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プロフィール
コメント数 404
性別 男性
ホームページ http://onomichi.exblog.jp/
年齢 55歳
自己紹介 作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。

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1.  リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 
『天然コケッコー』の監督、山下敦弘の「女子高生のバンドやろうぜ」的映画。 ボーカルの女の子「空気人形」のぺ・ドゥナが素晴らしかった。彼女はこのとき24歳。でも女子高生になっちゃうのだからすごいね。  ペ・ドゥナの存在が大きなポイントというのは確か。彼女がいなかったら、この映画は、均質でうす~い物語になってしまっただろう。彼女の異質があってこそ、彼女と彼女たちの微妙な対比が面白い。  ペ・ドゥナが誰もいない夜の出店を歩きながら、「フランクフルトいりませんかー」と叫ぶ。薄暗い体育館の中でひとりだけのバンド紹介。アカペラで歌いだす。これこそ彼女のキャラクターである。すごく伝わるものがあった。じんじんときた。単なる「女子高生のバンドやろうぜ」的映画を超えて、彼女のさざめく孤独感、繋がりを求める切な思いと今の充実感がよく伝わってきた。  最後の最後でブルーハーツの「リンダリンダ」と「終わらない歌」がフルコーラスで歌われる。クライマックスとしては最高だ。すべてを忘れて世界と一体化する瞬間があるとすれば、こういう時なのだろう。シンプルなラストがGood。歌詞が身に染む。胸がキュンとなった。とても懐かしかった。
[DVD(邦画)] 9点(2010-11-07 01:06:16)(良:1票)
2.  リボルバー(1988)
佐藤正午の同名小説の映画化作品。これは映画を先に観た(のが良かったかな)。わりと雰囲気のある作品だったと思う。柄本明と尾美としのりのコンビはなかなか味があって、スリリングな展開中にも妙に間の抜けた空間を創り出し、事件に知らず知らずに関わっていく過程においても彼らの日常性には全く変化がないことによって、事件そのものを相対化してしまう。それは突然やってきて、すぐに去っていくのである。事件を柄本・尾美コンビの横において見てみると、事件そのものすら間の抜けた喜劇のように思えてくる。この辺りは原作と同様の展開だが、ある意味で確信的な物語のずらしであり、事件と傍観者の関係を実に正確に捉えた作品であると思う。ただ、如何せん、全体的に力が抜けすぎたきらいが無きにしもあらず、それは原作の味なのか、藤田監督が永遠に捉えられた「やりきれなさ」の終着なのか。確かに藤田敏八氏の最後の監督映画作品でもあるか。<あ~ん、先にレビューされてしまったw。哀しい。。。←冗談ですw>
8点(2004-06-19 11:48:10)
3.  リリイ・シュシュのすべて
正直いってとても怖い映画でした。僕はこれほどまでに悪意に満ちた映画を知らない。「拷問のような。。。」というレビューがありましたが、然り。世界を共有できないという苦痛が全編を覆っているのだから。しかし、、、この映画に心を震わしたとすれば、あなたは正しい。間違ってはいない。僕らは心を失って久しいし、本当に共有できる世界観をもっていないのは既に自明のこと。リリィという虚構の上に空虚な言葉を紡ぐことのリアルさなんて最初からないよ。そんな悪意に満ちた映像の中でも、僕らはこの映画にある種のイノセンスを感じたんじゃないのかな。その可能性にこそ、この作品の「救い」があるのだと思う。この映画の中に心理描写が皆無ですよね。ただ、田園に佇む少年たちと音楽があるのみで。そして画面を覆うワープロ文字の羅列。僕らは「痛み」を感じ、イノセンスへの「信」を握り締める。この世界の「ほんとう」をいかにして表現するか、もし、映画の目指すところがそこにあるのなら、この映画の手法はひとつのメルクマールとなるのではないか。岩井俊二は断続する「現在」を捉えているからこそ、一級の監督なのだと僕は思う。<追記>リアルとは何か?現代社会は成熟という過程を永遠に放棄しており、生きていくことの確固たるリアリティなどというもの、そのものにリアルな実感など既にない。キルケゴールは死に至る病として、絶望していることに気がつかないが故の絶望といったようなことを述べているが、今の世の中はそういう意味で多くの人が絶望的である。そういった認識がないとこの映画は「分からない」だろう。薄っぺらい世の中だからこそ、その薄っぺらさの上で足掻くことの空虚さ、その見えない痛みを痛いほど感じる、この映画はそういう表層のヒビを鮮やかに描いているのだ。<この映画は単なる中学生日記ではないのだ> 実は邦画の名作は昔からそういう地平でつくられていると僕は思っている。ただ、その自明性がここ10年ほどで加速度的に失われており、そんな閉塞感の無意識化を漠然とした表層の「らしさ」感覚とその亀裂の対比で描いてみせているのがこの作品の白眉なところだ、といえないだろうか。敢えて言えば、リアルさの喪失感に対するリアリティのなさをリアルに描いている、ということか。
10点(2004-03-31 00:07:16)(笑:2票) (良:1票)
4.  リバー・ランズ・スルー・イット
「若さ」が美しいものであること。その魅力に対する羨望や嫉妬、自我への抑圧。そんな「青春」を巡る物語を描いた傑作といえるでしょう。兄は、結局、「青春」と決別する側に立ちますが、自らの純粋さを信じる若き弟<ブラッドピット>は当然のように破滅の道を選びます。それは、ある意味で自分が自分であることに固執するが故の<若さ故の>美しき悲劇なのです。彼は、ジェームスディーンや中原中也のようにその美しさが永遠に刻まれる存在の象徴として、いつまでも「青春」と寄り添う側に置かれるのでしょう。例え映画の中であっても。。。それにしても、ブラッド・ピットはまさに適役でした。レッドフォードが惚れ込んだことはありますねぇ。(彼に若き日の自分を見たんでしょうか)
10点(2003-10-24 00:00:20)(良:1票)
5.  リトル・ダンサー
久々に映画を見て泣きました。僕にとっては「月光の夏」や「インディアンランナー」以来ですね。<と書くとなんか薄情な性格だと思われるかもしれませんが。。。> この映画はあの親父さんの映画ですね。実際、僕が泣けたのは、親父さんがスト破りをするところと息子の合格通知を知って突っ走っているところでしたから。人は誰しも意固地に陥るけど、その根拠の由来は既に無く、希望のひとすじを掴むも握りつぶすもあとはチェンジマインドする為の勇気だけなんだと、親父さんのなりふり構わない姿に感動しました。<頑固親父も居場所がない時代だ。。。> 僕はバレエダンスの型に関する知識は全くないので、主人公のダンスがバレエであるかどうかなんてどうでもよくて、ただダンスそのものが純粋に人を動かす力がある芸術であり、表現なんだってことを深く感じました。というか、それが上手い下手や情熱の有る無しに関係なく、人の心を揺さぶるからこそ、芸術的なんだということでしょうか。それは主人公の意思を超えていて、なおかつ型破りであるが故に彼のその後の成長を誰もが確信したんじゃないのかなと思います。確かにラストシーンは予想通りでしたからね。
10点(2002-09-22 16:41:15)(良:1票)
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