281. レオン(1994)
強烈なキャラクターとテンポの良い脚本。映画として非常にレベルが高いと思うが、話自体はあんまり高い評価をしたくない内容なので、この点数。マチルダの清冽さは印象深い。 6点(2003-07-24 22:57:28) |
282. 風の谷のナウシカ
ナウシカが現実離れしていても、ラストの金色の野で実は何の問題解決もしていないのだとしても、いいのである。テーマは深いところにあり、考え出せばきりがない。映画では、あえて単純明快に美しい物語にして、自然と共に生きようというメッセージを自然に受け取れるようになっているし、原作はもっと複雑に重厚に自然との共生について掘り下げていく。敵ながら複雑な事情を抱えているクシャナ殿下は気になるキャラクターだし、虫愛ずる娘に冷たいナウシカの母親は不思議な存在感。久石譲の音楽が最高。 9点(2003-07-24 22:51:39) |
283. オーシャンズ11
まさに、そのコケ具合を誰かに言いたい、映画です。キャスティングが豪華なだけに泣きたいほどヒドイ。強いて、いい味出してる感じだったのは、マット・デイモン。 3点(2003-07-24 22:29:16) |
284. スカーレット・レター(1995)
愛を貫き通し、つかみ取る女って・・・・・・強いけど可愛くないなぁ。デミ・ムーアはかっこいい。でも強情で自己中心的な感じもする。彼女にあんまり共感できなくて、不倫愛も全くと言っていいほど切なさを感じなかった。ハラハラはするんだけどね。ただ、女は夫を信じて待っていないといけないが、逆の状況で男はインディアンに捕らえられた妻を見捨てる可能性が高いと思う。 5点(2003-07-24 22:19:43) |
285. 禁じられた遊び(1952)
素晴らしいメロディーにのせて、描かれる戦争下の小さな小さな悲劇。これほど静かな映画が、この上なく強烈に反戦を訴えかけている。小学生の頃、親と一緒にこの映画を観たが、どうして十字架を持ってきてお墓をつくることがいけないのかよく分からなかった。冒頭に戦争の場面(両親が殺される場面)を見ても、それが少年と少女に何をもたらしたのか理解できなかったからだ。ポーレットとミシェルも理解できなかったに違いないと思う。 10点(2003-07-24 22:03:34) |
286. グリーン・デスティニー
ストーリーは陳腐なのに、画面の迫力でファンを増やし、戦いのシーンで話を引き延ばして、最後に泣かせてくれちゃったりもする・・・・・・これって少年漫画の得意技。笑っちゃうほど強引なワイヤーアクションも、実写化した漫画だと思えば、むしろ拍手を送りたい。 3点(2003-07-24 21:30:16) |
287. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 トム・クルーズとキルスティン・ダンストの美貌に圧倒されっぱなし。衣装やセットの豪華さに負けない二人の眩さが耽美的で素晴らしい。二人の傲慢・不遜で強烈な気迫に満ちている横で、白塗りが似合っていないブラット・ピットのうじうじとした存在がまた面白い。ルイが主人公であるようで、実はルイを透過してレスタトの孤独が見えてくる、という話の作りはなかなか良い。とにかく耽美的なヴァンパイアの世界にドップリ浸れる素敵な映画。クリスチャン・スレーターはちょっと出てくるだけだけど、現代アメリカっぽさを象徴するような存在になっていて良いかも。 8点(2003-07-24 21:22:38)(良:1票) |
288. クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
スチュワート・タウンゼントが案外に良く、トム・クルーズの美貌に見劣りしなかった。しかし、レスタトが傲慢で冷酷な前作に比べて幼稚で、人間くさい。第一に、同性愛めいた雰囲気を醸し出していたレスタトが、女性の伴侶を得て嬉しそうなのは納得いかないぞ!!! マリウスの存在をもっと生かして話を作って欲しかった。アリーヤの女王はひどく無邪気なイメージだと思う。純粋な残酷性という感じでスゴイ。・・・・・・スチュワート・タウンゼントでの「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンを観てみたかったなぁ、と思っている人間にとっては、このキャッチコピーはやめて欲しかった。 5点(2003-07-24 20:57:31) |
289. 宋家の三姉妹
無理に、現在からの回想にしないほうがスッキリしたような気もする。歴史を姻戚関係によって裏から操ってきた人々は多いけれど、ここまで顕著な例が近代史にあったことにビックリ。歴史としてよく知っている時代だけに、裏の歴史としての題材が面白かった。あと、教育は大切だな、と実感。 6点(2003-07-23 19:44:35) |
290. エントラップメント
キャサリン・セタ・ジョーンズの美貌と、ショーン・コネリーの魅力を堪能できる。それだけ・・・・・・。 5点(2003-07-23 19:37:05) |
291. エンド・オブ・デイズ
いや、なんというか、世紀末が終わってからこの映画を観ちゃあいけないな・・・・・・と。ついでに、人間を悪魔が支配したらどうなるの? そんなに変わらないんじゃないの? とか思ってしまうのだが。 3点(2003-07-23 19:34:28) |
292. エバー・アフター
ドリュー・バリモアの顔は写し方によっては、ボッティチェリの絵の女性に似ている。だからルネサンス風衣装がよく似合っていた。王子様を持ち上げちゃうシンデレラはやっぱり笑える。美しいことによってお金持ちと結婚できた継母が、美人の娘を可愛がり、あんまり美人じゃない娘に冷たくあたるというのは、良くできた設定で、単なる継子いじめじゃないところがミソ。王子様は雰囲気がなんだか庶民的で。もうちょっとどうにかならなかったのかと思う。レオナルド・ダ・ヴィンチがモナリザを持ってフランスへ放浪してきているところは、史実をふまえてのことでもあり、楽しい。 6点(2003-07-23 19:28:39)(良:1票) |
293. X-メン
発想は面白いと思った(原作が面白いということかも)。冒頭のナチスの部分を入れることで、かろうじてユダヤ人迫害に遭ったことのあるマグニートーが、再び差別され排除される種族になりたくないのだとわかるが、全体としては、わけわかんないストーリー。これだけ能力の方向が違うミュータントが一緒に闘うこと自体が無理な気もするけれど、「個々は弱いが力を合わせれば強い」という不朽のテーマを目指してるような感じで、その辺は面白い。 5点(2003-07-23 19:17:09)(良:2票) |
294. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 面白かったんだけど、竹中直人のしつこい演技がビミョー。でも、あれがないと途中で飽きそうな気もするし。夏休みに必死で練習したのに、あとから入ってきたメンバーで十分にシンクロ演技できるのなら、彼等の努力ってむなしいのでは・・・・・・。 7点(2003-07-23 19:00:32) |
295. 天と地と
非常に空疎な印象の映画。あの原作から、どうしてこういう脚本が出来上がるの? と思う。俳優の演技は悪くないのに、映像ひとつひとつは美しいのに、全体としてはバラバラで物語になっていない。何より戦国時代が舞台なのにどこにも迫力が無い。赤と黒の甲冑は映像美を目指したのだと思うが、現実的ではないし、安っぽくなっただけ。あんなに大勢のエキストラを使って撮れる映像がこんなものなのかと思う。まさに、お金をかけても良い映画を撮れるわけではない、の見本のようだ。信玄と謙信はどちらも良いのに、二人並べたときにはミスキャストに感じるのは何故だろう? 3点(2003-07-23 18:54:08) |
296. 天使にラブ・ソングを2
前作は心から楽しめたが、こちらは高校が舞台になっているために「そんなことありえない」と思ってしまう部分が強すぎて、素直に楽しめなかった。 5点(2003-07-23 18:34:01) |
297. 天使にラブ・ソングを・・・
心から楽しめる映画だった。シスターの集団がとても可愛い。信仰と音楽が表裏一体になっているところに、日本とは全く別の文化を感じて面白いと思った。 7点(2003-07-23 18:29:22) |
298. 千と千尋の神隠し
何度観ても面白い映画だとは思うが、話の内容が詰め込みすぎ。 7点(2003-07-23 18:23:39) |
299. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
007シリーズとしては、全作に続きちょっと真面目に話を作っていて、その分ボンドガールのダイナマイトさが失われてしまっている。話としては面白く、ソフィー・マルソーも素敵だったが、シリーズファンとしては「なんかイマイチ迫力と笑いが足りないよー」と叫びたかった。 4点(2003-07-23 18:21:13) |
300. マディソン郡の橋
原作を読んで映画を見たが、結局は不倫の話で、そんなものを子供に書き残してどうするんだよっ! という気がする。ただ、成人した子供たちが思い描いていたような愛ある家庭を築けずに傷ついたとき、母の秘密の恋を知ったことによって、現実をもう一度組み立て直そうとする・・・・・・という解釈も出来なくはない。もともとは、ロバート・レッドフォード主演で話が始まった映画化だったらしいが、華がありすぎるのもどうかと思うので、イーストウッドで良かったのではないか。ラストの、雨中の車のシーンは素晴らしい。 7点(2003-07-22 11:19:50) |