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コメント数 230
性別 男性
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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  彼岸花 《ネタバレ》 
冒頭から結婚披露宴での佐分利信の普通のスピーチと遠慮がちに起こる笑い声、もうこの時代のムードやテンポ、色彩と空気、そして人と会話、相槌、挨拶、空返事。どこをどう切り離して繋ぎ合わせても素晴らしすぎる、僕が追い求め、夢に描くシーンばかり。この極上のスープに詰まった味わいは、映画の出来さえも冷静に判断できないほど、自分にはたまらない妙味。娘が嫁いだ広島行きを、背中押されて決めたにも関わらず、"いや、まだはっきり決めた訳じゃないんだけどね" この台詞のおかしみ、"何笑ってんだ、何がおかしい?" はは、そりゃあ胸が熱くなるほどおかしいです。この台詞を言う側と聞く側が言葉の奥に互いが読み取る感情に、夫婦の年輪を感じる。 そういった味わいが随所に溢れでている、まさに気持ちさえ浄化されるほどの極上のスープです。 
[DVD(字幕)] 10点(2007-06-11 06:35:59)(笑:1票) (良:1票)
2.  道(1954)
・・・ただ、こんなにも、こんなにも、心に、沁みる、映画が、あるのか。
[DVD(字幕)] 10点(2007-04-15 20:28:49)
3.  ローマの休日 《ネタバレ》 
僕が僕であるために、やはりこの映画には最高得点以外つけられない。ただただ呆然と見つめるしか手立てがない、このオードリー。この時代においてさえ恐らくは過去の美人女優の系譜から外れた独特の顔だち、それでいて(くどいけど恐らくこの時代において)他の多くの美人女優を完璧に色褪せさせる殺傷力さえ持つこの輝きは、ある意味えげつない。こんな異次元の輝きだからこその刹那を、この映画を繰り返し観てかみしめることの出切る喜び、難解なピースが一瞬にして埋まったような興奮さえある。 そして思い出は売れない。惚れてしまったペックはまだしも、突き飛ばされ水かけられまくったエディ・アルバートの友情の証、写真を王女に渡すシーンはグッとくる。とは言えペックもいい、男はもっと女々しいものだが、よくぞ耐えた我慢した。ただ目と目だけで語り合った無数の会話、一番の思い出の首都を聞かれたアン王女のおきて破りの回答 "ローマ" が胸に突き刺さった瞬間を思えば!今、今すぐに奪い去りたい。 それでも本当に強い男だからこそヒロインを抱えて連れ去ったりしないのだ。しかし実際それもこれもオードリーの輝きがあればこそ、ここまで映えるシーンとなる。たぶん・・・いや絶対そうだ。この作品を世に送り出したワイラー監督の功績は大きい。しかしそれ以上にあまりにもオードリーが眩しすぎる。全てのシーンがその輝きによって監督の意図以上にきらめいているのではないだろうか。 
[DVD(字幕)] 10点(2007-03-27 21:20:02)(良:1票)
4.  勝手にしやがれ
このタイトル・邦題を聞くとき頭に浮かぶのは、最初はジュリー、次にセックス・ピストルズ、そしてゴダールのこの映画へと変換していった(実際の順番逆ですけど)そのそれぞれが自分にとって素晴らしいものとなった。この空気と台詞、たわいも無い1シーンが脳裏に焼きつく。ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグがいて、ベッドがあればそれでいい。そしてクシャクシャの新聞紙。こんなカッコよさは他に探し様が無い。
[DVD(字幕)] 10点(2006-08-19 16:50:35)
5.  静かなる男
強烈に目に焼きつく色彩、た~くさんの緑とその中に映える赤、アイルランドの風習に根ざしたユーモアと情感が、たっぷりとそして絶妙なバランス感覚で描かれた大傑作。 ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン・・・この魅力的なキャスティングと胸はずむ音楽の楽しさ。この地、この家、この人々への憧憬が、心の中でどこまでも膨らんでくる。自分にとってもジョン・フォード監督の数々の傑作の中でも1、2を争うくらい、たまらなく好きな作品。 
[DVD(字幕)] 10点(2006-07-23 09:40:13)(良:1票)
6.  雨に唄えば
すべてのレヴューシーンが健全でありながら爆発的な覚醒作用がある。ミュージカル映画だけに許される構成を逆手にとって、ミュージカル映画にみんなが期待しているもののすべてがあり、その醍醐味が凝縮されている。なぜここで唐突に歌いだすのか?なぜここで唐突に踊りだすのか?そんなお門違いな素朴な疑問の全部を吹き飛ばして、それでいてその全部に答えを出している。 個人的に最高なのは、滑り込んだジーン・ケリーの前に帽子をつま先にかけたシド・チャリシーの足が映される、そこから僅か数分の計算されつくした素晴らしいシーン。彼女の登場シーンは僅かではあるが、この最高傑作と言えるミュージカル映画へ残したインパクトは計り知れない。  
[DVD(字幕)] 10点(2006-04-16 19:11:07)(良:1票)
7.  東京物語 《ネタバレ》 
息子たちに、まるで邪魔者を押し付け合うような対応を受けるだけ受けておいて、後になって“昔はもっと優しい子だった”と語らい、それでも“まぁ幸せな方じゃのう”“幸せな方でさぁ”こう自らに言い聞かすように、寂しく、そして穏やかに語る老夫婦。この穏やかさが心に沁みる。たまらない。この映画には(人というものには、こういうところがある)という側面が次々と描かれている。その為、映画に没頭しながらも、いつの間にか自分に押し当て、心かき乱されてしまうのだ。一例として、母親の死に直面したしげ(杉村春子)が泣き崩れた場面と、葬式が終わった後のケロッとした態度は、配役の性格設定を超えた、人間というものの性質を映しているように感じる。、 大阪から遅れて馳せ参じた敬三の、どこか筋の取っていない立ち振る舞いや言動などもそうだろう・・・。人がそれぞれの境遇によって、その局面での取り繕う様子が生々しく描かれている。そしてどこか自分自身を見ているような気持になってくる。 
[DVD(邦画)] 9点(2008-11-06 05:29:09)
8.  情婦
嘘の供述と騙し騙されることの同じようでいて微妙に違うニュアンスの綴れおり、私利私欲と愛情とお洒落な笑いのアンサンブル、チャールズ・ロー豚のデップリした名演とディートリッヒのオーラ、人生一度っきりのフルコース。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-06-23 19:42:02)
9.  大いなる西部 《ネタバレ》 
そう、これぞ、これこそワイラー監督の西部劇。ロングショット、昼・夜・夜明け・夕暮れの色彩と光のトーン、素晴らしいテーマ曲。公開当時のワイドスクリーンで観た観客の溜息さえも聞こえてきそう。西部劇の無骨なガンマンのイメージからかけ離れたグレゴリー・ペック演じるジム・マッケイ。この男の役どころ、他人にどう思われようが自分の問題を他人に証明する必要なんてない。僕らが生きてる世界で、時に人は他人が自分をどう見ているかばかり気になって、必要以上の自己弁護とアピールを滑稽に繰り返し、それが自分のポジションを確立するための手段として問われ続けているのてはいないか?そんなことを考えながら僕はこのジム・マッケイという男の生き方にまた何かを学んだような気がして本来自分はこうあるべきだった筈、とあらためて思いなおした次第です。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-03-10 18:23:41)
10.  探偵物語(1951) 《ネタバレ》 
面白い!このとんでもない迫力に圧倒されます。ひとつの柱となるドラマがあって、同時進行で複数の取調べがドラマを織り成すのですが、全く無駄が無く、全てのシーンが映画を面白くするためだけに機能している程の臨場感!演技のノーガード・バトルロイヤル!マクラウド刑事の父親へのトラウマが引き起こした壮絶で痛々しい事実との直面、そして葛藤。この常に苛立ちを抑えきれない剃刀のようなカーク・ダグラスに眼鏡をかけてるシーン、タイプを打つシーンを与えたバランス感覚も見事。シュナイダーの弁護士を追ってマクラウド刑事が凄い勢いで階段を駆け下り、それを下からのアングルで捕らえたショットは鳥肌が立ちました。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-02-05 00:41:32)
11.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
頑固オヤジの最高に楽しい映画。なぜこんなにも共感しまくれるのだろう?行動はめっちゃ優しいのに言葉に出来ない無骨なジョン・ウェイン演じるチャンス保安官。アル中後遺症で使い物にならないデュードを保安官(助手)として尊重するシーンが素晴らしいし、あまのじゃくなスタンピー爺さんとの掛け合いは泣けるほどに絶品。惚れた女には終始掌の上でゴロゴロ転がされまくって、ゴロゴロ・・ゴロゴロ、もうおかしくって仕方が無い!最後の決め台詞を言うシーンなんて完璧に飼い慣らされてます!そんでラストもギスギスしたシーンが多かったデュードとスタンピーが飲みに行く、これたまりません。とりわけデュードの満面の笑顔は演技じゃないでしょ!なーんて思ってると、スタンピー爺さんそれ、首に巻きますか!?最高。
[DVD(字幕)] 9点(2007-01-28 22:26:49)
12.  十二人の怒れる男(1957)
映画的な作品ではないけど、ある意味最高峰とも言える面白さ。そして面白いだけでなく、物事に対して自分が常にどうありたいとか、自分を顧みて考えた上で明日への活力を与えてくれる作品。時にこのような映画が産み落とされ、時代が変わっても鑑賞できることに感謝したい。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-20 06:39:47)
13.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
リアルタイムでサイレント時代からトーキーを経て映画を愛し続けた方々にとっての、この作品に対する感慨は、おそらく想像以上に凄いものがあったんでしょうね!しかし現代のようにサイレント映画も手軽に楽しめるようになると、自分のような後々のファンにとっても、その感慨の断片くらいは充分に感じることが出来る、いや出来るどころか震えてしまいます。もう映画に対する究極のリスペクト、精神を病んでしまった過去の大女優、その残酷さ。大なり小なり今後、僕自身も今以上に良かった頃の思い出に幻影として取り付かれていくことがあるのだろう。徹底している、この作品の全てが徹底しまくっている。ラストシーンのスワンソン、そして元夫の執事、シュトロハイムの愛のかたち。優しさとは何か?息をのむしかない驚愕のラスト。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-05 07:50:01)(良:3票)
14.  イヴの総て
このみなぎる緊張感、ラストまで完璧。ベッドに横たわるベティ・デイビスのアップ、照明に照らされて浮き上がる顔のしわ。生々しすぎる。しわだけで無く名優たちの迫真の演技も最高に生々しい。映画全体を覆う都会的なトーンと、そのゾクゾクする生々しさ が絶妙絡み合って、そのハーモニーが完成度を押し上げている傑作。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-09-30 22:18:33)
15.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
理屈ぬきに楽しめる娯楽映画。一種ヒッチコックらしからぬとも言えますが、繰り返し観たくなる作品です。"女を犠牲にしないと勝てない勝負なら、負けることも考えろ!"みたいな台詞(正確でないかも?)にはシビレました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-17 05:45:19)
16.  カビリアの夜 《ネタバレ》 
この映画は、どうしても普通にハッピーエンドではないと分かって鑑賞してしまいます。だからカビリアが喜々として家財を整理しているシーンあたりでも幸せそうに見えず、嫌な胸騒ぎを感じるのです。そして持参金を持って喜び勇んで現われたカビリアに対し、オスカーの曇った表情と流れ落ちる汗が不幸な結末を観る側に確信させ、後はどんな不幸な終わり方になるのかという絶望へと誘われていくのみ!と諦めつつ鑑賞してしまいます。ただし鑑賞後、逆にこれは何という後味のいい映画なんだろうと思わせるのです。それはやはり特筆すべきラストシーンが本当に素晴らしいからで、純粋なこの魂一つ、この魂のみが希望への道しるべと謳いあげます。何とも力強い生きる力と喜びさえ感じてしまいます。それにしても、この映画もジュリエッタ・マシーナだからここまでの傑作になったと思えるほど、圧倒的な表現力でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-06-08 11:24:40)
17.  上流社会
配役が贅沢、楽曲が贅沢、パフォーマンスが贅沢、グレース・ケリーが贅沢、 もうそれだけで何度でも観返したくなる、まさにハイ・ソサエティーな一品。 サッチモとのデュエットでただ両腕を横に伸ばしたくらいのビング・クロスビー のステージが何でこんなにも様になるのか?なんでグレース・ケリーはこんなに も品があるのに、そこに妖艶な色気を並び立たせてしまえるのか? 軽い感じで観られるのに、めちゃくちゃ手応えのある作品です。 それにしても、1950年代って何という時代なんだろうか。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-07 22:59:03)
18.  ヘッドライト 《ネタバレ》 
霧と暴風雨にさらされた果てし無きトラックの長距離輸送、度重なるエンジンの故障と睡魔との闘い、その哀愁を帯びた見事な映像。自分もトラックの運転席に座っているかのようあ錯覚に陥り、あの狭い空間での振動を感じて気持ちを共感せざるを得ない程に切なくなってくる。空しく切実なジャンの日々、そしてくたびれた妻と軽薄な娘と、傷ついた仔猫のような薄幸の女クロ、この三人の女の描き分け。安らぎを求めるジャン、しかし家畜を乗せた500kmの逃避行で、全く笑わず、傷つき憔悴しきったクロを乗せハンドルを握り、ただひたすらトラックを走らせるジャンの心情。容態が悪化したクロの為に停車した田舎道のあの映像、真っ暗で静かな景観にただ家畜の鳴き声だけが響く、このやるせなさ、このどうしようも無さが胸を打つ。  
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-23 06:16:36)(良:2票)
19.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
実際観るまで "ケ・セラ・セラ" は単なる挿入曲だと勝手に思っていたので、この曲の扱い方、使われ方にヤラレてしまいました。ドリス・デイいいですよね。それにしても、この時代のヒッチコック監督のカラー作品のテンポと言おうか、ヌケと言おうか、じらし様と言おうか、おそらく全部なんでしょうけど、好きなんで。もうこればっかりは、どうしようもないんです。ただこの作品は邦題が損してる(原題からして仕方ないけど)でもなんかこの邦題じゃ物足りない。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-01 21:51:34)
20.  王様と私(1956) 《ネタバレ》 
夢の世界へいざなう宮殿のセット、素晴らしい音楽、劇中劇アンクルトムは超ポップ、 極めつけの"Shall We Dance" 正に最高のキャスト、ユル・ブリンナー演じる子供みたいな性格したシャム王の努力の姿を尊重するアンナがいい。素晴らしいミュージカル・シーンには余計な編集など不要、本作のようにじっくりたっぷり魅せて欲しい。ましてこの映画が作り出す独創的な空間と音楽性はたまりません。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-25 13:19:47)
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