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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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261.  マレフィセント 《ネタバレ》 
 予告では『眠れる森の美女』の映像を使って売り込んでましたが、むしろあの映画の事は一切忘れた方がいいような内容で。まるで別物になっております。  っていうか、今年大ヒットした、一大ブームを巻き起こしたディズニーのアレと物語ほぼ一緒。あー、実写組とアニメ組とで内容カブっちゃったねー、みたいな。   マレフィセントの人間臭さ(妖精ですが)に焦点を当てた映画、ゆえに彼女の魅力はよく出ていると思います。そして、その分、物語は起伏に乏しく、カサがあまり無い感じで。中盤はひたすらオーロラ姫を陰から見守るマレフィセントのいじらしさ(ツンデレっぷり)が描かれるので「あら、マレ様ったら素直じゃないんだからぁ」ってトコロを楽しめる人ならば吉、でもそればっかりで物語はさして転がらないので物足りない人もいるんじゃないでしょうかねぇ。   最終的に最近のディズニー作品『魔法にかけられて』『プリンセスと魔法のキス』そして前記の例のアレと同じく定番の展開をワザと外す事で女性の自立を謳い上げているあたり、逆にちょっとパターン化されている感じもあります。   でも、ディズニーのこういう幻想的な感じ、伝統に裏打ちされた美しさ、そこに抗い難い魅力があるのは確かで、そこにアンジーが見事にハマっていて私にとってはもうそれだけでご馳走のような映画。『アリス・イン・ワンダーランド』や『オズ はじまりの戦い』よりも毒気が薄い分、嫌な臭味も感じませんし。   問題は、これまでなんとなく自社の過去作を揶揄してきた最近のディズニー、今回は具体的な作品をモロに否定に近い形で描いた事。天国のウォルトに怒られちゃわないかな?
[映画館(字幕)] 7点(2014-07-12 14:52:55)(良:1票)
262.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 
 「いい加減アメコミ映画見るのやめちゃえよ!」ってくらいに毎回見に行っちゃ文句タレてばかりなのですが(いや、昔から娯楽大作好きで公開されるものは必ず押さえるって感じなんですが、最近のハリウッド映画の娯楽大作がアメコミものばっかりなモンで)、今回のコレは結構楽しめました。   アベンジャーズメンバーの中でもかなり地味~な存在のキャプテンですが、今回はそれが逆にプラスに転じている感じ。  超人的なパワーがあってそれに見合う敵を設定しなくちゃならないためにどんどん荒唐無稽なあり得ないファンタジーワールドに突入してっちゃうって感じのアメコミものですが、彼はその地味な能力ゆえ、話も敵もそんなには荒唐無稽にならず、カーチェイスや肉弾戦、銃撃戦が主体のアクションを繰り広げてゆく、孤軍奮闘でなくチームプレイとなる事で人間中心のドラマになる、って感じで。   また、キャプテンは正義ってモンに対して一本筋が通ってますからヘンな迷いとかないですからね。そこからぐなぐなと苦悩したりとかってヘンな脇道に入っていかないの。   それになんと言ってもスカヨハのブラック・ウィドウの出番いっぱいですしね。   クライマックスではSHIELD内の大規模な戦いになってゆくのですが、正しい事をしようとする側の人々の描写が結局は殆どおざなりになっちゃうのが残念。もっとみんなが頑張りました、って描写が欲しかったですし、あのデカいヘリにどれだけの人が乗っていたのかもスルーされちゃって。3つとも落ちて大惨事状態になっていた筈ですが。  つーか、仲間いるのに砲撃したとかしてない? ちゃんと降りてた?   前作や『アベンジャーズ』を見ていないと話にならないっていう点では大いに難がありますし、ラストの二度に渡る「まだまだ続きがありますよ」って毎度のパターンにはいい加減ウンザリさせられますが(冒頭に「エンディング後も映像があるので最後まで見てね」ってテロップ出るけど大半が一度目を見て帰っちゃいますな)、主人公の性格を反映してまっすぐな物語でまっすぐな娯楽映画だったのは良かったと思います。   にしてもレッドフォード老けましたねぇ・・・
[映画館(字幕)] 7点(2014-04-24 21:36:48)(良:1票)
263.  ハル(2013) 《ネタバレ》 
 キレイキレイな絵のアニメって地雷だったりする場合が多いので、これもちょっと怪しい感じがしたのですが、ワリとハマった感じで。   同じ年に公開された某邦画と物語の構造がモロにカブってたりしますが、その構造はこちらの方が内容を深いものにするために有用な効果を持っているように思います。   物語に隠された秘密が明らかになる事で、遺された者を見つめる視点が逆に見つめられる視点へと転じ、遡って逝った者の心に触れ、その関係性を多面的に見つめる事ができる、そんな風に思えます。   この奇妙な雰囲気の映画を象徴するかのような疑問点もキレイな世界の中のシミのように散りばめてあって(料理や片付けがやたらに下手なヘルパーロボットだったり、どう見ても空港で旅立つように思えるのはヒロイン側だったり)、切なく哀しい物語を織り成す要素になっています。   ロボットだと思い込むとはいえ、自分の中に生じているであろう数々の生理的反応を頭の中でどう理解、処理していたのだろう?という大きな疑問点はあるものの、近未来という設定でありつつ趣きのある和の雰囲気をそのまま残している京都を舞台に、美しくしっとりと描かれたアニメを堪能しました。
[映画館(邦画)] 7点(2014-02-27 22:19:59)
264.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
 毎度毎度そこそこな映画を撮るって印象のロン・ハワードですが、今回は熱く燃える映画を送り出してきました。   正反対の性格であるように見えながら、実は似た者同士であるラウダとハントが、ガキの意地の張り合いみたいな次元からお互いを高めあって成長してゆく様を、テンポよく心地よく感動的に描き出してゆきます。   ただ、あくまで主役になるのは人間であってF1についての映画ではないので、その部分に対する拘りは薄いかなぁ、って。   排ガスや摩擦熱でタイヤが焦げる匂いが漂ってきそうな映像がいっぱい散りばめてあって、それは十分に拘ってそうにも思えるのですが、モナコやニュルのコースなんて、今時のオタクならば忠実に再現されたテレビゲームによって細部まで頭の中に記録されているようなモノなんですよね。で、この映画の映像がその記録領域をキッチリ刺激してくれるかっていうと、そこまでの拘りはないっていう(ハントがコースをイメージするシーンに辛うじて表れてましたか)。   実況音声や文字によってレースの展開や結果が解説されますが、具体的なレース内容はそんなには映像でちゃんと表現してない、抜いた抜かれたの展開を似たようなディティール映像で繰り返している感じで。  一人称と三人称の間を行ったり来たりで、見ているこちらの視点が今一つ、ココ!ってところに固定できないもどかしさ。いっその事、3Dで思いっきり主観映像主体にしちゃってくれても良かったんじゃない?なんて。  そのあたりの拘りの薄さが、やっぱりロン・ハワードなのかな、って。   あと、毎度のロン・ハワード印として嘔吐シーンが頻発するのがどうにもこうにも。まあ、実は小心者な彼を表すという点で仕方ないのかもしれませんが。   F1に対するフェティッシュなくらいのマニアックな拘りの表現がもっともっと欲しいと思うものの、娯楽映画としてのバランスはこのくらいがちょうどいいのでしょうね。そこに拘ると、それこそ「とてもじゃないけれど理解できない」領域を描いちゃう事になるわけですから。
[映画館(字幕)] 7点(2014-02-27 20:50:35)(良:2票)
265.  プレーンズ 《ネタバレ》 
 お話し的にはダイジェスト過ぎるというか、エピソードが断片化されちゃってて、世界を横断する大レースが随分と短距離だな!って感じでしたが、『カーズ』よりもキャラクターに愛着が抱けて。   で、その理由を考えてみました。   『カーズ』のキャラはメインがトップから転落したレースカーの主人公と高価なポルシェ911カレラなヒロインですよ。もうお高いキャラなの。  一方こちらは全部レシプロ機。ジェットは艦隊の搭載機くらいで、主人公は農薬散布用のセスナ、偉そうなヤツまで含めてレシプロ機。そうお高くないです。  キャラの地位をあまり高めに置いてないところに好感が抱けるわけです。   それから『カーズ』はクルマのウィンドウ&フロントグリル、つまり前面全部が顔。なのでバランス的にボディほぼ頭。一頭身ですよ。一頭身キャラがドラマ演じちゃう違和感。  一方こちらはやっぱりフロントが顔になっていますが、飛行機なので胴体があって主翼と尾翼が手足のように見えます。セスナで3頭身から小型旅客機で6頭身くらい。ドラマを演じてもさほど難なく受け入れられる頭身です。   とまあこじつけてみたりもしましたが、なんだろ、実際デザイン的には『プレーンズ』の方がいい感じがしました。  サクラなんてカラーリングも含めてステキなんですが(初の飛行機萌えキャラ)、あれは日本限定デザインで公開国によって国籍とデザインと名前が変わるという凝った事をしていて、ワールドワイドではないのがちょっと残念。   あと『カーズ2』はレースシーンに3Dを活かせておりませんでしたが、こちらは飛行シーンで抜群の効果を見せておりました。3Dでの公開が極端に少なかったのがこれまた残念。   力の弱い者が上を目指して勝利するシンプルなお話、作品のクオリティは『カーズ』に及んでいませんが、個人的な好みとしてはこちらに軍配を上げます。
[映画館(吹替)] 7点(2014-02-26 21:56:31)(良:2票)
266.  魔女っこ姉妹のヨヨとネネ 《ネタバレ》 
 脚本がダメです。  『ヨヨとネネ』って言いながらネネが殆ど活躍しないですし(ビジュアル的にむしろネネの方に動いて欲しかったのよね・・・)、ヨヨの寸法がいきなり伸びる理由が判りませんし、人物が整理されていなくてクライマックスに回りくどい展開をさせるためだけに設定されたキャラ達という感じで。このファンタジーにわざわざあんなゴチャゴチャとややこしいクライマックスが必要でしたか?   そして最大の難点、「え? なんでいきなり細田キャラなの?」。お父さんは『サマーウォーズ』とか『おおかみこども』とかの登場人物ですよね? 脚本的に細田作品(や宮崎作品)からの影響がデカいのもアレなのですが、デザインごと細田作品な状態はそれでいいのか?と(物語的には超微妙作『豆富小僧』にもよく似ておりましたが)。   にしても、シネマスコープの画面に展開するファンタジーアニメの世界は素晴らしくて。  色彩豊かな魔法の世界、生命を与えられて動きまわるキャラクター達。できれば現実社会とのリンク作ではなくて魔法世界を中心にした物語にして欲しかった気もします。   ヨヨの成長の物語は多分に『魔女の宅急便』を思わせはしますが、生死と人の心とを学んでゆく過程を素直に受け入れられました。   また、音楽が大変に素晴らしくてメチャカッコいいメインタイトル曲で泣けるという「音楽で泣けた珍しい映画」だったりするのですが、何故かサントラが今のところ発売されていないのが謎だったりします。   ダメなところが多い作品ではあります。でも、ダメって棄ててしまうには忍びない、あまりに愛おしい要素がタップリな世界、なので偏愛的評価を。
[映画館(邦画)] 7点(2014-01-06 20:16:01)
267.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
 事前の知識が殆ど無い状態だったので、どういう映画なのか知らず、映画を見ている間も何が起こるのか、どういう展開をするのか、全く先が読めないまま翻弄され続け。一切ダレる事なく、次から次へと転がってゆく意外な展開を楽しませて頂きました。   マジックを素材にして、マジックに騙され翻弄されてゆく人々の姿を通して、観客は映画のマジックに騙され翻弄されてゆくという入れ子細工構造だったりします。   見終わってみるとツッコミどころはいっぱいありそうな気がしますが(実は事前に、あるいは他で事が起きている最中に行動を起こしたのでした、って解説してみせるけど、じゃあ、その後始末はどうしたの? バレないようにするにはあのまま放置ってわけにはいかないでしょ?)、モーガン・フリーマンの生き様みたいに、そこにあんまりこだわっちゃうのは不粋ってモンでしょうね。  明らかにVFXで、実際のマジックではそれって表現できないでしょ?みたいな演出もありましたけど。   日本にもマジシャンから転じて種明かしをネタにしているような輩も居りますが、そういう不粋で悪趣味なヤツの鼻を明かしてみせるところ、スカッとしました。モーガン・フリーマンに比べると、マイケル・ケインはちょっと可哀想かな。   最終目的のアレがファンタジーしちゃってて、意味がなんかよく判りませんでしたけど、多分大して意味はないのでしょうね。4人にとってはそこに到達する事自体に意味があったんじゃないかな。   主役級の存在なのに最後までつかみどころのない4人がひたすらカッコいい、中身なんて無に等しいけど、それで十分な見世物映画って感じでした。
[映画館(字幕)] 7点(2013-11-14 21:45:20)(良:2票)
268.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 《ネタバレ》 
 まあ、つまり『ビューティフル・ドリーマー』なんですけど。   その世界、あえて『まど☆マギ』で正統派魔法少女モノをやってみました、っていう冒頭部分の違和感、だけど意識下でほむらが望んだソレは、みんなが見たかったソレなのかもしれません。アンソロジーものが悉く幸せで明るい魔法少女を描いているように。  つまり、あの世界に閉じ込めているのはほむらの意思であると同時にそういうヌルさを望むファンの意思でもあるようで。   いよいよメタものとしての色が強くなった映画新作は、そう考えると後半の徹底的な世界の破壊と明確な偽りの世界への再生がやたら皮肉に満ちたものに見えてきます。  まどかの幸せを心から願ったはずのほむらの気持ちは、しかしここに来て世界を包むエゴの塊へと置換され、これまでの物語の全てがほむらのエゴに内包された存在に過ぎなかった、キャラ達を翻弄する真因と思われたインキュベーターですらも抗えず支配された憐れな存在へと堕してしまうこの到達点は、前作の極端な、でも「どうにも納得のゆかないハッピーエンド」を更に超越してゆきます。   それに失望や絶望を抱いた方が健全なのかもしれません。ほむらの選択によるオチ(エンドクレジット後の映像まで含んで)を「最高に幸せなバッドエンド」として感じてしまえたとするならば、それは色々とこじらせているようなカンジで。これは観客に突き付けられたリトマス試験紙みたいなものとでもいうのでしょうか。   個人的にはそれに納得できてしまいましたし、とても心地よかったりもしたわけですが・・・    マミさんと劇団イヌカレーいっぱいだったしね。
[映画館(邦画)] 7点(2013-11-06 21:42:21)(良:1票)
269.  クロニクル 《ネタバレ》 
 超能力が題材になっているのですが、SF映画というよりはよく出来た青春映画って感じです。   男3人組がバカをやらかす前半は『グローイング・アップ』や『ポーキーズ』なんかの学園ものの系譜に入りそうで(スカートめくりもありますしね)、だけど中盤以降のシリアスな展開は破滅型の青春を描いた痛い物語。そうそう、これぞ超辛口な『超能力学園Z』・・・と言ったら台無しですか。   主人公の辿る道が自業自得なのが痛いんですよね。根暗で内向的な主人公がリア充な従兄と優等生と仲良くなって、でも2人と対比して浮かび上がるのは卑屈な、常識や社会性の欠如した人間性。  特殊な能力を持った3人の、その力の認識の違いがそれを示します。面白半分に人を殺しかける主人公と、すかさず人命救助に動く優等生。主人公は自分がしでかした事に対して行動せず傍観し、責任の大きさすらも感じていない様子。もうこの時点で人間性の違いがハッキリ出ています。  元々はあの荒んだ家庭環境に問題があったのかもしれません。ですがその後の自己を決して省みず、他者に対して壁を作り孤立し牙を剥く、それはもう彼自身の問題。   有頂天から一転、転落の途を辿る事になるのが童貞喪失失敗エピソードだっていうのが本当に痛い、痛いヤツで身につまされます。   自滅していった主人公の生と死を見つめて自分の道を歩み出すいとこの姿こそが、この映画の本質なのかもしれません。  超能力シーンはワリとチャチなのはご愛嬌(ぶらーんって吊ってまーすって状態ですしね)。   超能力という特異な素材を用いて普遍的な青春の苦悩や挫折や成長を描いた秀作でした。
[映画館(字幕)] 7点(2013-10-16 22:00:48)
270.  そして父になる 《ネタバレ》 
 つまりは福山にしろリリーにしろ「一体子供とどこが違うのか?」という存在なのです。  子供と共に遊び、はしゃぎ、妻から他の子供と同様の存在として扱われるリリーは明らかに子供っぽい人間なわけですが、福山にしても物事を自分の思いのままにコントロールできなければならないと決めつけ、スタイルばかりに囚われて実を見ようとはしない未成熟な人間なわけで、正反対のように見えながら実のところ同類の二人なわけです。   そして、取り違えという難題を通して親としての(法的ではなく人間としての)責任を求められた時に、何が「親の条件」を満たすのかに苦悩し苦闘し、「そして父になる」と。   象徴的に頻繁に登場するのは乗り物とオモチャ。乗り物は家と家族の向かう世界を示し(福山不在の電車の中で子供に向かって「二人だけで遠くに行っちゃおうか」ってつぶやく母が印象的です)、オモチャは親と子の絆を示しているように思えます。   紆余曲折の末、自分の中での結論ではなく子供という名の他者の存在を認める事で父の役割を認識してゆく、それは親の成長の物語。盛り上がりに感動したり意外な展開に衝撃を受けたりとかいう感じではなくて、淡々とした語り口からその過程を共有して納得してゆくって感じの映画でした。   個人的にはその客観的で冷静に状況を見つめるようなタッチゆえ是枝監督作品としては『空気人形』や『奇跡』ほどに愛着を持てる映画ではありませんでしたが。
[映画館(邦画)] 7点(2013-09-27 21:06:59)(良:2票)
271.  ウルヴァリン:SAMURAI 《ネタバレ》 
 楽しい楽しい。笑えました。   やっぱりニンジャ軍団とか、ポン刀振り回すギャルとか、ハイテク武将とかがいてこそ、新幹線が時速500kmですっ飛ばしてこそのニッポンですよね。  画面にマジメにリサーチした結果じゃなくて「ぼくのかんがえたニッポン」が溢れてて、とっても馬鹿馬鹿しいのだけれども「しょーもなー」って笑って済ませられる程度の映画で。   話自体はなんだか強引な展開が目立って、不恰好な映画って感じもします。  登場人物が考えてる事がもうワケ判らなくて。ウルヴァリンの行動一つ一つがその場その場の思いつきみたいで一貫性がありませんし、ヒロインが葬儀会場から逃げていきなり新幹線乗っちゃうとか田舎暮らししちゃうとか、真田広之とうちゃんもフィアンセもたどたどしい日本語の幼なじみも結局何がしたかったんだ?みたいな状態で。  でも、それらも「元からヘンな映画だから」で済ませちゃえそうなバカっぷり。   ワンダーランドニッポンに迷い込んだウルヴァリンという名のアリス、そういう映画。おかしなおかしなオリエンタルファンタジー。   2020年までに我々はこの映画に描かれた楽しいニッポンに近付けるべく努力をすべきかもしれませんね。ニンジャ養成したり。ヤクザは要らんけど。
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-25 20:02:56)(良:1票)
272.  アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 
 冒頭にモノローグで説明される設定世界に「んなアホな」と思うのですが、それを具体的にビジュアルとして提示し納得させてしまうセンス・オブ・ワンダーっぷりに惚れ惚れさせられました。もう、終始その映像に魅了されっぱなし。   ところが、お話はかなり雑です。  記憶喪失だったヒロインが都合よく記憶を取り戻すあたりでこれは怪しいと思い、主人公が行き当たりばったり状態で10年前のミスを繰り返す事に呆れ、最終的にタナボタ式突如怒涛のハッピーエンドに脱力。  しかも前置きで世界を変える事まで匂わせながら、結局物語はごくごくパーソナルな部分のみで完結してしまい、世界が変わる事については「それはまた別の話」とファンタジーの定型文を投げつけてくるあたり、せっかくの設定を台無しにしている感が。  大体、主人公は実は大した事をしていないんですよね。世界を変える?アイテムは叔母さんから継承されたものだし、最終的に話をハッピーエンドに持ち込むのは元同僚のボブの力で主人公はただ絶望してるだけでしたし。主人公ってば大量得点を許した中継ぎ投手程度の存在。  中盤以降の脚本の腰砕けっぷりにはガッカリ。   それでもその独特な美術世界をたっぷりと堪能できたのですから、あまり悪い点は付けられない感じで。モノトーンの荒れた世界から空を見上げるとそこにはまばゆい都市が広がっている、一発で独自の世界観をバーンと示してくる画を見るのは本当に気持ちがいいです。オフィスやダンスホールのビジュアルにもクラクラきちゃいました。   ところでトイレのシーン以前から思ったのですが、あの逆さに飲むカクテル、あれ、オシッコになったらやっぱり上に向って放出されていくんでしょうか? やっぱり下の世界に降り注ぐんですかねぇ。やーねー。
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-13 21:28:37)(笑:1票)
273.  はじまりのみち 《ネタバレ》 
 雨が降ってリアカーの上の母の顔に泥がはねるのですが、あれがいつの間にか綺麗になっちゃってたりしたら嫌だなぁ、と思っていたら、そここそが重要なポイントで。木下恵介の、母に向けた愛がそのまま映画に向ける愛へと繋がる、とても大切なシーンとなって。病に伏し、泥で汚れた母の姿を丁寧に整え、母はそれに応えるように凛とした表情をする。それは映画監督としての姿にも繋がって。あのエピソードにはとても感心しました。   映画は奇を衒う事なく、真面目に映像を重ねています。それゆえ、もう少し冒険をしてもいいのでは?と思ったりもするのですが(わりと判りやすく単調な切り返しが頻出します)、客層や木下恵介生誕100年を記念しての松竹作品という事を考えればそれでいいのかもしれません。   ただ、問題は木下恵介作品の映像をあまりに多く、長く引用し過ぎている点。  たとえば便利屋が『陸軍』を見て感動した事を説明するシーン。せっかくその前に濱田岳がカレーライスやシラスのかきあげとビールであれだけの名演を見せているのですから、『陸軍』の感動も彼にきっちりと語らせるべきだったのではないでしょうか。  映像を切り替えて『陸軍』のラストシーンを延々と最後まで流して説明するという状態は、肝心なところで木下恵介の力を借り、この映画独自の力を放棄してしまっているようなもので。自分の演出力も役者の力も信じてないの?と。  濱田岳に語らせておいて、実際の映像はエンディングに流した方がよほど効果的だったんじゃないでしょうか。   最後の部分での木下作品の引用も長過ぎです。あれでは本編の空気を薄めるばかり。あそこまで長々と本編から離れてしまうと、その後、最後の最後が取って付けたようになってしまって。そこで『クレヨンしんちゃん アッパレ!戦国大合戦』での有名なセリフを言って欲しいの?くらいに浮いている感じがして。  厳選した数カットでバシッ!とキメるくらいにした方が良かったんじゃないかなぁ。   映画は原恵一監督の真面目さが出て魅せる作品だったのですが、木下恵介作品に対する深すぎる思い入れ、愛情が逆に映画そのものの味を損ねさせてしまった感があって、もう少し監督が前に出た方が良かったんじゃないかな、と思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2013-06-12 15:38:42)
274.  リアル 完全なる首長竜の日 《ネタバレ》 
 壁に落とした影や鏡の中の像が、何か不自然な、妙な感じがして、こちら側と表裏一体となったそちら側と、じゃあどちらが?みたいな描かれ方が続くので、映画のトリックそのものは初期から予想がつきます。  でも、これはそこを楽しむ映画で。黒沢清作品としては『回路』を強く思い出させる世界。現実感の喪失、モノトーンに沈んだ世界、人を失い生を失った廃墟のイメージ、深い深い孤独感。切れ切れに閉塞され人と対話が成立せず孤立した世界で懸命に人との繋がりを求めて足掻く、その悪夢の如き映像はまごう事無き黒沢ワールド。   で、となると映画は実のところ、1時間30分ほどのところで実質的には完結しちゃってる感じなんですよね。残り30分の蛇足感ときたら。『ジュラシック・パーク』然としたイドの怪物との対決の違和感。これで一応娯楽映画としての体裁は保ちましたよ、とばかりに取って付けたようなクライマックスとラストシーンを見せられて、ああ、これはこれでヘンな事になっちゃってて楽しいなぁ、みたいな。   その、素材と作家性とのせめぎあいというか、戦い、そこに魅力があったりすると思うのは、ちょっと意地悪な見方でしょうか?
[映画館(邦画)] 7点(2013-06-02 20:31:50)(良:1票)
275.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
 会話で引っ張って引っ張ってドカン!ってタランティーノ節は今回も健在。ピリピリと張りつめてゆく緊張の糸に痺れ、ぐいぐいと引き込まれます。  でもね、ずーっとそれでしょ。何度も何度も。2時間45分、途中でもうもたれてくるのね。  肉汁したたるコッテリギトギトな肉食系映画、この辺でそろそろ幕?って感じのところから更にコッテリと。見終わった頃にはぐったり。映画の発散するスタミナにこちらが付いてゆききれてない感じ。   ワリと悪役がハマってて、それゆえに逆にちょっと食い足りない感じのするディカプリオ(3パートに分かれたうちの1パートにしか出てきませんしね)、意外に受動的でジミめなジェイミー・フォックスに比べると、それ以外の人々のアクの強さの方が印象に残った気がします。  サミュエルのイヤな奴っぷりは最低で最高ね。   大作映画には無いB級のノリが大スクリーンにかかる違和感こそがタランティーノの醍醐味で、これもまたその違和感を大いに味わえる映画。  でも、この映画の元ネタの1つ『マンディンゴ』はショッキングな内容をウリにしたB級ノリの映画でしたが日本一のキャパを誇った有楽座にかかったんですよね。懐かしきカオスな70年代。
[試写会(字幕)] 7点(2013-03-01 20:30:44)
276.  任侠ヘルパー 《ネタバレ》 
 劇中、迷惑そうに看護師がボヤくシーンがあります。「要介護度が2という事なので受け入れたのに」。  ランクによって選り分ける介護認定制度って代物、判定する人の主観に左右される雑なシステムな上、再認定の申請から実際に認定が下りるまでに2ヵ月程かかります。認定されれば要介護度は判定日まで遡って適応されるものの、その間に何らかの具体的な手が差し伸べられる訳ではありません。  映画のように認知症が進行すれば要介護度は4か上限の5になりますが、認定には時間のズレがあり、要介護度が上がったところで、じゃあ手厚いサービスが受けられるのかと言えばシステムは万全には程遠く、むしろ介護度が上がる事によって映画のように更なる困難が発生します。  最終的に要介護度5となった父の介護をしてきた自分にとって安田成美の助けを得られずに行き詰まってゆく感覚はとてもリアルなものとして伝わってきました。   娯楽映画というスタイルはあくまで崩さずに、介護生活において最も大きな障害となる排泄の問題や、高齢者から金を吸い上げる事に躍起になる介護ビジネスの実態も含め、高齢者介護の現実とあるべき姿を真面目に描出した映画だと感心しました。   ただ、それを描いた時点で真面目な映画としての役目を終えたかのように、クライマックスではテレビシリーズを見ていないと訳が判らない、都合のいい便利キャラとして黒木メイサが登場し、更に「コレはあくまでヤクザ映画なんですよ」とばかりにクサいスローモーションとカットバックでクドクドと見せ場を安っぽく演出してしまう点は幻滅しました。何か最後になって色々なお約束事を回収にかかったみたいで、ちょっと不恰好。   でも、結局こういうのって自分の身になってみないと判らないゆえに法律もいい加減だし、映画でも問題が伝わりきらないのでしょうねぇ。そういう立場になるときっと「政治家のドアホ!」って思いますよ。
[映画館(邦画)] 7点(2013-01-31 20:28:36)(良:1票)
277.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
 「動物との触れ合いを通して心温まる感動ドラマが展開する」的な映画だと思っていたのですが、実際は全然違ったので肩透かしと言えば肩透かし、ですか。   私は二匹のネコを宝物のように大切にしていて、一方で仕事柄、毎日否応なく生命の生々しい証しみたいなものに触れていて、その間にある「生命の価値」を日々意識させられている訳ですが、この映画はちょっと上から俯瞰するような視点で神と自然と生命とを語っています。ちょうど私の日々の意識を更に再確認させるような内容で。   信仰心が無くても人は生きられますし、この文明社会の中では生命を特に意識せずとも生きられます。せいぜい意識するのは自分や家族の健康くらいですか。  でも、この世界に沢山の生命が存在し、その生命を糧とする事で生かされてゆく生命があって。そんな営みがただ当たり前のサイクルの中で流転しているだけであると考えるのは欺瞞としか言い様が無い訳です。  そこにある意味を考える事が世界と共存する事であり、そしてその意味を生み出す意思について考える事が信仰に繋がる・・・   ラストに描かれたもう一つの物語によって、この映画は深い意味を持つ事になります。あの「置き換えられた」(どちらがどちらに?)物語が示唆するもの。この世界で生かされている生命、生きようとしている生命の意味を更に見つめさせようとします。   美しくも力強い作品でした。
[映画館(字幕)] 7点(2013-01-27 15:02:42)
278.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
 見ている間はとても楽しめ、だけど終わってみるとツッコミどころや疑問点、そして猜疑心でいっぱいになってしまったという感じで。   前作でテレビシリーズや前世紀末の映画とは違った分岐した道を辿る事を示した上で、今回は全く未知の『ヱヴァ』が展開してゆく、その、これまで見た事のない全く新しい『ヱヴァ』にはワクワクドキドキできる訳ですが(シンジの置かれた状況と観客の置かれた状況とがシンクロするように何が起きたのかが判らない冒頭からしばらく続く「見るもの全てが未知」な感じに心躍ります)、ゼーレ、ゲンドウ、冬月という老害的キーワードが結局は元の方向にあっさりと軌道修正してしまう訳で、カヲルくんの奮闘虚しく同じところに収まってゆこうとしてるじゃん、みたいな感じで。下手をするとこの一作そのものが大して意味のない寄り道になるような危機感すら抱かせ、監督、今度もまたまた逃げるのか?と疑いたくもなるような、そんな展開。   一方、掴みで東映まんがまつりから『ウルトラマン』、天地真理へと至る世代限定お遊びにウケ、お馴染みキャラ達の一挙一動に心奪われ(もうずっとアスカ好き)、そして何と言ってもシリーズ初のシネスコサイズ、六本木7番の20メートル超スクリーンに展開する壮大なスケールの絵の気持ち良さを堪能しました。  つまり、そういうオタク的快楽って点ではとても優れた作品であると思うんですよね。それは昔の『ヱヴァ』、いやもうガイナックス、更に遡ってDAICON FILMあたりからの伝統的快楽とも言えるようなモノ。でも、そう受け取ってしまうと、それはそれで停滞もしくは退化だよねぇ、って感じもしてしまって。  時代の先端、先進的なもののように思えながらその実懐古主義に支配されているという点で同時上映の『巨神兵東京に現わる』と同様、何かパワフルな作風とは裏腹に停滞して淀んだ精神世界が垣間見えるようで、それは自身の嗜好に対する自戒の念も含めて、あまり気持ちのいいものではないなと。   大劇場が満席状態で老若男女集まった状態ですっかりメジャー化した『ヱヴァ』な訳ですが、その肥大化した知名度に見合っただけのモノが作れるのか否か、そこら辺の覚悟はあるんでしょうかねぇ?  今回は結局バカシンジのバカっぷりが宇宙規模でした、みたいなところで終わっちゃいましたねぇ。なんだかんだ言いつつ面白かったですけど。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-18 15:01:05)
279.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 
ドラマシリーズから見続けてきた身としては何だカンだ言ったってその軌跡には感慨深いものがありますし、タナボタながらも青島と室井について一応のケリを付けてくれていたりもして、なのでファンとしてこの点数。オープニングの各キャラの軌跡を辿る映像のコラージュに、会社の仲良しみんなで見に行ってぎゅうぎゅう詰め状態の日劇のロビーで過ごした時間を懐かしく切なく思い出してジーンとなって。ただし、じゃあ手放しで良かったって喜べるのかと言えば・・・。まず完結編なのだからとばかりにこれまでの細かい遊びネタを画面端まで詰め込んであってウザいです。ファンとネタを共有して楽しみまーす、っていうのはもう古いと思うんですよね。80年代のアニメか?っていう。毎回映画をグダグダにさせる原因になるどうでもいい脇エピソードを今回あまり目立たなくさせて物語の主軸を一本化して簡潔にした点は良かったですが、その過程には疑問いっぱい。事態が進行中の状態で何故幹部連中が幕引きを謀れると思っているのか意味不明ですし、クライマックスの青島と室井の連携は始めにシチュエーションありきで無理矢理な感じ。でも、最大の疑問は『踊る』って結局何だったんだろうなぁ?ってところで。前作は業界の事情やしがらみが脚本に反映されるという、警察機構の体質云々を問える資格の無い、「作品」と呼びたくないレベルのみっともない作品でした。それに比べれば今回は一部不自然ながらもそのハードルを越えて作品として成立させている分マシなのですが、このシリーズが一貫させてきた事、凶悪犯罪者に一切の人間性を与えず絶対悪として切り捨ててきた事が今回、破られているのですね。組織内部の犯罪だから、やむにやまれぬ事情を設定する必要があるから、それは作品を完結させるためには必要だったから? それって結局「身内に甘い脚本」となったんじゃ? 脚本が逃げに走った事でシリーズ全体がボヤける結果になったという。長く親しんできた登場人物の行く末に感動させられつつも、最後の花道を飾りきれなかったちょっと残念な面の残る作品でした。
[映画館(邦画)] 7点(2012-09-09 14:21:45)
280.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
【注!激しくネタバレ】優秀でモテるバレー部員桐島という存在は最後まで作中に登場せず、つまりはマクガフィンなのですが、これはそのマクガフィンについての映画なのですね。登場人物達にとってはとても重要な存在であるのだけれど、物語に対しては仕掛けとしての要素でしかない存在。つまり学校生活というものがそんな感じで。傍から見たらくだらない事、どうでもいい事だけれども本人にしてみれば一大事であったり真剣な苦悩であったり。それぞれが抱えた全く別々のピリピリとした自我同士が接触する事で簡単に傷つき簡単に傷つけ。自分にとって大切な事と他人のどうでもいい事、自分に付いた傷、他人に付けた傷によって少しずつ他人の「どうでもいい事」(あの隕石が秀逸な象徴となっています)の価値とコミュニケーションの術を学んでゆく・・・。多感な時期の姿を多角的に描いていて楽しませて貰いました。開幕からしばらく続く『バンテージ・ポイント』のような構成が何かを解き明かしてゆくのかと思ったのですが、それぞれの立場・校内でのポジションの紹介といった感じで、そんなには効果的に機能していなかった気がするのは残念ではありますが。あれ、どうせならもっと徹底的にやった方が強い印象を残したと思います。登場人物に過度に思い入れるようにはなっておらず、どのキャラにもそれなりにイヤな面が存在している点を晒している状態は大変良かったと思います。もっとも自分自身は高校時代、映画研究会というヒエラルキーの底辺に存在していた訳で、あのリアクションの薄い面々にシンパシーを抱く事、大でしたが・・・。
[映画館(邦画)] 7点(2012-08-12 17:33:00)(良:1票)
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