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エリックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 13

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1.  タクシードライバー(1976)
デ・ニーロとスコセッシの最強ダッグによる最高傑作。NYのソドム的退廃がゆらゆらと描写されていくなかで,デ・ニーロ演じる主人公トラビスのナイーブな感受性が崩壊していく過程が凄い。いったい何に向かって拳を振り上げたらいいかすらわからない混沌とした怒りがひしひしと伝わってきて,観る者の胸をえぐる。武装し単身,少女売春宿に乗り込み,血みどろの銃撃戦の果てに,新聞の三面記事で街のヒーローに祭り上げられ,そしてすぐに雑踏のかなたに忘れられていくトラビスに救いはあったのだろうか・・・・・。
10点(2001-07-31 08:42:32)
2.  道(1954)
映画史上に輝く傑作。ジェルソミーナの無償の愛が痛ましくも美しく,いつまでも余韻が残る。愛の化身ですね。
10点(2001-07-10 14:15:14)
3.  ブラザー・サン シスター・ムーン
映像としての美しさ。チャントをアレンジしたかのような音楽。そしてそれ以上に,この企画を映画として実現したこと自体がすごい。聖フランチェスコの生き方に感銘を受けました。こんな映画がもっと増えてくれたらいいなあ。
10点(2001-07-02 08:28:10)
4.  十二人の怒れる男(1957)
傑作です。ヘンリーフォンダの演技に心から拍手したい。最近のような大仕掛けもCGもない地味な映画ですが,しっかりとしたシナリオ,才能豊かな俳優陣,カメラワークでこれだけの作品になるのだと分からせてくれる。いや,それだけではない。この作品に流れるヒューマニティーこそが,傑作ならしめた最大の理由だろう。
10点(2001-06-27 07:53:18)
5.  ベン・ハー(1959)
史劇の代表作としてあまりにも有名な作品。今まで何回か見ましたが,最初に見たときは,例の騎馬戦やガレー船の迫力が印象に残った。こんな古い作品なのにどうしてこんな映像をつくれたのかと単純に驚いた。何回か見るうちに,この映画の主人公は実はイエスだと思うようになった。特に,奴隷に身を落としたチャールトン・ヘストン演じるユダヤ青年ベンハーに,イエスがそっと水を与えるシーンは胸に迫るものがある。
10点(2001-06-27 07:46:51)(良:1票)
6.  クロウ/飛翔伝説
とにかくカッコ良かった。
10点(2001-06-02 15:09:02)
7.  2001年宇宙の旅
象徴主義的な場面がとても印象に残る映画でした。きわめて形而上的な作品で,ストーリーはあってなきがごときものとも思えます。だから,下手に理解しようとして身構えて観たりすると余計解らなくなってしまうのではないでしょうか。それにしても,宇宙って何なんでしょうね。この作品では,「この宇宙は意志なのだ」と言っているように思えるのですが・・・。ニーチェとかユングなどの影響を感じました。
9点(2001-07-06 08:12:29)
8.  シャイニング(1980)
キング原作の映画化作品で一番の出来と思う。閉ざされた空間で少しずつ狂気にいたるプロセスが実にきめ細かい。また,息子が狂気による殺戮を予言するあたりの仕掛けとかね。しかし,西洋では双子ってあんなに怖いイメージなんだ。
9点(2001-07-05 12:50:43)
9.  マトリックス
シナリオに少々荒っぽいところはあるにしても,その世界観は興味深かったし,ニューエイジっぽいメッセージ性も感じられた。今後の展開次第では,第二の「猿の惑星」シリーズに化ける可能性あり。問題は次回作ってことで8点!
8点(2001-07-04 08:24:50)
10.  アイズ ワイド シャット
一見単純なストーリー(夫婦間の痴話げんか?)を淡々と描写しているように見えますが,監督が例のキューブリックで,しかも遺作ですからね。そう単純なはずがありません。で,私が気になったのは,やはり例の秘密結社の存在です。イニシエーションのような儀式や,執拗にマークされる不気味さは尋常ではない。道徳的退廃と家庭の崩壊という今日ではごくありふれた問題の根底に,ある種の秘密が内在されているという,なんだかとても意味深なメッセージを感じてしまった。ところで,トム・クルーズってサイエントロジーという宗教組織(?)のメンバーですよね。
7点(2001-07-31 08:21:34)
11.  グリーンマイル
ちょっと肩透かしをくった格好。ダンカンがいい味出してるのが救いか。原作は読んでないけど,この映画では「悪人」は徹底して「悪人」で,正直言って救いようがない。しかも,処刑シーンは酷過ぎで,こんなもの普通の感性なら見たくないのでは?骨格としてのシナリオはしっかりとしているだけに残念だ。
6点(2001-07-09 07:47:05)
12.  スティグマータ/聖痕
「マリア像の目から血の涙」あたりの冒頭のシーンは雰囲気がよく出ていましたね。で,舞台がアメリカに移ってからの展開に強引さが目立ちました。要するに,意図的に聖痕の意味を曲解しようとしているように思えます。それにしても,この映画では頻繁にバチカンが舞台として登場していましたが,よく,このようなシナリオの映画で使用されることを許可したなあ。「バチカンも随分寛容なんだ」と妙に感心しました。
5点(2001-07-31 13:06:30)
13.  シンドラーのリスト
この映画を評価しない(というかできない)理由は2点。まず,第2次大戦当時のユダヤ人迫害の絶望的な様子が描けていないこと。スピルバーグ自身の意図は知らないが,妙に軽い。ダッハウ収容所跡で公開中のドキュメンタリー映画の方が数倍優れている。2点目は,偽善の臭いプンプンということ。これについては多くを語らないが,例えば94年2月に発生したヘブロンの虐殺を考えてみよ。スピルバーグはアラブ側の視点で第2の「シンドラー・・」を製作すればいい。
2点(2001-07-17 08:20:50)(良:2票)
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