2361. ディック・トレイシー
ビーティが自分で主演しちゃったのがすべての間違い。本来は、楽しく単純でノリノリな話だと思うのに、彼が登場するたびに妙に真剣で重たい雰囲気が漂ってしまっています。もっと若くて間が抜けてそうな人にやらせるべきでした。過剰メイクも余計。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-04 04:11:52) |
2362. フル・モンティ
《ネタバレ》 いかにもイギリスなダメ人間奮起一番ドラマなのですが、他の同種ものに比べると、生活描写力も弱く、キャラクターも弱く、テンポも悪く、登場人物の「突き抜け度」も弱い。全体的に中途半端です。それに、ストリップって1回脱いじゃったら終わりなんだから、再生の手段としても弱いんじゃないのかな・・・。ラストの後、主人公たちがどうなっていくのかが、あまりイメージできません。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-03 14:55:04) |
2363. 天国と地獄
《ネタバレ》 単純であるがゆえにスリリングさのある前半は良かったのです。権藤邸の長回しの連発は心地よかったし、順々に発言しているだけなのにじわじわと迫力がこみ上げてくる捜査会議のシーンにも唸ってしまいました。ですが、犯人が特定されてからは急にテンションが下がってしまって、すぐにでも逮捕できそうなのをずるずる引っ張っているだけだし、何よりも、企業内部の紛争とか人違い誘拐とか、前半で呈示されたミステリアスな要素がどこにも着地していないのがいかん!(三船が窮地に追い込まれるのは「最後の切り札の金を遣ったから」であって、それであれば誘拐されたのが誰であっても同じです)犯人の手口も、今日のミステリーの水準ではそれほど凝ったものとはいえません。というわけで、点数は前半部分に対して。 [DVD(邦画)] 5点(2007-10-29 02:25:53)(良:1票) |
2364. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 これって、格好良い主人公が、悪者の悪だくみを無事に阻止しました、というごく普通の時代劇のパターンでしかないように思うのですが。敵方の中でもきちんと「分かっている」仲代とは、もう少し認め合った者同士の特別なやりとりがあると期待してましたし、脇役が全然活躍も変化もせず、ほとんど最後まで烏合の衆みたいな感じでしかなかったのも、映画としては不満です。 [DVD(邦画)] 5点(2007-10-28 21:40:11) |
2365. バラ色の選択
《ネタバレ》 設定と邦題と主演キャストからして「摩天楼はバラ色に」の劣化コピーの予感が漂ってくるわけですが、実際本当にそのとおりで、しかもそこに「アパートの鍵貸します」のパクリみたいな展開がねじ込まれてくるわけですから、もう方向性がバラバラなわけです。大体、この種の話だったら、主演がマイケル君というのが間違いで、もっとぱっとしないもてなさそうな人を選ぶべきでしょ。ヒロインも、あんな普通のまともそうな美人ではなく、もっと王女様というか高嶺の花タイプの人にすべきでした。●と、文句を言いながらも、マイケル君のお姿と高速回転台詞を存分に鑑賞できるという点では大いに意味があるので、+1点。結局、ほぼ全部のシーンで出ていたのでは? [DVD(字幕)] 5点(2007-10-12 23:01:08) |
2366. ゴッド・アンド・モンスター
いろんな人間模様や人生の深さなどをたっぷり味わわせてくれる作品かと期待していたのですが、予想に反して、ボソボソした平坦な会話がほとんど最初から最後まで続けられるだけの内容でした。イアン・マッケランの存在感だけでもっているような作品。彼に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-26 23:51:54) |
2367. 青の炎
青と黒を基調とした画面構成の迫力はなかなか。脚本は、最初に見たときは説明台詞が多いかと思ったのだが、再見したらそうでもなかった。全体的なじっとり感の統一は演出の芯の強さを窺わせるが、難点は、母親が物語の上であまり機能していないところかなあ。というか、秋吉久美子だと結局は何でもできそうに見えて「追い詰められ感」に欠けてしまうので、ここはもっとやつれた感じの人を当ててほしいところでした。 [DVD(邦画)] 5点(2007-09-10 01:46:03) |
2368. チャイナタウン
主人公の調査なり行動が最初から最後まで一本調子で、真相の判明も単に運良く適当に分かっただけという印象が拭えませんでした(事件の背景自体、そんなに新鮮味のあるものでもないし・・・)。ラストシーンも、インパクトや意外な着地を狙ったというよりは、単にちゃんとした締め方が思いつかなくてああなってしまったという感じ。気怠い音楽で雰囲気はよく出ているので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-09 03:00:24) |
2369. クリビアにおまかせ!
オランダ語で歌われるミュージカルなんて、普通接する機会はないですから、それだけでわくわくしてしまうではありませんか。で、やっぱり内容的には大したことなくて、老人ホーム(?)をめぐる家主と経営者のやりとりが延々と繰り返されるだけなのですが、そんなどうでもいいようなことにここまで熱くなれる出演者の皆様が素晴らしい。とりあえず、好奇心は満足されました。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-09 02:18:54) |
2370. 終わりで始まりの4日間
主人公が何をそんなに悩んでいるのかもさっぱり分からないし、サムとの出会いがどのような変化をもたらしたのかは尚更分からない。心理描写を通り過ぎて、雰囲気とそれっぽい台詞だけで進んでいくドラマは虚しいです。ナタリーに免じて5点。しかし、彼女もレオンの後はいい主役の作品に恵まれないね。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-30 02:35:44)(良:1票) |
2371. 裸の銃を持つ男 PART2 1/2
予想通りの内容で悪くはないのですが、対象を環境問題がらみなんて真面目なものにしない方がよかったかも。雰囲気が合ってません。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-18 00:42:15) |
2372. 靴に恋して
《ネタバレ》 環境はそれぞれ違うが、5人の主役の描写はみんな似たような感じ。つまり、日常生活にストレスを抱えていて、内面に新しい変化が起こっても(その多くは男性関係なのだが)上手く対応することができず、もやもやしたまま停留してしまう。そんな風に基調のトーンが全部似通ってしまっているため、趣向を凝らして5人の登場人物を設けても、それがしかるべく絡み合っても、訴えるものがないのです。結果、ラストも都合良くまとまってしまっただけという感じでした。筋立てとしては悪くないので、一応この点数。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-14 03:08:30) |
2373. 七人の侍
《ネタバレ》 一番強烈だったのは、五郎兵衛の「はは、ご冗談を」のシーン。間髪入れず、平然と「ご無礼」と返す勘兵衛。両者の腕の立ち具合が一瞬で表現されている。それに匹敵する場面がどれくらいあるのかと期待して見ていたが、結局なかった。菊千代のキャラがしつこすぎて浮いているのと、勝四郎が最後まで邪魔なだけなのと、死に場面がみんな似たような感じなのが難点。 [DVD(邦画)] 5点(2007-08-12 03:03:28) |
2374. シルクウッド
《ネタバレ》 この主人公は、余計なことを考えずに単純明快に行動したが故に重要な真相に肉薄できたのではないかと思うのだが、そういう役に、風格のありすぎるメリル・ストリープは合わんよなあ・・・(ヘアメイクや衣装ももう少し考えてほしかった。あれではとても28歳には見えんぞ)。肝心の工場とのやりとりが深く突っ込まれず、ポイントとなるべき部分もあっさりと流れ、逆にどうでもいいような恋人とか友人とのやりとりに延々と時間を使っているのもマイナスです。似た系統の「チャイナ・シンドローム」とか「ノーマ・レイ」と比べると、違いがよく分かります。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-04 23:09:48) |
2375. ホワイト・バレンタイン
冒頭の文通にしろ鳩のやりとりにしろ、そのエピソードがそのまんま映像化されているだけであって、なぜそうなっているのかも描写されてなければ、前後にもまったくつながっていない。つまり、魅力的な設定や魅力的なシーンをいろいろ考えついてそのまま並べただけであって、その中で登場人物が「動いていない」のです。それでは、作品として楽しむことはできません。タイトルの意味も、大分無理矢理ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-30 01:03:30) |
2376. 魚影の群れ
《ネタバレ》 この美しいタイトルからして期待してたんですが・・・。まず、夏目雅子がまったく似合わない天真爛漫元気娘路線の演技を強要されているのにがっかり。あの娘は、ひっそりと、凜と、楚々とした役に設定してこそ、海の男たちも引き立つというものでしょう。また、3つのパートがほとんど相互に影響していないのも、よく分かりませんでした(十朱幸代の役はこの話の中でどういう意味があるんでしょうか)。どきっとしたのは、佐藤浩市の負傷をいったん認識していながら、まるっきりそれを忘れてマグロの釣り上げに集中する緒形拳のシーン。漁師の凄みと気合を大いに感じさせてくれましたし、ここだけは長回しが成功していました。 [DVD(邦画)] 5点(2007-07-29 03:20:32) |
2377. 彩り河
《ネタバレ》 もともと、主題のはっきりしない話ではあるのだが、全体を見通しても、やっぱり何が言いたいのかはよく分からない。主人公の背景はかなり適当だし(言葉で説明されているだけ)、いろいろな登場人物がいるわりには事件の発生経緯はありがちだし、二人が結びつく過程も不明確である。それと、平幹二朗と夏八木勲の配役は、どうみても逆であるべきだったと思うけどな・・・。真田広之の若々しさに4点、今ではすっかりいい人になってしまった石橋蓮司の毒々しい不気味さに1点。 [DVD(邦画)] 5点(2007-07-25 00:53:55) |
2378. もしも昨日が選べたら
《ネタバレ》 もっと面白くなる設定かと期待したんですが・・・。前半は、コメディチックな部分が驚くほど笑えないし、未知の機器が日常生活に入ってくることによるギャップも表現されていない。そもそも、アダム・サンドラーだったら、もともと家族をほっといてばりばり仕事しそうなタイプにはとても見えないわけで、自分で主演してるのがまず問題でしょう。後半は、無茶な展開とはいえ、その無茶ゆえにかえってそれなりに盛り上がりますが、あそこまでやったのであれば、それ以上いじらずにそのまま閉じた方が感動が残ったと思う。あと、早送りができるなら巻き戻しもできるはずで、そのあたりの「他人の時間を自由に操作できてしまうことへの恐怖」みたいなものが物語を解く鍵になるかと予想していたのですが、結局は早送り機能とそれによる「自分の時間が失われること」だけに解決の原動力が矮小化されてしまったのも少々残念。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-23 00:02:54)(良:2票) |
2379. 逢う時はいつも他人
直訳とはいえこの邦題は趣と余韻があって期待させるのだが、そこから連想される切なさとかやるせなさとかは作品からはそれほど感じられず、むしろ普通の男女間のくっついたり離れたりとそれほど差がない感じ。大体、男の方がはじめからやる気満々というか堂々としすぎというかあまりにも一直線で、不倫ならではの背徳感とか躊躇いを感じさせてくれないのがいけない。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-15 00:35:16) |
2380. バード・オン・ワイヤー
《ネタバレ》 設定は少し回りくどいが、中盤のコメディ要素を押し出した展開はなかなか。特に、主人公がかつて潜伏先でいろいろいいことをして大活躍だったというのが面白い。ただし、終わってみれば、シリアスな方向性と笑いの方向性が上手く融合しておらず、中途半端に終わってしまったという印象は否めない。ゴールディの天性の雰囲気(&色気)に大きく助けられてる感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-12 03:15:10)(良:1票) |