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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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1.  四人の息子 《ネタバレ》 
それにしても、何とハートウォーミングな映画だろうと、観終わってからの充実感は比類ないほどで、序盤の家族5人揃っての食事のシーンや、極めつけのラストなんかはもう、どんな言葉を使って表現すれば良いのかと書きあぐねてしまいます。 まぁ、さすがに息子全員がハッピーという訳にはいかず、4人のうちの3人が戦死してしまうという暗い物語ではある中で、訃報の手紙を渡しに来た郵便屋の後に犬が足元を追いかけて来ていたり、受け取った母親も奥の部屋で悲しみに暮れるところでは窓から光が差し込んでいたりして、辛い場面でありながらも完全にはそうはならずに描いているところに暖かみを感じる事が出来ました。 終盤で、母が国を出てからが多少の中弛みが出てしまいましたが、これも当時のアメリカの社会を描いていたと捉えれば良いシークエンスであると言えるでしょう。 また、自分が今まで観てきたジョン・フォードの映画では感じることのなかったカメラワークのバリエーションの多さも本作の魅力の一つなのですが、オープニングで郵便屋の歩く姿を背後から捉えるショットや、アメリカ兵として出兵したヨゼフが最前線を進むシーンでも無駄にカメラが揺れることなく上手く撮られているところなんかも丁寧な移動撮影が見られますし、前半辺りで息子二人が乗った汽車が動き出すシーンでは汽車の方にカメラを据えた撮影で挑んでいたり、ブランコの回想シーンでも同様な事が行われていて(これはたぶん背景と人物の合成)工夫が感じられて面白いと思いました。 その一方で、徴兵された兵士たちがゾロゾロと出兵するシーンを母親が家先から見つめるシーンなどのいくつかの場面においては、家と母親を左側に据えての決まった位置からのフィックスで撮られており、“ホーム”である事を印象付けるような意図が感じられると思います。 そしてこのレビューの最初に述べましたが、ラスト、孫を抱く母親の神々しさがこの映画の最も美しく、格別であり、スペシャルな場面(言葉が見つからない…汗汗)でしょう。 あの、母親の顔を照らす光の当て方がもう超絶的に素晴らしいとしか言いようがなく、ここは本当にプロフェッショナルとしての力量をまざまざと見せつけられるようなワンシーンでした。
[映画館(字幕)] 7点(2014-01-25 22:35:03)
2.  夜霧の恋人たち 《ネタバレ》 
邦題に騙された気がする。「夜霧」どころか「霧」すらもなかったし、「恋人たち」と謳っているのにラブストーリー的要素は二の次のような気がします。そのお陰で話が散漫に感じられてしまい、ほとんど物語に入っていけませんでした。 花瓶ではなく花を投げつけたり、入社試験の包装のテストなど、面白いところは他にもいくつかあったのですが、それはあくまで枝葉なこと。 けど、ラストで昔からの女友達と一緒になってエンディングを迎えられたのは良かった。ラストの朝食のシーンが愛に満ち溢れていて、これが凄くいい。こっちまで幸せな気分にさせられてしまいます。晴れた日の公園でシャンソンを背に、二人仲良く歩き始めてFINの文字。これで、終わり良ければすべて良し。このシリーズ初のハッピーエンドですね。 ★通算200レビュー★
[映画館(字幕)] 6点(2012-01-26 00:38:26)
3.  夜ごとの美女 《ネタバレ》 
街灯が灯る夜更けに聞こえてくるのはピアノの音色。気持ち良く聞いている者もいるのですが、それを不快に感じる人たちが出てきます。バイクの修理をする彼らには、どうやらピアノの音は騒音であるらしく、クラクションを鳴らして邪魔をする。 この一幕で、人が変われば物事の捉え方も変わり、どんな人も皆、自分本位に物事を考えるものなんだということを気づかせてくれ、またそれは画面を見、ピアノの音に聞き入っていた自分さえも同様なんだと思い知らされます。 良い映画は最初の10分でわかる。これは自分が勝手に思っている法則ですが、この監督の音に対するこだわりの一片が見れたようでかなり嬉しくなってしまいました。 一番の注目ポイントは、郵便を届けに来た配達員とのやり取りのシーンや、会話を窓越しに映して会話の内容を観る側の想像に委ねるところでしょう。特に後者はヒッチコックの専売特許とばかり思っていただけに、これはちょっとビックリでした。 さて、ストーリーですが、これは非常に軽快かつ愉快なコメディ。 主人公クロードの近くにいるおじいちゃんが、昔は良かった・・・とぼやいて、手にしている新聞など(その時代によって持っているものが違う)を投げ捨て、どんどん時代をさかのぼってゆく。そこで出会う女性に恋をして・・・というのは、ジェラール・フィリップの十八番なストーリーですね。最後の方の、原始時代までさかのぼってくる頃になると、もう何が何だか訳わかんなくなってきますが、このハチャメチャ感がイイです。 夢の先々で出会う3人の女性は、実は現実の世界にも存在しているのに何故かそれに気がつかないのが面白いところで、最終的にはその中の1人と結ばれますが、個人的には彼のキャラらしく3人全員と結ばれるか、全員にフラレるかにして欲しかった(笑)。けど、クロードを取り巻く周りの人間がみんな暖かくて、みんなで大団円を迎えられたのがこの映画を楽しめた一番のポイントだったと思います。 あと、アラブ姫を演じたジーナ・ロロブリジーダは本当にハマリ役ですね(彼女はそういう役ばっかり^^)。自分も彼女に1票!
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-13 00:59:20)
4.  夜顔 《ネタバレ》 
何てスローな映画なんだろう。 最初のコンサートシーンといい、場面の切り替わりで挿入される昼夜のパリの風景といい(ひとつの風景がやたらと長く映し出される)、そして、クライマックスの食事のシーンといい、そんじょそこらの映画監督じゃ絶対こんな映画作れない。 クライマックスと言うのはさすがに大袈裟かもしれませんが、二人が席について食事を始めたときの、独特の雰囲気の漂うあのワンショット。食事が始まって向かい合う二人が映し出された瞬間のあの例えようのない雰囲気は何なんだろう・・・。しかも、延々と続く長回しも実に面白い。あたかも、この場面に辿り着くために映画が進行していたかのような気がします。 ストーリーに話を移すと、この作品が提示する、前作「昼顔」での謎は以下の2つ。 ユッソンはセヴリーヌの夫に彼女の秘密を明かしたのか、明かしていないのか。 約40年前、娼館に来た東洋人が持っていた箱は一体なんだったのか。 観た方ならお分かりの通り、どちらの謎も解けないままで映画は終了するのですが、謎が解けないまま幕を閉じるのが勿論ベスト。 前作も今作も同様、映画の中で起きた謎というのは、見る人の解釈に委ねられるべきだと思うから。 では、この映画の存在意義は? あの鶏の意味は一体・・・。 こうやって謎解きに苦しんでいる我々を見て、オリヴェイラ監督は不敵な笑いを浮かべていることでしょう。 けど、ここまで、前作を知らないと物語に入れない内容も珍しいのでは、とも思います。 映像的な演出は、芸術の域に入るほどですが、ストーリー重視で映画を見る人にとってはかなり冷めた映画として映ることでしょう。 「箱に興奮する」とか言われても・・・。前作を見ても解りづらいのですから。
[映画館(字幕)] 6点(2008-01-07 23:26:10)
5.  夜と霧 《ネタバレ》 
ネットをやり始めたばかりの頃、不謹慎とは思いながらも、人の死体の画像を検索したことがある。結局、うまく探せなくてそのときはほとんど見られなかったが、今、この映画を観て、そのときの自分の行為の愚かさを思い知った。 感想が上手く書けそうにないけれど、アラン・レネが戦争の悲劇を記録し、世に伝え、残したいという願いは確実に自分の心の中に入ってきた。 この映画の中のいくつもの無数の死体はみんな痩せ細っていて、目を見開いたままの死体や、頭だけが切られて山積みになっているのもあり、とても正視できるようなものではなかった。しかし、それとは対照に、最後の方で建物からぞろぞろと出てきた女達がみんな肥えていて、いかにも健康そうな体つきをしていたのが印象的だった。
[映画館(字幕)] 6点(2006-12-14 20:50:00)
6.  欲望(1966) 《ネタバレ》 
私もあのジャケットの表紙の絵に惹かれて見た人間の一人です。しかし、自分には合わなかった。そこにあるものが本当に実在するのかということを訴えかけているということはわかるような気がします。それを表現する為に写真という媒体を使ったのはナイス。評価できるところは、写真を引き伸ばしていくところ。しばし無音の状態が続き、ここが見せ場だという感じは伝わってきて私の目も覚めてきたが(笑)、それほどの緊張感はなかったと思う。それに、あの写真を見て死体の存在に気づくことも不自然・・・。いや、やっぱりあれでいいのかも。我々には見えなくとも主人公には見えていたのかもしれません、そこにある何かが。なるほど、確かにあのシーンに集約されていますね。さらに突き詰めていくと、盗み撮りされた女の人も本当に実在しているのか怪しいですよね。電話をかけても繋がらなかったし。あのライブのシーンにも特に意味は無いように見えるかもしれませんが、やはり、何か訴えるものがあるように思えます。あのライヴハウスの観客たちは異様なまでに見入っていましたけど、それは観客が聴いてる筈の音の存在、そしてアーティストの存在までも現実にそこには本当に存在しているのかを言い表したかったのかもしれません。また、ギターの一部が観客に投げ込まれても平然とした様子で、さらに言えば観客が存在していないかのように淡々と歌いつづけるヴォーカル。では、プロペラは?家に帰ってきて足で触った。動いた。間違いなく、確かにそこに存在している。プロペラはこの世で確実に存在しているものの象徴なんでしょうか? ラストは【月子】さんのご指摘で初めて気がついたのですが、音が出てたんですね。もっとはっきり聴かせてくれればよかったのに。 まぁ、いずれにしろこの悠長なストーリーは私には合わないですね。【STING大好き】さんのおっしゃる通り、起承転結映画に慣れた人間がいきなりこの映画を見るとどうしてもこんな点数になってしまいます(笑)。中途半端に明るい音楽もいいと思わないし。 今になってふと思ったんですけど、実はこの悠長なストーリー、それさえも存在していないかのように見せたかったのかもしれませんね。ストーリーの進みが異常なまでに遅く、進んでいるのかもハッキリしない。無駄な部分がやたらと多く組み込まれているのは、飲み物に水を入れて薄めるかの如く・・・って考えすぎかな?
7点(2004-09-09 15:40:32)(良:1票)
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