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ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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1.  ホーム・アローン4<TVM> 《ネタバレ》 
 原点回帰を果たし、再びケビン少年が主人公となったシリーズ第四弾。   役者は変更されている為、ケビンとバズの背が縮んで幼くなっている事に違和感があったりもするんだけど、自分としては直ぐに慣れて、楽しむ事が出来ましたね。  他にも「TVMなので低予算が丸分かりな作り」とか「3とは対照的に罠が地味」とか、色々と欠点が目に付くんだけど、ちゃんと良い部分もあったと思います。   まず、自分が「ホーム・アローン」を好きな理由である二大要素「主人公の少年が親の監視から解放されて好き勝手やる」「偏屈な大人と仲良くなる」という場面を、しっかり用意してくれた辺りが嬉しい。  しかも「家出して別居中なパパの新しい家に転がり込んだ」「最初は敵役かと思われた人物と和解し、共闘する」って形で、過去作をそのままなぞるだけでなく、上手い具合に変化を付けてくれているんですよね。  この辺りは、上記二つの要素が希薄だった代わりに罠の仕掛けが凝っていた3とは、好対照な作り。  それでいて「音声認識システムで管理された家」「その家を自由に動き回る為に必要なハウスキー」など、3で登場した「ハイテク要素」という新機軸も柔軟に取り入れているんだから、過去作の良いとこ取りをしたなって思えました。   父の新しい恋人なナタリーは、悪い人じゃないんだけど、主人公一家とは壁があるって関係性なのも、リアルで良かったですね。  彼女を決定的な悪役にはせず「好きな映画は何度も観る」タイプなケビン父と「どんな映画でも一度観れば充分」なタイプのナタリーって描写によって、この二人は上手くいかないだろうなと、自然と観客に納得させる辺りも見事。   かなり早い段階で家の中に内通者がいると明かされる為(ケビンに優しいモリーが犯人で、如何にも怪しいプレスコットは潔白ってオチなんでしょう?)と、そこまでは簡単に読める作りになっているんだけど「実はモリーはマーヴの母親」「疑いが晴れたプレスコットと仲良くなって、共闘展開になる」って形で、程好いオマケ要素を付け足してくれているのも、良かったと思います。  ファミリー映画ならではの「予想は裏切らないけど、ちょっとした驚きも与えてくれる」バランスが心地良かったです。   ケビンのお気に入りだという「テディ」が登場する場面では(そんなの、1や2に出てきたっけ?)と戸惑ったけど、改めて観賞したら1の屋根裏部屋のベッドに、しっかり熊のぬいぐるみが置いてあったもんだから(ちゃんと過去作を研究しているんだなぁ……)と、感心させられたりもしましたね。  「スポーツカー」の喩え話で、大人もドキッとするような真理を語る辺りも、ケビンらしくて良い。  役者が変更しても受け入れる事が出来たのは、そういった細かい部分がしっかりしていたのが大きかった気がします。  「ママはハッピーエンドに弱いのよ」との言葉通り、離婚の危機にあった両親も和解して、家族揃ってのクリスマスというハッピーエンドを迎える辺りも、良い意味で予定調和的。   勿論、最初に語った通り、欠点も多いです。  特に、マーヴの妻と母親を登場させておきながら、その存在をあまり活かせていないのは、何とも勿体無い。  せめて「夫婦円満の秘訣をケビン父に語るマーヴ」とか「アンタは母親の器じゃないとナタリーに説教するモリー」とか、そういうシークエンスがあっても良かった気がしますね。  あるいは、ずっと一緒だった相棒のハリーと別れてしまったのを後悔しているマーヴが、両親の離婚危機に落ち込んでるケビンに同情しちゃうとか、そんなベタな展開でも良かったんじゃないかと。   ナタリーが決定的な悪人として描かれていないのは長所だと思いますが、それゆえに「妻と復縁する事を選ぶケビン父」という結末にて、ナタリーが可哀想に思えてしまった辺りも、痛し痒しな感じがしましたね。  脚本的には、ケビン達の存在を無視して「子供はいません」と言ってしまったナタリーに対するお仕置きのようなものなんでしょうが、ちょっと納得し難いです。  ショックを受けた彼女を嘲笑うようなテイストが感じられたのも、ハッピーエンドに影を落とす形になっており(それで良いのか?)と思えて、どうもスッキリしない。  ここの終わり方をもっと上手くやってくれていたら「1や2ほど目立たないけど、意外な良作」と、自信を持ってオススメ出来ていた気がします。   いずれにしても、シリーズのファンであれば、一応チェックしておいても損は無いかと。  外伝的要素が濃い3と5とは違って、2と同じ「ケビンを主人公にした続編」ではある訳だし、なるべくハードルを低くした上で観賞してもらいたいものです。
[DVD(吹替)] 5点(2019-01-09 01:28:19)
2.  ホリデイ 《ネタバレ》 
 休日にノンビリ過ごしながら観賞するには、最適の映画なんじゃないかと思います。   それというのも、これって「面白過ぎて目が離せない」とか「続きが気になって仕方無い」とか、そういうタイプの作品じゃないんですよね。  話の展開は王道に則っており、主役の男女四人も予定調和で結ばれて、ハッピーエンドを迎える事になる。  いきなり大きな音がして吃驚させられる事も無いし、劇中の音楽も穏やかで、心地良いものばかり。  だから観賞中、ウトウトして眠くなったら、そのまま寝ちゃったとしても問題無いような、独特の包容力があるんです。  つまりは「退屈な映画」って事じゃないか……とも言えそうなんですが、自分としては好きなんですよね、こういう映画って。   まず、ホーム・エクスチェンジを題材にする事によって「夢のような豪邸」「お伽噺のようなコテージ」の魅力を、両方味わえる形になっているのが上手い。  しかも、劇中のヒロイン達にとっても、その豪邸とコテージは「初めて訪れる場所」である為、新鮮な反応を示す彼女達と観客とが、同じ気分になって楽しむ事が出来るんです。  旅行映画のお約束「新鮮な場所での、新鮮な恋」も描かれているし、素敵な異性以外にも「偏屈だけど、チャーミングな老人」「とっても無邪気で、可愛い子供達」と出会えたりするんだから、もう言う事無し。  「今いる場所から抜け出して、生まれ変わってみたい」という願望を満たしてくれる、実に良質な作品だと思います。   主演の四人も全員好きな俳優さんだし「予告編」や「劇中曲」の使い方も上手い。  リンジー・ローハンとジェームズ・フランコが出演しているという「危険な罠」についても(予告編だけでなく、本編も観てみたいなぁ……)と思っちゃったくらいですね。  老脚本家のアーサーが自力で歩き、階段を登ってみせる場面にて「マイルズがアーサーの為に作った曲」が流れ出す演出も、凄く好み。  正直、アーサーという人物については考え方が懐古主義過ぎて、あまり共感出来ずにいたのですが、この場面の感動によって一気に好きになれた気がします。  「映画は私にとって、永遠の恋人なのです」というスピーチも、心に響くものがありました。   タクシーが「Uターン出来ない道」と言っていたのに、その後に家から車で出掛けたりする場面があるのは戸惑ったし(多分、反対側の道なら普通に車で移動出来るって事なんだと思われます)折角の可愛い子犬が途中から空気になっているという不満点もあるんですが、気になるのはそれくらい。   アイリスが元カレへのメールで「Dear」と書きかけてから消す場面。  グレアムが「ナプキンヘッド」に変身して、幼い娘達を笑顔にする場面。  マイルズがビデオ店にて、色んな映画音楽を紹介する場面。  そしてアマンダが子供時代のトラウマを克服し、涙を流す場面と、主役四人にそれぞれ印象的な場面がある点も良いですね。   劇中の台詞に倣い「ホリデイ」は自分にとって「恋人のような映画」だと、そう紹介したくなるような、素敵な一品でありました。
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2018-06-22 05:35:41)(良:1票)
3.  包帯クラブ 《ネタバレ》 
 監督が堤幸彦で、原作が天童荒太。  「この組み合わせ、上手くいくのかな?」と不安に思っていたのですが、杞憂に過ぎませんでしたね。   どうしてもコメディタッチな作風になってしまうんじゃないかという不安は「鬱屈とした展開が続いても、どこか可笑しみがあって、重苦しくならない」という形で、良い方向に昇華されていましたし、真面目な場面はキチンと真面目に撮るという切り替えが、しっかり行われている事にも感心。  職人監督と呼ぶに相応しい、手堅い仕事ぶりだったと思います。   幾つか不満点もあったのですが、その一つとして主人公達の身勝手さ、まだ未熟ゆえの「厨二病」っぽさが挙げられて、そこは観ていて痛々しく感じられましたね。  青春映画には付き物な話だし、だからこそリアルなのだとも考えられるのですが 「上から見下ろしてモノ言ってんじゃねぇよ」 「アンタが世間の何を知ってるって言うんだよ」  と不良娘が金持ちの友達に説教するシーンでは、どう見ても不良娘の方が「上から目線」で「世間知らず」じゃないかと思えたりして、感情移入し難いものがありました。  学校側に包帯クラブの活動がバレた際に、自分達がやった事じゃないとしらばっくれて「私達のこと信じてくれないんですか?」と泣き真似する件なんかは、正直言ってドン引き。  騒動を巻き起こして警察に捕まった後に「親父さんが偉い人だから釈放してもらえた」というオチが付く辺りも、凄く恰好悪かったです。  また、原作者の著作に関しては「家族狩り」と「永遠の仔」くらいしか読んでいないのですが、その二つに続いて子供の性的虐待が扱われていたものだから「またかよ」と、少々食傷気味になってしまう気持ちもありましたね。   それらに対し、良かった点はと言えば、まず「包帯クラブ」の活動を行う姿が、とても楽しそうであった事が挙げられます。  ともすれば「癒し」「許し」「救い」などのイメージばかりが先走って、宗教的な画面にもなってしまいそうなのに、あくまでも「若者達のクラブ活動」である事を忘れておらず、観ていて「自分もやってみたいな」と思わされるような魅力がありました。  特にお気に入りの「鉄棒に巻き付けた包帯を逆上がりさせる」件が、実は伏線であり、ラストシーンにて鮮やかに回収される流れなんて、凄く嬉しかったですね。  飲食店に皆で集まって、美味しそうに料理を頬張りながら「将来の夢」を語り合うというのも、微笑ましくて良い。   「誰も知らない」で抜群の存在感を放っていた柳楽優弥が、立派に成長した姿を見せてくれるのも嬉しかったですね。  彼が演じるディノが経験した事件と、その後の顛末に関しては「被害者だけでなく、加害者も、難を逃れた第三者さえもが、傷を負っている」という形になっており、色々と考えさせられるものがありました。  罪悪感を乗り越えて、久し振りに再会した男友達と交わす会話の内容が「包帯クラブに所属している女の子達は可愛いかどうか」なんていう下世話な内容である辺りも、実に良い。  「包帯も自分で巻けるようになった」という台詞によって、彼が自力で立ち直ったのだという事を、端的に示す辺りも上手かったと思います。   包帯そのものには傷を治す力なんてなかったとしても「自分の事を想って、包帯を巻いてくれた人がいる」という事実によって、人が癒される事もあるのだなと、しみじみ感じられる。  ちょっぴり痛みも伴うけれど、それ以上に優しい映画でした。
[DVD(邦画)] 6点(2017-01-25 13:30:07)(良:1票)
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