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1984さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 34

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1.  カプリコン・1
言わずと知れたピーター・ハイアムズ監督の傑作! これ以外ろくなのがないのも事実ですが。私はずっと二十年以上もファンやってます。でもこの映画を今観て判ることは、同年の他の映画の画面がシロシロなのに比べて、ぐっとコントラストのある撮影だってこと。画面が暗くなるのは「エイリアン」以降だと思ってたけど、まだ前例があったんですね。最近、ハイアムズ監督は撮影監督も兼任してますけど、この映画の時の撮影に影響されてるみたいですね。室内撮影のベージュっぽいライトとか。確か、「ジョーズ」とかやってた撮影監督だったと思います。
10点(2002-11-01 17:51:50)
2.  2001年宇宙の旅
2001年にもう一度劇場で観られて幸せでした。最初に観たのは「スターウォーズ」の一作目の公開にタイアップしたリバイバル上映でしたね。中学一年生でした。三色分光したネガから焼き込まれる色調はパリッとシャープで、特にディスカバリー号の完全なグレースケールの壁色にしびれました。衣裳がハーディ・エイミスだったりして、今観るととてもお洒落。いろんな見方があると思いますが「2001年・・・」が結局キューブリック監督の最高傑作なのでは?
10点(2002-11-01 16:01:37)
3.  ブレードランナー
私の中でのベストムービーです。でも全てが全てリドリー・スコット監督の才能の結果であるとは思えませんが。製作された良い時代や、幸せな偶然が積み重なった結果としての、だからこその名作なんでしょうね。そういった意味では「2001年・・・」とどこか共通するところがあるかも。「ブレードランナー」は皆さん思いが強くて、語り尽くされてる様ですね。私も何度も繰り返し観た映画ですが、この映画の主人公というか、語り部はやはり背景であるセットなのだな、と感じます。都市そのものが人間とレプリカントの営みを内包している。オープニングに現れる巨大な瞳のカット。もちろんコンテとしてはホールデンの瞳なのですが、それに神の如き視線を感じます。都市そのものが全てを見下ろしている。そう考えると「ブレードランナー」は、物語としても珍しい、二人称の映画ってことになりますね。
10点(2002-11-01 08:36:24)
4.  エイリアン
ひさしぶりにDVDで見直しました。面白い。サスペンスの作り方が最高ですね。ダラスの通風口のくだりがやっぱりすごい。しびれる演出です。さて、最近のDVDってのは音声トラックがいくつもとれるのでいろんなコメントが入ってますよね。リドリー・スコットの作品、大体コメント入りなんですよね。はっきりいってこの人、喋りがかなり達者ですね。なんか広告屋のプレゼンでも聞いてるみたいな聞かせるコメントです。やっぱりこの喋りでクライアントを説得するんでしょうね。芸術家って言うより、かなりのビジネスマンですよ。経営者としても有能らしいですね、この人。
9点(2002-11-01 08:51:34)
5.  コールガール(1971)
ダミアンさんに納得。この間ビデオで初めて観ました。市場のところがとてもいい。ジェーン・フォンダがサザーランドにしがみつくわけでなく、腕を組むわけででなく、袖をそっと握っていたいという気持ち。微妙な恋心の演出が大変洗練されてますね。全体としては結構緊張感のあるサスペンスで、かなり怖い。アラン・J・パクラ、昔の方がいいんじゃないですか。最近これはという監督作を思い出せないです。これってDVD化されてたんですね。買いだな。
8点(2003-07-03 14:55:23)
6.  WXIII 機動警察パトレイバー
辛気くさい。確かに。でもそういうことが目標の作品なんだから仕方ないでしょう。それ以外のことを期待するなら、他の作品へどうぞ。しかしながら、制作がマッドハウスに変わって、ちょっとメカアクションが落ちたかな。I.G.の方が機械の描写は上手ですね。三枚打ちのアニメは判るんですけど、ちょっと枚数をけちりすぎじゃないですかね。止まり絵が基本の押井アニメも、動くところはそこそこ使ってますよ。マッドハウスは動きの抽象化なんかも手慣れているんですけど、全体的にパラパラした感じじゃないですか。「千年女優」もそう思ったんですけど、どうですか。
8点(2003-01-24 14:02:22)
7.  パニック・ルーム
すごく上手な映画。D・フィンチャーは腕前の高い映画監督ですね。ストーリーにがっかり、って人が多いけど、この映画はのっけから伝統的なサスペンス映画の導入で、もともとそのような企画ではないはず。タイトルクレジットの後、ストーリーの舞台となる不動産の説明から一気に入るところなんて、すごく洗練されている。ちょっとキューブリックの「シャイニング」のホテルの説明シーンを彷彿させますね。手際のいい展開。泥棒たちの思惑も、少しデフォルメされてコミカルなところが子気味良かった。何か五十年代の映画みたいな。警官の出てくるくだりには関心させられました。この脚本、デビット・コープですよね。「スパイダーマン」の。同じ時期に公開していたのがちょっと不思議でした。鼻についたのは、つまんない映画ネタのセリフかな。十年たったら判らなくなる様なセリフ、なんで入れるんだろう? タイトルクレジットは歴史に残る必殺技でしたね。
8点(2003-01-09 16:38:33)
8.  スパイダーマン(2002)
この映画、最初はJ・キャメロンの企画だったんですよね。結局、サム・ライミで良かったです。軽いタッチで都会派コメディの様な展開が好きでした。音楽が「バットマン」だったかなあ。思い切って、デイブ・グルーシンなんかにやらせれば面白いのにね。ちょっと正攻法過ぎかも。
8点(2003-01-09 16:06:16)
9.  大統領の陰謀
この当時のニュースをきちっと知ってないとちょっと難しいかも。全く間持たせのシーンがなく、喋り続ける二人の芝居がとても新鮮に見えます。昔は映画もずっと真面目だったんですね。90年代のアメリカ映画でこんな話、一本たりともない。ディープスロートの描き方が以外にあっさりしていて、この辺はあまり描けないのだろうな、とか考えてしまいました。二人が電話を掛ける場面で、画面を分割して奥と手前に無理にピントを合わせてつないでいるシーンがあります。(ワシントンポストの場面)ドキュメンタリータッチの映画なのに、なんでそんなこと気にしてるんだろう?
8点(2002-11-01 17:36:37)
10.  コンドル(1975)
この映画のテーマ曲、フュージョンの原点だなんていわれてるらしいです。ラスト近くのフェイ・ダナウェイとレッドフォードのくだり。「あなたには幾つも素敵な点があるわ」「たとえば?」「目が素敵。・・・逃げないし、嘘を吐かない目だわ」映画ゼリフがびしっと決まってますね。殺し屋の「イデオロギーに左右されない気楽な仕事だ」ってセリフも結構考えさせられますね。この映画が魅力的なのは、あくまでファンタジーとしての政治劇だというところでしょうね。陰謀物としてはかなり秀作だと思うのですが、「カブリコン1」ほど有名じゃない。まあ、そういうこの映画のポジションがまたかっこいいとも思うんですが。
8点(2002-11-01 17:25:42)
11.  追憶(1973)
ロバート・レッドフォードってホントに男前だ。愛していても目指すものが違う二人ってのは悲しいものですね。シドニー・ポラック監督、こういうドラマは最高です。マービン・ハムリッシュのテーマ曲がヨットの場面で流れるとき、私は泣きました。
8点(2002-11-01 17:00:21)
12.  エクソシスト
ウィリアム・フリードキン監督が絶好調だった頃、こうだったのですね。「当時ボクは映画は短ければ短いほどいいと思ってた・・・」そう語る監督ですが、まさにタイトにきちっとまとまったスタイリッシュな作品ですね。カラス神父が見る母親の夢が心理テストの様で恐ろしい。届かない声、渡れない道路。何かきっと意味があるのでしょうね。都会的な刑事サスペンスの様な運びが今見ても最高です。
8点(2002-11-01 16:54:56)
13.  バンパイアハンターD
川尻監督は大好きなのですが、少しアメリカ映画好みが強く出過ぎちゃいましたね。ちょっと大味な感じ。原作の小説のラストはもっと繊細な感じの悲恋物でムードがあります。リドリー・スコット的な世界、なんでしょうかね。私は川尻監督の「OEDO 808」の三話のベンテンのヴァンパイア物みたいになるのかと思っていました。この映画も悪くないんですが、ジェリー・ブラッカイマー制作かと思っちゃいましたよ。
7点(2003-01-24 14:25:01)
14.  BLOOD THE LAST VAMPIRE
アニメでもホラー演出が出来るんだと、驚いた一作です。このI.G.のデジタル技術にはビビリましたね。でも、今はもっと凄いところまでいってる様ですけど。「老人Z」の北久保監督、やっぱり面白い。押井さんの書いた安保の頃が舞台の小説もドラマ化して欲しいですね。
7点(2003-01-24 14:17:10)
15.  マイノリティ・リポート
まずまずの及第点なのではないでしょうか。P・K・ディックの原作を上手く膨らませていて好感が持てました。人は運命に立ち向かい、それを変えることが出来る。感動的で素晴らしいテーマですね。「君には黙秘権がある。弁護士が雇えない場合は官選弁護人の制度もある。判ったか?」というトム・クルーズのセリフ。ここで終わった方がテーマが強調されていいと思いましたね。最後の三十分で謎解きするのはちょっと蛇足かな。
7点(2003-01-09 10:36:49)
16.  ロング・グッドバイ
ハードボイルド物ってあんまりいいものを見かけないんですが、これはかっこいいよね。エリオット・グールドのダラダラした感じがすごくいい。オープニングでジョン・ウィリアムスの書いた女性バラードがラジオやコンビニのBGMなんかにリレーしていくのが面白いと思いました。ジョン・ウィリアムスって昔はジャズ書いてたんですよね。「シンデレラリバティ」とか。
7点(2002-11-01 16:44:50)
17.  2010年
HAL9000とチャンドラ博士の最後のやりとりが、すごくいいですね。「私は夢を?」「・・・それはわからない」。胸に迫るいい台詞です。ピーター・ハイアムズはやっぱり70年代の脚本家です。映画的につまらないシーンほどキチンと書いてある。ロイ・シャイダーが奥さんと食事をするシーンや、スタジアムのマスタードは茶色が黄色か、なんてくだりは現代の若い脚本家は書かないですね。そんな視点がドラマにないんだと思う。ハイアムズ監督としては、自作の脚本で撮った最後の作品だったと思います。もっと脚本を自分で書くべきです、ハイアムズ監督!
7点(2002-10-31 17:01:01)
18.  アウトランド
うーん、だれもコメントしていないのね、この映画。でもこの映画でハイアムズの目指したヴィジュアルって、大友克洋さんの「アキラ」なんかに強く影響してるんじゃないですか。合理主義的なハードエッジなセットデザインがアホっぽいけど、本当はみんなどこか感じているんじゃないかな? パトレイバーの最新作でもエレベーターが出てきたけど、これが鉱山の減圧エレベーターにそっくり。廃棄物13号の動きは「レリック」にそっくりだったなあ。「カウボーイビバップ天国への扉」のモノレールのシーンは「シカゴコネクション・・・」みたい。あんまりいいたくないんだろうけど、みんなハイアムズ節の洗礼を受けてる様ですね。
7点(2002-10-31 16:35:10)
19.  愛の世紀
あいかわらずちっとも判らなかった。でもゴダールファンは大満足なのですよ。(ちなみに私もDVDを買いました)本物のモノクロフィルムって、随分と綺麗なものなのですね。特典の神・ゴダールの思い上がったインタビューも最高でした。(まったくお洒落なじじいだぜ)
6点(2003-01-24 14:49:41)
20.  ヤング・ブラッド
ハイアムズ監督、だんだん無難になって行きますね。もっとカーチェイスとか、刑事アクションとか観たいんですけど。まあ、いいや、ダルタニアンに枢機卿が、君の政治的傾向はどうかね、と尋ねるあたりがちょこっとハイアムズっぽかったです。衣裳がヴェラスケスの絵辺りを参考にしてるのが、ちょっとこだわりですかね。得意の調理場アクションが今回も炸裂でしたね。ハイアムズ映画はいつも調理場アクションが決まってます。でもあのラストはねえよな。
6点(2003-01-24 14:42:56)
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