Menu
 > レビュワー
 > Tolbie さんの口コミ一覧。11ページ目
Tolbieさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 642
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627282930313233
>> カレンダー表示
>> 通常表示
201.  スーパーマン4/最強の敵 《ネタバレ》 
 本作の2年後に日本ではゴジラがクローンされるが、さすがバイオテクノロジー先進国、本作でヒーローのクローン誕生である。クローンのわりには性格と頭の良さが本家と段違いだが。  ただし、スーパーマンの遺伝子から作られた、同じ力を持つ相手なのだ。強いわけだ。  クローン羊の登場までは、もう十年ほどかかるのだが、当時はバイオテクノロジーなんてモノが、人々の期待と不安を煽っていたんだっけ?    さて今回は、ロイス・レインよりも美しいヒロインが登場するが、あまりたいした活躍をしないのが残念だ。スーパーマンにしても、ロイスに対して都合のいい時だけ正体を明かし再び記憶を失わせて、なんだか自分勝手な感じ。  それだったら、ボンドガール的に毎回新たなヒロインとのロマンスを描いてくれた方が、楽しかった気もする。 
[DVD(字幕)] 4点(2014-03-25 22:19:31)
202.  スーパーマンIII/電子の要塞 《ネタバレ》 
 そもそも地球の周りを飛び回っただけで、時間が戻っちゃう世界観なのだから、今更「最強のコンピュータ」が軍事施設の事だったり、気象衛星(普通は観測しか出来ないはず)が気象をコントロールしちゃったり、海上に流出した液体を息で戻したりするのは、もう受け入れるしかない。   というか、そういう部分を笑いながらツッコむ以外に、この映画の楽しみ方がわからない。  スーパーマンには、ヒーローとしての魅力ともう一つ、ヒロインとの関係という見せ場があるはずだが、本作にはその部分が全く描かれておらずガッカリ。   本来ならデビルマン級の評価になるはずだが、只々クリストファー・リーブの凛々しいスーパーマン姿に3点である。
[DVD(字幕)] 3点(2014-03-25 22:19:04)
203.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 
 最後にロイス・レインにかけたワザの説明が、もうちょっとあっても良かった。正直、途中まで退屈気味だったのは否定できないが、3人組が暴れだしてからは結構引き込まれる。   ビルの頂点にある鉄塔が折れ落ちて、地上にいる人に危機が及ぶと、それを持ち上げに飛び立つスーパーマン。これこそ、私の望んでいたスーパーマンで、そこに彼の弱点を見出す悪者といい、思った通りの展開でウレシイ。 
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-25 22:17:59)
204.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 
 スタイリッシュでかっこいいロボコップ。今回の機体は、消化器系がないので、ベビーフードのようなものは食べなくて済む。ただ、首から下は心臓と肺しかないビジュアルはなかなかショッキングではある。さすが時代は進み、以前のような光メディアも無く、ボディは無線通信で制御でき、町中の防犯カメラをリアルタイムで解析する様は、ちょっと無双すぎるきらいもある。   ロボコップの完成時には完全な感情を持っていたのを、次第に抑制していき、遂に単なるロボットにされる。だが、自身の殺害事件を捜査し、妻と子の姿を見た時に「気持ち」を取り戻す。  この辺の感情の遷移と、その向こう側(家族)の感情を丁寧に描いた本作は、その部分においては前作よりも良い。  今回のオムニ社の悪事も、直接犯罪組織と関係するのではなく、彼をサイボーグからロボットへ抑制してしまうという、心の暴力とでも言うべきもので、今作のテーマが垣間見える。  胡散臭い世論誘導のTV番組司会者が最後に見せたのも、極度に感情的な醜態で、若干風刺臭が鼻につくがまあ悪くない。   あと、わざわざ色を変えて白→黒→白としたのに、もっと明確にそれを彼の感情制御とリンクしているのを、わかりやすく見せる演出もありだったのではないだろうか?
[映画館(字幕)] 7点(2014-03-14 21:48:00)
205.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 
 やっぱり好きなキャラクタの物語は、いろいろ楽しめた方がいいので、こういう別バージョンが、しかもこれだけのクオリティで制作されるのは嬉しいのだが・・・。   まず、アルカディア号のデザイン。より雄々しい髑髏マークはカッコイイんだが砲塔から後ろの方はイマイチ。砲塔は全方位で合理的ではあるがカッコ悪い。巨大なツノも実用性を見せるべきだった。艦内のデザインもちょっと狙い過ぎの古くさ感。  さらに「デスシャドウ級4番艦」であるこの艦だけやたら硬い説明が無い。自己修復(私の大嫌いな「魔法」である)と硬いのは違うよな。また、異星人の文明を利用したダークマター機関とやらも、この船だけのものなのかどうか、よく判らない。かつて地球を守っていた技術なのなら、相手にもこのクラスの船があってしかるべきだ。艦が勝手に動くのも、本作中では何の説明もない。「友よ…」と言ったって、それを理解しているのは、他の作品でハーロックとアルカディア号を知っている人だけだ。独立した一本の映画として、これはどうか?   だがまあ、そんなことは小さなことで、一番驚いたのは劇中ハーロックがやろうとしていた事だ。私が三十数年前に感動し、いくつかの漫画・アニメーションで描かれていたキャプテン・ハーロックという人物は、そんなことを考える男ではなかったはずだ。  宇宙を終わらせることができる設定にも驚くが、そんなテロリストのような論理で、キャプテン・ハーロックが行動していたなんて、とても受け入れ難い。私の知る(松本零士が描いたどの版のものでも)キャプテン・ハーロックは、自分の旗を掲げて舟を駆り戦う男だったはずだ。  このタイトルで、主人公の性格がこれほど違うって、ナシだよなぁ。   さらに、ヤマという青年が顔に傷を負い目を負傷したときに、福井晴敏ともあろう人が、ソレをやるか!?と愕然とした。こんな安っぽいTVドラマ級の展開を。  よしんば、彼が「我々のハーロック」だとしても、「ハーロックという象徴は必要だ」などと理由づけされる男なんかでは、絶対にない、と言いたい。そういう展開ならダークマターの鎧を外した先代が死んで、新たに「自由のために」飛び立つアルカディアとハーロック、というくらいのモノを見たかった。   そういえば今作は、ヤッタラン副長の魅力全開である。タイトルを「宇宙海賊ヤッタラン」だと思うという手も…。
[DVD(邦画)] 4点(2014-03-08 07:34:18)
206.  ガッチャマン 《ネタバレ》 
 実はもう、あまり詳しいことは覚えていないので、原作と乖離した設定やデザインはそれほどイヤではない。だけど、幼い少年(オレです)の一番のお気に入りだった、科学忍法火の鳥が、爆発の火焔をまとって結果的に出来たモノだったのは、ちょっとガッカリ。   戦う組織が、戦闘行動中に軽口を利いたりするのは、アメリカなどの映画でよく見るが、日本の武力組織にはかなりそぐわない(最近、その手の仕事をちょっとだけかじったので、よけいにそう思う)。ましてやチーム内で恋愛感情を持つ者がいて、出撃中にそんな類の話をされちゃうのは、かなりゲンナリする。  そういう話と、チームメンバーの命と任務との天秤、敵は人類の進化形態でイイモンも同根の能力を持っている者だったとか、面白そうな話が沢山あり過ぎて、どれもチャンと描き切れなかった印象だ。   特に、彼ら科学忍者隊の力の源が、謎の石とそれに対するある種の適正に依っている事は、非常に非科学に映ってしまう。『アイアンマン3』のレビューでテクノロジーに魔法はそぐわないと書いたが、こちらは「科学忍者隊」が魔法使いなのだ。そりゃあ、ないぜ。  「鉄腕アトム」の時代じゃあるまいし、イマドキの映画が科学技術礼賛だけでは・・・という向きもあろうが科学忍者隊の物語くらい、そこんトコロ上手く納得できる話に出来ないのだろうか?
[DVD(邦画)] 4点(2014-03-06 00:33:20)
207.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
 他のテレビドラマの映画化で、シリーズの方向性と違うなどと批判しておいて、迂闊だったと反省する。このガリレオシリーズの映画版は、科学を応用したトリックを暴くという事が主眼のテレビシリーズとは違い「情」というモノを、めいっぱい見せてくれていて、それが感動的に受け入れられる良い映画版シリーズになっていると思うからだ。   事件のトリック的には、たいして驚きも何もないばかりか前作映画よりもガッカリであるが、それがもたらす物語が秀逸。  娘を守ろうとした二人の父の話にも感涙させられるが、「人生を捻じ曲げられようとしている者」が少年の事だというTVでは見られない湯川の感性。それに対しての湯川の対応が「科学」というモノを教える、というのには心底感心する。それが実に、「情を持ったガリレオシリーズ」らしくてイイのである。 
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-01 21:17:31)(良:1票)
208.  合衆国最後の日 《ネタバレ》 
 核戦争を避けるために、制限戦を戦う。いつでもボタンを押せる事を示すために、大量の死者を出し続ける。サイロジャックした元将校が公表を要求し、大統領もそれについてひどく怒っている。  が、よく考えると核ミサイルを持ち合っている国同士(代理だとしても)の戦争が、通常線にならざるを得ないのは当然で、むしろ倫理的・合理的と言えるかもしれない。  これに対して「不道徳」などと言った大統領には、何の話をしているのか?と思わざるを得ない。   この政治家らしからぬ正義感を持った大統領の志が、「薄明かりの中の煌めき」だったのかもしれぬ。だが、その意思を託された者は、最後に頷いていない。悲しい結末の物語である。   それとは別に、サイロジャックをする過程や、安全装置と外部システムからの切り離しなどの描写はちょっとスリリングで、発射しそうになるミサイルなどと共に手に汗握らされる。映画としては面白いと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-27 17:32:36)
209.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 
 スーパーマンというモノを始めてみた。ジャンルの中でも古典で超正統派。日本でいえば月光仮面かウルトラマンくらいの「開祖」と思っている。(違うのかな?)  その始まりの物語として、原作通りなのかは知らぬが、人類を救う話の割には、人間そっちのけ感がちょっと寂しい。実際には共闘してるんだけど、人類を守るというよりゾッドの企てを阻止する、という方に主眼があるような気がするのだ。実際には同じことだとも言えるが、実際のアクションが「攻撃」なので守ってる感が乏しい。   このスーパーマンは人類を守る正義の味方ではなく、自分と愛する人だけを守るただの戦士であるように見えて仕方ないのが、不満の原因ではないかと思う。  そんな事を言うと「イマドキそんな正義の観念が薄っぺらい映画は…」的な事になるのかもしれないが、スーパーマンや月光仮面くらいは単純な勧善懲悪、やさしいヒーローで良いのではないだろうか?  正直、このゾッドさんの主張も、(地球征服は別として)種族の存続という観点から見て、悪い事ではない気がする。
[DVD(字幕)] 4点(2014-02-24 16:28:18)(良:3票)
210.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 
 腑に落ちない点は2点。なぜ、クリプトン星のかけらが彼を弱らせるのか?例えば、我々地球人が地球のかけらで弱っていたら、生存できない。それと、時間が戻る仕組み。断層の修復で沈んだ地面が元に戻るのは、最大限のやさしさで受け入れるとしても、時間を戻すなんてのを許容したら、もう何でもアリだ。最近、地球の公転を知らないアメリカ人は、人口の約四分の一いるなんてニュースがあったが、さもありなんである。   「マン・オブ・スチール」との比較になってしまうが、それでもこちらのスーパーマンは、戦うというよりは人を守るというスタンス、悪人であっても殺したりしないという所が良い。これこそ正義の味方、ヒーローと呼ばれるキャラクターである。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-24 16:25:26)
211.  奇跡のリンゴ 《ネタバレ》 
 冒頭のリンゴのお話を見るまで、リンゴが日本に入ってきてまだ100年程しか経っていないなんて知らなかった。江戸時代の人たちはリンゴ食ってなかったのか…。と、思ったら和リンゴというのがあって、劇中最初に収穫した、無農薬リンゴのような大きさだったらしい。まあ、それはさておき。   新妻の健康を脅かす農薬を使わないために、不可能と言われていた無農薬でのリンゴ栽培を成功させる物語が、非常にオーソドックスに描かれている。  人間、長いこと苦労していると目的を見失って、何をしているのか判らなくなることもある。彼の無農薬栽培は、嫁への思いだったはずだが、それを忘れたかのように、彼女を置いて死を選ぼうとした時にはちょっと焦った。  その時に解決の手がかりを見つけるというのが、何か安っぽいTVミステリーのようだとも思ったが、これは実話らしいので世の中判らないものだ。  何年も孤立した彼が最後にたどり着いた結果が、周りとの共生でうまくいく、という話もまた実にイイ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-02-09 17:32:56)
212.  手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 《ネタバレ》 
 多分、後々に絡んでくるんだろうサイドストーリーが、未だブッダ=シッダールタに絡んでいない状態で、一本の映画が終わってしまうのは、劇場でお金払った人は釈然としなかったのではないだろうか?  テレビで見た自分としては、これからに期待、と言ったところだが。   Wikiによると、これは史実(あるいは教義的な見解)ではなく、手塚風アレンジが加えられているらしい。その方が安心して割り切って見られる。  それにしても冒頭で語られる、ウサギが自信を火中に焼き他人を救う話は、映像で見ると異常に嘘くさく、どうかと思う。あれを目の前にして、ウサギをキリストのように思えなかった宗教家というのも、何だと思う。そう言えば、劇場版のジャングル大帝でも、このエピソードは見た気がする。手塚はこの話好きなのかな?  まあ、それはさておき。   この物語が見るものに期待させるのは、生き死にや人の一生というレベルで考えた時の「人間の幸せ」というようなものではないかと思うが、それを見つけたという偉人の話の、これはまだまだ導入部だ。いや、それを見つける旅に旅立ったところで終わる。さあ、これからだ、という段階で良くも悪くも思えない、真っ只中の5点。  …ホント言うとこの部分だけの面白さというモノを見せて欲しかったのだが。
[地上波(邦画)] 5点(2014-01-13 21:53:55)
213.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
 相変わらずのドタバタが面白いっていやあ、面白いんだけど、今回は彼らの友情の成り立ちよりも、ちょっと違う部分に興味を覚えた。   それは、目標から大きく逸れてしまった彼らの、その後の活躍についてだ。彼らは冗談のように本当に社内メール運びを始め、その分野でも実績を上げ、次々と他の分野に移ってはキャリアを伸ばし、遂に目的の怖がらせ屋になり、ご存じの活躍を見せるまでになる。  エピローグ的にダイジェストで見せるこの部分こそが、本作で最も感動できる部分ではないか、実は次回作が決まっていて、この部分を描写してくれるんではないか?なんて思ってしまう。   実際、自分に子供がいたら、この部分に感じ入って欲しいと思うだろう。この部分についての、もっと詳しいドラマを見たかった。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-02 22:13:02)(良:2票)
214.  バウンティー・キラー(2013) 《ネタバレ》 
 自分の大好きな美人ガンマンもので、過激なバイオレンス描写がある割に人殺しの嫌悪感も薄く、面白く見れるのではと思っていたが、若干の物足りなさも否めない。  政府要人や富豪たちが安全圏に逃げて、企業が殺し合いを行ってでも利益を追求する世界のはず。しかし、出てくる人間がみな悪い奴かアウトロー・謎の(怪しい)集団ばかりで、一般の人が見えないので、世界が酷いことになっている感が薄い。主人公を襲う連中が「悪い奴」というよりは「容赦なく殺される為の人(実はこの時点で人ではなく記号)」にしか見えない。  大体、最後に出てきたオフィスで働いていた人たちは、いったい誰に対してどういう商売をしている人なんだろうか?そういった意味での、世界の不完全感が、ご都合的に見えるのだ。   かつて賞金稼ぎという職業が成り立った国での、新しい世界における一つの正義の方法の物語。現実的な力、というモノを嫌というほど知っている国の、キレイ事では無い対処法、賞金稼ぎ。それに刑の執行権を与えるまで発展した世界。  自分的には、こういった世界での正義感、前・悪の物語を期待したのだが。B級という言葉で納得するには、勿体ない魅力あるキャラクタなのに…。 
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-01 12:57:05)
215.  リアル 完全なる首長竜の日 《ネタバレ》 
 綾瀬はるかが昏睡していると思いきや、実は逆で佐藤健が昏睡している方だ、という事に、どれだけ物語上の意味があるのか、はなはだ疑問。そこんトコロ最初からもっと単純にして、ミステリ的な要素と彼(あるいは二人)の罪の意識の物語を描いていたら、もっと面白い映画になっていたと思う。   殊に、最後の首長竜になったモリオと二人の格闘シーンは、心の話を描いている映画としてはそぐわない感が酷く、まるでハリウッド映画を見ているようだった。 
[DVD(邦画)] 4点(2013-12-19 19:46:09)
216.  アパルーサの決闘
 銃によって生計を立ててきた男二人組。ボス側は相棒に「お前が俺より劣っているのは、情に流される部分だ」と言うが、実は情を捨てきれないのはボス側の方で、相棒の方が仕事に徹していた……という話だと思っていた。が、良く考えると情に流されずにビジネスライクに徹したのはボスの方で、そう出来なかったのは相棒の方だった。その情が仕事上の正義感に発しているのが何とも悲しいし、理不尽な政治圧力に屈したように見えるボスにガッカリ感を感じるのは否めない。 
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-24 17:30:14)
217.  図書館戦争 《ネタバレ》 
 『革命の翼』を見た時に僅かに感じていた嫌悪感、図書隊の軍事組織化あるいは軍事力部分が、拡大してしまった。実際に相手が武装している以上、丸腰という訳にはいかないだろうが、気持ちとしては図書隊は文民組織であって欲しかった。   そこんトコロをぐっと飲み込んで見てみると、今回の映画版は前のアニメ版と違って、銃撃戦もある真っ向からの衝突を描いており、「二つの異なる考えをどう解決するべきか」というような事を強く考えさせる。現実社会でも今、「ヘイトスピーチ」などと言う言葉によって、表現が抑え込まれようとしていたりして、なかなか油断の出来ない状況にある。   話が逸れたが、良化隊という組織のやり方が非道なのは間違いないし、作中での資料は守らねばならないのは理解できる。守るというのは、なかなか難しい話で、劇中で「専守防衛」などと言う懐かしい言葉が出て来たが、楯だけ持っていてもモノは守れない。  『革命の翼』では、まだ穏やかな世界観でそこんトコロうまく描いていたが、武力衝突に発展した今作では、主人公にとうとう人を撃たせてしまった。激しい銃撃戦と格闘シーンのあとだけに、見ている側も作中人物もサラリと流してしまっているが、この衝撃は大きいはずである。あのシーンの後、主人公が悩んだり苦しんだりする展開があるのかと思ったら、良くやった、メデタシメデタシ、で終わり非常に驚いた。  ここが、この映画の中で一番気に入らない部分である。   ところで最後に気になったのは「図書館はすべての不当な検閲に反対する」という部分。実際に図書館の自由に関する宣言を元にしたということだが、何故に「不当な」を入れたのか?厳格に解釈すると、法に基づいた良化委員会の検閲は正当であり、それを拒否できないのではないだろうか?
[DVD(邦画)] 6点(2013-10-16 10:04:12)
218.  料理長(シェフ)殿、ご用心 《ネタバレ》 
 公開当時には尚更だったが、今見てもヨーロッパの贅沢な料理や豪華な食器には、目を見張る。しかし、よく考えるとこの映画は、コメディとして味付けされて入るが、「美食」というものへの痛烈な皮肉・批判となっている。  人格的にまるで尊敬できない「一流シェフ」たちの振る舞い。ほとんど意味のない産地・ブランドへのこだわりの滑稽さ。シェフの名声欲のすごさ。そして一連の事件の動機。特に最後の真犯人の「この方を料理で殺す前に」のセリフは、贅沢病などと言われる病におびやかされている自分には、するどい一言に聞こえる。  一番笑わせるのは、最後のセリフ「懲りない連中だね」である。オマエが一番懲りてないだろ、である。   それにしても、脈を見てまで宣言された死なのに、シャックリで生き返るって…。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-14 15:19:06)
219.  フィラデルフィア・エクスペリメント(1984) 《ネタバレ》 
 Wikipediaでフィラデルフィア実験という項を読むと、実に凄いことが書いてあって、どのように甲板に体がめり込むのか興味津々で見た。  しかし、やっぱりというか残念ながらというか、その辺は詳細には描写されず、瞬間移動という部分を拡大解釈して、タイムスリップものに仕立てたられていた。  タイプスリップして未来で恋に落ち、過去に戻って後始末をして恋人に会うために戻ってくるという、(映画としては)よくある感じの話。…そういえば、おそらくこのジャンルの嚆矢である「タイムマシン」も、過去と未来の差はあれど、結局はそういう話だっけ。つまり大道ってことか。  だが、いくら何でも磁気実験で時空を行き来できるとは思えず、そう思わせてくれる説得力もなく、ありきたりなタイムスリップSFと言った感。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-09 21:36:11)
220.  喜劇 一発勝負 《ネタバレ》 
 何だったか忘れたが、何かを見た時にも思った、こういう賢妹愚兄モノを幾度も作って、探りさぐり寅さんに行き着いたんだなあ、と今になって思う。  だがしかし、この映画の「因果はめぐる」というか、「歴史は繰り返す」というか、毒のある感じが山田洋次にしては意外。何ともチャラい感じのマチャアキと都会に行ったこの娘は、後年必ず実家に舞い戻るのだろうなあ、と思わせる。  父親の描写と共に、最後に感じさせるそこのところの毒気が、映画館で喜劇とあだうって見せるものとしては、どうなのか?と、若干引っかかる。
[DVD(邦画)] 6点(2013-10-02 02:32:52)
010.16%
120.31%
291.40%
3396.07%
48212.77%
510416.20%
617026.48%
712219.00%
88112.62%
9274.21%
1050.78%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS