1. ベルリン・天使の詩
本筋とぜんぜん関係のない、すれ違う人たちのセリフがすごくいいです。泣けました。ブルーノ・ガンツがとてもいいです。街を歩きながら堕天使のように、聞き耳を立てていると嫌なことばかりの世の中でも、生きていけそうな気になります。 9点(2003-07-15 04:46:57) |
2. 田舎の日曜日
フォーレの音楽と絵画のような映像。年を取った親と、とうに大人になったはずの兄弟の確執。すべてがきっちりとはまっていて、見終わった後に美味しい紅茶を飲んだような、その紅茶に苦い隠し味が効いていて、そのせいでなおさらに気になるような、あとで沁みてくる映画でした。 [映画館(字幕)] 9点(2003-06-17 02:54:42) |
3. 霧の中の風景
抽象画のような映像に思い切り酔ってしまいます。少し生々しいところが気になって-1です。痛々しいだけで生々しくしなくても、いいのにと思ってしまいました。 9点(2003-06-03 03:29:20) |
4. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 イタリア人の気質なのか滅茶苦茶な展開かもしれないけど好きな映画です。 月にまつわるいつくかのエピソードも好きです。 終盤、マザコンの婚約者に婚約解消され怒り狂った直後、婚約者の弟に結婚しようと言われて幸せそうに豹変してにっこり微笑むシェールが素敵です。 見ているうちに主人公たちに幸せになってほしいと感じる映画はいいものです。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-20 05:08:08) |
5. 宇能鴻一郎の濡れて打つ
宇能鴻一郎の小説のコミカルさをそのままに描いていて、これをポルノだからという理由で見ない人はもったいないと思います。 ひろみが落ち込んで自殺しようとしたときに元気づけるのはあれしかないというベタさが楽しい。 宇能鴻一郎の濡れて騎るでもそうだけど、「本当にそれでよくなるのかしら」と思いながら素直に受け入れてしまう主人公。悪意がないところが楽しすぎます。落ち込んでる時に見ると復活できる映画の一つです。 [映画館(邦画)] 8点(2017-03-02 20:40:06) |
6. さよなら子供たち
「さよなら子供たち」って、こんなに重い意味があったんだ。ルイ・マルの一生忘れることのない郷愁のような思いが、自分の中にまで伝わってきて、やるせなかった。 8点(2004-10-01 21:29:25) |
7. ドライビング Miss デイジー
モーガン・フリーマンとジェシカ・タンディをこの映画で知りました。たんたんとしている中に寂も錆びも効いています。とても好きな映画ですが、名画座でこれと一緒に上映されていたのが「田舎の日曜日」でした。あちらに9点をつけたので、こちらは比較して9点に近い8点です。 8点(2003-09-02 01:09:02) |
8. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
「マッチ工場の少女」ではピンと来なかったアキ・カウリスマキ でしたが、こちらは目一杯ツボにはまりました。ジョークの聴いた独特の間の取り方、出てくる奴もどうしようもないのばかりじゃないか(褒め言葉です)と思いながら見ていました。 意表をついています。宮沢賢治の「カイロ団長」の童話を彷彿とさせます。 8点(2003-08-18 10:31:15) |
9. E.T.
スピルバーグは特に好きではないけど、これは大好きです。ETをかごに乗せて自転車で空をこぐシーンの月のシルエットは最高です。子供の頃、カエルの解剖ができなくて、それでも男かと教師に怒られた遠い昔を思い出しました。 8点(2003-08-03 03:34:13) |
10. ハンナとその姉妹
この映画でダイアン・ウィーストを知り、それ以降ファンになりました。この展開、このテンポ、やっぱりウディ・アレンは裏切らないです。いいなあ。 8点(2003-08-03 02:27:58) |
11. マグノリアの花たち
《ネタバレ》 サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、ダリル・ハンナ、オリンピア・デュカキスと好きな女優がたくさん出ていて、ライトな昼メロを見ているように観ました。ジュリア・ロバーツがどうも映画の中で浮いています。役柄のせいかも知れないけど、ほかの役者を食ってしまい映画のバランスが崩れているような気がします(「世界中がアイラブユー」でも、そう感じました。彼女は主人公としての映画以外は難しいです。ジュリア・ロバーツが死んだ後のシャーリー・マクレーンとオリンピア・デュカキスのやり取りは最高です。ジュリアは写真のみの出演で同じメンバーで続編を作ればいいのに。 8点(2003-07-28 02:31:32) |
12. フェーム
アイリーン・キャラも良かったし、他の役者も音楽も良かったです。いろいろなタイプの人が、いろいろな思いで生きているって、すごいことだなあと考えながら観ていました。テーマソングの「フェイム」も好きですが、アイリーン・キャラの切々としたバラード「アウト・ヒヤ・オン・マイ・オウン」は秀逸です。今でもときどき聴いています。 8点(2003-07-27 03:23:21) |
13. ブレードランナー
大好きなディックの「アンドロイド~」を、原作とは違った深みと見事なくらいの映像に仕立て上げたSFの傑作です。ハリソン・フォードの映画の中で1番好きです。最初に見た当時の衝撃が、久々に見た時には郷愁を感じるように思えました。小さい画面だと謎が見えにくいかなと思うので、ぜひ大きな画面で見て欲しい。例のビルボードはいつみてもいい雰囲気です。 8点(2003-07-23 23:26:47) |
14. アマデウス
サントラを買ってしまいました。オスカーをとったフランク・マリー・エイブラハムも痛々しくて良かったけど、トム・ハルスのアマデウスも秀逸です。音楽と映像の相乗効果で汗をかくくらいでした。 8点(2003-07-20 02:40:26) |
15. 八月の鯨
静かで淡々としていて、見終わってしばらくして映像が残る映画です。荒れた海を泳いだ後には静かな海を見ながら消えていくのもしあわせかな。リリアン・ギッシュかわいいです。ベティ・デイビスかっこいいです。8月に鯨を見ることが出来る場所に行きたい。 8点(2003-06-17 19:16:36) |
16. ポパイ
アルトマンの失敗作と言われていますが、これは楽しいファンタジーです。ありきたりのコミックをおとぎ話のように演出したアルトマンはさすがです。アルトマンファミリーのシェリー・デュバルもいい味出しています。 8点(2003-06-17 03:55:20) |
17. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
センチメンタルな子供を想像していたけど、悪ガキがいたずらして僕の方がライカ犬より幸せといってるんだと、思っていたのとは違っていたけどコミカルさと寂しさがいりまじったかんじで面白かった。時間とともに愛しくなるような好きな映画です。原作買ってきて読んでしまいました。 評価得点は最初に見た時のままです。 [地上波(字幕)] 8点(2003-06-03 03:54:44) |
18. バード(1988)
イーストウッドの映画とは相性が悪いので、この映画も最初のうちは時代設定と音楽以外は面白くなかった。フォレスト・ウィッテカーの迫真の演技とともに途中からは、どんどん引き込まれていった。映画が終わってからチャーリー・パーカーのCDを引っ張り出して映画で見た背景を思い浮かべながら聴き続けてしまった。また見ようと思った。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-18 07:42:13) |
19. ウディ・アレンの重罪と軽罪
《ネタバレ》 2度この映画を見ました。ウディ・アレンとマーティン・ランドーの2人の男の問題や愛情を交差させて皮肉なエンディングまで持っていくのはウディ・アレンならではです。彼のシニカルさというか穿った見方が面白い映画でしたが、見終って楽しい映画ではありませんでした。最初に見たときは正しい者、真摯に生きている者が決して幸せになれないような世の中を倦いているように感じ、役柄のウディ・アレンは思いこみが強くかわいそうでもありましたが、改めて見てみると当時の彼の実生活を重ねてしまい、酷い行いをしても罪の重さに耐えているのだから裁かれなくても罰は受けているというような、自己弁護のようにとれて興味深かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-24 04:15:47) |
20. 日曜日が待ち遠しい!
《ネタバレ》 楽しかったです。ファニー・アルダンが少女探偵ナンシー・ドルーのように生き生きしていました。ストーリーはあらら・・って感じですが、車をスタートさせようとして後ろをぶつけたり、こっそり(どうどうと?)服かた鍵をかすめ取ったり、殺された死んだ奥さんが運ばれている最終に目がちらっと動いていたり、意図的かどうかはわからないけど些細なシーンで好きなところが多かったですぅ。うちのボスってすごいんですぅ。あたしびっくりしちゃいましたぁ。みたいな楽しさがありました。ジャン・ルイ・トランティニャンもファニー・アルダンも素敵です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-27 02:51:41) |