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サムサッカー・サムさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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181.  ジャンパー 《ネタバレ》 
ストーリーに関しては甘さを感じるが想像力に満ちたジャンプという能力、クールな世界観や映像は十分に楽しめた。ローマはダラダラだがそれ以外はテンポもよくジャンプのスピード感を損なわない。故に上映時間は短く、ジャンパーやパラディンの設定(中世から戦ってきたとか何故戦うのか等)、登場人物の行動(基本的に皆さんおバカ、彼らの感情もよくつかめない)、伏線(張り方もうまいとはいえないし、すぐに見当が付いてしまう)には疑問点もあるが許容範囲(っていうか想定範囲内)だろう。しかし人質にとられたミリーを救出にいくラストは少々物足りない。爆弾という緊迫要素を放棄しグリフィンという強力なジャンパー仲間がいるにもかかわらずチェチェンに置き去り、一人で対決し、そして勝つ。「特別だから。」という理由ではあっけなさすぎる。グリフィンの扱いも酷い。ジャンパーという身軽なイメージのキャラクターが重火器を装備しているという設定はクールと感じたのだが。個人的に思ったことだけど(ヘーデンが似ていただけに)アナソフィア・ロブが成長してレイチェル・ビルソンというのはちょっと似てないような気がした。それでもサミュエル・L・ジャクソンの持っていた武器の縄状の部分の色が紫色でなくて安心した。紫色だとコルサントへジャンプしたヘーデンから腕を切り落とされていただろう。
[映画館(字幕)] 6点(2008-03-01 21:17:35)(良:1票)
182.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
誰が味方で誰が敵なのか分からない二転三転する展開に加え、緊張感のあるスパイアクションのチームプレーを堪能できる。デ・パルマの演出も勿論素晴らしい。随所でサスペンスを盛り上げている。イーサンの宙吊りシーンでは汗にナイフにジャン・レノにハラハラさせられた。ジャン・レノ演じるクリーガーは裏切っていたわけだけどクシャミしたりネズミに驚いたりとヘリの操縦以外に役立っていた印象がなかった。テーマ曲はやっぱりかっこいい。トム・クルーズもはまり役でクール。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-01 20:36:37)
183.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
冒頭から監督の演出が非常にうまくサスペンスを盛り上げる。ストーリーも一級品だが次はどんなデ・パルマ演出があるんだろうかと演出が一瞬たりとも見逃せない。そういった緊張感を持った演出が頂点に達するのはなんといっても駅のシーンだろう。スローモーションの中で展開する攻防は見事としかいいようがない。素晴らしい。またシブめの豪華キャストの出演により娯楽映画サイドに傾きすぎず作品を引き締まっているのもよかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-01 20:12:01)
184.  君のためなら千回でも 《ネタバレ》 
アミールの少年時代の話、父親とのアメリカでの生活の話、アミールが祖国に戻る話と物語はおおまかに分かれている。どの話も丁寧に描けており、人間の弱さやそれを克服する強さ、勇気というメッセージを受け取ることができた。何年と歳がすぎてもアミールに変わらぬ信頼と友情を示したハッサン。その息子と凧をしてアミールが彼らの絆の象徴でもある言葉を投げかけるラストは美しい。
[映画館(字幕)] 7点(2008-02-25 17:34:50)
185.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
本来は一財産築くためにユダヤ人を雇ったシンドラーが多くのユダヤ人を救おうと決意するまでの内面の変化がよく描けている。シンドラーとアイザックの友情には胸が熱くなった。工場で働くユダヤ人達の個々のエピソードもうまく話の本筋に絡んでいたしジョン・ウィリアムスのスコアも素晴らしかった。パートカラーを使った演出は凄い。凄惨な描写も多いがこの歴史から目を背けてばかりではいけないと思った。重厚な映画だ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-25 17:13:56)
186.  ライラの冒険/黄金の羅針盤 《ネタバレ》 
これはまさか「ナルニア」、「エラゴン」での悪夢の再来か?まぁ「エラゴン」に比べればまだ観れたもんだが。ファンタジーというものはその作品ごとにキャラクター、種族などの異なった独特の世界を有し、それをいかに魅力的に描けるかは非常に重要な点だ。当然この作品にもダスト、ダイモン、教権など特殊な存在が数多く登場するがその描き方は半端で深みがない。上映時間の短さもあるが、パーティーを増やしていく過程、イオレクのエピソードをはじめとする仲間のキャラ付けはとってつけたような感じで面白みがない。ダニエル・クレイグ&エヴァ・グリーンの使い方には何故か悔しさを感じた。また、後半CGのクマさん達がハッピーフィートするシーンくらいまでは大丈夫だったが夢のチョコレート工場みたいな所から子供が脱出した後の合戦シーンで僕は完全にシラけてしまった。敵が強くない上に味方が魔女やらクマやらサム・エリオットやらと強すぎてもはや負ける見込みゼロ。しかもやっぱり圧勝。僕は完全にシラけきっていた。完璧にシラけた者だけに付着するダストの効果で僕はシラけの境地というパラレル・ワールドに迷い込んでしまい映画終了まで戻ってこれなかった。エンディングで流れるファンタジーの魅力の一つである壮大なスコアを聞きたかったのでもとの世界に戻ろうとしたが「ラ~イラ~・・・」という妙なエンディング・テーマで最大規模のシラけが発生したため、現実世界行きの便が全便欠航し僕はターミナルに閉じ込められ戻ってこれなかった。
[映画館(字幕)] 4点(2008-02-24 23:57:16)
187.  ラブソングができるまで 《ネタバレ》 
高揚感を抑えきれずに体は勝手にリズムを刻んでいた。この映画を観るにあたりヘッドはクールに行こうと思ったんだけど、POP!、ハートがパンクしたんだ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-24 23:16:37)
188.  マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 《ネタバレ》 
ファミリー向けのファンタジーかなと思ってた。けど物語はしっかりとした枠組みの上に成り立っていて強いメッセージも感じ取れるし、奇抜で個性的なキャラクターが織り成すドラマには心が温まる。友達のいないエリック、子供の心を忘れてしまったヘンリー、自分を信じる事ができないモリー。それぞれに問題を抱えた彼らが、例えば、ヘンリーがエリックの友達になりエリックは彼に子供の心を思い出させる、といったように互いにない部分を補い合い一緒に成長していく事の大切さを丁寧に描いている。ドアの向こうのモリーにエリックがしたようにヘンリーが紙で「Hi」と話しかけるシーンは他愛もないことかもしれないが彼の成長の現れではないかと思う。触れそうで触れない二人の手とか、ヘンリーに抱きつこうとする悲しげなヌイグルミとか、最期の日にはしゃぎ回るモリーとマゴリアムおじさんなど絶妙な演出とカメラワ-クも印象的だった。このポップでキッチュな世界の中の人々を演じたキャスト陣も素晴らしい。なんといっても爽やかにヒロインを演じたナタリー・ポートマンは抜群にキュートで輝いている。初共演のダスティン・ホフマンとの掛け合いも楽しい。まさに少年そのものでもあるマゴリアムおじさんを時には慈しむような瞳で、時にはエキセントリックな存在感で演じたダスティン・ホフマンも流石、243歳のおじさんになりきっている。彼が「最期の最高の日だ。」といいながら踊るシーンはお気に入りのシーンの一つ。相手役をトム・クルーズ演じるチャーリーからナタリー・ポートマン演じるモリーにかえてダスティン・ホフマンは再び素晴らしいダンスを披露してくれた。この流れを受けてラスト、モリーが自分だけのステップを踊りながら魔法かけるところは感動的で微笑ましい。人によって学ぶ事は違うが大人になっても、何歳になっても、成長する機会はあるしその必要もある。そういった面から見れば僕はずっとおじさんのような子供なのかも知れない。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-16 21:51:46)(良:1票)
189.  エリザベス:ゴールデン・エイジ 《ネタバレ》 
豪華絢爛!!服装から建物、髪型まで当時のイングランドを再現した美術は見事だ。圧倒され目を奪われる。緩急をつけた音楽も素晴らしい。ケイト・ブランシェットは人格に優れ威厳にみちた女王を見事に演じきった。前半で語られる恋と葛藤を終盤の大海戦前に集約し嵐の中で女王がどう輝くのかを描く展開も魅力的である。実際、大儀の為暗躍するアサシン達、スペインの画策、エリザベスとべスのローリーに対する恋心などの思惑や陰謀が絡み合う序盤から中盤は見応えがあり面白い。そして暗殺未遂と女王の死刑をきっかけに物語は一気に世紀の大決戦へと加速していく・・・わけだが戦前、戦争中の描写の仕方はそんなに巧いとは思えない。女王が戦地に赴くまでがクドくて間延びした感じがあり女王自らが士気の下がった兵士達を鼓舞するシーンにも今ひとつ迫力に欠ける。世界に名を馳せたスペイン無敵艦隊をイングランドが打ち破った歴史的大戦である。焼き討ち船だけでなくもっと大スペクタクルで押してきて欲しかった。全体的には絢爛なヴィジュアルと重厚な演技を堪能できるので十分満足できる。続編が製作されたある意味では異色の歴史大作だ。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-16 20:49:24)
190.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
何回もリメイクされている事もあり、完全に一人ではないという事は事前に知っていた。それでいて監督はコンスタンティンのフランシス・ローレンスなのでウィル・スミス版バイオハザードと思っていたがその予想はいい感じに裏切られたと思う。冒頭から荒廃したNYで黙々と規則的に生活するロバート。しかし夜になると何かを恐れ鉄壁の守りで固めた家に非難する。この見せ方が非常にうまく、「いったい何故?」と思わせスクリーンから目が離せない。しかし中盤、終盤ではこれまでうまく盛り上げていったわりにストーリーが安易に進んでいくので見応えには欠ける。それとCGの多用も評価するのは難しい。荒廃した町並みを描くのはいいが、ダークシーカーズとかライオンとかその他の動物にCGをつかうとやはりリアリティに欠けると思う。そういった中でこの映画の良い点はウィル・スミスと犬だろう。抜群のコンビネーションでこの究極の状況を演じている。サマンサが暗闇に入った時のロバートの脅え様からクリーチャーの恐ろしさが伝わってくるし、サマンサが彼の精神的支柱であることもわかる。故に支柱を失ってしまったロバートの行動も理解できた。自分の言葉を分かってくれる最後の存在を失い、マネキンに「僕にもハローって言ってくれ」というシーンは印象的である。ウィル・スミスの演技がよい。それだけに安直な展開が残念な惜しい作品。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 12:52:00)(良:3票)
191.  団塊ボーイズ 《ネタバレ》 
ハーレーとロード・トリップの魅力を十分に味わえる。ストーリーの方は特に新鮮なところは見受けられないが個性的なホグスの面々とキュートなマリサ・トメイ、またキレちゃってるレイ・リオッタなどキャラクターが印象的で所々笑えるとこもあり楽しむことができた。人生を諦めたようで全然諦めきれていないホグス。年齢や常識に縛られる事なく仲間のために行動したり、無茶をする彼らからいつまでも少年のこころと自由を持つ事の素晴らしさを感じた。ただ明るいコメディに徹しすぎているのは少々残念。彼らならではの「悲哀」のようなものが薄い気がした。しかしハーレーにのったオジサン達はひたすらカッコいい。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 12:20:35)
192.  ナンバー23 《ネタバレ》 
ジム・キャリーのシリアス演技はスパロウ役ではややオーバーな気がする。が、故にフィクションである小説内の主人公フィンガリングを演じる場合には見事にハマリ絶妙の演技だった。いったい何で小説の主人公が僕にそっくりなの?というミステリーの答えがその小説をかいたのが自分自身だからというお決まりのパターンだったのでオチは弱い。そしてラストもこの雰囲気には沿わないと感じる。スパロウが23に執着し家族との絆も壊れ精神を病んでいくといった展開の方がダークで楽しめると思う。全体的にみて物足りない印象だが独創的な発想を視覚化したヴィジュアルは雰囲気があってよい。
[映画館(字幕)] 5点(2008-02-03 00:26:07)
193.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター 《ネタバレ》 
予想通りのおバカアクション。見せ場の対決シーンは雨やら暗さなどで観づらく存分に楽しめないのは難点。それとプレデターが弱い。一人しかいないんだしもうちょっと強くカッコよく描写して欲しかった。プレデリアンが一般市民(しかも弱め)を殺したり、絶対死にそうにないキャラが続々と死んでいくのは新鮮かつ妙なサプライズで楽しかったかな。まあまあ楽しめ、ちょっと物足りない。そして後にはあの青い液体のおかげか何も残らない映画。
[映画館(字幕)] 4点(2008-02-03 00:06:36)
194.  ディパーテッド 《ネタバレ》 
互いの組織に潜入した二人の息詰まる攻防をキレのいい演出で描いた上質のクライムサスペンス。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンは自分を偽る男を好演し、緊迫感を加速させる。特にレオ、がっちりとした体格に鋭い眼光で犯罪者と警官を見事に演じ分けた。訛りも素晴らしい。そして暗闇の中から顔をみせる冒頭のシーンから圧倒的な風格でフランクを演じるジャック・ニコルソンの存在感はさすがだ。脇を固める俳優も良い。マーク・ウォールバーグは攻撃的な言葉を連呼し本物の凄みを感じさせ、アレック・ボールドウィン、マーチン・シーンも味のある演技だ。ラストはやや駆け足であるが複雑なストーリーをテンポよく見せる編集も音楽の使い方も巧く見応えがある。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 23:52:16)
195.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 
期待していた通りの重厚な犯罪ドラマで見応えは十分だ。主演二人は渾身の演技をみせ、美術や音楽は申し分なく脇を固める俳優も渋い。ただ演出的なトコロでフランクについてはもう少し残酷な面を強調してもよかったと思う。フランクが商売を始めてからは彼のスマートさの方が強く印象に残ったように感じた。それでもフランクの言葉に滲む狂気や恐ろしさまで感じさせるデンゼル・ワシントンの演技力は凄まじい。特に終盤、リッチーとフランクが渡り合うシーンは二人の演技が素晴らしく、息詰まる緊張感を醸し出している。リッチーが他の警官のように汚職にまみれておらず正義というルールに厳しい「男」だということに気付き始めたフランクの苛立ちや焦り、コーヒーを叩き落として激情するも、自分のコーヒーを静かに差し出してきたリッチー。この瞬間にフランクは「男」としてリッチーに完敗したと悟ったのではないか。静寂の中に一触即発の危険さを持つ、「男」と「男」の闘いはあの部屋の中で決着した。ドラマティックで鮮烈すぎる「男の世界」が体感できる緊迫の一幕だ。 実話物なので出来事をただ見せ続けられる展開はやや単調ではあるが、ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという二人の巨人の圧倒的な存在感とリドリー・スコット監督の演出の力業には最後まで魅せられる。必見の一作。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:20:48)
196.  プラトーン 《ネタバレ》 
戦争映画の傑作の一つだと思う。監督自身の体験を基に作られているためか兵士の心境や隊内の関係がとてもリアルに感じ戦争の悲惨さを感じた。エライアスの意思をリスペクトしつつ、味方のバーンズを殺すクリスが印象的で正義と悪の違いについて考えさせられた。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-26 21:33:37)
197.  荒野の七人 《ネタバレ》 
ストーリーは非常にシンプルながら魅力的な七人の個性が物語に深みを添えている。ユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーンをはじめとする豪華俳優陣、アクションを堪能できる傑作娯楽映画だと思う。あのメロディも忘れがたい。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-26 21:13:59)
198.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
集団の中で人は人を助け、受け入れ、許して生きていくべきなのだろう。が、保身という本能から他者との間に壁を作り、弱者を虐げる事で自分を守ろうとする。弱者をみつけ、その弱みをみつけ、そこにつけこんで住民達が欲望を満たしていく様はまさに犬のようである。実際には存在しない壁をそこにあるかのように振る舞う住民達が生活するあのセットは人間の本質を表しているようにも見えた。俳優陣の演技、絶妙のストーリーテリング、深いメッセージ性に魅せられる、必見の人間ドラマである。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-01-23 23:55:17)(良:1票)
199.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 
前作、前々作と観てきたが今作が間違いなく最高傑作だ。ポール・グリーングラスの演出は見事としかいいようがない。役者とカメラの間を物で遮りつつその表情を捉えるカメラワークが凄まじい臨場感とリアリティを醸し出している。それでいて激しい格闘、追跡、カーチェイスといったアクションでスピードを落とすことなく物語りはラストまで加速し続ける。ロシア、モロッコ、アメリカなどの世界を駆け巡るが緊張感がそがれる事はない。また今作でのボーンのスマートさも見所の一つだろう。行動の一つ一つから彼の知性を感じ取れる。マット・デイモンは素晴らしい演技をしていたし、絶妙のキャスティングもいい。extreme waysが流れる中ニッキーがニヤリとするラストが最高。素晴らしい完成度を誇る傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2008-01-20 23:50:12)(良:1票)
200.  ベオウルフ/呪われし勇者 《ネタバレ》 
最古の英雄物語と最新の映像技術、相反する要素がゼメキスの下で完全な融合を果たした。躍動する勇士と怪物、まさに飛び出るように、画面狭しと展開するアクションの数々を存分に楽しめるのが3Dの強み、そして面白さだろう。3Dで全裸の男が堂々と肉弾戦を繰り広げる様をみせられたらハラハラすること必至だ。恐れ入る。ベオウルフを演じたレイ・ウィンストンは勇士とは程遠い体型の中年おじさんだが、べオウルフの挙動や目線、口の動きから彼が演じていることがはっきりと確認できる。この技術は迅速な撮影に適しており、テンションを保ったまま演技ができるという利点もある。セットも衣装もない中での想像力を頼りにする撮影では、確かな演技力を持つ俳優たちの出演が必要になるのも納得である。作品の方も面白く、原作での不明確な点を独自の見解で補完し再抽出したストーリーは非常に興味深い。実写ではなく、CGアニメで(しかもわざとアニメらしさを残している)製作したのも、誰もが知る有名な物語だが内容や解釈は全く新しいことをふまえているのではないだろうか。男の弱さや克服する強さ、教訓めいたことまで投げかけてくるし、嘘の為に生じた愛する人とのすれ違いなど、さらりと描かれた浅いようで実は深いドラマも楽しめる。また開始した瞬間、最高の勇士といった感じの力強いスコアに始まり、全編にわたって言えることだが音楽が素晴らしい。詩の語り部がベオウルフの物語を伝えるといっていたが、映画では音楽がストーリーを物語っているとも感じた。ドラゴンとの死闘で届かない心臓を掴み取るシーンなどまさにそうではないだろうか。剣が届かないのに、出所の曖昧な秘密の力をどこからか持ってきて二人を守る、しびれた。あのシーンで流れ始める音楽が何故、最後にあれだけの力を搾り出せたかを物語っている。その後にはa hero comes homeをアレンジしたスコアが流れている。英雄は必ず戻ってくるということだろうか。フロースガールと違いベオウルフは、自分の過ちに命を賭して真っ向から立ち向かった。 現在まで語り継がれる真の勇者がどれほどの男だったかを垣間見れる。日本のアニメやCGのヒーローは美形で、戦闘時でも髪型に気を配るようなイメージが多いので、隙のない表情に鍛えられた体をもち、全裸になって戦ったり、五日間泳いだり、妻と愛人を守るために自分の腕切り落としたりするヒーローはすごく新鮮でかっこよかった。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-20 01:06:04)(良:1票)
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