301. ヒューマンネイチュア
人間の本能の可笑しさと見苦しさを見せ付ける異色作。ラストが人間のすべてを物語っているようで非常にブラックなユーモアに包まれていた。 7点(2003-06-07 18:01:51) |
302. トータル・フィアーズ
わりかし唐突に原爆が爆発するところは真に迫っていて良かったと思う。今の世界情勢においてあのような危機は常にあるということを認識させる説得力はあった。これまでの爆発しない核爆弾をめぐる攻防を描いたこの手の映画と違って今作では明確に「爆発させている」ところに9・11の影響を見ずにはいられない。今の状況は「今そこにある危機」ではなく「今こそが危機」なのだ。 7点(2003-06-07 17:54:09)(良:1票) |
303. KT
主演の佐藤浩一、キム・ガプスの演技は男臭さ満点で見応えがあった。映画自体も抑えた演出でリアリティたっぷりに描かれていた。とても骨太な作品で満足感はあったけど、ラストは余計だったと思う。 7点(2003-06-07 16:24:55) |
304. 17歳のカルテ
「17歳のカルテ」というタイトルでウィノナ・ライダー主演でいったい彼女は何の役なんだろうと思っていたらそのまま17歳の少女の役だったことには驚いた。けど、観ているとそれほど違和感はなかったしあの根暗な感じはハマり役だとも思った。主役を食う勢いのアンジェリーナ・ジョリーの演技もとても強烈で良かった。彼女たちの精神の憂鬱さがビンビンと伝わってくる秀作だった。 7点(2003-06-07 16:09:18) |
305. シッピング・ニュース
純粋な人間ドラマでよく出来ていたとは思うんだけど、これまでのハルストレム監督作のような哲学的な奥深さを感じることが出来なかったのでそこは少し残念だった。ケビン・スペイシーもいい演技を見せるけど、役自体が彼にとっては普通な方なのでインパクトが薄かった。 7点(2003-06-07 15:34:36) |
306. プリシラ(1994)
最近大活躍中のガイ・ピアースの演技の幅を感じることができる。この映画の見所は衣装や音楽ももちろんではあるが、実力派俳優3人の愉快で切ないオカマっぷりであると思う。名優テレンス・スタンプの演技ももちろん素晴らしい。でも一番印象的なのは「マトリックス」のエージェント・スミス役でおなじみのヒューゴ・ウィーヴィング主役っぷりだった。 7点(2003-06-07 15:17:22) |
307. オーシャンズ11
11人の個性が描ききれてないなど確かにもっと頑張れた映画だとは思うけど、豪華キャストの競演には驚かされたしストーリー展開も娯楽映画として及第点は出せるものだったと思う。なんか世間的に豪華キャストを揃えることを安易に思っている人が多い気がする。キャスティングも映画を製作する上でとても大切な役割のひとつであり、あれだけのキャストを揃えることはかなりの労力である。決して「キャストが豪華なだけの映画」などと気安く言うべきではない。 7点(2003-06-07 15:02:23) |
308. オープン・ユア・アイズ
「バニラ・スカイ」を観た後に観て内容や展開はまったく同じだけど、オリジナルの味わい深さがあり一味違った面白さがあった。最近、近作やアルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」「ライブ・フレッシュ」などスペイン映画を観る機会が多いのだけれど、どれもなかなか味わい深くスペインならではの熱っぽさがあって秀作が多いと思った。 7点(2003-06-07 14:48:14) |
309. バンディッツ(2001)
「これぞ娯楽映画」と言える爽快感と痛快感で非常に観ていて楽しかった。ブルース・ウィリスはメインスターとしての役割を果たしているし、そこにビリー・ボブ・ソーントンとケイト・ブランシェットを加えることによって単純な娯楽には終わらない味わいを出している。 7点(2003-06-07 14:23:52) |
310. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
「スナッチ」を先に観て、ストーリーの性質もテンションもまったくそっくりだと思った。けど、このノリは好きなのですんなりと楽しめた。「スナッチ」も面白かったけど、今作も洗練されてない分味があって面白かった。愉快で痛快な群像アクション映画だ。 7点(2003-06-07 14:03:21) |
311. 遊星からの物体X
全編通して質の高い緊張感と恐怖感に満ちていて面白かった。形のないモンスターとのサバイバルはとてもサスペンスフルで集中が途切れなかった。 7点(2003-06-07 13:16:20) |
312. アクシデンタル・スパイ
近年のジャッキー映画にはやや曇りがちだった痛快感がこの映画には存分にあって、久しぶりに「面白い」と思えるジャッキー映画だった。アクションシーンもジャッキー・チェンらしい迫力とユニークさに富んでおりとても楽しめた。ありがちなストーリー展開もジャッキー映画だから許せる。 7点(2003-06-07 12:49:41) |
313. グランド・ホテル
グランド・ホテル形式の映画が好きな僕にとっては観ないわけにはいかない映画だった。あらゆる映画がこの作品から真似ているなということが随所で見られとても楽しめた。 7点(2003-06-07 02:10:46) |
314. マーシャル・ロー(1998)
9・11前後の状況を予見したかのような設定とストーリーには目を見張るものがあった。もっとコケてる映画かとも思っていたんだけど、リアリティがあり集中して観ることができた。 7点(2003-06-07 01:06:06) |
315. インビジブル(2000)
ポール・バーホーベンらしい、CGのクオリティは高いがノリはB級映画という作風が非常に楽しめた。ネタが透明人間というあまりにもありふれたものなだけに、このB級的な雰囲気はとてもマッチしていたと思う。姿が見えなくなっても怪物的な演技を見せたケビン・ベーコンが良かった。 7点(2003-06-07 00:42:16) |
316. スモーク(1995)
最後のエピソードでハーヴェイ・カイテルが語るシーンはとても味わい深く、心に残る。それぞれのエピソードは決して劇的なわけではないが抑えた演技と演出で静かに感動させてくれる。 7点(2003-06-06 02:17:43) |
317. アメリカン・サイコ
画面全体の妙な清潔感が逆に不穏な空気をあらわしていて良かった。スタイリッシュな映像世界がこの話の性質に非常にマッチしていたと思う。ラストのオチも主人公の精神のゆがみを感じれて良かった。 7点(2003-06-06 01:45:19) |
318. ツィゴイネルワイゼン
この映画にまともな批評をつけるのはまず無理だと思う。感覚で好きか嫌いかしかないんじゃないでしょうか。最初から最後までどっぷりと観れたので、たぶん僕は好きなんじゃないかと思うけど……もう一度観たいかと言うと、かなり疑問。 7点(2003-06-06 01:24:46) |
319. U-571
この手の原子力潜水艦ものの映画の中では若干地味な印象もあるけど、迫力と説得力を備えた秀逸な出来栄えだったと思う。明らかな主役をおかずに乗員ひとりひとりを見据えた演出もリアル感を出していて良かった。 7点(2003-06-06 00:54:20) |
320. ハンニバル(2001)
前作と比べるとかなり趣がちがうので、前作っぽさを期待した人には受けなかったのだろうと思う。でも今作は今作でクオリティーはとても高かった。映像美は素晴らしく、暗く狂気的な空気感が良く出ていた。ジョディ・フォスターが出ていれば当然それが一番良かったのだろうけど、ジュリアン・ムーアも決して悪くなかったと思う。「羊たちの沈黙」の続編ではあるけど、それと少し距離を離して観れば充分に満足できる映画に仕上がっている。 7点(2003-06-06 00:48:40) |