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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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261.  8人の女たち 《ネタバレ》 
「スイミング・プール」が良かったので、観てみることにしました。 自分は、“●●が出てるから・・・”といった理由で映画を見ることはない為、この映画が豪華キャストの競演であることは知らずにこの映画に入り込んだのですが(けど、カトリーヌ・ドヌーヴの大物ぶりはすぐにわかった)、なかなかどうして良く出来たキャスティングではありませんか。 全体を通じてミュージカル仕立てであるところが豪華な衣装やセット(ピンクの小銃もオシャレ!)、そして、なんと言ってもこの安っぽい(←誉め言葉)ストーリーに非常に合っていると思います。しかも、みんな歌が大変お上手ときた。 肝腎のストーリーはというと、これも自分にとってはとても楽しんで見れるストーリーで、真面目に見るといい加減に作ったサスペンスのようにも見えてしまいそうですが、そもそもサスペンスをミュージカル調で作る事自体観客に真剣に謎解きをさせる事を拒否しているわけなので、メインの殺人劇の方は多少の安っぽさがあった方がかえっていいのでは、と思います。 最後の締め方も実にうまく、みんなで手を取り合って“FIN”の文字が出た時は本当にミュージカルを観ているようでした。 DVDの特典映像にあるポスター集も、全てにおいてフランスならではのセンスの良さが出ていて思わず見とれてしまい、しかも、そのポスター集の後ろで流れるBGMも綺麗だったのがまた良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2004-08-30 18:07:58)
262.  アグネス 《ネタバレ》 
サイコ2のメグ・ティリーのキュートさにすっかり惚れてしまい本作品にたどり着きました(笑)。サイコ2のノーマンをかばおうとする行動派のメグ・ティリーもとても良かったのですが、こういった純真無垢な役を演じるのも合ってますよね。 さて、この映画ですが、実は監督が言いたかったのは、この世の中が如何に汚れているかという事だったのかもしれませんね。修道院の中では神に仕える無知で純潔な人間が、一歩外に出るとそんな人間も精神異常の悪者扱いをされてしまう・・・ってすごく悲しい事ですよ。 映画の途中で、男が出てきたらどうしようどうしよう・・・出てきたらやだな~って祈るように見てましたよ。結局出てこなかったので、あの子は神からの授かり物だと自分の中でそう信じる事にしました。しかし、最後のアグネスのあの歌には本当にぞっとした。度肝を抜かれましたよ。 ところで、この映画の不満なところは、最初にキャストの名前を順番に出していくところで、メグ・ティリーが3番目に出てきたところがどうも納得いかないんですよね~。ジェーン・フォンダが最初に出るのはしょうがないとして、アン・バンクロフトの後にメグ・ティリーの名前が出るのがちょっと気に入らないかな~。見かたによっちゃあこの映画、メグ・ティリーが最初に出てきても決しておかしくはないはず。最後の鳩を放つシーンなんか本当にいい顔をしていてとてもよかったのに・・・。主演女優賞と助演女優賞とでは全然違いますしね。ちなみに、このサイトには出てないですが、メグ・ティリーはこの映画でゴールデングローブ賞の助演女優賞を取ったそうです。
7点(2004-07-15 12:59:43)
263.  欲望(1966) 《ネタバレ》 
私もあのジャケットの表紙の絵に惹かれて見た人間の一人です。しかし、自分には合わなかった。そこにあるものが本当に実在するのかということを訴えかけているということはわかるような気がします。それを表現する為に写真という媒体を使ったのはナイス。評価できるところは、写真を引き伸ばしていくところ。しばし無音の状態が続き、ここが見せ場だという感じは伝わってきて私の目も覚めてきたが(笑)、それほどの緊張感はなかったと思う。それに、あの写真を見て死体の存在に気づくことも不自然・・・。いや、やっぱりあれでいいのかも。我々には見えなくとも主人公には見えていたのかもしれません、そこにある何かが。なるほど、確かにあのシーンに集約されていますね。さらに突き詰めていくと、盗み撮りされた女の人も本当に実在しているのか怪しいですよね。電話をかけても繋がらなかったし。あのライブのシーンにも特に意味は無いように見えるかもしれませんが、やはり、何か訴えるものがあるように思えます。あのライヴハウスの観客たちは異様なまでに見入っていましたけど、それは観客が聴いてる筈の音の存在、そしてアーティストの存在までも現実にそこには本当に存在しているのかを言い表したかったのかもしれません。また、ギターの一部が観客に投げ込まれても平然とした様子で、さらに言えば観客が存在していないかのように淡々と歌いつづけるヴォーカル。では、プロペラは?家に帰ってきて足で触った。動いた。間違いなく、確かにそこに存在している。プロペラはこの世で確実に存在しているものの象徴なんでしょうか? ラストは【月子】さんのご指摘で初めて気がついたのですが、音が出てたんですね。もっとはっきり聴かせてくれればよかったのに。 まぁ、いずれにしろこの悠長なストーリーは私には合わないですね。【STING大好き】さんのおっしゃる通り、起承転結映画に慣れた人間がいきなりこの映画を見るとどうしてもこんな点数になってしまいます(笑)。中途半端に明るい音楽もいいと思わないし。 今になってふと思ったんですけど、実はこの悠長なストーリー、それさえも存在していないかのように見せたかったのかもしれませんね。ストーリーの進みが異常なまでに遅く、進んでいるのかもハッキリしない。無駄な部分がやたらと多く組み込まれているのは、飲み物に水を入れて薄めるかの如く・・・って考えすぎかな?
7点(2004-07-03 21:41:50)(良:1票)
264.  泳ぐひと 《ネタバレ》 
ビデオ屋であの裏表紙のあらすじを頭っから信じ込んでしまった。確かにあの裏表紙の解説通りに見ると、ネッドの周りの友人たちが時の流れとともに変わってしまったことに絶句し、家に着いたらそこはもう寒々とした廃墟で、時代の流れの悲しさをこのシーンで一気に押し出したといった感じの、時の流れの虚しさを訴えた映画として見ることが出来るかもしれない。ただ、この見かただと結末が凄く悪いと言うか、不条理極まりないと言う感じに見えてしまう。 次のような見かたも出来る。この映画、悲しむべきはネッドの周囲の人間達の変貌ぶりではなく、むしろネッド本人の境遇なのではないかと。ネッドは既に破産しておりネッド本人がその事実と向き合えずにいるが、すでに廃墟化した自宅に着いてようやく現実に戻され号泣する。この後者の見かたの方がつじつまが合っていると私は思う。この見かたで面白いのは、自己の破産を隠し通そうと躍起になっているのではなく完全に以前の上流階級のままであると思いこんでいる所、少しづつネッドの正体が知れてくる所、そして、ネッドが最初のダンの家のプールにどこからともなく現れたことであると思う。結末がわかってからオープニングのシーンを思い出すと非常に面白い。 〔追記〕この映画は、ある意味、自分を映画の世界に入り込ませたきっかけとなった映画かもしれない。 というのは、この映画を自分が初めて観たときの解釈(上記前半)と他のサイトでのこの映画の解説(上記後半)とが大きく食い違っていたから。自分の余りの理解力のなさに愕然としてしまい、その悔しさがそれ以来映画を観続ける原動力になっているような気がするのです。 戒めの意味も込めて、ちゃんと残しておきます(笑)
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-06-27 00:25:39)(良:1票)
265.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
全体でコメディ映画として成り立っていて、さらに細かな部分でも笑いを誘うところが多々あったので楽しんで見れたと思います。こういう穏やかなほのぼのとした笑いもなかなかいいですね。ワイル船長の、船の中で石の柱に頭をぶつけた男の話や、ミス・グレイヴリーのためにハリーを再び掘り起こすシーンで木陰で休んでいたのがワイル船長だったのがウケた。アーニーもとてもかわいかったし。マーロウの服が芸術家らしくないところがやや減点。恋愛シーンと絵の値段交渉のところがちょっとクサい感じがしてあまり好きではなかったけど、後から考えるとこの物語にとてもマッチしているような気がするのでよしとしましょう。あと、紅葉って外国にもあったのね。日本だけのものかと思ってた・・・ 
7点(2004-06-25 16:53:46)
266.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
“交換殺人”と聞いて、はたと膝を打ちました。そしてその次の瞬間、大笑いしてしまいました。だって、“Swap murder”って言ってるんだよ。そりゃ、ガイも笑うわなぁ。ま、それはともかくとして、私が好きなのは、メリーゴーランドが大破してブルーノが下敷きになったとき、ブルーノが最後まで悪あがきをしていたところにポケットからライターが見つかったところです。ブルーノのあの態度が許せなかっただけに最後はうまく締めてくれて本当に良かったです。あと、皆さん触れられてませんが、ガイが夜中に抜け出してブルーノの家に忍び込んだときが一番ハラハラしたところだと思いますが、どうでしょう。
7点(2004-06-06 12:39:24)
267.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
はっきり言って点数低いですワタシ。なんで、包丁とのこぎりを持っていただけで犯人と決め付けてしまうのか。軽率すぎるその推理にあっと驚く急展開をも期待してしまいました。が、ジェフたちの推理は的中し私は消化不良のままエンディングを迎えてしまいました。ジェフが、家宅捜索をしてくれと刑事に依頼したのも馬鹿げているなあと思ってしまったりで主人公の考えに共感できなかったのが点数の低さに繋がったのだと思います。それはともかく、この映画での評価すべき点はそんなところではなく、皆さんのおっしゃる通り、斬新な見せ方にあると思います。最後、ジェフが落とされそうになった時になって初めて視点が外からになってハッとした人も多いはず。終始ずっと家の内側からのみの視点で見せといて(悪く言ってしまえば、退屈させといて)、そして、クライマックスでいきなり外からのアングルで映すことによってそこにある緊張感がより高められる。さすがですね。しかし、この映画の見所はやっぱりグレース・ケリーの美貌につきますね。最高!!!J.スチュワートもオイシイ役もらったなぁ。※
7点(2004-06-06 00:06:32)(良:1票)
268.  サイコ2 《ネタバレ》 
続編って、よく叩かれるけど、これはいいと思います。メグ・テイリ―がかわいかっただけにあのエンディングはちょっと・・・。あれだけノーマンのことをかばってきたのに、うっかり刑事を階段から突き落として殺してしまい、最後にお母さんも殺され、挙句の果てにその母親殺しの犯人に仕立て上げられてしまってはかわいそすぎる。あと、家の構造についてだが、日本にはないつくりだったせいか、よく分からなかった。
7点(2004-06-04 19:42:09)
269.  少林サッカー 《ネタバレ》 
日韓ワールドカップの時に上映してたから、ワールドカップのブームにあやかろうとする魂胆がいやらしくて好きになれず、食わず嫌いのままでいたけど、意外におもしろい。完全なおバカ映画ではないところがよかった。ところどころに考えさせられる場面とかあったし、恋愛シーンも悪くないと思う。ゴールキーパー役の“魔の手”がかっこよかった。 ただ、気になるのが、CGの荒さがすご~く目に付いた。だってあれ、ボールがちゃんと足に当ってないでしょ。主人公が壁に向かって1人で練習してるシーンも、真っ直ぐ足の甲にヒットしてないのに真っ直ぐボールが飛んでいくのはかなり違和感があって気になってしまった。 あと、最後のオチ(オチと言えるかわからんが)で、「ボーリング大会2連勝!」っていうのが意味分からん。あれって笑うとこなの?
7点(2004-06-02 23:46:25)
270.  パリは燃えているか 《ネタバレ》 
映画の鑑賞前は必ず監督やキャストなどの情報はある程度頭に入れて臨むのですが、ズラリと並んだ豪華キャストの面々に、どんだけ人間ドラマ熱いんだと、期待してしまいましたが、この映画に関してはそこは期待すべきではない作品のようです。 自宅のテレビでの鑑賞なので時計も見ながらでしたが、ジャン=ポール・ベルモンドが登場するまで50分も待たされましたからね(笑)。 監督のルネ・クレマンがフランス人という事もあり、起用したキャストのほとんどがフランス人俳優で、また言うまでもなく、フランス側の視点でカメラを回していたのが特徴的です。 ドイツ兵に「美しい街だ」と言わせたり、市街戦でもドイツ軍を迎え撃つシーンが多かったりするなど、終盤にかけては言わずもがな。 また、昔の記録映像を織り交ぜながら語る手法は、映画のストーリーが史実に基づいたものだという事を表現していて、リアルに迫った説得力のある語り口として捉えることができると思います。 映画中盤辺り、ピエール・バネックはアメリカ軍へ、ベルモンドはフランス軍へそれぞれ掛け合い、ナチスドイツを退けようという動きが高まってきたところでインターミッションが入る構成も良く出来ているなという印象です。 ドイツ軍司令官のゲルト・フレーベ扮するコルティッツ将軍が上からのミッションに徹することができず、軍が人を統率することの難しさも描かれていて、映画を観終わった今、ウクライナに侵攻しているロシア軍もいろいろと上手くいかないことが多いのではとか考えを巡らせてみたりもしました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-14 02:41:38)
271.  ベルモンドの怪盗二十面相 《ネタバレ》 
ブロカとベルモンドのコンビ映画は、自身これで4作目の鑑賞。 今回は期待していたアクションコメディーではなく、アクションは控え気味なコメディー映画となっています。 若干テンポが良すぎて慌ただしく展開していたのは、まぁご愛嬌といったところでしょうか。 邦題にある通り本当に二十面あったかはさておき、衣装やメイクなどカメレオンのように姿を変えながら都度役になり切るベルモンドは、個人的には序盤で農作業姿のボケた役がツボですね。 序盤から、移動式トレーラーで広々とした所で自由に生活をするヴィクトール一家でしたが、モンサンミッシェルを背景にしたラストはそれに輪をかけたような開放感で、清々しく締めくくっていたのが良かったと思いました。
[映画館(字幕)] 6点(2022-10-05 13:40:38)
272.  パリ警視J 《ネタバレ》 
ダーティーハリーは観たことがない自分でも、何となくアメリカンな雰囲気は感じられたと思います。 のっけからダッシュで追いかけるベルモンド扮するジーパン刑事。50になってもまだまだ現役で相変わらずカッコエエ~。 すぐさま麻薬密売船をヘリで追跡し飛び乗るアクションなど序盤から結構飛ばしてるなーという印象で、その後もやる事なす事全部が破天荒でニヤニヤしながら観てしまいました。 カーチェイスでは戦車さながらの装甲車で、よくあんな重い車でスピード出せるなと思っていると、最後には相手の車に突っ込んでクラッシュ!という荒技で仕留めてしまう・・・って、警察がその場で殺しちゃイカンでしょ(笑) カウンターのレストランに入って、ニコニコ顔で隣でステーキを注文するベルモンド。 俺もベルモンドと食事してみたいなぁ~とか思っていると、いきなり乱闘シーンに突入!しかもベルモンドの先制攻撃だ!! 俺もイヤな奴がグラスを持った瞬間にあれと同じことやってみたいとか、机の上の書類を横に払い捨てて好きな仕事だけをやりたいとか思いましたが、ヒロイン役がややビミョーだったので憧れ半分に留めることにします(笑)
[映画館(字幕)] 6点(2022-10-03 14:01:47)
273.  オー!
フランス映画は大好きなのにフランスの犯罪映画フィルムノワールはちょっと苦手意識がありまして、この映画もその例に漏れずそんな感じ。 ストーリーはまぁ分かるんですが、共感も感動もできないし更に言えば鮮やかな犯行トリックもないしということで、どうしても物語に入っていける要素が見出せないままだった気がします。 オープニングのタイトルのフォントも映画の雰囲気に反して妙にポップな印象だし、スタッフ・キャストのクレジットの出し方もセンスがイマイチ。 組織のボスが銃で腹を撃たれたシーンの描写とか目ヤニを取る仕草とか色々と鼻につく演出が気になってしまい低評価にしそうなところでしたが、ここはベルモンド主役作品という事でオマケして6点。
[映画館(字幕)] 6点(2022-09-09 01:54:40)
274.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
ブルース・リー映画は初見。 映画自体の出来は、良く言えば素朴。いろいろとアラが感じられたかなと。 序盤で、ツカツカと弟子(?)が現れ稽古をつけるシーンから早くも迫力が感じられず、この先大丈夫かなと不安になりながら見ていました。 ストーリーのキモは、同門で修業したかつての同志が悪の道へ進んでいる事を知りそれを征伐するというコテコテの超王道ストーリーということもあり、ブルース・リーの存在感で何とか100分間持っていた感が否めません。 気になったのが、フィルムの早回しやスローモーションを用いている点なのですが、要所要所でというわけではなく、必要のない所で使っていたり、逆に肝心の所では普通に流してるしといった具合で、どうもその意図がよく分からず編集が下手だなぁと思ってしまいました。 主役のブルース・リーはやはり大物のオーラが感じられ、表情やフィジカルにおいてもまさにスターと呼ぶに相応しい風貌です。 自分が語るのもおこがましいですが、アクションももちろん超一流。相手の過度な受け身や打撃を食らった時のオーバーリアクションなどは、彼の前では逆に意味のないものに感じられます。 一方で、監督のロバート・クルーズという人は初めて聞く名前だったのでフィルモグラフィーを見てみると、やはり案の定という感じ。製作経験かそれとも才能かは置いておいて、ブルース・リーの他の出演作は未見ですが、是非とも他の名監督の下で活躍していてくれと願うばかりです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-24 01:13:17)
275.  フォート・ブロックの決斗 《ネタバレ》 
主人公ラット・エバンス扮するドン・マレーが如何せん役不足。 もう少し華のある役者をキャスティングできなかったのかと思いますし、街で幅を利かせていたイエフの方が存在感が出ているように感じました。 ついでに言えば、ヒロイン役の二人も顔つきが似ていて、途中でどっちがどっちだか分からなくなってきてしまったり。 ストーリー前半は、名を上げたいと夢見るラットが荒馬を手なずけ牧場を手に入れ、同時に酒場で出会った女とも仲を深めるという展開で、まぁここまでは良い。 共同経営者の仲間が結婚することに反対するくだり。失敗しても何度でも再チャレンジできるのがアメリカの良さと思っていた自分としてはここはやや引っかかる所ではあります。 ラットとしては牧場経営者から議員になるという階段を上がるとなれば、やはり酒場で知り合った女性よりも育ちの良い女性と結婚した方が有利になるでしょうが、悲劇のヒロインのキャリーの献身ぶりを考えるといたたまれない気持ちになってしまいます。 勧善懲悪を完遂して終わる物語ではあるものの、街の顔役のイエフの前半の出番が少ないことも気になってしまい、やや抑えめの6点。 序盤に出てきたレースの疾走感や牛の大移動シーンは、迫力があり良かったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-18 18:42:52)
276.  ラ・ブーム 《ネタバレ》 
この映画の公開当時、日本でもかなりの人気を博したとの事ですが、自分が観てみて日本人の感性には合わないような気がしました。 コロナ前、日本に長期滞在していた外国人が「日本ではドレスコードを着る機会がなくてつまらない」とぼやいていた人もいたそうで、欧米では日本と違い中学生の頃から既にパーティーの習慣があるのですね。 中学生であってもハグしてキスしたりとかも平気でやっちゃうというのは、日本人からするとちょっと驚きがあると思います。 また、エンディングでソフィー・マルソー扮するヴィックが初対面の男と熱いハグをする締めくくりも心情が描かれていないために我々日本人にとっては解釈に悩むところですが、この辺りの行動もフランス人にとっては普通に理解できちゃうものなのでしょう。 主人公のヴィックだけでなくその両親も双方とも別の所で恋人を作ったり、アフリカに旅立つ前に思い直してダンナの元に戻ったりする心の移ろいなどはやはりフランス映画ならではと思います。 自分より前のレビューで、フランソワが娘の彼氏を殴れるのが格好良いとのコメントがありましたが自分は逆で、彼女の親父を殴れる彼氏が格好良いと思ってしまいました。 また、ヴィックの友達のペネロペの妹がフランソワに好意を抱くのも年齢に拘らず自由で良いなぁと感じたりして、全体的に共感するのが難しい映画ではあるもののフランス人の恋愛観に対しては憧れのような感情が芽生えた気がしました。 ところで、パーティーで並べられた飲食物は誰がお金を出して準備をして片付けをしているのだろうか(笑)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-29 00:24:04)(良:2票)
277.  禁じられた抱擁 《ネタバレ》 
映画後半のセシリアの「二人が友達になってくれればいいのに」でデジャヴが舞い降りてきた。 観終わって調べてみると、だいぶ前に観たことのある「倦怠(1998)」と同じ原作とのこと。 自分にとっても17年前に観た映画なので内容はほぼ覚えていないのですが、男女の微妙な恋愛感情を描いた作品という印象で、本作の中でも例えば、カトリーヌ・スパーク扮するセシリアが一旦アトリエを出てすぐに引き返して戻ってきてキスをするという捉えどころのない感情表現が序盤から出てくるところからも難解な映画という印象で見始めたと思います。 ストーリーとしては、男女の恋愛話だけでなくお互いの両親も出てきたりするなど奥行きのある物語のように感じられ、また、序盤に出てきた実家の新人家政婦との“触れ合い”の描写も非常に官能的で上手いと感じさせる一方、野原で口論になった挙句に押し倒し金を握らせた途端に抵抗を止めたりする唐突な感情表現も出てきたりと、やや雑な部分も見え隠れしていた印象です。 終盤で、セシリアがアトリエを後にしたところでfineの文字が出るのですが、この直前の会話がまた微妙すぎて解釈に悩むところ。 映画全体で終盤のクライマックスらしきシーンが出て来ずに終わりを迎えてしまうというのはヨーロッパの映画ではよくありますが、本作はその中でも特に締め方があっさりとしていて驚きました。 原題「La noia」は原作と同じ「倦怠」だそうですが、邦題は個人的にはややいじくり回しすぎたかなと。
[映画館(字幕)] 6点(2021-06-24 03:09:09)
278.  リオの男 《ネタバレ》 
ん~、自分は「カトマンズ」はアクション・コメディ共に良かったですが、こちらはややアクションに傾倒しすぎてコメディの方にもうひと頑張りあればという印象。 期待した分だけ落差があったために若干低めの点数です。 大好きなベルモンドのアクションは相変わらず格好良く、乱闘シーンや飛行機から飛び降りるシーンなど後のハリウッド作品などにも影響を与えたというのも納得の冒険活劇です。 フランソワーズ・ドルレアック扮するアニエスがさらわれて空港まで追いかけるわけですが、運良く見つけることができた上にパスポートの提示もなしに国際線でリオまで飛べてしまうという謎の展開はもちろんご愛嬌。このコミカルなドタバタ劇にツッコむなんぞ野暮というもの。 ホテルの部屋からアニエスを救い出して監視していた男を部屋の外から扉をロックして閉じ込めてしまうのももちろんご愛嬌ですし、建設途中の建物を上へ上へと登りながら物を落として追手にぶつけるのも、よくあそこまで都合よく転がりやすいものが並べられてるなと、アクション活劇は楽しく見ることができました。 主演二人は、ベルモンドはストライドの大きい走る姿は見ていて格好良いし、一方のドルレアックもサンバのリズムの軽快なステップも見どころの一つだと思います。 余談ですが、当時のリオデジャネイロの開発途中の街並みが見れたのはある意味貴重ではなかろうかと。自分は行った事ないですけどね(笑)
[映画館(字幕)] 6点(2021-05-14 23:24:50)
279.  ノン、あるいは支配の空しい栄光 《ネタバレ》 
タイトルは凄くカッコイイ。 アンゲロプロスの某超大作同様、その国の歴史を知っているかどうかで印象が大きく変わる作品と言えるのではないでしょうか。 歴史を回想するシーンで出てきた太鼓の音が現代でも用いられていたり、現代のパートを演じている人と同じ人が回想シーンでも演じていたりするなど、過去と現在をシンクロさせる意図が見えたりして面白いと思いました。 ただ、回想シーンの戦闘の場面は、だだっ広い所で大人数かけてやっている割には疾走感や激しさを感じられず、やや物足りなさがあったように感じました。 自分としては、映画としての面白さはあまり感じられませんでしたが、人類史上繰り返されてきた戦争が無意味であるというメッセージを感じ取れた気がしました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-05-08 01:56:34)
280.  アンジェリカの微笑み 《ネタバレ》 
オフィシャル見ると、夭逝した美女の最後の写真を撮ったイザクに不思議な出来事が・・・とあるのですが、 そもそも、亡くなった人の写真を撮るという事が行われていいものなのか?(しかも、三脚を使わずに手持ちで撮るなんて・・・) アンジェリカの幻影と空を飛ぶシーンがありましたが、最後に家主が飼っていた小鳥が死んだ時に狂ったように駆け出して行ったのは、小鳥をアンジェリカに見立てていたという事なのでしょうか?その割には、それを暗示させるような描写がなかったように思えますが。 また最初は、機械ではなく人の手で耕すほうが面白いと言っていたにもかかわらず、後の方になってくると機械で耕作するところを撮っていたりする心情の変化も非常に読み取り辛く感じられました。 撮った写真を並べて吊るす事の“映画的な”意味を考察してみると、農民の働く姿とアンジェリカを同系列的に一括りに捉えていると解釈することが出来ますが、接点が見当たらないため的外れな考えなのではと思いましたが、ラストでアンジェリカの手によってイザクが天に召されていて、それに被せるように農民の歌を聞かせてエンディングへと誘っていたところを見るに、やはり農民の存在もこの物語では不可欠なものなのかも知れません。 などなど、非常に難解でいろいろなメタファーに富んだ作品とお見受けしましたが、これはもう自分にとっては完全にお手上げ状態な作品なのでありました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-01-27 23:28:39)
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