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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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181.  OK牧場の決斗 《ネタバレ》 
『荒野の決闘』と比べると、元が同じ実話だったとは思えないほど、別の映画になっています。こちらは正統派の西部劇という感じ。ただ、複数のエピソードがつながっているので、中だるみの気があります。アープとドクの友情物語に絞ったためか、ほかのキャスト(特に女性)がかすんでしまったのは、プラスマイナスどちらにも作用したようです。最後の決闘場面は、こちらの方が見ごたえがありました。あと、主役のはずのランカスターよりカーク・ダグラスの方がかなり目立っていたのはご愛嬌。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-28 18:56:13)
182.  ライムライト 《ネタバレ》 
古さは感じさせますが、「とにかく生きろ!」という呼びかけは、生きづらいこの時代には重く響きます。そういうところに普遍性があり、今でも十分鑑賞は可能。ただ、カルヴェロへの恋愛話を入れたのは、よかったのかどうか。これはチャップリン自身の願望が出たということでしょうか。素直にネヴィルとくっついた方がよかったと思いますが。あと、ちょっと説教臭いところがありますね。それ以外はよかったです。ラストでのキートンとの競演など、みごとすぎて言葉もない。 それにしても、あれほど生きることにこだわるというのは、裏を返せば年老いてあとどれくらい生きられるかを意識した結果ではないかと思います。年老いたからこそ作れる映画。変に若作りするよりもよほどいいです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-03-26 11:43:30)
183.  明治天皇と日露大戦争 《ネタバレ》 
空前の大ヒットを飛ばした映画だそうですが、見て理由がわかりました。とりあえず、単純に面白い。かつては雲の上の人であった明治天皇や乃木将軍を、苦悩する一個の人間として描いたところが見どころでしょうか。アラカンの明治天皇が、はまっています。あそこまで人格者だと、美化何%だろうと考えながら見ていたのですが、統治者の理想として描かれています。前半、陸戦をロングで捉えたところも、スペクタクルらしくてよろしい。ただ、バタバタ死んでいく兵士の芝居はわざとらしかったです。後半の海戦は、ミニチュアはのちの技術に及ばないものの、ロシア船の様子もある程度描かれていたので、前半よりはよかったと思います。 印象的だったのは、たしか井上馨だったかが「軍部が開戦を決定してはならない」と言ったこと。これはあきらかに、昭和時代に戦争を起こした軍部への批判でしょう。また、たいへんな数の死者が出たにもかかわらず、国民がそれを悼みもせず勝利に浮かれるラストシーンには、慄然とします。こういうことがあるので、なかなかどうして一筋縄ではいかない映画ではないかと感じました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-22 11:06:01)
184.  顔(1957) 《ネタバレ》 
松本清張の小説はいくつか読んだのですが、どれもつまらなかったので映像化作品も全然見ません。これは岡田茉莉子が出ているので見てみたのですが、やっぱりハズレでした。 とにかく、ご都合主義が多すぎ。誰もが思うのが、ちょっと見ただけの人物の顔をいつまでも覚えていられるのかということ。一応劇中で「一度見たら忘れられない顔」と言われていますし、なにしろ岡田茉莉子のような美女なので印象には残るでしょうが、やはり疑問です。あと、事件現場にコンパクトが落ちたり、殺そうと思った人物が交通事故で死んだりと、うまくいきすぎて興ざめです。また、主要人物が倫理観のあまりない小悪党ばかりなので、同情できません。このため一応サスペンス映画ですが、こちらが主人公の立場に立つこともなくハラハラドキドキ感を欠いています。 よかったのは笠智衆のひょうひょうとした刑事と、おばさん役の千石規子。どちらもドラマを締めていました。ところで、千石規子は余貴美子みたいだなぁと思って見ていたのですが、考えたら逆ですね。しかし、ああいう感じでいい味を出していました。 それと、目撃者は労働運動の闘志だったという設定で、それがあとで効いてきます。が、脚本でよかったのはそれくらいで、全体としてはそれほどとも思いませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-20 09:02:07)
185.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
久しぶりに見ましたが、記憶していたよりはるかに面白かった。本作では基本的に窓から覗いた世界しか映されておらず、そうした限定された状況で情報を手に入れるのがミソなわけですが、そこで重要な役割を担っているのが“音”。他の部屋から漏れ聞こえてくるSEが効果的に状況を描写しています。また、BGMとして歌を流しておいて、心理描写に使ううまさ。ヒッチコックの技巧の冴えを聞くことができました。カメラ・ワークのたくみさは言うに及ばず。話としては、疑惑が確信に変わる展開がよかったですね。あの、ベッドが空の部屋を「お待たせしました」とばかりババーンと映すあたりとか。ユーモアも適度にあり、時間も長すぎず短すぎず。小道具の使い方もうまいです。 ちなみに、最後にジェフが落下する場面ですが、最初に見たときは色のトーンの違いから合成であることがかなりはっきりわかりましたが、今回はかなり自然に見えました。デジタルで処理したのかもしれませんし、ヒッチコックが生きていたらきっと喜ぶでしょうが、以前の方もそれなりに味があって好きでした。
[映画館(字幕)] 9点(2010-02-26 19:57:22)
186.  欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 
ブランチがなんで最後にああなってしまったのか、よくわからないんですけど。それ以前に情緒不安定なところもあったし、新聞集金人を誘惑したりしているわけですが、それにしてもあれはねぇ……。不可解といえば、ブランチの過去も今ひとつわかりづらい。当時ははっきり言うのが憚られたのか、あるいは言わなくても理解されたのか? いずれにせよ、私は前の町でブランチが「頭がおかしいことで有名」だった理由がよくわかりません。そこが肝心なところだと思うんですけど。主役4人はそれぞれ個性がよく出ていていい芝居をしているだけに残念です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-08 19:08:09)
187.  東京暮色 《ネタバレ》 
重い映画、であります。もはや父親が家長としての機能を果たさなくなってきた時代、その結果を気負いや批評もなく、ただあるがまま提示している。かなりクールですね。というか、クールにならないと、こうした映画は撮れないのでしょう。ある意味運が悪い家族とも思いますが、以前ならそこを団結して乗り越えるところを、団結できず坂を転げ落ちるように悪い方へと向かってしまう。近くにいるはずなのに(いるから?)何も言えない明子が哀しい。そういえば、彼女は病院ではそれほど重症に見えなかったのに、あっさり死んでしまうとは意外。もしかすると、あの時は助かったけどその後自殺したとか? この辺は曖昧に処理されていて、見る側の想像に任せているのでしょうか。それと、明子の死まではほとんどBGMを使わず、死後音楽が流れまくるというのも、効果的というか意味深ですね。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-05 19:47:51)
188.  バンド・ワゴン(1953)
ミュージカルとしては、まあ普通ですか? 公園でのダンスはすばらしいし、三つ子の歌はおかしいし、大熱演のジャック・ブキャナンも楽しいけど、「これ」っていう決め手に欠ける。「ザッツ・エンタテインメント」が聞けてよかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-01 19:30:27)
189.  麦秋(1951)
諸行無常。何ごとも同じところにとどまってはいられない。家族もいつかはそれぞれ離れるもの。その時々の嬉しかったり淋しかったりする心情が、美しく静かに描かれています。絶品のショットばかりで、見どころ満載。杉村春子はあいかわらず面白いし、高堂国典のおじいちゃんもいい味を出しています。個人的には『晩春』の方が好みですが。あと、子供が一度も「ありがとう」と言わないことが気になったりします。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-31 11:59:49)
190.  ダイヤルMを廻せ!
実は、録画してから見るまで一年以上経ってしまいました。だって、これまで何度も見ていますから。内容はほとんど頭に入っている。けれど抜群に面白い。ものすごく引き込まれる。最高!
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-01-26 19:41:37)
191.  七年目の浮気
経験則から言うと、舞台劇を映画化したものは外れが少ないようです。劇として評判をとったものだから、当然といえば当然でしょうか。が、これはど真ん中ストレートの大ハズレ。ここまで外せば、ある意味おみごと。コメディを狙っているようですがまったくおかしくないし、埒もない会話が延々と続くのみ。一応主題らしきものはわかりますし、50年前ならこれで受けたのでしょうが、時代は変わりますしね。わざわざ映画を作る必要があったのか疑問に思えるので、4点献上。 それはともかく、『大アマゾンの半漁人』を見てみたい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-22 20:18:45)
192.  ピクニック(1955) 《ネタバレ》 
ここで描かれているのは、大半の日本人が「ピクニック」と聞いてイメージするであろうものとは、ちょっと違いますね。町をあげての一大イベントで、日本でいえば地蔵盆を大がかりにしたようなものでしょうか。 それはともかく、このピクニックのシーンが実に楽しい。これはシーンの切りかえ、編集の妙が生きています。前半までは、のんびりムードで普通のラブコメかと思われますが、途中で思わぬところから暗雲が立ちこめ、一挙にシリアスなムードに。が、主人公が迷走し始めて、映画の展開自体がおかしなことになってしまったようです。ここは大いにマイナス。ただ最後は、なんとか無難にまとめたようです。通常のラブストーリー以外に、親と子の関係や姉妹の相克などを取り上げ、それぞれひととおり描いてみせていたのはおみごと。ちょっと欲張りすぎという気もしますが。あと、マッジやハワードが申し出を受けながらなかなか決められないのは、人生の一大事だから至極もっとも。こんなところにリアリティを感じます。 キャストはみんなはまり役で好演。ローズマリー先生が人気を呼びそうですが、個人的にはけっこう可愛いスーザン・ストラスバーグが印象的でした。劇中“不美人”と言われていましたが、キム・ノヴァクと比べられちゃあねぇ……。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-17 16:49:10)
193.  東海道四谷怪談 《ネタバレ》 
うん、これはいいですよ。四谷怪談の詳しいストーリーは知らないのですが、この映画ではけっこう端折っているようですね。それでちょっとわかりづらい部分もありましたが、あまり大きな傷ではありません。冒頭のクレジットが劇場を使っているように、映画というより歌舞伎の舞台の再現を狙っているところがあるようで、所作や台詞回しなどにもそういうことを感じました。天知茂が時々見得を切るところは格好いいです。色の使い方も濃くてあくどい印象を受けますが、これも舞台を意識してのことでしょうか。ともかく効果を上げています。花火の使い方とか巧いです。 しかしなんといっても圧巻は、最後のシーン! 子供を抱いて昇天するお岩さんは、鬼子母神を意識したのか、はたまたイエスをかき抱くマリアがイメージにあったのか? いずれにせよ、それまでの暗くおどろおどろしい調子を一変させる、実に澄んだ美しい場面でした。これだけでも見た甲斐があったというものです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-16 17:59:13)
194.  夜行列車 《ネタバレ》 
まず、この映画を「グランドホテル形式」だと期待して見ると、失望するでしょう。個人的には、一カ所に居合わせたさまざまな人々のドラマを描くのが「グランドホテル形式」だと思うのですが、本作でドラマが描かれているのは主人公2人のみ。あとの乗客は表面的な描写しかなされておらず、あくまで脇役です。 で、夜行列車で同室する羽目になったワケあり男女のお話。最初は気まずくぎこちない関係ですが、会話が進んで次第に「旅は道連れ」みたいになってきます。この辺はほとんど会話だけで地味なのですが、けっこう引き込まれます。日本の映画だと、地味な展開ではえてして眠くなりがちですが、外国映画ではそういうことが少ないと思います。これははたして字幕の影響か、はたまた俳優の演技なのか、どうなのでしょう。少なくともこの映画では、2人の芝居(特に、喋らない時の)はよかったと思います。 そうこうするうちに、女の事情がわかったり、そうかと思うと殺人犯人の追跡劇になったり、ついには男の背景も語られたりと、次第に肝心な部分へと進んでいきます。こうしたエピソードを通して、人間の愚かさや醜さが静かに示唆されたり、愛する者の孤独が描かれたりするのですが、あまり詳しく書くとキリがないので、とにかく一度実際に見て確かめてみてください。ポーランド映画ということで敬遠されがちかもしれませんが、特に難解なところや、気取った‘芸術的’なところもなく、それでいて奥深いものをこちらに伝えてくる魅力があります。このサイトでは人気がないようですが、これは隠れた名画でしょう。出演者では主役2人と共に、女性車掌がいい味を出しています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-06 22:26:23)
195.  野ばら 《ネタバレ》 
文部(科学)省特選間違いなし、みたいな映画でした。しかし作り自体はしっかりしていて、特に終盤指導者が楽譜を浄書してもらう場面をきちんと入れていたり、写真を撮っていたのは二人が恋仲であることを現していると思ったら、違う使われ方をしたりといったところに感心しました。全般的にユーモアにあふれているのもいいです。“モーツァルトを現代風リズムで”っていうのが楽しい。子供たちが単なるいい子ちゃんでないところもマル。登場人物の中では、主人公を最初に引き取る元船長が素晴らしい。特に最後の別れのあと、帽子を目深にかぶるあたりがよかった。この人がいるかどうかで、映画のでき自体がまったく変わってしまいそうです。 50年以上前の映画ですが、映像はそれほど傷んでなくて、当時の街並みや風景が総天然色で楽しめるのも、非常に価値があると思います。お涙頂戴の「感動名作」だと、軽く見てはいけません。ただ、毒気がないとダメという人にだけは向かないでしょう。ちなみに、8月に録画していたものをやっと見たわけですが、これは失敗。夏向きの映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-24 19:33:32)
196.  ナイアガラ 《ネタバレ》 
久しぶりに見ましたが、かなり面白かった。ベル・タワーや靴、間違い電話を装った秘密の連絡、売店での絵葉書を使った通信、クラクションを鳴らして注意をそらすくだり、船のガス欠など、小技がかなり利いている。やはりミステリー映画では、こうしたちょっとしたポイントの積み重ねが、全体の面白さを引き出します。序盤でジョセフ・コットンとジーン・ピータースが「滝に巻き込まれた小枝」について話しますが、これも終盤を暗示しているようで、なかなか旨い。中だるみするのが欠点ですが、思い返すとあの副社長(?)がダメなようです。笑いをとろうとしているようですが、失敗していて白けてしまいました。また、最後はめでたしめでたしになるわけですが、主人公格が二人とも死んでしまうので、爽快感に欠けるというか、なんとなくモヤモヤが残ります。が、それらを差し引いても傑作と申し上げて差し支えないでしょう。 それにしても、モンローが出ているせいでワリを食っているようですね。もったいないというか、実に残念。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-23 19:33:23)
197.  聖女ジャンヌ・ダーク 《ネタバレ》 
前半はジャンヌが王太子シャルルと会ってその信任を得、オルレアンを解放するエピソード。そして後半がジャンヌの異端審問裁判で、どちらかというとこちらがメインのようです。つまり宗教裁判であり、キリスト教徒ではない日本人からすればやや退屈で、どのような意義があるのか判然としない(なんとなくはわかりますが)内容でした。もともと舞台劇だったためか動きが少なく、台詞が中心で、オルレアン解放に関しても派手な戦闘場面は出てきません。非常に地味ですが、俳優たちの演技もあって引き込まれます。 しかし、本質的に宗教劇なので、今ひとつ魅力が感じられません。未公開に終わっているのも、宗教色が強いためでしょうか。また、台詞が中心なので、字幕よりも吹き替えで見てみたいものです。 シャルル7世の元に、ジャンヌはじめ死んだ者たちが幽霊となって現れるという設定は面白いです。これは元の劇にあったのか、それとも映画のシナリオを担当したグレアム・グリーンのアイデアかは、わかりませんが。あと、デビュー作ながらジーン・セバーグが大熱演で、そこが一番の見ものでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-19 21:12:24)
198.  雨月物語
もう、退屈のひとこと。どうでもいい話がダラダラと続き、台詞が聞き取りにくい(音楽はちゃんと聞こえるのに)。これなら台詞だけ消して、字幕を使った方がまし。映像に見るべきところもあるけれど、このつまらなさを帳消しにするほどでもない。早坂文雄の音楽がなかったら、最後まで見ていられなかったでしょう。 それにしても、この台詞の通りの悪さは、録音のせいなのか? それとも監督にトーキーを作る気がないの?
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-16 20:33:29)
199.  渚にて 《ネタバレ》 
非常に真面目に作られた反核映画で、全編リアルな演出に徹したのが効いています。力作だとは思いますが、見終わると疑問が。 放射能の影響による“死”を扱っている割には、死体がひとつも出てこない。まったく無人のサンフランシスコという図は、これはこれなりに恐怖感を抱かせるわけですが、猫の子一匹死体がないとはどういうことか。放射能汚染で突然死ぬわけではあるまいし、パニックになって暴動や略奪が起こりそうなものですが、そういった形跡もなし。まあ、作品全体の雰囲気と合わないのかもしれませんが、あまりにも静かすぎます。 核戦争が「愚かな人間」によって引き起こされたのなら、愚かであることを感じさせてくれなければ、なるほどと納得できません。どうも、あまりにも綺麗事すぎるんじゃないかと思います。結局のところ、「アメリカ人が作った反核映画」はこんなものか、という気がします。いい映画だとは思いますが、傑作とは言えません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-01 20:44:50)
200.  刑事(1959)
事件を扱っているのはあくまで手段であって、事件に関わった人たちの生き様を描いた映画。特に目新しいところはないのですが、正統派の展開で手堅く作ってあります。その展開自体はシリアスな一方、刑事同士の会話がコミカルでバランスをうまくとってあります。なんとなく昔の日本の刑事ドラマ風なところがあり、影響を与えたのかも? と勝手に推測しました。しかし『鉄道員』もそうでしたが、監督が主演を兼ねると、やはり自分をむちゃくちゃ格好良く撮ってしまうものなんですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-02 19:12:21)
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