21. 欲望の砂漠
南アフリカ、ダイアモンド採掘地帯を舞台にしたドラマ。チーム「カサブランカ」の面々に囲まれて奮闘するバート・ランカスターですが、年季の違いを感じるのは仕方のないところでしょう。MIPはお目当てクロード・レインズ、ではなく、ポール・ヘンリードで下劣で残忍というイメージとは真逆の人物を彼らしい生真面目さで演じています。国籍不祥のピーター・ローレ、何を考えているのか善悪どちらか分からないクロード・レインズはお約束な人物像で貫禄の存在感ですが突き抜けたものがなく、結末と共に歯痒さが募る残念な作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-03-11 16:50:02) |
22. 陽気な中尉さん
モーリス・シュバリエ「昼下がりの情事」の滋味深い父親役からは想像がつかない能天気、もとい、ご陽気なキャラクター。物語も他愛なく記憶から直ぐに消えてしまいそう。ただ一点、クローデット・コルベールとミリアム・ホプキンスのビンタの応酬シーンは大変貴重なシーンで印象に残ります。男前な潔さだったクローデット・コルベールに点数の全てを [DVD(字幕)] 6点(2018-11-12 16:30:34) |
23. 夜までドライブ
キャラが際立っていた社長夫人。知性の無さと比例した物語の深みの無さが物足りませんが、彼女のお蔭で退屈せず鑑賞出来ました。 [映画館(字幕)] 6点(2013-01-13 20:22:38) |
24. 善き人
《ネタバレ》 教え子に押し倒され唇を奪われ挙句に妻子と実母を捨てた男。当然と言うべきか世情にも抗えず親友を失ってしまう。自身の「恩寵の死」が何を意味するかを知り一筋の涙を流す姿に「善き人」を見ました。かの組織は根っからの悪魔ではなくこのような小市民の善き人の集まりなのか、胸が塞がるラストショットでした。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-13 11:40:39) |
25. 夜明けの祈り
《ネタバレ》 冒頭に実話であると示される作品。修道女を集団レイプする犬畜生以下のソ連兵。身籠もった事、身籠もった子供を堕胎する事が罪とされる苦しみ、それでも生まれた子供を慈しむ、同じ人間でありながら同じではない修道女の姿を見ました。奮闘するフランス人女医が声高に叫ぶ事無く意志を貫くのが深刻な内容でありながら辛気臭ささが薄まっています。彼女自身がソ連兵に危うい目に遭わされるシーンはわざとらしい演出に思えました。 こういう戦争犯罪もあるのですよと知らしめる、可も無く不可も無しの作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-07-24 03:18:43) |
26. 夜の騎士道
私的に厚かましくてしつこい人間は虫唾が走るので、いくらジェラール・フィリップとは言え胸糞キャラでありました。(ゴメンナサイ)ただ、ダンスシーンだけはウットリ。お相手ミシェル・モルガンの着こなしにも惚れ惚れ。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-05 14:02:38) |
27. ヨーロッパ横断特急
メタフィクション作品としてどうにかついてゆく事が出来ました。トランティニャンは本作でも無機質で淡々としたキャラで魅入られず。作品自体も淡々として盛り上がりに欠け、テンポのかったるさに閉口したところです。監督の趣味なのか呪縛プレイが何度か登場していましたが別に何と言うこともない演出でS性が似合うトランティニャンが活かされておらずガックリです。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-08-31 16:22:21) |
28. ヨーク軍曹
《ネタバレ》 製作年を考えると戦意高揚映画にしか見えない。ご都合主義な展開に辟易。放蕩息子であった時から慈愛を注ぎ続ける母と、英雄譚で金儲けすることを拒否したヨークに辛うじて救いを見た作品。 [DVD(字幕)] 5点(2017-11-05 20:13:23) |
29. 酔いどれ天使
眞田と松永の台詞が全編に亘って怒鳴っていることに辟易する。掃き溜めに鶴と呼べる女学生の存在がなければ観るに堪えない作品。真に強い人間について考えさせられるエンディングが秀逸。 [DVD(邦画)] 5点(2016-09-03 18:58:19) |
30. 夜霧のマンハッタン
《ネタバレ》 ロバート・レッドフォードとデブラ・ウィンガーのラブコメがメイン。ごった煮状態のエピソードに味わいも余韻も無し。お目当てテレンス・スタンプにどうしてこんな役を引き受けたのか! 物申したい。有り得ない退場のさせかたにも怒り心頭。以降はデブラ・ウィンガーは誰かに似ている、誰に? 中田喜子? 和久井映見? 考えていたらお開きとなりました。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-22 02:40:20) |
31. 楊貴妃
台詞で語られるあらすじを見ているようで、話が呑み込めないところもあり、無味乾燥なままでお開きとなりました。森雅之さんの喜怒哀楽も迫り来るものが何も無く残念なところです。本作に限っては尺が足りなかったように思えます。 [DVD(邦画)] 4点(2022-02-13 14:05:39) |
32. 汚れた英雄(1982)
初見。大藪春彦作品にあるギラギラしたところが皆無の草刈正雄、のっぺりとした演出、共に致命的。補うかのように何度も流れる主題歌が何ともはや。ただ、当時からアドレナリンが分泌されまくるこの歌への懐かしさに+1点。この歳になっても爆上がりです。 Riding High Riding High You are the lonely rider I know・・・・ Riding High いやぁ、名曲! [DVD(邦画)] 4点(2021-06-30 15:30:43) |
33. 容疑者 室井慎次
《ネタバレ》 『レインボーブリッジ』で、仕事に関する信念を貫くためには自分が大きな権限を持ててこそ、そのために出世するという気概を持つ室井慎次だけは惹かれたキャラクターで、本作への期待は大きかっただけに残念な思いで一杯です。容疑者となってしまった過程に一番期待していたのですが、室井自身に何の葛藤もない、権力闘争のとばっちりを食っただけのものというのは気持ちが一気に冷めてしまいました。危機から如何に脱するかという点でも女性弁護士は何の役にもたっておらず、IQだけずば抜けていてあとは幼稚園児なみという敵役の弁護士もしりきれとんぼの存在でした。犯人は今回もつまらん人物で最後まで冷めた思いのままでした。大岡裁きを法律に期待するのは甘いのでしょうが、法律を自分の欲得を満たすための道具、他人を陥れるための道具に使うのを見せられるのはやりきれないものを感じたという部分にこの点数です。 [映画館(字幕)] 4点(2005-08-31 21:20:07) |
34. 夜霧の港
クロード・レインズ、ジャン・ギャバン、トーマス・ミッチェル共演で、こんな愚作を見せられるとは。お粗末過ぎる脚本は原作もお粗末なのだろうか。こんな作品でもキッチリ仕事している3人は流石の名優と言えますが無駄遣いもいいところ。レインズ台詞「クタクタになって帰ってくる亭主の為に家はバーよりも魅力的な場所であるように」で、「ハァ?」「結婚7回レインズの素で思うところだろうか?」印象に残ったのがこれだけというガックリ・グッタリな作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-07-10 19:46:10) |
35. ヨランダと盗賊
基本、アステア作品に脚本の質は求めないのですが、ファンタジーであっても守護天使を絡めた設定展開の幼稚さに白け返る代物です。それを補う筈のダンスシーンも、間引運転・徐行運転状態で萎えるばかり。興行収入惨敗でアステアが引退宣言をした(後に復帰)というのも頷ける残念な作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-04-05 13:42:29) |
36. 欲望のあいまいな対象
《ネタバレ》 金持ちでお上品ぶってはいるものの、婦人やその幼い娘の前でも平気で告白してる爺さん。美貌は眩しくともその言動からオツムの悪さが滲み出ている小娘。互いの肉欲と金銭欲が執拗にぶつかり合う、阿呆と馬鹿の絡み合いのこれ以上ない馬鹿馬鹿しさが実に見応えがありました。意味不明のテロシーンが最後に活きています。吹き飛ぶのが二人だけなのならハッピーエンドに思えます。 [DVD(字幕)] 3点(2011-11-01 19:18:18) |
37. 夜の女たち
家族を養うため止むに止まれずでなく、単に悲しみで捨て鉢になって躰を売る。ことは止めましょう。ごもっとも。田中絹代の演じる夜の女が単に言葉遣いが悪いだけという演出で、青臭い子供にしか見えなかったのでそれ以上の感慨が湧いてこない作品でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-09 21:41:48) |
38. 欲望という名の電車(1951)
下品で乱暴なスタンレーがブランチの下劣な本性を容赦なく暴き立てる。アクの強い二人と他者を思いやれるステラとミッチが織り成す物語の不快指数は徐々に高まり、結末で100%となりました。身勝手さの果てに壊れそうになった者。壊れそうな者を無慈悲に木っ端微塵に叩き壊した者。共に強烈です。 [ビデオ(字幕)] 3点(2009-10-14 01:41:55)(良:1票) |
39. 夜の訪問者
殆どが椅子に腰かけているジェームズ・メイソンの舞妓さん並みの白塗りでの演技もチンタラした展開での幼稚なストーリーの前では何一つ響いて来ない。そもそも声に何時もの艶が無く、体調不良だったのかと思わされた精彩を欠く姿だった。チャールズ・ブロンソンの上腕二頭筋と天下無敵の活躍を素直に楽しめる、筈も無く。 かなり迷ったけれど「アカンもんはアカン」恐れながらの2点という結論に。 [DVD(字幕)] 2点(2018-07-28 20:46:33) |
40. 欲望(1966)
起承転はとりとめなく結は無い。人間や物事の本質を見抜く力は人生経験の積み重ねによるものですが、本作からは芸術臭が鼻につくくだらなさしか感じません。恥とも解ろうとも思いません。スタジオ撮影でのモデルさんの見惚れる肉体美に加点。あまりに酷い邦題は特筆もの。 [インターネット(字幕)] 2点(2017-12-17 17:03:47) |