281. ギリシャに消えた嘘
目元が若きアル様似のオスカー・アイザック、独特の雰囲気を感じさせるキルスティン・ダンスト、少ないアクションシーンで持ち味の狂犬ぶりを見せるお目当てヴィゴ・モーテンセン。それぞれの好演は目を惹くのですが、結末の追跡劇を初めとする脚本演出が今一つ切れ味に欠けたもどかしい作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-20 16:42:30) |
282. ウイラード(1971)
《ネタバレ》 ウイラードという名のネズミが街を恐怖に陥れる作品だと長い間思っていました。 アーネスト・ボーグナインは悪辣さに欠け、ブルース・ディヴィソン演じるウイラードに共感出来ず、先が見える安っぽい展開を眺めていました。ソクラテスを白ネズミとしたナイスな演出以外、ネズミ達も烏合の衆でイマイチ盛り上がりません。 しかし、マーティン退場以降の展開に目が覚めました。 「用済みになったら裏切るのか、お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」と言いたげなベンの怒りで煮えたぎる表情が凄まじい。よくこんな表情撮れたものだと仰天。 何百匹のネズミを1年かけて調教したという労力に拍手。 [DVD(字幕)] 8点(2023-03-19 01:23:10) |
283. わたしは最悪。
仕事とつきあう男を取っ替え引っ替え自分に正直に生きる30歳ユリア。自由奔放な生き方の何処が最悪なのか分かりません。 いろいろな選択をしながら歳を重ねる事を思わされる作品。生理的に汚いシーンが多かったのが難点。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-19 01:02:47) |
284. ダントン
ラストシーンの切なさが堪らない。力「だけ」が正しいと考える二人を演じるジェラール・ドパルデュー&ヴォイチェク・プショニャックの動と静の気迫溢れる台詞回しに惹き込まれた力作を堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-17 16:00:06) |
285. ロスト・イン・トランスレーション
ビル・マーレイ出演以外の知識無く鑑賞。オスカー受賞が信じられない駄脚本。ほのかに滲み出るのでなく、始終根拠も無く「寂しい」「孤独」を垂れ流されても。ましてや200万㌦の仕事でのたかだか数日間の滞在で「何眠たいこと言うてんの!」白ける事この上なく。どうせなら、東京観光旅番組ビル・マーレイでお送りしま~す、提供はパークハイアット&サントリー、なら楽しめたかも。 かなりなコケ具合にびっくりした作品。 [DVD(字幕)] 3点(2023-03-14 16:32:20)(良:1票) |
286. コンボイ
題名は昔から知っていてトラック大暴走モノだと思っていました。 オープニングタイトルロール。クリス・クリストファーソン、アリ・マッグローに萎え、バート・ヤング、アーネスト・ボーグナインに期待上昇、そして特筆ものの音楽(+3点)が実に心地よくワクワクしていたところへのサム・ペキンパーというのに「アチャー、そんな殺生な・・・」 トレードマークのスローモーションでのトラック横転をはじめ映像は迫力あるものでしたが(+2点)、ハナシがそれに見合わないケチ臭さで、積み荷は?荷主さんは?と無粋な事が思い浮かんでしまい残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-12 23:59:16) |
287. パラダイス・アーミー
思いついたまま書き散らかして見直ししてなさそうな脚本が酷い。お目当てビル・マーレイは二枚目でもなく三枚目でもなく魅力ゼロ。EM50の見た目お粗末さは本作に相応しく「あほくさ」脱力。コメディらしいのですが1秒も笑えずお開きとなった駄作でありました。 [DVD(字幕)] 3点(2023-03-11 00:58:32) |
288. めまい(1958)
似ているといっても双子じゃあるまいし。無理筋感を押さえ込まれる魅力も感じず。ヒッチコックなので高所恐怖症に堪えての格闘を期待したのですが。強制終了のような結末も併せてパッとしない期待はずれの作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-10 00:33:54) |
289. 特攻大作戦
《ネタバレ》 アルドリッチ好みの役者を揃えての十八番反骨野郎物語。盛り上がりは模擬戦闘がピークで実戦は大作戦も何もあったものでないグダグダぶりを経た結末に完全に冷めてしまいました。将官のみならず紳士淑女もろとも焼き殺すというのはアルドリッチならではでしょうか。「戦争に綺麗も汚いもあらへんで! 核爆弾で何十万人もの老若男女焼き殺しとるやないか」とでも言いたげなライズマン少佐の姿でした。いくら主役とは言えチャッカリ生き残ってるのが不愉快なところでアルドリッチそこは妥協したのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-07 15:38:51) |
290. PITY ある不幸な男
本編とは無関係ながらギリシア(ポーランドじゃないよね)の海の色の得も言われぬ美しさに+1点。 本郷功次郎を思わせる弁護士の怪演、全編通してニコリともしないアップショットが普通じゃ無いと思えるものでした。 大変ヅラ・しんどいヅラ・忙しヅラ・被害者ヅラは世間に溢れていますが、弁護士の不幸ヅラは強烈でした。 不幸の本質が明らかになってゆき、予感を超えた結末に、いくら映画でも絵空事過ぎるのが何だかなぁといったところ。 音楽の使い方も今一つに感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-03-06 00:55:59) |
291. 走れ走れ!救急車!
脚本が雑で話が何処へ向かうのか分からず全く興に乗れません。ハーヴェイ・カイテルの棒読み芝居に白け、先日亡くなられたラクエル・ウェルチの地味~な存在も歯痒い。名のある監督による凡作が残念。 [DVD(字幕)] 4点(2023-03-05 02:18:59) |
292. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 書籍の中の武器に高原由紀を思い出したのは私だけでしょうか。 監督はひょっとしてコミックを読んだのでは・・・ 他愛ないお話でしたが切れ目無いアクションを楽しめました。男性陣がスタンフィールドっぽい奴以外軒並み雑魚キャラなのが残念ですが、ミシェル・ヨー&アンジェラ・バセットの活躍がオバチャンの目には輝いて見えました。 三味線屋勇次のような荒技はリプレイタイムでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-03 16:46:51) |
293. ホット・ロック
ゼロ・モステル繋がりでの鑑賞。美味しい役どころで確かな存在感でした。 泥棒モノとしてぬる~いお話でコメディに振り切れるでもなく。 「このオバサン誰??・・・」から結末まで、目くじら立てなくてもよいものの、「これで良いの? ホントにいいの?」脱力状態です。ルパン三世が思い浮かんだ不思議な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-03 01:55:05) |
294. カットスロート・アイランド
《ネタバレ》 主演の男女、悪の親玉それぞれが華に欠けていて、島もお宝もアッサリ見つかる展開も相まって盛り上がれない。ドッカンドッカンを気楽に眺めているぶんにはまずまずかなといったところ。ギネス認定大赤字作品というのは意外でお金の使いどころを誤ったのでしょうか。こき下ろす程ではない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-28 23:38:56) |
295. 知らなすぎた男
スティーヴ・マーティン、ローワン・アトキンソンとは違う二枚目と三枚目の塩梅が絶妙なビル・マーレイ。彼が何時気づくかの興味が尽きること無く画面に釘付けでありました。弟を初めとした脇役陣も生き生きとしており好感。彼の真骨頂とでも言えるコサックダンス with マトリョーシカは爆笑迷シーンでありました。 恥を知らん人間同様に真実を知らない人間が最強であるのを魅せてくれた快作。 オープニングタイトルロールの素晴らしく小粋なところに+1点。 [DVD(字幕)] 9点(2023-02-28 19:42:21) |
296. おもいで写眞
身につまされるお話でした。 世渡り下手のゆうこチャンと彼女を支える一郎君 水を得た花のようなお爺さんお婆さん達 皆に幸多かれと素直に思えるエンディングでありました。 良作です。 [DVD(邦画)] 7点(2023-02-27 16:44:49) |
297. ジェノサイド ナチスの虐殺 ホロコーストの真実
ナチスもの、ヒトラーものは一昨日観た何じゃこりゃなのも含めて山ほどあり、それらの元となった史実を示すドキュメンタリー作品。脚色演出演技に感情を揺さぶられる作品に対して、やる側もやられる側も淡々としており、観る側も感覚が麻痺したように眺めているのに他人事として捉えている怖さを思いました。唯一血管ブチ切れそうになった無罪を主張する幹部達に、上から下まで皆が命令通りにしただけやし、知らんし、思ってるであろうところにも怖さがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-02-27 16:35:01)(良:1票) |
298. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 アラン・アーキン&グレッグ・ギニア目当ての鑑賞。ウジウジ辛気くさい家族再生ロードムービーとしてそれなりの作りを淡々と眺めておりました。お目当て二人は可も無く不可も無し(これでオスカー受賞???唖然) 目を背けたくなったゲスなミスコンながらも一家揃って舞台での馬鹿騒ぎで場をぶち壊したのには反吐が出ます。まぁ、辛気くさいままお開きになるよりマシと言えばマシなのかもしれませんが・・・ 爺さんの負け犬論に点数の全てを。やらずに後悔するのならやって後悔したほうがマシなのでしょうね。 [DVD(字幕)] 4点(2023-02-26 00:02:52) |
299. プロデューサーズ(1968)
メル・ブルックス監督デビュー作と言うことで鑑賞。冒頭のゼロ・モステル&ジーン・ワイルダーのけたたましさにリモコンを持ったままでの鑑賞に。監督特有の生理的に汚いシーンが無いのは好感でしたが、ナチス、ヒトラーおちょくりモノとしてやり過ぎ感に口アングリながらも、肝心のヒトラー役が今一つだったのが物足りない。絶体絶命どう凌ぐか期待したのですが、やっつけ仕事のような結末が残念なところです。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-25 23:47:45) |
300. 自由を我等に
《ネタバレ》 不当な弾圧と闘い自由を勝ち取る話かとの予想は嬉しい大ハズレ。しっかりとした起承転結でカラリと明るく、時に大笑いさせられ、自由に対する風刺に考えさせられる秀作です。 モダン・タイムス製作時に本作を参考にしたというのに無限へぇであると共に言われてみれば納得できます。 [DVD(字幕)] 8点(2023-02-24 02:18:38) |