を始めとする戦車兵がなんかとても薄汚い感じがします。イケメンのブラピですらとてもヘンな髪形で、シャバにいたときはブルーカラーかド田舎の百姓の兄ちゃんみたいなとても粗野なキャラが最後まで馴染めませんでした。『イングロリアス・バスターズ』のアルド・レイン中尉が戦車兵になった様な感じかと思っても、彼の行動にはユーモアのかけらもないんでつまらない、そう言えばこの映画には全篇を通じてもユーモアが皆無なんですよね。彼のキャラに古参の乗員たちがなんで敬服するのかも判らなかったですよね。すでにご指摘がありましたが、この映画は『プライベート・ライアン』の縮小バージョンみたいな脚本構成なんですよ。ブラピがトム・ハンクスのミラー大尉みたいな説得力ある演技が出来なかったのがこの映画の失敗でしょう。 確か世界で一輛しかない可動する本物ティーガー戦車を撮影に使えたことは、マニアにとっては眼福としか言いようのない感激でした。敵味方とも本物の戦車を使った欧州戦の映画となると、ルネ・クレマンの『鉄路の闘い』以来の快挙になるんじゃないでしょうか。米独両軍とも軍服や徽章にまで凝りまくっていましたからね。ただ両軍の機関銃が撃ち出す曳光弾はCGを使っているんでしょうけど映像的には強調し過ぎ、あれじゃあまるでスター・ウォーズです。 兵器考証については完璧なんですけど、プロットはどうもムリがあり過ぎです。だいたい45年4月というソ連軍がベルリンに突入しようかという時期に、いくら武装SSとはいえ軍歌を歌いながら意気揚々と行軍してくるなんてちょっとあり得ないでしょう。つまりドイツ軍があまりに戦意があり過ぎで、こういう展開にするならちょっと前のバルジの戦いあたりのストーリーにしたら良かったんでしょうね。それを言ったらもっとおかしいのは米軍の方で、史実では4月にはドイツの敗北は決定的なのでお偉いさんも下っ端の実戦部隊もいかにムダな損害を出さずにドイツ国内を進撃するかが最大の関心事だったのです。悲壮感を出したかったのは判りますけど、あれじゃみんなムダ死にですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-12 23:15:01)(良:3票)
130.  不滅の熱球 《ネタバレ》 
伝説の大投手、沢村栄治の伝記映画です。池辺良という人は個性が感じられない俳優だと思っていましたが、本作の沢村栄治はなかなかの好演だと思います。沢村独特の投球フォームも上手く演じており、この人が実際には野球音痴だったとは感じさせません、きっと身体能力は高かったんでしょうね。沢村栄治が伝説的な活躍をしたのはプロ野球創設前のアマ時代なんですが、この映画ではそこは完全にスル―であくまで“巨人の沢村”に焦点を合わせています。 後楽園や甲子園を実際に使ってロケしたり巨人の二軍選手を出演させたりして読売巨人軍がスポンサーみたいな作品なんで当然かもしれませんが、巨人はかなり脚本にも口を出していますね。右手の怪我を克服して復活を遂げようとしているときに二度目(史実では三回目の召集)の召集がかかったとしていますが、実際には沢村はこの時巨人軍を解雇されていたのです。まあそこら辺は見事に頬かむりして美談に仕立て上げるとは、観ていて無茶苦茶腹立ちました。もし彼が巨人で現役投手だったら、三度目の召集はなかった可能性も否定できないんですからね。実際の戦死の状況とは違うということなんかそれに比べれば大した問題じゃないかもしれません。私は読売巨人軍という球団が昔から嫌いなんですが、この映画を観て余計その感が強くなりました。 でも戦死した沢村の霊が無人の後楽園に還ってきて、司葉子と赤ん坊だけが見守る中をニコニコしながら投球するラストは、思わず涙が出るほどジーンときました。監督の鈴木英夫もこれがやりたくてこの映画を撮ったのかもしれませんね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-05 19:47:19)
131.  フォクシー・ブラウン 《ネタバレ》 
『コフィー』のヒットを受けて製作された監督ジャック・ヒル主演パム・グリアーのセクシー・ブラック・スプロイテーション第二弾です。恋人の麻薬捜査官を組織に殺されたフォクシ―・ブラウンが復讐のために売春組織に潜入するという『コフィー』と大差ないプロットですが、まあこの手の映画ですからストーリーはどうでもイイわけです。でも気のせいかな、『コフィー』と比べるとパムの脱ぎっぷりが悪くなっている様な気がするんですけど… この主人公であるフォクシ―、職業は私立探偵という解説記事もありましたが、どう見てもそんな描写はなくてなにが本業なのかは皆目不明です。まあパム・グリアーの事ですから「職業、ナイス・バディ」てなことで通用しちゃいそうですけど(笑)。彼女の暴れっぷりに関しては『コフィー』よりかなりスケール・アップしてるのは確かで、悪役のナニを切り取って瓶詰めにするわ雑魚キャラはセスナ機のプロペラでぶった切るは、アクション自体はヘナチョコなんだけどやることはえげつない。ん、これってどっかで観たことある様な気がする、そうロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』のグロネタと一緒じゃないですか。タランティーノとかロドリゲスって、ほんとパム姐さんが好きなんですねえ。 とにかくこの映画に出てくる俳優たちは、パムも含めてみんな演技が壮絶にド下手なのには呆れます。パム姐さんが近年復活を遂げなければ、忘れられる運命だったクズ映画かもしれません。でも音楽だけは無駄にカッコいい(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-08-25 18:29:21)
132.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
オリジナルの『猿の惑星』を単純にリメイクするのじゃなく、『スパルタカス』の様な要素を濃くしましたという感じでしょうか。これだけオリジナルが有名だと単純にリメイクするわけにもいかずいろいろとご苦労があったと推察しますが、それなら始めからリメイクなんかするなって言いたいです。この惑星の人間たちがサルと一緒に英語を喋るというところは、脚本書いた人のオツムの程度を疑いたくなります。英語を喋るサルが言語を持たない人間を支配している世界というのが、オリジナルが持つもっともショッキングなプロットだったって事を全く理解してないんですからねえ。 サルのメイクならこの人しかいないという第一人者リック・ベイカーですからもちろん見事な仕事ぶりですが、オリジナルでは明確だったサル同士の種族の違いを際立たせる演出がないのは残念です。ヘレナ・ボナム=カーターの属する種族が妙に人間くさい顔つきなのが気になりました、彼女が最初に登場したシーンではマイケル・ジャクソンが出てるのかと思ったくらいです(笑)。 チャールトン・ヘストンやリンダ・ハリソンといったオリジナルの俳優を使うというキャスティング上の遊びはありますが、ティム・バートンらしさがあまり感じられない映画でしたね。もし彼が雇われ監督じゃなかったら、『猿の惑星』ならぬ『フリークスの惑星』したかったんじゃないでしょうかね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-14 22:37:58)
133.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 
これはデ・パルマとジェームズ・エルロイ両方のファンを失望させたとしか言いようがないですね。聞くところによると、予算の関係かルーマニアでロケした映像にCGで厚化粧して撮ったのがこの映画のLAなんだそうですが、そこまで苦労というか手間暇かけた結果がこれではちょっと悲しくなっちゃいます。 そもそも、デ・パルマがこの映画を撮る意義が私には理解できない(もちろん生活のためでしょうが、それを言っちゃあ身も蓋もない)。彼らしい映像美はどこにもなくただやけに煙った様な黄色っぽい色調の映像が続くだけ、唯一デ・パルマらしさが感じられたのは懐かしのウィリアム・フィンレイにアーロン・エッカートが襲われるシーンしかありませんでした。 ヒラリー・スワンクはまさかCGは使ってないでしょうがコテコテメイクで彼女としては精一杯の妖艶さを出してますが、ストーリー上の事とはいえあのスカ・ヨハから男を奪うなんて観ていて白けてしまいます。それにせっかくスカ・ヨハ使ってんだから思い切って脱がせるぐらいしてみろよ、デ・パルマさん!(それにしても、ほんとに脱ぎそうで脱がない女優だ、スカ・ヨハは)
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-04 20:50:29)
134.  ファントマ/ミサイル作戦 《ネタバレ》 
ファントマ映画は三作撮られたわけですが、観通してみて消えなかった最大の?は、結局ファントマって何者?この人何がしたかったの?ということに尽きます。 本作ではついに“地球を破壊する最終兵器”の開発に成功したと言う前触れですが、その割には世界の大富豪たちに「殺されたくなかったら“生存税”を払え」なんて突拍子もないこと言いだしたり、要は単なるユスリですよね。 本作はスコットランドの大富豪のお城に舞台を移して、お城の中で繰り広げられるミステリー謎解きという今までにない趣向ですが、ルイ・ド・フュネスが見せてくれるひとり芝居のグダグダさは相変わらずです。いつの間にか古城の地下がファントマの秘密基地に改造されていて、ラストに突然ミサイルが…、これが邦題『ミサイル作戦』の所以です。まったくどこが『作戦』なんだよ、ってぼやきたくもなります。 でもこのシリーズで最大の収穫は、若きミレーヌ・ドモンジョの美を堪能出来たことでしょう。同時期のドヌーブやバルドーにも決して負けてませんよ!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-28 22:43:23)
135.  プラダを着た悪魔
たしかにファッションは眼の保養にはなりましたけどね… まずメリル・ストリープは「これぐらい出来て当たりまえ」の余裕で好演。まあこの役は、現在のハリウッド女優陣を見まわしても彼女以外には考えられないキャスティングでしょう。アン・ハサウェイも好演ですけど、しかし皆さん、このアンドレアと言うキャラに好感が持てます? まあ予定調和通りの展開なのであまり眼くじら立ててもしょうがないけど、この女、結局ファッション業界から何も得るものがなかったみたいなのは情けない(ミランダからはいろいろ学んだみたいですが)。そしてなんかジャーナリストがファッション業界よりステイタスが高い様な描かれかたもどうなんでしょうか、マスコミだってしょせんゲスの集まりみたいなもんですよ。人使いの荒い有能な上司なんてどの業界にもいるもんですよね、プラダは着てないかもしれませんが(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-15 22:59:57)(良:1票)
136.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 
前作でやめときゃよかったという出来ですね。ストーリーもご都合主義が一段とひどくなって、お約束の噴水でのコリン・ファースとヒュー・グラントの殴り合いぐらいしか笑えるところがないというのは困ったものです。麻薬の密輸エピソードですが、ありゃ女友達は確信犯としか思えない演技だったと思うのですが、あんな落ちで良いのでしょうか…
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-07 01:20:28)
137.  ファースト・ワイフ・クラブ 《ネタバレ》 
NYが舞台でダイアン・キートンが出ているとなるとウッディ・アレン映画を思い浮かべますが、コメディとしてはアレンの真逆のような展開です。たしかに3人とも芸達者なのは解りますが、他のふたりとは違ってダイアン・キートンはこういうドタバタコメディ的な演技は下手ですねえ。まあG・ホーンとB・ミドラーが相手じゃちょっと分が悪いのは確かですが、歌もあまり上手じゃなかったし。ストーリーについては脚本に切れがないのでテンポが悪いし、悪役である旦那陣の存在感が薄くてご婦人たちに感情移入しにくくなってしまいました。ラストでダン・ヘダヤとB・ミドラーの夫婦だけよりが戻ってしまうのは、脚本としてどうなの?っていう感じです。
[DVD(字幕)] 4点(2009-06-26 01:10:36)
138.  プロフェシー/恐怖の予言 《ネタバレ》 
どうしてこうなっちゃったのかねえ・・・ジョン・フランケンハイマーは御贔屓の監督なんですけどねえ。 まあ一応は環境問題を裏テーマにしているけど、結局はモンスター映画にしたかったんだなってのは理解できます。でもこの二つの要素の繋がりがぎこちなくて、そこに先住民問題までぶっこんでいるからストーリーラインがもうグダグダ。誰が書いた脚本なの?って良く見るとそれはデヴィッド・セルツァー、『オーメン』のオリジナル・ストーリーを考えた人ってことでちょっと有名ですけど、『嵐の中で輝いて』でしっかりラジー監督賞と脚本賞も頂いたちょっと酸っぱい人です。タリア・シャイアの妊娠、怪しい雰囲気の先住民の長老、ランボーのような存在かと思いきや大して活躍もせずに死んじゃうアーマンド・アサンテ、これらは伏線となるのが普通の映画ですけど、そもそも伏線を張る気もないのでとうぜん回収もされずに投げやりとしか受け取れない雑なストーリーテリングです。水俣病まで持ち出して来てメチル水銀中毒の恐ろしさを強調しますが、いくら妊婦でも一回汚染された鮭を食したぐらいで胎児に異常が出るわけはないでしょ。そして“カターディン”とかいうらしいドロドロのクマちゃん、ほんと単なる血まみれのクマにしか見えずセンス・オブ・ワンダーにかけること甚だしい、これじゃあ盛り上がりませんよ。 フランケンハイマーはこの後にも『D.N.A./ドクター・モローの島』で自らのキャリアに泥を塗りたくる大失敗をしでかすのですが、SF・モンスター系は彼には鬼門だったと言えるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-06-24 22:52:29)
139.  フランソワの青春 《ネタバレ》 
日本未公開で未ソフト化、観てみれば退屈な映画でしたが、全盛期を迎えようとしているころのジャクリーン・ビセットの美貌を拝める貴重な一編であることは確かです。 監督のロバート・フリーマンは、実はビートルズのジャケット写真を数多く手がけた有名な写真家です。お話自体は『おもいでの夏』や『青い体験』といったいわゆる“ひと夏の初体験”ものといったジャンルに入るかもしれませんが、はっきり言って童貞卒業するようなストーリーじゃありません。なんせ主人公が11歳の少年ですからねえ。この少年役は風貌が少女時代のジョディ・フォスターそっくりで、美少年というよりもなんか中性的な存在感がありました。2か月前に交通事故で両親を亡くして裕福な叔父の家に引き取られたいう設定ですが、なぜかラストのシークエンスまで穴だらけのボロボロなセーター姿で通します。その家に叔父が第二次大戦の戦友の英国人娘を呼び寄せますが、戦友の娘というのは真っ赤な嘘で実は単なる愛人でした。するとそれに感づいた息子が親父を出し抜いてちょっかいを出してきますが、娘はちっとも相手にせず11歳のフランソワ君の方にご執心という展開になります。もちろん我がジャクリーン・ビセットが娘役なんですが、どうしても彼女の美には見惚れてしまいます。やっぱり脱ぎはなしでしたが(それに近いショットはありましたけど)、彼女の豊満な乳を強調した衣装が連発なので良しとしましょう。でも服を着ている方がエロいという女優は、なかなかいるもんじゃありませんよ。少年の方も性の眼覚めという段階でもないみたいでしたが、寝室に忍び込んで彼女の髪を切り取るなんて変態チックな行動をするんです、こっちの方が怖いって(笑)。 まあ結論から言うと何も起こらずに映画は終わってしまったということですが、“写真家が撮る映画は駄作ばかり”というジンクスは今回も破れませんでした。ふと気が付いたんですが、この一人の女を父と息子で獲りあうというプロットは、やはりビセットが出ている『映画に愛をこめて/アメリカの夜』で撮影されていた劇中映画『パメラを紹介します』と同じなんです。トリュフォーは本作から『アメリカの夜』のインスピレーションを得たと、私は確信した次第です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-04-07 22:09:30)
140.  フライボーイズ 《ネタバレ》 
てっきり、J・ブラッカイマー製作でM・ベイが監督の映画をまた観ちまった!と勘違いさせられました。まあ、あのD・デブリンが製作ですから似た様なもんですが… 雰囲気は、第一次世界大戦版『パール・ハーバー』と言ったところでしょうか。登場する複葉機(三葉機)は飛行可能な実機も揃えて良く考証されています。空中戦シーンはもちろんCGですが、さすがにクラシックな複葉機が飛び回るのをCGで見せられても作りもの感が強すぎて興ざめでした。CGのレベルはけっこう高度な感じでしたが、爆弾が落下するところは『パール・ハーバー』と同じ主観映像なので思わず笑ってしまいました。 主人公と村の娘のサイドストーリーや墜落した僚機を救出するシークエンスは、M・ベイも脱帽する様なベタであり得ない演出で唖然としました。 「ちぇ、また駄作に出ちまったぜ!」と言った顔つきのJ・レノが見せるやる気のない演技は哀れを誘います。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-28 16:22:08)
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42048.52%
536015.03%
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761625.72%
842817.87%
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