261. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 65歳の老人を殺せ、という謎だらけの命令でまず引き込まれる。明らかになった真実、そして2人の対決、というベターながらも設定の絶妙さでおもしろい。 ただ、この映画(と小説)が、「クローン=危険人物再生=危険」という変な、というか非現実的な構図を植えつけてしまったのがよろしくない。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-19 08:42:06) |
262. シンプル・プラン
《ネタバレ》 あまりにもあっけなく堕ちていく。金の魔力ですね。金が出てくると、それまでの過去とかの相手の汚点を徹底的に洗い出して、敵対心をむき出しにしてしまう。怖い。 でもあの奥さんがすべての元凶の気もするが。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 23:49:57) |
263. 隣人は静かに笑う
《ネタバレ》 ジェフブリックスがあまりにかわいそう。散々はめられて、「ヒッチャー」みたいに多少なりとも反撃したりも出来ず、そのまま罪をかぶせられて死ぬ。個人的には冤罪というのが単に殺されるよりずっと怖いと思っているので、これはショック。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 23:46:00) |
264. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 電車という地味な道具ながら、最後までしっかりと見せきってくれる。 1000人を抹殺という軍の姿勢、それを必死に食い止めようとする医師や乗客。犯人が伝っていくときにはホント「見るな」でしたし、銃撃戦のときも「出てくるな」だった子供に腹が立つぐらい、みんなに感情移入していた。「後ろだけでも助けるしかない」というのは、あまりに厳しい決断であった。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 23:43:02)(良:1票) |
265. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 よくこれだけの内容を90分にまとめたものだ。 最初の連続する数カットだけでも、そのすごさはうかがえる。管理人がなぜ売春婦を嫌うか、犯人のいう「すごい秘密」とは何か、なぜレイリオッタの背中に血がついていたか、そしてモーテルと死刑囚の関係、二転三転するラスト、こういった数多くの要素をまとめ上げた監督に拍手。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 23:14:46) |
266. ランボー
《ネタバレ》 前半の山でのシーンは全体的によかった。スタローンに「やむをえない」感じがあったから、警官を倒してても許せた。 でも、後半は明らかにやりすぎ。関係ない店とかふっ飛ばしてるし。関係ない一般市民から見ても十分危険なテロリストにしかならない。 前半のまま言ってくれれば9点だが、後半で差し引いて7点 【追記】後半の展開は確かに無茶しすぎだが、そこを課題に捉える必要もないかと思いなおして8点に上げる [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 23:04:41) |
267. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 ハリソンとコネリーのコンビがかなり面白い。壁を回るとことか、飛行機のとことか。アクション面もコメディ面も1作目「レイダース」より上だと思う。 ■ただ個別ネタのつなぎ合わせという印象はぬぐえない。全体の作品として見た場合は佳作という感じか [地上波(吹替)] 8点(2006-12-18 19:40:50) |
268. L.A.コンフィデンシャル
《ネタバレ》 ケビンスペイシーとラッセルクロウの区別がつきにくい。そしてスペイシーが絶対黒幕だ、と信じてみていたので、死んじゃうのには驚いた。ところで、なぜキムベイジンガーが? [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 19:38:56) |
269. ミザリー
《ネタバレ》 確かに怖い。いかなる奇妙な怪物や霊よりも人間の恐怖が一番。だが、小説と比べるともっと怖く出来たろうにと思ってしまう。残念。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 19:36:44) |
270. レクイエム・フォー・ドリーム
これは学校で見せるべき映画でしょう。でもRー15なんだよなぁ。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 19:16:48) |
271. CUBE
《ネタバレ》 ラスト、まさかの超バッドエンド。学生さんに感情移入していたのでその思いは倍増。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 19:13:25) |
272. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 腕がなくなっているシーンで、心臓が止まるかと思った。あそこまで直接的に描くなよ、と言いたくなる。 ドキドキはさせてくれたし、刑務所のところは先が読めない。けどラストはあっさりまとめすぎた気がする。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 19:01:55) |
273. ジェイコブス・ラダー(1990)
オチは知らなかったが途中で予想はついた。でも、だからといってつまらなくはならなかった。むしろあのオチだからこそこの映画は成り立つのでは? [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 18:53:59) |
274. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 終始「嫌なことがおきてる」感が続くので飽きずに見ていける。バイオレンスに関しては思ったほどではなかった。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-18 18:51:38) |
275. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 さすがに最後までこれだと長すぎる感じ。もっと短く出来たはず。 主人公以外に迷惑はかけないという暗黙の了解があるものと思っていたが、電話ボックスのシーンであっけなく破られてしまって、そこら辺で評価を下げた感じ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 18:25:56) |
276. 恐怖の報酬(1953)
《ネタバレ》 前半は退屈ですが、後半は俄然面白い。 発破の際の小石や沼の枝は、明らかにやらせっぽいがそんなのも気にならないほどの力を持っている映画。切り返しのところなんかもうドキドキ。それにしてもあまりにもあっけなく先頭のトラックは吹っ飛んだもので。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 18:00:36) |
277. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 タイトルだけ見て「怪物もの」かと思っていたが、全然違った。 72年ということを考えると、この内容はすごいとしか言いようがない。ほとんどの乗客をさっさと殺し、主要メンバーのみに話を絞っているので、テンポ良く見ていける。でもハックマンはちょっと強引かな。最後死んじゃうのは「何でだよ」って感じだし。 [地上波(吹替)] 8点(2006-12-18 17:48:26) |
278. TENET テネット
《ネタバレ》 全く万人向けではないし、一度ではまず理解できないが、凝っていてよく出来ている作品。とりあえず初めて見るときは ・順行が赤、逆行が青でカラーリングされている ・マスクをしているのが逆行(この理由はあとでわかる) ・逆行ではBGMが逆再生 あたりを分かっていると見やすいかも。基本的には前半1時間30分強が順行ストーリー、そこから折り返して1時間弱が逆行。順行がいささか長すぎて面白味に欠けるシーンが多いのが難点。物理っぽい説明もちょこちょこ入っているが、わりとSFストーリー都合になっている部分もあるので「この世界はそういう設定なのね」程度に聞き流しておいていい。 【以下猛烈にネタバレ】 ■回転ドアに時間順行から入ると時間逆行になって出てくる。これを外から見ると同一人物が2人回転ドアにそれぞれの入り口から入って消えたように見える(あるいは逆の場合、無から同一人物が2人出てきたように見える)。この辺は素粒子物理の粒子と反粒子の対生成・対消滅をモチーフにしているのだろう。これを使うと、同一の時間に同一人物が2人以上(順行と逆行で)存在できるようになる。これが大前提の舞台設定。 ■繰り返し出てくる「起きたことは仕方がない」「無知こそが武器」というセリフ、これは「すでに生じた(と知っている)ことは変えられない、それは必ず起きないといけない」という世界のルールを示しているのだろう。そのため、カーチェイスで主人公は最終的にアルゴリズムが奪われるような行動をしなければいけなかった(なぜならそれが起きたことを知っているから)し、ニールは最後に地下に死にに行かなければいけなかった(なぜならニールが死ぬことはすでに知っているから)。逆に言えば「知らなければ変えられる余地がある」ということなのだろう。 ■同一人物が2人以上出るのは、オスロ空港とカーチェイスの2回で、ここは確かになかなかよく出来ていると思った。特に撮影は大変だっただろう。ここだけでも何回か見返すと作りの精巧さを感じられると思う(しかし逆に作りが精巧なのはここだけという気もする) ■しかしそのうえで、映像のインパクトという点でいうと、「インセプション」の方が大分上という印象である。飛行機が突っ込むシーンも金がかかっている割には地味だし、逆走カーチェイスは面白いがその手前のトラック3台+はしご車のシーンはあまりインパクトがない。ラストは人を多く送り込みすぎてごちゃごちゃしてしまい、舞台設定も廃墟で絵的に映えなくなってしまった印象。送り込むのを5人+5人の少数精鋭という設定にした方がよかった気がする。 ■ストーリーについても、設定そのものは壮大なものでなくてもいい(インセプションだって「ライバル企業を追い落とす」というしょうもないものだし)のだが、最後にキャサリンが我慢できなくてセイターを撃ち殺してしまうとかはちょっとしょうもなさすぎる。もう少し緊張感を高めたまま話を進められただろうにと思う。 ■生きてない設定、変な設定もある。逆行中に自分と会うと消滅という設定はどこで効いていたか分からない。あと「熱いと寒くなる」はそもそも物理的にも無理(分子運動を逆再生してもエネルギー=温度は変化しない)だし、これが生きてるのがカーチェイス後のガソリン燃焼だけだからこれはなくしてよかっただろう。逆行中の人が順行中の人や物を攻撃した際(あるいはその逆)の影響の出方、傷が出来たり壊れたりする時間の方向、がシーンによって一貫していないように見える。ここは重要なのでもう少し一貫するように考えてほしかった。 ■アイデアは秀逸だが、脚本の詰めも映像的な魅力ももっと高められたと思う。次回作に期待。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-28 21:55:58)(良:1票) |
279. ローン・サバイバー
《ネタバレ》 悪い映画ではないし、折角人助けしたのにそれが仇となって隊員の大半が死ぬという報われない辺りもリアルなのだが、戦闘シーンがひたすら似たような銃撃戦で、いささか単調さがぬぐえない。崖を転がり落ちる逃げ方も、救援のヘリコプターも、結局あまり役立たずに犠牲だけ出してしまった感あるし。特に4人を助けに行ったヘリが墜落して16人死んじゃったら何の意味もないでしょと。 [DVD(字幕)] 7点(2015-09-09 23:54:52) |
280. 秘密と嘘
《ネタバレ》 世評では「ハートフルで泣ける映画」なのかもしれないが、実はそういう話は見せかけだと思う。 ■とにかくシンシアが非常に自分勝手で、ホーテンスを最初避けながら一気に距離を縮めるのは、自分のことを考えてくれる人がいないという寂しさと、「優秀な自分の娘」というある種の満足感を満たすためで、ちっとも母親的にふるまってはくれない。これは「ホーテンスに何をしようか(償えるか)」という発想が全く出てこないことからもそういえるだろう。パーティーで突然暴露するのも、ロクサーヌという「あまり出来の良くない娘」に対して、ホーテンスという「出来のいい子」が実は自分の娘だよという親エゴ自慢でしかない。そして最後、「人生っていいわね」というのはポジティブなハッピーエンドというより、ともかくも泣いてことをなあなあにして誤魔化して悪くない感じになったから「いいわね」と無思慮に言っているだけで、むしろこれまでの自分勝手さへの反省のなさが表れている。 ■しかし、モーリスの回想でも、シンシアは母の死後「いい姉」であったことになっている。どこかで何かが壊れてしまったのであろう。そして、シンシアがモニカに言った「あなたは父を奪い、モーリスを奪い、そして娘を奪おうとしている」の最初の「父を奪い」に該当する話がついに出てこない。これは映画中で明らかにされなかった「秘密と嘘」の部分だと思う。モーリスの知らないところで、モーリスとシンシアの父とモニカに何がしかの関係があったことがここでほのめかされている。それを加味するとこの映画は非常に黒いものを描いているように思える。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-24 01:09:44)(良:2票) |