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no oneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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1.  落下の王国 《ネタバレ》 
子役の子どもらしい可愛らしさを巧みに引き出しているのが好印象。自殺志願の青年もごくありふれた青年という感じで、大人と子どもの会話がなかなか噛みあわない場面や、錯乱した女性を目撃した女の子が怖がる下りなど、割とリアリティ重視の作りとなっている。青年のバックグラウンドが描かれないのは、ほぼ全編を子どもの視点で描こうとしたからだろう。  空想世界は言うまでもなく、幻想的なプロローグからトーキー映画の引用を集めたラストまで目が離せない美しさだった。自殺を図るための方便でしかなかった作り話が、聞き手の少女の干渉によって、いつしか青年を救う道標となる。虚構の物語が人を救うというテーマに、作り手の映画への姿勢がそのまま重なって見える。  インドの国民的作家、タゴールの代表作に『もっとほんとうのこと』という短篇小説がある。これもやはり老人が孫娘に物語を聞かせる形式を取った作品で、老人は途方もなく壮大でロマンチックなおとぎ話を語る。しかし「これはほんとうよりもっとほんとうの話」で、けっしてただの作り話じゃないんだよ、と孫に言って聞かせるのである。ターセムがインド人だからというだけで影響を読み取るのは考えすぎかもしれないが、やはり似ていると思う。空想物語のなかに込められた真実の欠片が、人間にとってどれだけ大切なものかを教えてくれている。  ラストの喜劇映画の場面集は、落下に次ぐ落下で、むしろ飛行するような高揚感があった。『落下の王国』という題名は不評なようだが、個人的には好きだ。それは青年の空想世界だけでなく、自由な想像力の結晶である、映画そのものを示す暗喩でもあるように思う。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-03 14:42:43)(良:2票)
2.  ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 
ウィッテカーの脂ぎった熱演が素晴らしい。役作りはウディ・アミンの人間性についての綿密な取材に基づいているそうで、心の弱い人間であれば確かに引きずられるだろうと思わせる力強さには、尋常じゃない説得力があった。その上演説は巧み、やろうと思えばユーモアのセンスまで発揮できるわけだから、一触即発の情勢を抱えた国であれば大衆が引き込まれたのも無理はないと思う。  映画を観ていく内に熱に浮かされていくような感覚があり、それがそのまま青年医師が半ば自覚的に(? たぶん)破滅に向かう姿に重なる。おぞましいのにどこか魅惑的な狂気の世界を、肌で感じることができた。昔読んだ原作がもっと長かったのでラストでは肩透かしを食らってしまったけれど、それがなければ普通に満足度の高い作品だったと思う。アフリカの土俗的な熱気を映像に封じ込めているという点だけとっても、稀有な作品といえるんじゃないだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-12 22:47:30)
3.  らくだの涙
観ているだけでα波が出てしまう(笑)。らくだのとぼけた表情と、きれいな毛並み、不思議なフォルム。冒頭のおじいさんの言う通り、とても美しい動物だと思う。飾り気のない描写は人によっては味気ない印象を受けるかもしれないが、僕としてはありのままに(?)映し出されたモンゴルの吸い込まれそうな風景と、素朴でありながら逞しい遊牧民たちの姿に胸を突かれた。モンゴル人でもないのに、懐かしさの混じった切ない気持ちがふつふつと湧き上がってくる。子供たちもすごく可愛い。ときにはおじいちゃんですら可愛い。この映画の作り手が、らくだや人、モンゴルの光景のすべてをいとおしむ気持ちが伝わってくるようだ。あのらくだの首の下に伸びているもこもこした毛を撫でたような、やさしい手触りの映画。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-24 00:38:12)
4.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
ユーモラスでロマンティックで、とてもキュートな作品でした。ほとんど現実味がなく物語も細切れなのに共感できるのは、情けなくて人間味あふれる言動を、上手に笑いにくるんで表現しているからだろうか。少年の片思いや作家のプロポーズの話はまったくリアリティがないけれど、素直に感動できる。少年の愛らしいキャラクターと、作家の「君がノーといっても驚かないよ」の台詞がそれを可能にしているんだろうと思う。この辺の絶妙なさじ加減はラブコメ職人である監督の面目躍如だ。  ただ、それに対して苦味のあるエピソードはあまり上手くない。親友の花嫁に恋する話以外の暗いエピソードは半端で、着地点すらみせてくれない。部下に浮気心を出す夫も、病気の兄弟を持つあの女性も、置いてけぼりにされたままTHE END。中高年の男が錆つきかけた夫婦愛にどうけじめをつけるのか知りたかったし、あの女性の抱えた事情も恋を完全にあきらめる理由としては説得力がなかった(というかたいした努力もしてないくせにあきらめるなよ、逃げる言い訳に家庭の事情を使っただけじゃないの? と思った)ので不完全燃焼。さまざまな愛の形を描くために悲恋も加えたんだろうけど、あんまり得意じゃなかったのかな?  とはいえ長い時間を全然だれずに楽しめたことは事実。何度もお腹を抱えて笑えたし、上記の欠点と、首相のエピソードが案外たいしたことないのを除けば面白かった。全編ラブソングのオンパレードという趣向もよかったけど、ひとつも思い入れのある曲が入っていなかったのがちょっぴり残念ではある。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-21 02:00:14)
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